日大前理事長を保釈 東京地裁決定 所得税法違反で起訴

所得税法違反(過少申告)で20日に起訴された日本大学前理事長の田中英寿被告(75)について、東京地裁は21日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は6000万円。東京地検は準抗告せず、田中前理事長は現金で即日納付して保釈された。
田中前理事長は午後7時10分ごろ、紺色のスーツに白のワイシャツ、黒の帽子とマスクに眼鏡姿で、勾留されていた東京拘置所を出た。弁護人とともに玄関に横付けされた車に乗り込み、何も話さず立ち去った。
関係者によると、保釈条件には、業者から受け取った現金の大半を受領したとされる妻との接見禁止は付けられていないという。保釈請求は20日で、起訴内容を全面的に認めていることから、地裁は証拠隠滅の可能性は低いと判断したとみられる。
起訴状によると、田中前理事長は2018年と20年に日大の関連業者から受け取ったリベートなど計約1億1800万円の所得を隠し、両年分の所得税計約5200万円を免れたとされる。【松尾知典、国本愛】