神戸5人殺傷、無罪主張へ 被告の男「心神喪失状態」

神戸市北区で2017年、祖父母や近隣住民ら5人を殺傷したとして殺人や殺人未遂などの罪で起訴された無職竹島叶実被告(30)側が、13日から神戸地裁で始まる裁判員裁判で無罪を主張する方針であることが9日、関係者への取材で分かった。事件当時、心神喪失状態だったと主張する見通し。
捜査関係者などによると、事件は17年7月16日に発生し、被告は逮捕直後「誰でもいいから刺してやろうと思っていた」などと供述。神戸地検は当時の精神状態を慎重に調べる必要があるとして同年9月~18年5月、2度にわたり鑑定留置を実施し、精神疾患はあるものの刑事責任は問えるとみて同月起訴した。