学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻が国に損害賠償を求めた訴訟が終結したことを受け、妻雅子さん(50)は17日に鈴木俊一財務相宛ての抗議文を財務省に提出する。
雅子さんの弁護団が16日、大阪市内で対応を協議する会議で明らかにした。雅子さんが直筆の抗議文を持参し、国が一転して請求を全面的に受け入れた経緯の説明も求める方針。
国は15日に大阪地裁で開かれた非公開の進行協議で、赤木さんの自殺と改ざん作業との因果関係を認め、賠償責任を受け入れる「認諾」の手続きを取って裁判を終結させた。
雅子さんは大阪市内で取材に応じ、「夫が何にどう苦しんで亡くなったのか裁判で知りたかったのに、真実が解明されないまま逃げられた」と国の対応を批判。岸田文雄首相が16日の参院予算委員会で「政府として真摯(しんし)に問題に向き合う」と発言したことにも触れ、「裁判の中で真摯に対応してほしかった。どこが真摯なのか分からない」と述べた。【松本紫帆】