東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で8月、男性が顔などに硫酸をかけられて重傷を負った事件で、傷害容疑で警視庁に逮捕された静岡市の大学生花森
弘卓
(ひろたか) 容疑者(25)が、インターネット通販で購入したバッテリー液(希硫酸)から硫酸を作っていたことが捜査関係者への取材でわかった。9月10日から今月10日までの鑑定留置で責任能力が認められたといい、東京地検が近く傷害罪で起訴する見通し。
花森容疑者は8月24日夜、白金高輪駅の上りエスカレーターで、小瓶に入れて持ってきた硫酸を都内の会社員男性(22)の顔にかけ、やけどや両目の角膜損傷など全治半年の重傷を負わせた疑い。現場から逃走したが、4日後の同28日、沖縄県で身柄を確保された。
捜査関係者によると、押収したスマートフォンを解析したところ、花森容疑者が事件半年前の今年2月、インターネット通販でバイク用のバッテリー液を2度にわたって購入していたことが判明。自宅の捜索でバッテリー液に関する説明書も押収された。
バッテリー液は硫酸の濃度が薄い「希硫酸」で、警視庁が事情を聞いたところ、花森容疑者は「インターネットで加工法を調べ、濃度を高めて硫酸を作った」と供述したという。
花森容疑者は車やバイクの運転免許を持っていなかった。大学では農学部で学んでおり、薬品に関する知識があったとみられる。
被害男性は、花森容疑者が以前に通学した琉球大(沖縄)で同じ映画サークルに所属した後輩だった。警視庁は、一方的な恨みが動機とみている。