春雷轟き、東京に大雨警報 千葉では道路冠水が相次ぐ

今日13日(土)の関東は午後になり、南部を中心に春雷が轟きました。低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため大気の状態が不安定で、雷雲が各地で発達しています。
1時間に50mm超の非常に激しい雨で冠水相次ぐ
1時間の最大雨量は最も強まった神奈川県藤沢市・辻堂で42.0mm、横浜市では26.5mm、東京都世田谷区では30.0mmを観測し、14時51分には東京都目黒区、大田区、世田谷区を対象に大雨・洪水警報、品川区に大雨警報が発表されました。また、自治体が設置した雨量計では千葉県松戸市で55mmの非常の激しい雨を観測しています。千葉県内では冠水が相次ぎ、松戸市内では側溝から水が溢れている様子が見られています。
関東北部は夜にかけて雷雨や突風に警戒
13日(土)夕方の雨の予想
各地に雷雨をもたらしている活発な雨雲は、夕方にかけて北上する見込みです。関東南部では16時頃まで雷を伴った強い雨となるおそれがあります。関東北部はこれから夜まで雨が強まり、特に東よりの風が吹き付ける茨城県などは1時間に30mmを超えるような激しい雨となる予想です。短時間の激しい雨による道路冠水や落雷による停電、突風などに引き続き警戒をしてください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

千葉の市川・船橋・松戸などに土砂災害警戒情報…避難必要な危険な状況

千葉県と銚子地方気象台は13日、降り続く大雨により土砂災害の危険が高まっているとして、午後5時3分現在、市川市、船橋市、松戸市、鎌ヶ谷市に土砂災害警戒情報を出している。
避難が必要な危険な状況になっているとして、崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区では早めの避難を心がけるとともに、自治体の発表する避難勧告などの情報に注意するよう呼び掛けている。
館山市と南房総市にも一時、土砂災害警戒情報が出された。

簡易宿泊所で男性刺殺か、東京 男逃走、殺人容疑で捜査

13日午前5時50分ごろ、東京都台東区の簡易宿泊所で「人が刺された」と宿泊所関係者から110番があった。警視庁によると、20代とみられる男性が血だらけで倒れており、搬送先の病院で死亡を確認。50代ぐらいの男が逃げたといい、警視庁が殺人容疑で行方を追っている。
捜査関係者によると、2人はそれぞれ1人で宿泊していたとみられる。男は身長165センチぐらいで、黒い上着とズボン姿。男性と男が2階の廊下で口論になった後、男が刃物を部屋から持ち出して男性を刺す様子や、建物から出て行く姿が防犯カメラに写っていた。男の部屋から血のついた包丁のような刃物1本が見つかった。

「断じて受け入れられない」岸防衛相、中国海警船の領海侵入を批判

岸防衛相は13日未明、カナダの研究機関が主催する国際会議にオンライン形式で出席し、沖縄県の尖閣諸島周辺で中国の海警船が領海侵入を重ねていることについて「我が国の主権を侵害するものであり、断じて受け入れられない」と述べ、強く批判した。
海警船の武器使用条件などを定めた中国の海警法についても、「国際法との整合性の観点から問題がある規定を含む」と懸念を示し、「我が国の領土、領海、領空を守り抜くという強い決意の下、冷静かつ

毅然
( きぜん ) と対処していく考えだ」と強調した。
また、中国の全国人民代表大会(全人代)が香港の選挙制度見直しを採択したことについて、「高度の自治を後退させるもので我が国として看過できない」と述べ、公正な選挙実施を求めた。

