「場所や規模によっては今回よりも強く揺れる場合も」今後1週間ほど最大震度7程度の地震に注意呼びかけ気象庁【熊本で最大震度7】

今後の地震について、気象庁はきのうの会見で、「場所や規模によっては今回よりも強く揺れる場合もある」として、十分注意するよう呼びかけました。
気象庁 清本真司地震津波対策企画官 「(地震活動の)活動域はかなり広い範囲に広がっている。地震の発生する場所や規模によっては、今回の地震による揺れよりも強く揺れる場所がある。2016年熊本地震のときにも、4月14日、16日と震度7が相次いで発生したので、過去に続発の事例がある。今回についても十分注意していただきたい」
気象庁によりますと、最大震度7の地震が起きた後は周辺の地震活動がかなり活発になり、「家の倒壊や土砂災害の危険性が十分ある。震源が浅いと、震源近くでは緊急地震速報が間に合わないことがある」としています。
今後1週間ほど、特に2、3日間は、最大震度7程度の地震に十分注意するよう呼びかけています。
また、今回の震源近くには、2016年の熊本地震を引き起こしたとされる「布田川断層帯」や「日奈久断層帯」が存在しています。
気象庁の担当者は、「今回の地震はこの断層帯のいずれかに関連する可能性が高い」と説明したうえで、きょう開かれる政府の地震調査委員会で評価を進めるとしています。

熊本で震度7、10年前の「割れ残り」断層がずれて発生か…専門家「前震の後に本震が来る可能性に注意」

[スキャナー]
28日午後に発生したマグニチュード(M)7・1(暫定値)の地震で、熊本県では10年ぶりに最大震度7の激しい揺れに見舞われた。震源は前回の地震を起こした活断層「日奈久(ひなぐ)断層帯」の付近で、専門家は割れ残りがずれたことによる地震とみている。これまでも大きな地震の発生が警戒されていたエリアで、気象庁は今後も大きな地震発生への警戒を呼びかけている。(科学部、大阪科学医療部取材班)
「この地域では、大地震が続発した事例がある。1週間は最大震度7程度の揺れに注意してほしい」。気象庁の清本真司・地震津波対策企画官は28日夕の緊急記者会見で、2016年に震度7を2度観測した熊本地震の経験を挙げ、こう呼びかけた。
同庁は今回の地震について、10年前と同様、陸域の断層が水平方向にずれる「横ずれ型」の地震だったと分析した。海側と陸側のプレート境界で引き起こされた11年の東日本大震災(M9・0)のような海溝型の巨大地震とは異なるメカニズムだ。
今回の地震は、10年前の地震の原因となった日奈久断層帯付近で発生した。震源の位置は前回から約20キロ・メートル離れていたが、深さは同様に比較的浅かった。清本氏は現時点で今回の地震について同断層帯との関連を明言することは難しいとし、「地震活動を見ながら検討したい」と述べた。
東京大の加藤愛太郎教授(地震学)は「16年の地震時に全部破壊されず割れ残った断層がずれて、今回の地震が発生した可能性がある」と指摘する。
日奈久断層帯の近くには、10年前の地震で連動した可能性がある布田川(ふたがわ)断層帯もある。京都大の入倉孝次郎名誉教授(強震動地震学)は「震度分布を見ると日奈久断層帯がメインで動いた可能性が高い。二つの活断層帯は近接しており、一方が動くと連動して動く可能性を考慮する必要がある」と指摘。その上で、「10年前のように、前震の後に本震が来る可能性もあり注意が必要だ」と述べた。
宮崎公立大の山下裕亮准教授(観測地震学)は「前回の熊本地震に伴ってひずみの分布が変わった。今回の地震の影響で、さらに南側で地震が起こる可能性がある」としている。
今回の地震を引き起こした可能性がある日奈久断層帯は、これまでも大規模な地震を発生させる恐れが指摘されていた。
政府の地震調査委員会が今年1月に公表した長期評価では、同断層帯のうち中央部分にあたる「日奈久区間(長さ約40キロ・メートル)」で、想定する地震の規模をM7・5程度と予想。30年以内に地震が発生する確率をほぼ0~6%とし、全国の活断層の中でも最も地震の発生確率が高い「Sランク」に分類していた。
16年の熊本地震では、気象庁は最初の地震の後に余震への警戒を呼びかけたが、その後、より大きな地震が発生した。そのため、余震という用語がより小さな地震になるとの誤解を招いたとの批判も上がった。
当時、地震調査委員長だった平田直・東大名誉教授(観測地震学)は「大きな地震が起きてもそれで終わりではなく、直後に同程度の揺れが起きやすい。倒れやすいものからは離れるなど、身の安全を確保する対応をとってほしい」と話している。
「震度7」観測8回目、熊本では3回目
今回の地震では、熊本県宇城市と氷川町で震度7を観測した。気象庁が定める震度階級では一番上で、観測されたのは今回が8回目となる。
震度7が初めて発表されたのは1995年の阪神大震災。「野島断層」が引き起こした直下型地震で、神戸市を中心とした市街地で多数の死傷者が出た。
2016年の熊本地震では短期間に震度7を観測した地震が2回発生しており、熊本県では今回で3回目となる。九州大の松本聡教授(地震学)は今回の地震について「震源が浅く地表までの距離が近かったため、震度7の強い揺れにつながった可能性がある」と指摘する。
18年の北海道胆振(いぶり)東部地震では道全域で一時停電する「ブラックアウト」が発生し、ライフライン対策に大きな課題を残した。24年の能登半島地震では住宅倒壊や土砂災害など多くの被害がでた。
気象庁によると、震度7の揺れでは人が立っていることができず、はわないと動くことができない。固定していない家具が倒れたり、補強されているブロック塀も破損したりするとしている。

