大雪での立ち往生を回避するため、国土交通省や各高速道路会社などは連携して国道や高速道路を早めに通行止めにする「予防的な通行規制」を今冬から導入したが、国道8号では機能しなかった。
予防的な通行規制は、東日本、中日本、西日本の各高速道路会社が、気象予報などを基に少なくとも3時間前に通行止め区間を決め、国道を管理する国交省やドライバーなどに周知する仕組み。高速道路の規制で車両数を抑えつつ、早めの連絡で国道などに車が滞留することも防ぐ狙いがある。
滋賀県でも国交省や県などでつくる「県冬期情報連絡本部」で情報共有する仕組みができていた。しかし、ネクスコ中日本が26日夕、彦根市の名神高速道路の周辺区間を通行止めにする前に予防的な通行規制は行わなかった。国交省滋賀国道事務所が国道8号の一部区間を通行止めにしたのは、その約10時間後のことだった。
なぜ予防的な通行規制は行われなかったのか。気象庁によると、彦根市では、特定の時間内にどれだけ雪が降ったかを示す降雪量が27日未明までの24時間で統計開始以降最大の68センチを記録。26日午前5時に6センチだった積雪量も、27日午前5時には73センチとなった。
国交省の関係者は「ここまでの降雪は完全に予想外。事前の規制は考えていなかった」と説明。ネクスコ中日本の担当者も「26日昼時点の降雪量では、予防的な規制を行う基準には達していなかった。早めにすべきだったかどうかはまだ判断する段階にない」と話す。
国交省滋賀国道事務所は「通行止めの判断をもっと早くできないか、今後の課題にしたい」としている。