大分東署は30日、大分市のコンビニエンスストア「ファミリーマート大在プラザ店」で特殊詐欺を防いだとして、同店アルバイトで中国人留学生の王洋洋さん(24)と店長の後藤勝子さん(51)に感謝状を贈った。
同署などによると、王さんは、11月10日午後3時半ごろ、同市の80代女性が携帯電話で話をしながら店内の端末を操作し、電子マネー3万円分を購入しようとしているのを不審に思い、後藤さんに相談した。
後藤さんが声をかけると、女性は「『NTTの未払い料金がある』というメールを受け取ったが身に覚えがない」と説明。詐欺だと気づいた後藤さんが110番した。王さんは「おばあちゃんは不安そうな様子で、おかしいと思った。お金が取られなくて良かった」と話した。
県警生活安全企画課によると、県内では11月29日までに125件の特殊詐欺被害が発生。約6割が電子マネーをだまし取る手口だという。同課安全・安心まちづくり推進室の大熊建国室長は「コンビニで電子マネーを買ってと言われたら、まず詐欺だと疑ってください」と注意を呼びかけている。【辻本知大】