自民党総裁に岸田文雄氏 決選投票で河野太郎氏を破り、第100代首相へ

菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選が29日、投開票され、岸田文雄前政調会長が決選投票の末に河野太郎行政改革担当相を破り、第27代自民党総裁に選出された。
岸田氏は国会議員票、党員票各382票による第1回目の投票で議員票146票、党員票110票の計256票を獲得。事前の予想では1位になるとみられていた河野氏(議員票86票、党員票169票の計255票)を1票上回って1位になった。なお、3位は高市早苗前総務相で議員票114票、党員票74票の計188票を獲得。4位は野田聖子幹事長代行で議員票34票、党員票29票の計63票だった。
いずれも過半数に達しなかったため、岸田氏と河野氏による決選投票へ。国会議員票382票と都道府県連票47票による決選投票では3位の高市氏支持票が岸田氏に流れ、勝利した。
岸田氏はいち早く総裁選出馬を表明したが、党内に強い影響力を持つ安倍晋三前首相が高市氏の支持に回ったことで一時は苦戦が伝えられた。
ところが、高市氏の勝利が難しい情勢となり、最大派閥の細田派を中心とした議員たちが人事や組閣などを見据えて勝ち馬に乗る判断をしたことが勝敗を分ける形となった。
岸田氏は10月4日に召集される臨時国会の首班指名で第100代内閣総理大臣に選出される見込みだ。新型コロナウイルス対策など山積する課題への対応が即座に問われることになる。
◆岸田 文雄(きしだ・ふみお)1957年7月29日、東京都生まれ。64歳。早大法学部卒業後に日本長期信用銀行入社。衆院議員秘書などを経て、93年衆院初当選。2007年に内閣府特命担当相(第1次安倍内閣)、12年に外相(第2次安倍内閣)などを歴任。17年には憲政史上初めて外務・防衛相を兼務。同年から自民党政調会長に就任。衆院広島1区。当選9回。家族は妻と3男。広島カープの大ファンとして知られる。