NTTドコモのハラスメント訴訟、“口封じ”されていた被害男性が語る「悪質なやり口」

「死ぬしかない──何度もその言葉が頭をよぎりました」
悲痛に訴えるのは、NTTドコモ(以下、ドコモ)の元社員、渡辺哲也さん(36)だ。
渡辺さんは、国内外での音楽業界での実績を評価され、’14年に同社に入社、音楽関連部署の営業管理の担当になった。これまでのキャリアを活かせると希望を抱いた渡辺さんだったが、入社直後からその後3年以上にわたり、2人の上司からセクハラとパワハラの被害に遭ったという。
「入社直後にあった飲み会の二次会では、40代の女性上司に同僚と一緒に六本木のゲイバーに連れていかれました」
その女性上司は「いつものシャンパンやろう」と言って渡辺さんの同僚男性を下着姿にした。すると店長は彼の股間めがけて至近距離でシャンパンを開栓して……。
「上司は彼が痛がる様子を見て笑っていました。その後、僕も店長に顔中を舐めまわされ、下着の中に30分以上、手を入れられました。“やめてくれ”と抵抗しましたが、上司も同僚も誰も止めてくれなかった。帰り際に店長に抗議すると“ドコモの飲み会はいつもこうだから、ごめんなさい”と言われました」
通常の業務でも女性上司からは、「日常的に無視を繰り返され、メールでも威圧的、“社会人としてそもそもルールがなっていない”など人格を攻撃する言葉も浴びせられました。無理難題を投げかけられ“明日までに提示して”と言われることも」
さらに渡辺さんは、別の男性部長からもパワハラの被害を受けていたと明かす。
「自腹で楽曲を作るように言われ、3日間の徹夜を余儀なくされたことも」
渡辺さんは、’18年に入り、社内のコンプライアンス推進委員会に被害を申告した。
「会社側は、コンプライアンス違反はあったと認めたもののセクハラやパワハラには当たらない、と回答しました」
それどころか“会社の秩序を乱した”という一方的な決めつけで、コンプライアンス違反を宣告されたのだ。
「相談したのにまるで口封じするようにそんなことを言われて、ショックと恐怖はすさまじいものでした……」
しかし、上司2人にはなんの処罰も下されなかった。一方、被害を申し出た渡辺さんは突然、これまでの業務とは全く関係のない食品ビジネス担当に異動させられた。一連のストレスで渡辺さんは適応障害や不眠、血尿などに苦しみ、’19年4月に休職し、6月に退職した。
「退職してからも、フラッシュバックにたびたび悩まされました。家族も“そこまでして働くことはない、とにかく生きていてくれればいい”と心配して見守ってくれました。泣き寝入りもやむなしと思ったこともありました」
昨年秋ごろからメディアがこの問題を取り上げたこともあり、社会の流れが変わってきていることを実感。
「“きっと私のように苦しんでいる方がほかにもいる。勇気を持って声を上げないといけない”と思い、提訴することを決心しました」
渡辺さんは’20年12月に前述の女性上司と男性部長、そしてドコモからセクハラとパワハラを受けたとして、東京地裁に提訴。治療費や慰謝料の損害賠償など計約463万円を求めている。
渡辺さんの代理人で、労働問題に詳しい明石順平弁護士は「会社側は上司2人に処罰も与えず、逆に被害を訴えた渡辺さんは、畑違いの部署に異動させられる報復人事を受けた。被害者に追い打ちをかける企業のやり方は悪質です」と指摘する。
今年2月下旬には、第1回の弁論が行われた。
裁判後、渡辺さんは週刊女性記者に次のように語った。
「男性が女性上司を訴える初めてのケースと言われていますが、裁判という公の場で企業側のコンプライアンス違反行為を明らかにしたい」
4月には弁論準備手続きが取られる予定だ。渡辺さんの訴えは続く。
《取材・文/アケミン》

