市議会議長が5議員に現金、議長選の投票依頼目的ではとの声も

福島県喜多方市議会の佐藤忠孝議長(78)が10月中旬頃、同じ会派の市議5人に現金計15万円を手渡していたことがわかった。他の市議からは、今月9日に行われた市議会議長選挙での投票依頼が目的だったのではないかとの声もあがっている。
佐藤議長は読売新聞の取材に対し、5人に3万円ずつの現金を渡したことを認めた上で、投票依頼については「そのような事実はない」と否定。「衆院選の際、支援した候補者の後援会活動経費として一時的に立て替えた。5人はお金を使用せずに全額返金を受けた」と説明した。
一方で、佐藤議長は「自分の行動で議会に混乱を招いた」として、26日付で議長の辞職願を小林時夫副議長(61)に提出した。議員辞職はしないという。
市議会は28日に本会議を開き、辞職の承認と新議長の選任を行う。