「コロナ禍だから話できない」ニセ警察官、一言も話さずカード詐取

他人のキャッシュカードを使い、コンビニエンスストアの現金自動受払機(ATM)で現金を引き出したとして、警視庁西新井署は31日、東京都練馬区豊玉北1、中国籍の専門学校生、譚春岳容疑者(21)=別の窃盗事件で逮捕=を窃盗容疑で再逮捕した。
再逮捕容疑は2月24日、仲間と共謀し、埼玉県所沢市の80代女性宅に警察官をかたって「あなたのカードが口座詐欺に遭った。カードを新しくする必要がある」と、うその電話をかけた。その後、捜査員と称する男が女性宅を訪れてキャッシュカード2枚をだまし取り、同市内のコンビニで現金計100万円を引き出したとしている。
譚容疑者は現金を引き出す「出し子役」だったとみられ、「間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、譚容疑者は中国人を中心とした特殊詐欺グループのメンバーとみられる。警察官をかたって女性宅に電話をかけた人物は「これから捜査員が自宅に向かうが、新型コロナウイルス禍なので話をすることはできない」と説明。捜査員役の男は一言も発せず、スマートフォンのスピーカー機能を使い、別の人物が女性にキャッシュカードを封筒に入れるよう指示したという。捜査員役の男が日本語を話せないため、こうした手口を使ったとみられる。【安達恒太郎】