大雪立ち往生「3キロ進むのに3時間」…近所の男性「県外トラックは大半がチェーンつけず」

日本海側を中心に降った大雪の影響で、各地で車の立ち往生や通行止めが相次ぎ、交通が混乱した。
27日午前3時30分頃、大型トラックがスリップして走行できなくなり、約2キロの立ち往生が起きた滋賀県彦根市の国道8号。車が動き始めたのは、7時間近くたってからだった。
同県長浜市から同県湖南市の工事現場に積み荷を運んでいた男性会社員(42)は「3キロ進むのに3時間かかった。先方には連絡したが、たどりつくまでにはまだ時間がかかるかもしれない」と疲れた表情を見せた。
現場近くに住む男性(81)は「県外ナンバーのトラックは大半がチェーンをつけず、あちこちで動けなくなっていた」と話した。
京都府舞鶴市の舞鶴若狭道下り線でも27日午前6時35分頃、トラックが積雪で動けなくなり、後続の約20台が立ち往生。現在は解消したが、舞鶴西インターチェンジ(IC)―舞鶴東IC間の上り線が通行止めとなっている。名神高速道路でも滋賀県と岐阜県を結ぶ区間で26日夕から通行止めが続いている。
空の便では、大阪(伊丹)空港の発着便が27日午前10時現在、但馬空港(兵庫県豊岡市)や青森空港(青森市)の往復便など計5便で、欠航や欠航予定となっている。鉄道も、JR西日本が始発から京阪神エリア発着の特急を40本運休した。
福井県内でも降雪があり、福井市で午前11時現在、29センチを観測。負傷者も発生し、同県おおい町では26日夜、町道で除雪車が約1・5メートル下の道路脇に転落し、運転していた同町の男性(61)が腰の骨を折る重傷を負った。京都府福知山市でも同日夜、雪でタイヤが空回りしていた車を押していた70歳代の男性が転倒し、左肩を脱臼する軽いけがを負った。