介護疲れで妻殺害、男に懲役5年求刑…検察側「著しく過酷とは言えず短絡的」

富山市犬島新町で昨年10月、自宅で介護していた妻を殺害したとして、殺人罪に問われた夫の室谷和夫被告(71)の裁判員裁判が14日、富山地裁(細野高広裁判長)であり、検察側は懲役5年を求刑した。弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は21日。
検察側は論告で、室谷被告が妻の介護に肉体的、精神的な疲労を感じていたことは理解できるとした上で、「被告は殺害する以外に周囲に助けを求められる環境にあった。介護の負担も著しく過酷とまでは言えず、殺害は冷静さに欠けた短絡的なものだ」と指摘した。
弁護側は、日常的な介護負担に加え、妻の病気や認知症の悪化で「強い睡眠薬も効かず、判断力が極度に低下していた。現在は周囲に支えてくれる人がおり、社会の中で更生させるべきだ」と訴えた。
室谷被告は最終陳述で「大切な妻の命を奪い、とんでもないことをした。後悔と反省の毎日です」と頭を下げた。