「じゃ、やっちゃうか」「ww」保険金目当てで仲間を殺害、男たちのあまりに軽いノリ

映画や小説で殺人事件が描かれるのは、その背景事情が好奇心や問題意識をくすぐるからだろう。しかし時に、あまりにも単純な動機で、人は誰かを簡単に殺害してしまうのが現実でもある。 2019年に起きた、ある殺人事件の裁判に感じたのも、そんなやるせなさだった。(ライター・高橋ユキ) ●養父に多額の死亡保険金をかけられた被害者 2019年1月に千葉県富津市の漁港で、内装工のXさん(23=当時)の遺体が見つかった。当初は釣りをしていたXさんが海に落ちた事故とみられたが、Xさんには多額の死亡保険金がかけられており、警察は保険金殺人事件として捜査を進めていた。 事件から7カ月後に、殺人容疑で逮捕されたのは、Xさんが亡くなった際に現場にいた3人の男たちだった。養父で内装会社社長のA(50)、彫師のS(33)、内装工のK(51)である。Xさんには多額の死亡保険金がかけられており、受取人はすべて、養父のAになっていた。 3人に対しては千葉地裁で2020年末からそれぞれ裁判員裁判が開かれていた。 Kに関しては2020年12月16日に懲役10年(求刑懲役15年)の判決が言い渡されすでに確定、Aには3月2日に求刑通りの無期懲役判決が言い渡されている。Sについては、1月から裁判員裁判が開かれていたが、証人として出頭予定だったKが出頭せず、公判期日が取り消しになっている。 彼らの裁判を通して明らかになったのは、Xさん殺害は突発的な犯行ではなく、ある程度練られた計画のもとに実行されたものであるということだった。Aの目的はXさんの死亡保険金だったと、一審判決では認定されている。 ●養子縁組直後から契約、合計4800万円 検察側冒頭陳述によると、事件の首謀者はA。内装業を営んでいた。Sは彫師で、かつてAの元で働いていた時期があり、事件の実行行為を担った。 Kは事件前年から、Aの会社で働いており、Xさんと同居していた。一緒に釣りに行く仲でもあり、事件当日は車を運転し、ともに港で並んで釣りをして、Sの実行行為を手伝った。 Xさんは2015年から、Aのもとで内装工として働いていたが、事件前年の8月、養子縁組をしてAの養子となる。直後に、Xさんの生命保険契約に大きな動きがあった。これに関わった保険外交員は、Aの中学時代の同級生だ。 まず養子縁組3日後、Xさんを被保険者とする保険契約が締結される。死亡保険金の受取人はAだった。その後も複数の保険の新規加入や契約変更により、AはXさんの死亡保険金、合計4870万3600円の受取人となる。 ●「じゃ、やっちゃうか」
映画や小説で殺人事件が描かれるのは、その背景事情が好奇心や問題意識をくすぐるからだろう。しかし時に、あまりにも単純な動機で、人は誰かを簡単に殺害してしまうのが現実でもある。
2019年に起きた、ある殺人事件の裁判に感じたのも、そんなやるせなさだった。(ライター・高橋ユキ)
2019年1月に千葉県富津市の漁港で、内装工のXさん(23=当時)の遺体が見つかった。当初は釣りをしていたXさんが海に落ちた事故とみられたが、Xさんには多額の死亡保険金がかけられており、警察は保険金殺人事件として捜査を進めていた。
事件から7カ月後に、殺人容疑で逮捕されたのは、Xさんが亡くなった際に現場にいた3人の男たちだった。養父で内装会社社長のA(50)、彫師のS(33)、内装工のK(51)である。Xさんには多額の死亡保険金がかけられており、受取人はすべて、養父のAになっていた。
3人に対しては千葉地裁で2020年末からそれぞれ裁判員裁判が開かれていた。
Kに関しては2020年12月16日に懲役10年(求刑懲役15年)の判決が言い渡されすでに確定、Aには3月2日に求刑通りの無期懲役判決が言い渡されている。Sについては、1月から裁判員裁判が開かれていたが、証人として出頭予定だったKが出頭せず、公判期日が取り消しになっている。
彼らの裁判を通して明らかになったのは、Xさん殺害は突発的な犯行ではなく、ある程度練られた計画のもとに実行されたものであるということだった。Aの目的はXさんの死亡保険金だったと、一審判決では認定されている。
検察側冒頭陳述によると、事件の首謀者はA。内装業を営んでいた。Sは彫師で、かつてAの元で働いていた時期があり、事件の実行行為を担った。
Kは事件前年から、Aの会社で働いており、Xさんと同居していた。一緒に釣りに行く仲でもあり、事件当日は車を運転し、ともに港で並んで釣りをして、Sの実行行為を手伝った。
Xさんは2015年から、Aのもとで内装工として働いていたが、事件前年の8月、養子縁組をしてAの養子となる。直後に、Xさんの生命保険契約に大きな動きがあった。これに関わった保険外交員は、Aの中学時代の同級生だ。
まず養子縁組3日後、Xさんを被保険者とする保険契約が締結される。死亡保険金の受取人はAだった。その後も複数の保険の新規加入や契約変更により、AはXさんの死亡保険金、合計4870万3600円の受取人となる。

