任期満了に伴う大阪府貝塚市長選(来年1月23日告示、30日投開票)に向け、藤原龍男市長(69)は24日、4選出馬の意向を表明した。無所属で臨む姿勢を示す一方、週刊誌で報じられた闇献金疑惑をめぐって、会見では違法性は真っ向から否定し、潔白を強調した。同市長選への立候補表明は藤原氏が初めて。
藤原氏はこの日の市議会本会議で、新型コロナウイルス感染対策継続への決意を出馬理由とし、そのうえで「市民に優しいまちづくり」として、子育て支援や教育環境の充実、来年5月の新庁舎供用に合わせた災害情報システムの整備などを政策に掲げた。会見では市立貝塚病院に昨年10月、「地域包括ケア病棟」を開設した実績をあげ、「介護の負担を減らす取り組みを広げたい」と話した。
一方、元日本維新の会副代表の今井豊・元府議(65)=貝塚市選挙区=に、平成21年以降3回、現金計100万円を不適切に献金したと週刊誌で報じられた点については「闇献金は存在しない」と改めて違法性を否定した。
今年2月に後援会名義で渡した50万円は「領収書を今井さんの後援会から受け取った。来年の政治資金収支報告書に記載する」と説明。21年に広報紙の製作費名目で現金を支払ったことは「府選挙管理委員会に申告した」と話した。
今井氏とは連絡が取れていないとし、「(今井氏が週刊誌に)勘違いで発言したと思っている。なぜそんなことを急に言ったのかわからない」と語った。