田野瀬太道氏、銀座クラブ通いで「自民」の看板失い危機感…貯金切り崩し選挙資金に

今年1月に新型コロナウイルスの緊急事態宣言中に東京・銀座のクラブを訪れていたことが発覚し、自民党を離党した3氏は今回の衆院選で、三者三様の状況を迎えた。神奈川1区の無所属・松本純氏(71)は、安倍晋三元首相ら自民の重鎮の応援を受けるが、これまでにない厳しい戦い。強固な地盤を誇る奈良3区・田野瀬太道氏(47)も気を引き締める。一方、出馬を断念した大塚高司氏(57)の大阪8区は、新人3氏による混戦となっている。
「三男」の田野瀬氏は、2012年に初当選。無風の選挙しか経験がなく、今回は苦戦が予想される“安倍チルドレン”の中では、過去6回当選の父・良太郎氏の地盤を引き継いだことに加え、保守層が厚い地域だけに、恵まれた環境ではある。
ただ、無所属で臨む今回は、過去3回と全く異なる状況で危機感は強い。党の看板を失ったことで活動が制限され「手足をもがれたようだ」とうめく。貯金を取り崩して選挙資金に充てているという。
公示後は演説会や辻立ちなどを行わず、これまで行くことのなかった地域までくまなく訪問している。より多くの地域を回るため、演説は1か所につき5~8分。さらに冒頭2分では「私の脇の甘さで、皆さんに残念な思いをさせてしまいました。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、深々と頭を下げる。
「国民の生命、財産を守る」「コロナからの地方経済の復活」の2つを大きく掲げ「臨時交付金を1円でも多く地元に持って帰ってきたい。都市部ばかりにいくのでは立つ瀬がない」と強調。田野瀬氏は「ただただ仕事で皆さんに再評価していただいて、信頼回復に努めていく」と力説した。
同区からはいずれも新人の共産党・西川正克氏(63)、無所属・高見省次氏(61)、NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で・加藤孝氏(43)が立候補している。
◆奈良3区(大和高田市、橿原市、桜井市など)
西川 正克 63歳 共産新
田野瀬太道 47歳 無 前〈3〉
高見 省次 61歳 無 新
加藤 孝 43歳 N党新
※敬称略、届け出順。所属の後の数字は当選回数。年齢は31日の投開票日