京アニ「まとめサイト」訴訟、1審から賠償増額…東京高裁「記事とツイッター投稿は一体」

2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件を巡り、事件に関与したと誤解される投稿などで名誉を傷つけられたとして、NHKが「まとめサイト」の運営者側に約690万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(北沢純一裁判長)は9日、約360万円の賠償を命じた1審判決を変更し、賠償金を約400万円に増額する判決を言い渡した。
3月の1審・東京地裁判決はサイトの記事掲載とツイッターの投稿について個別に名誉

毀損
(きそん) の成立を認めたが、高裁は「サイトの記事掲載とツイッターの投稿は計画的に一体として行われた」と指摘。損害額を増やした。
判決によると、まとめサイト「LH MAGAZINE」は事件後、「警察よりも早く、事件の犯人の遺留品を回収するNHK取材クルー」などとNHKが事件に関与したかのような記事をサイトに掲載し、記事のリンクをツイッターに投稿した。