断水解消も濁り水が…元通りに営業再開できない『理髪店』や『パン店』からは不安の声

和歌山市で続いていた大規模な断水は10月10日の夜、すべての地域で解消されました。街では喜ぶ声がある一方で、困惑する人たちもいました。 10月3日、水管橋の一部が崩落して約6万世帯で断水が発生しました。市は仮の送水管を設置する工事を24時間態勢で行い、10月9日土曜日の午前8時半ごろから、各家庭で給水が6日ぶりに順次再開しました。久しぶりに洗濯をする家庭も。 (断水していた住民) 「ちゃんと水が出ているようですね。気兼ねなく洗濯もたくさんできます」 一方、断水中はポンプを使った手作りシャワーなど、必死の創意工夫で営業を続けていた理容室では、残念ながら断水期間中は客は来ませんでしたが、給水が再開した9日の土曜日は久しぶりに客の姿がみえました。しかし… (理容室キムラ 木村茂雄さん) 「水は出るんですけどね。始めは見た目はそうでもないんですけども、ずっとためていくとどんどん茶色が増していくという感じですね」 水は茶色く濁っていてシャワーは使えそうになく、シャワーなしでの営業となりました。 (客と話す木村茂雄さん) 「すみません、シャンプーができなくて。水質が悪くて、申し訳ないです」 水の濁りはベーカリーでも起きていました。断水中は作るパンの種類を半分以上減らして営業をしていた「梅パンの店ピノキオ」では、10月9日から元通りに、と意気込んでいましたが、当面の間は調達した飲料水を使って、引き続きパンの種類を減らして営業を続けるということです。 (梅パンの店・ピノキオ 笠畑幸荘さん) 「水を使ってお客さんに提供しているので、何かありましたらうちの責任になるし。そこら辺のことが不安なのでまだ(水道水は)使っていません」 10日の日曜日になっても断水が続く地域もありました。高台の地域では10日の正午時点でも約1000戸で断水が続き、多くの人が給水所を訪れていました。 (給水に訪れた人) 「まだ水が出ない状況ですね」 「(Q水が出たら何がしたい?)シャワー。家でお風呂につかりたい」 その後、10日の午後8時にようやく全ての地域で断水が解消されて、飲み水として使用できるようになりました。 断水の解消が遅れた理由について市は「想定よりも水の使用量が多く供給を上回ったため」としていて、今後、検証委員会を立ち上げて事故原因を究明する方針です。