田村憲久厚生労働相は16日の参院厚労委員会の閉会中審査で、新型コロナウイルスの第5波で「残念ながら中等症の全員を病床で診ることはできなかった」と述べた。田村氏は8月5日の同委員会で感染者の拡大に伴い政府が示した入院基準の制限方針を説明する際、入院対象者について「中等症は原則入院。重症化リスクが低い人が在宅になる」と答弁していた。
田村氏は16日の答弁で「感染者が増えれば命を救うために、限られた病床の中で保健所、医療機関の判断がある。何か起こったとき十分な病床が確保できていたかというと課題があると思う。ただし一方で、一般の医療も守らなければいけない」と釈明した。
同委員会には政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長も出席。日本の地域医療計画について「(新型コロナのような)感染症に対してどうするかという発想がそもそも今までなかった」と指摘。「医療体系そのものを見直す機会になった。今回の大変な経験を生かして、根本的な見直しが必要だ」と述べた。
立憲民主党の打越さく良氏、石橋通宏氏への答弁。【神足俊輔、小鍜冶孝志】