女性地方議員襲う「有権者ハラスメント」の壮絶 街頭演説中に「説教」、告白断られて嫌がらせ…

自宅の前で待ち伏せ、街頭演説中に「説教」、熱烈な告白を断ったら嫌がらせのメール……。地方の女性議員に対して、”有権者”がハラスメント行為を行っている実態が研究によって明らかになった。 研究を実施したのは、お茶の水女子大学大学院の濵田真里氏。同氏は東京都と埼玉県の地方自治体議員で野党に属する50歳以下の女性議員のうち、SNSなどで情報発信をしている3人のツイートを分析したほか、7人へのインタビューを実施。結果、議員たちがオンライン上で受けるハラスメント構造が浮かび上がってきた。これが、地方自治体における女性の政界進出を阻む原因の1つの理由になっているのではないか、と見る。 ■若手女性議員の数は圧倒的に少ない 実際、地方議会における女性議員、特に40代以下の若手女性議員は圧倒的に少ない。市川房枝記念会女性と政治センターの2019年6月1日時点の調査によると、全国の女性地方議員の総数は4608人でこれは全体の14.0%に過ぎない。 市区議会では28議会で、町村議会では274議会で女性議員がいない。しかも、平均年齢は57.9歳で都道府県、市区議会、町村議会と自治体の規模が小さくなるほど年齢が上がり、いずれの議会においても最も多いのは60歳以上70歳未満の層だ。 全国市議会議長会が行った2020年7月の集計では、全女性議員に占める40歳未満の女性の比率は6.2%(議員全体では1%)と、少数中の少数。高齢化の現状を反映しているのでは、と人口比を見ると2021年2月1日現在の日本の人口1億2562万人に対し、議員に出馬できる25歳以上、39歳未満の人口は2018万人。人口の16%を占めており、そのうち女性が半分とすると8%。人口比よりもはるかに少ないことがわかる。 女性議員、特に若い議員が誕生しにくい理由はいくつかある。若い人の場合、時間とお金がなければ立候補できないというハードルがあるうえ、女性だと家庭や地域社会という壁もある。 列国議会同盟(IPU)が2006~2008年に行った、世界110カ国の国会議員272人を対象とした調査では、議員になることを阻害する要因として女性議員は、「家庭責任が女性に集中していること」「性別役割分業意識」「家族からの支援不足」「自信の欠如」を挙げている。 地域社会からの支援を得にくい状況もある。男性議員の場合は、出生地と選挙区の一致割合が8割近い一方で、女性議員で一致している割合は3分の1のみであることが、1996年の竹安栄子氏の研究で指摘されている。これは、女性は夫の地元に嫁いだり、夫の転勤で移動したりすることが影響している。結果、特に初立候補する無所属の女性議員の場合、後援会等の支持基盤を持たない場合が多い。

自宅の前で待ち伏せ、街頭演説中に「説教」、熱烈な告白を断ったら嫌がらせのメール……。地方の女性議員に対して、”有権者”がハラスメント行為を行っている実態が研究によって明らかになった。
研究を実施したのは、お茶の水女子大学大学院の濵田真里氏。同氏は東京都と埼玉県の地方自治体議員で野党に属する50歳以下の女性議員のうち、SNSなどで情報発信をしている3人のツイートを分析したほか、7人へのインタビューを実施。結果、議員たちがオンライン上で受けるハラスメント構造が浮かび上がってきた。これが、地方自治体における女性の政界進出を阻む原因の1つの理由になっているのではないか、と見る。
■若手女性議員の数は圧倒的に少ない
実際、地方議会における女性議員、特に40代以下の若手女性議員は圧倒的に少ない。市川房枝記念会女性と政治センターの2019年6月1日時点の調査によると、全国の女性地方議員の総数は4608人でこれは全体の14.0%に過ぎない。
市区議会では28議会で、町村議会では274議会で女性議員がいない。しかも、平均年齢は57.9歳で都道府県、市区議会、町村議会と自治体の規模が小さくなるほど年齢が上がり、いずれの議会においても最も多いのは60歳以上70歳未満の層だ。
全国市議会議長会が行った2020年7月の集計では、全女性議員に占める40歳未満の女性の比率は6.2%(議員全体では1%)と、少数中の少数。高齢化の現状を反映しているのでは、と人口比を見ると2021年2月1日現在の日本の人口1億2562万人に対し、議員に出馬できる25歳以上、39歳未満の人口は2018万人。人口の16%を占めており、そのうち女性が半分とすると8%。人口比よりもはるかに少ないことがわかる。
女性議員、特に若い議員が誕生しにくい理由はいくつかある。若い人の場合、時間とお金がなければ立候補できないというハードルがあるうえ、女性だと家庭や地域社会という壁もある。
列国議会同盟(IPU)が2006~2008年に行った、世界110カ国の国会議員272人を対象とした調査では、議員になることを阻害する要因として女性議員は、「家庭責任が女性に集中していること」「性別役割分業意識」「家族からの支援不足」「自信の欠如」を挙げている。
地域社会からの支援を得にくい状況もある。男性議員の場合は、出生地と選挙区の一致割合が8割近い一方で、女性議員で一致している割合は3分の1のみであることが、1996年の竹安栄子氏の研究で指摘されている。これは、女性は夫の地元に嫁いだり、夫の転勤で移動したりすることが影響している。結果、特に初立候補する無所属の女性議員の場合、後援会等の支持基盤を持たない場合が多い。