日本郵政グループでまたまた汚職か…日本郵政元社員を480万円相当収賄容疑で書類送検 六本木のクラブでの接待など総額1億円相当か 麹町郵便局建て替えめぐり

東京・千代田区の郵便局建て替えに伴う不動産開発をめぐり、愛知県の鉄骨加工会社に便宜を図った見返りに480万円相当の賄賂を受け取ったとして、警視庁が日本郵政の元社員を書類送検したことがわかりました。元社員は10年以上にわたり、1億円相当の賄賂を受け取ったとみられています。
捜査関係者によりますと、今月22日付で日本郵政株式会社法の収賄の疑いで書類送検されたのは、日本郵政施設部建築計画グループ・構造計画担当の城戸隆宏元グループリーダー(54)です。
城戸元グループリーダーは2023年8月ごろから2024年6月ごろまで、千代田区の麹町郵便局建て替えに伴う不動産開発で、愛知県の東亜鉄工建設が業務を受注できるようにするなど便宜を図り、その見返りに現金を受け取ったり、六本木の高級レストランやクラブなどで接待を受けたりするなど、あわせて480万円相当の賄賂を東亜鉄工建設の峯田幸弘代表(54)らから受け取った疑いがもたれています。
警視庁は峯田代表(54)も、今月22日付で日本郵政株式会社法の贈賄の疑いで書類送検しています。
日本郵政株式会社法は郵政民営化に伴って作られた法律で、この法律を適用しての立件は全国で初めてだということです。
日本郵便は2023年4月、郵便局の建て替えと不動産開発の両立を目指す初めての事業として、麹町郵便局と賃貸オフィスが入る地上11階、地下2階建ての複合ビルの建設計画を公表。
城戸元グループリーダーは、日本郵便から基本設計業務などを委託された日本郵政側の実質的な責任者として、設計や工事監理などを担っていたということです。捜査関係者によりますと、城戸元グループリーダーは峯田代表に対し、接待を繰り返し要求。
2013年以降、10年以上にわたって月に複数回、飲食接待を受けるなどしていて、賄賂の総額は1億円相当に上るとみられています。
日本郵政は今年3月、城戸元グループリーダーを懲戒免職処分にしたということです。
日本郵政グループをめぐっては、日本郵便の東京支社の元社員の男が今年5月、郵便物の回収業者の入札などで便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして、警視庁に逮捕される事件も起きています。

日本製紙八代工場、救助された2人が心肺停止・9人安否不明…煙突折れる被害確認

震度6強を観測した八代市では、日本製紙八代工場の煙突が折れる被害が確認された。熊本県によると、工場で救助された2人が心肺停止の状態で、ほかに9人の安否が不明という。
地震発生当時、地面にはいつくばって揺れに耐えたという近くのガソリンスタンドの男性マネジャー(59)は、「シュー」という蒸気が漏れるような大きな音を聞いた。工場を見ると、煙突が折れていた。
一帯は28日午後11時頃になっても停電が続いていた。救助作業は夜を徹するとみられ、従業員の男性は「とにかく一刻も早く、仲間を助け出さなくては」と話し、足早に工場内に向かった。
日本製紙は工場の稼働を停止し、「社員の安否確認を最優先に行いつつ、設備の被害状況についても確認を進める」としている。

