10月3日から約6万世帯で断水が続いていた和歌山市。8日夜に仮の送水管工事が完了し、9日午前8時半、断水していた各家庭の水道から6日ぶりに水が流れました。 (断水が解消された住民 10月9日) 「わー(水が)きましたね。少ないけど出ますね」 「久しぶりの感覚で非常にうれしいです」 3日、和歌山市では紀の川にかかる送水のための橋、いわゆる「水管橋」の一部が崩落しました。この影響で市北部の約6万世帯13万8000人が住む地域で水が途絶えたのです。 (断水地域の住民 10月3日) 「見ていただいたらわかるように一滴も濁った水すら出ないですね。お風呂とかどうしようかなって途方に暮れています」 料理・風呂・トイレに不自由を強いられる日々が続き、連日、給水所には水を求める人で長蛇の列ができました。また、コンビニエンスストアなどでは飲料水や紙コップなどが陳列棚から消え、コインランドリーには住民が殺到していました。 (コインランドリーを訪れた人 10月5日) 「混んでますね。だいぶ順番待ちが長いので、また違うところを探しに行こうかなと」 水管橋が崩落したのは“つり材の腐食による破断”が原因の1つとされ、市側の検査の甘さが指摘されています。 また、この水管橋以外の送水ルートを長年整備してこなかった市の責任は重いと言わざるを得ません。わたしたちの生活になくてはならない水。ライフラインをいかに維持していくかが改めて問われています。