田崎史郎氏、IOCが東京五輪で中国製ワクチン提供の方針に「日本政府関係ない…IOCが勝手にやられること」

政治ジャーナリストの田崎史郎氏が13日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜・午前8時)にリモート生出演した。
番組では、IOCのバッハ会長が11日のオンライン形式で開かれたIOC総会で、東京五輪と来年冬の北京五輪について、希望する選手や関係者に対して中国製のワクチンを提供する考えがあることを明らかにしたことを報じた。
バッハ会長は中国のオリンピック委員会から「東京大会と北京大会の選手や関係者に対して中国製のワクチンを提供する」という申し出があったことを明らかにし「IOCが費用の負担を行う」と述べ、五輪とパラリンピックに参加する選手や関係者に中国製のワクチンを提供する考えがあることを示した。
今回のバッハ会長の方針を田崎氏は「日本政府にとっては、まさに寝耳に水だったんですけど、よくよく考えたら、日本政府関係ないな、と」と指摘した。
その上で「IOCが中国からワクチンを調達して、ワクチンが打てなくて困っている国や選手に直接渡すっていう話ですから、日本としては、ひと言ぐらい相談あって欲しいなという気持ちはあっても、IOCが勝手にやられること。日本は関知しないというスタンスです」と解説していた。

謎が深まる「M資金裁判」31億円の被害に遭ったコロワイド会長の動向に注目

3月12日、「令和のM資金」裁判の第3回口頭弁論手続きが3カ月ぶりに東京地方裁判所の法廷で開かれた。

原告は、「大戸屋」「牛角」など数多くのブランドを擁する外食大手を一代で築いた株式会社コロワイド(神奈川県横浜市)代表取締役会長の蔵人金男氏である。

蔵人会長は、いわゆる「M資金」詐欺にひっかかった。2017年9月から18年12月まで、10回に分けて計31億5280万円もの大金を振り込み、民事裁判ではその返還を求めている。

昨年6月には3人が詐欺容疑で神奈川県警に逮捕され、現在、一名だけが起訴されている、この刑事裁判は3月末に横浜地裁で開かれる予定。

■曖昧な証拠という指摘も

このようにこの蔵人氏のM資金事件では刑事と民事の裁判が同時進行している。そのため民事訴訟を起こして裁判が始まったものの、原告被告ともに今後の刑事裁判で出てくる証拠を待つ状態になっている。

一方で裁判長は「民事でそれを待っているというわけにはいかない。刑事では(出て来た証拠を)補充していく」と原告側の尻を叩いている状態だが、原告側弁護士は「刑事と民事で言っていることがおかしいとなれば糾弾されることになり不本意です」と説明。

もっともでもある。しかし不可解なのは「客観的な証拠が出ていない」(裁判長)ということだ。

蔵人氏の弁護士は「どれくらい入金したかは本人から聞いている」とするが、被告側弁護士からは「(被告I)との日付と場所が曖昧だ。具体的でないと反論もできない」などとも指摘される始末。蔵人氏は裁判を起こしたのに相変わらず証拠が曖昧なのであり、クビをかしげる。

