全国各地で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が広がっていることを受け、和歌山県は27日、県民向けの「新たなお願い」を発表した。帰省や旅行をはじめ、県をまたぐ移動の際はマスク着用や手洗いなどの基本的な感染予防対策を徹底することや、初詣や成人式など多くの人が集まるイベントには特に注意し、症状が出たら速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けている。
県内では1日に1人の発表がされて以降、新規感染者は確認されていない。一方、オミクロン株で、感染経路が不明な「市中感染」が確認された大阪府や愛知県、東京都などでは、感染の不安がある住民を対象に、無料でPCRなどの検査が受けられるようになっている。記者会見した仁坂吉伸知事は年末年始、県内への帰省を検討している人を念頭に「すぐ受けられるので、できれば帰省前に受けてほしい。家族からも言ってほしい」と訴えた。【新宮達】