小笠原諸島付近の海底火山から噴出したとみられる軽石が沖縄本島や鹿児島県の離島に漂着している問題で、沖縄県は29日、漁港での撤去作業に着手した。政府は28、29の両日、関係省庁による対策会議を開き、地元への支援などを急いでいる。
沖縄県は29日、大量に
堆積
(たいせき) している同県国頭村の
辺土名
(へんとな) 漁港で作業を実施した。全て撤去するまでに2~3週間かかる見通しという。同漁港では、いけすで育てていた魚が死ぬ被害が出ている。
県は今後、新たな軽石の流入を防ぐため、港の入り口に汚濁防止膜を設置する。県は他の港でも撤去の準備を進めている。
政府によると、28日時点で鹿児島県の19港、沖縄県の11港で漂着・漂流が確認され、フェリーの運休や漁船への被害が出ている。漁船の被害は両県で40隻に上っている。
被害はさらに広域に及ぶ可能性があり、磯崎仁彦官房副長官は29日の記者会見で「福島までの海岸線を持っている全県に(漂着の)可能性がある」と述べた。