【速報】日本製紙八代工場で11人閉じ込め・2人救助も心肺停止の状態 「イオンモール熊本」は4人救助もうち3人が中等症・1人軽症ほか10人安否不明

熊本県は、地震の影響で煙突が崩落した八代市の日本製紙八代工場で、11人が閉じ込められ、このうち2人が救助されたと明らかにしました。
2人は心肺停止の状態で、ほかの9人の安否は分かっていないということです。
一方、嘉島町の「イオンモール熊本」では4人が救助されましたが、うち3人が中等症、1人が軽症で、このほかに10人の安否が分かっていないということです。

高市総理が熊本・木村知事と電話「全力で支援を行う旨を伝えた」自らのXに投稿

熊本での地震を受けて高市総理はさきほど自らのXで、「熊本県の木村知事に全力で支援を行う旨を伝えた」と投稿しました。
高市総理はさきほど、Xに「(28日)22時ごろに、熊本県の木村知事に電話を差し上げ、状況を伺いつつ、政府として全力で支援を行う旨をお伝えしました」と投稿しました。
また、「人命第一で、政府の総力を挙げて、できることは全てやる決意で対応に当たってまいる」と改めて強調しました。

九州道で路面が隆起、八代駅構内では貨物列車が脱線し横転…交通網やライフラインに大きな影響

熊本県を28日夕に襲った激しい揺れで、九州の交通網やライフラインにも大きな影響が出た。
震度7を記録した熊本県宇城市の九州道では、路面の隆起が見られた。午後4時半頃、同市小川町で上り線の橋梁(きょうりょう)上を走行中だった読売新聞西部本社の井上雄貴販売局長(60)は、道路が1メートルほどせり上がるのを目撃した。井上局長は「隆起は確認できただけで数か所発生し、路面には幾つも亀裂が走っていた。高速道路の周囲では、複数の地点から黒煙が立ち上るのが見えた」と話した。
国土交通省によると、九州道など高速道路4路線のほか、国道も各地で通行止めとなっている。
JR九州によると、地震発生直後、JR九州管内の新幹線、在来線ともに全線で運転を見合わせた。西九州新幹線は約1時間半後に運転を再開したが、九州新幹線は博多―鹿児島中央駅間の運転を終日見合わせた。震度6強を観測した八代市の八代駅構内では、貨物列車が脱線して横転した。
福岡市のJR博多駅では多くの人が立ち往生し、熊本市北区の女性(78)は「自宅で物が倒れていると聞いた。熊本地震が思い出され、とても怖い」と話した。
国交省によると、28日の熊本発着便は計29便が欠航した。熊本空港では滑走路点検などで滑走路が閉鎖された。
九州電力によると、熊本県内で最大4万8530戸(午後5時9分時点)で停電が発生した。熊本市の一部ではガスの供給も止まっている。厚生労働省によると、午後9時45分現在、熊本県内では医療施設46か所で断水や停電などが確認されているという。
八代市の居酒屋では、店の前の道路が割れ、水が噴き上がった。「店内には酒瓶などが散乱している」という。
携帯電話大手各社は、熊本県内で通信障害が発生していると発表した。
28日午後7時40分時点で障害が確認された企業と地域は▽NTTドコモ(八代市)▽KDDI(八代市、人吉市)――など。各社は障害に対応するため、緊急時に携帯大手間で通信網を開放する「JAPANローミング」の提供を開始した。
「横揺れ1分弱、立っていられず」
激しい揺れは広範囲にわたり、各地の人々からは不安の声が聞かれた。
「激しい横揺れが1分弱続き、立っていられなかった」。震度6強を観測した熊本県八代市のホテル従業員(46)は声を震わせた。
同市立小の教頭も「10年前よりもすごい揺れだと感じた」と語った。縦揺れと横揺れが繰り返し起きたという。夏休み中で児童は不在だったが、階段のコンクリート部分が割れる被害が確認された。
震度7を記録した氷川町の特別養護老人ホームでは、利用者や職員計十数人が負傷したという。避難所にも影響が出ている。熊本市総合体育館では天井パネルが一部はがれ、空調設備が使えなくなった。天井の崩落や避難者の熱中症の危険性があるとして、受け入れを中止した。

