熊本県・阿蘇山の中岳(1506メートル)で20日午前11時43分頃、噴火が発生した。気象庁は噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制)に引き上げ、気象庁は噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。今回の噴火で、中岳の第1火口から約2キロの範囲は立ち入りが禁止された。
阿蘇山の噴火警戒レベルが3に引き上げられるのは、2016年10月以来、約5年ぶり。気象庁によると、火砕流が火口から西の方向に約1300メートル(速報値)の地点まで確認されたほか、噴煙は火口から約3500メートル(同)まで上がった。熊本県阿蘇市や高森町、南阿蘇村では多量の降灰が予想される。
阿蘇山は13日午後3時半頃から火山活動が活発になっており、気象庁は同日、噴火警戒レベルを2に引き上げていた。18日午後2時頃から火山性微動の振幅が大きくなり、今回の噴火で警戒レベルは3となった。熊本県阿蘇市によると、20日午後1時15分現在、人的被害は確認されていない。
阿蘇山は16年に断続的に噴火が発生し、広範囲に降灰が確認された。19年にも中岳第1火口で噴火し、火山活動は昨年まで継続。観光などに影響が出た。