3分間に車38台のフロントガラスをバールでたたき割ったなどとして、器物損壊などの罪に問われた男(32)の判決公判が7日、水戸地裁下妻支部であった。小西安世裁判官は「心神耗弱の状態にあった」とする一方、「粗暴で悪質な犯行」と指摘。リサイクルショップに侵入して腕時計を盗んだ窃盗罪などと合わせ、懲役2年10月を言い渡した。
判決などによると、男は今年1月8日午前3時23~26分頃の間に、かつて勤務していた茨城県結城市内のプラスチック製品製造工場で、駐車場に止まっていた車38台の前部や後部のガラスをバールでたたいて割るなどした。被害に遭ったのは社員の車だった。男は在職時に同僚から悪口を言われたとして、一方的に恨みを募らせていたとされる。