熊本県・福岡県など6県で計260件の110番通報 全国10の県警が広域緊急援助隊を熊本県に派遣警察庁

警察庁によりますと、今回の地震に関連して午後10時現在で、「家屋に閉じ込められた」「家屋が倒壊した」などの110番通報が熊本県で212件、福岡県で28件、鹿児島県で6件、佐賀県と宮崎県で5件、長崎県で4件のあわせて260件入っているということです。
熊本県八代市などでは家屋への閉じ込めや倒壊に関する通報が少なくとも10件あったということです。
警察庁は地震を受けて設置していた「災害警備本部」を格上げし、午後6時20分に警察庁長官をトップとする「非常災害警備本部」を設置しました。
福岡県警や大分県警など全国の10つの県警は広域緊急援助隊を熊本県に派遣しました。
また、熊本県警、福岡県警、佐賀県警、長崎県警、鹿児島県警のヘリコプターが、被害などの情報収集にあたっているということです。

【熊本震度7】日本製紙工場で要救助者「8人程度」 総務省消防庁

熊本県で震度7を観測した地震で、総務省消防庁は、八代市の日本製紙工場の煙突崩落現場で要救助者が8人程度いると明らかにしました。
総務省消防庁は28日午後9時、熊本県八代市の日本製紙工場の煙突崩落現場で「要救助者が8人程度いるとの情報がある」と明らかにした上で「一部、救助された人もいるようだが、現在も救助活動が続いている」と説明しました。
また、2階部分が崩落し、多数の人が閉じ込められている嘉島町のイオンモール熊本について消防庁の幹部は「中にどのぐらいの人数がいるかまだ把握できていない。建物が崩落する恐れもあるため、建物のなかをどう探るか、無人機を使うかなどの戦略を検討している」と述べました。
被害が大きい熊本県には、近くの県に加え、広島県、岡山県の消防隊員らが500人規模で応援に向かっているということです。さらに午後8時半には500人の追加派遣が決まりました。

イオンモール熊本、20~30人安否不明か 200人避難後爆発

28日午後4時27分ごろ、熊本県の宇城(うき)市と氷川町で最大震度7を観測する地震があった。地震後しばらくし、熊本県嘉島町の大型商業施設「イオンモール熊本」では爆発が起きた。2階部分が崩落し、多数の人が閉じ込められた。熊本県内では他にも建物倒壊や火災が相次ぎ、多数のけが人が出ている。国内で震度7の地震は2024年1月の能登半島地震以来、通算8回目。
総務省消防庁によると、イオンモール熊本の2階部分が崩落し、28日夜の時点で多数の人が閉じ込められており、消防が救助にあたっている。複数人が搬送され、けが人もいるという。警察関係者によると、施設内には従業員20~30人の安否不明者がいるという情報がある。
関係者によると、施設内にいた人のうち約200人が避難した後に爆発し、白い煙が上がったという。複数の従業員が施設内に戻り、閉じ込められたとの情報がある。建物の天井や外壁は広範囲ではがれ落ち、鉄骨がむき出しになった。
日本製紙の八代工場(同県八代市)では煙突が倒壊。総務省消防庁によると、28日夜時点で要救助者が8人程度いるとの情報があり、救助活動が続いている。
気象庁は、この地震を「令和8年熊本地震」と命名した。震源は熊本県熊本地方で震源の深さは16キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・1(暫定値)。
地震の揺れは北陸から九州の広範囲に及び、一時、有明・八代海に津波注意報を出した。今後1週間程度(特に2~3日間)は、最大震度7程度の地震に注意するよう呼びかけた。
熊本県警や消防などによると、宇城市や八代市、熊本市などで火災や住宅倒壊、閉じ込めや水道管の破裂が起きたという。氷川町の八代北部地域医療センターは、約80人の負傷者がいると明らかにした。氷川町では町役場を含め、停電と断水が発生している。
熊本市の済生会熊本病院によると、搬送されてきた人のうち1人は心肺停止の状態という。停電は4万8000戸に上った。
熊本県は28日夕、自衛隊に災害派遣を要請した。総務省消防庁によると、28日午後10時時点で長崎、熊本両県の計26万1541人に避難指示が出た。
南九州自動車道では、橋が損傷してずれが生じ、通行ができなくなっている。熊本城では石垣の一部が崩れた。八代市のJR八代駅では貨物列車が脱線し、横転した。【森田采花、斎藤文太郎】
震度7の観測後も、震度5弱や震度4の地震が相次いだ。震度5強以上が観測された市町村は次の通り。
▽震度7=熊本県宇城市、氷川町
▽震度6強=熊本市南区、八代市、宇土市、美里町、益城町
▽震度6弱=上天草市、合志市、大津町、西原村、御船町、芦北町
▽震度5強=熊本市中央区、熊本市東区、熊本市西区、熊本市北区、水俣市、山鹿市、菊池市、天草市、菊陽町、津奈木町、長崎県南島原市、鹿児島県薩摩川内市、さつま町、長島町