当日、裁判を傍聴していた記者は「本当に蔵人氏がお金を振り込んだのか、わからなくなってきました」と話した。一方、原告側弁護士は「蔵人氏とも話している。刑事事件との関係があるからであって、腰が引けているわけではない」と答えた。刑事裁判は少なくとも5任の証人尋問があり、数か月はかかるとされる。終盤では蔵人氏も法廷で証言する予定である。

M資金詐欺は騙された経営者が恥の上塗りになるためか滅多に裁判沙汰にならない。そのような中、堂々と告発をおこなった蔵人氏の動向を引き続き注目していきたい。

(取材・文=平井康嗣/日刊ゲンダイ)

丸川珠代は福島瑞穂議員の質疑の後、なぜ勝ち誇ったような笑みを浮かべたのか?<なんでこんなにアホなのかReturns>

◆国会中継で見かけるハイクオリティな質疑

国会中継をみていると、時折、「書籍化希望!」「実写化希望!」と叫びたくなるほど素晴らしい質疑に出くわすことがある。国会中継はそもそも実写なんだからそれに対して「実写化希望!」と叫ぶとか我ながら意味わからんが、とにかくそれほど素晴らしい質疑は、退屈に見えるあの国会の審議の中にも、あるにはあるのだ。

党派は関係ない。与野党の区別もない。仕事として義務のように国会中継を見るようになって五年。この五年で、自民党、立憲民主党、共産党、公明党、国民民主党それぞれの国会議員が、思わず唸ってしまうほどのハイクオリティな質問をしている姿を目撃してきた。はい。お察しの通り、維新は例外です。維新所属の議員がまともな質問をしている姿を目撃したことは一度たりともありません。揃いも揃ってソフトモヒカンでピチピチのストライプのスーツを着て鯖みたいなネクタイぶら下げて腕組んでラーメン屋の大将みたいな写真撮ってオラついてるだけ。そもそもあの人たちはなんのために国会にいるんかね。

◆「本になる」とさえ思った福島瑞穂議員による質疑

残念なのは、それほどまでにハイクオリティーな質問が、年に数度見かけられるかどうかのレベルのレアケースだということだろう。去年の場合は3つ、一昨年は2つほどしかない。

幸い、今国会では予算審議が参院に移った早々、極めてレベルの高い質問と出会うことができた。3月3日の社民党・福島瑞穂参議院議員による予算委員会質問がそれだ。

福島議員の質問は午前と午後に分かれている。午前に行われた原子力規制庁に関する質問は、福島議員ならでは、六年の任期を解散なく全うできる参議院議員ならではのもので、そのロジックの堅牢さ、エビデンスの確かさは、口述筆記そのものが一冊の本になるほどのクオリティのものだった。そもそも「蓄積」の量が違う。徹底した調査によって炙り出された過去の事例、これまで自分自身が引き出してきた政府答弁の変遷、原子力規制庁をはじめとする政府担当部局の議事録などなど、福島議員は、ファクトにつぐファクトを積み上げ質問を構成し、政府から答弁を引き出していく。その議論の堅牢さには些かの隙もない。答弁に立った政府側参考人が熱心に福島議員の質問に聞き入り時には大きく頷いてその議論に同意を示していたほどだ。わずか40分ほどの間に福島議員は、見事なまでに日本の原子力行政の歪みを抉り出して見せた。

昼休みを挟んで午後の部も、福島議員の舌鋒が鈍ることはない。原子力行政の歪さを抉り出したあの隙のない堅実な議論の手法で、選択的夫婦別姓についての質問に入っていく。そしてこの問題でも福島議員は、選択的夫婦別姓制度に対する政府側の歪みを見事に炙り出した。丸川珠代オリンピック担当大臣の答弁拒否と歪んだ笑顔という形で……。

◆なぜ丸川珠代は歪んだ笑みを浮かべたのか

選択的夫婦別姓を希求する人々(私もその一人だが)からすれば、あの丸川大臣の答弁拒否や笑顔は許し難いものに違いあるまい。ああした形で政府側の選択的夫婦別姓制度に対する煮え切らなさを炙り出して見せたのは、福島議員の戦術勝ちだと言えよう。

しかし、一方で「法改正し、選択的夫婦別姓を制度化する」という議論の戦略面では、丸川大臣が圧倒的な勝利を収めてしまっていることを忘れてはいけない。

あの答弁拒否とあの不敵な笑いが報じられたあと、メディアは「選択的夫婦別姓に反対しながら、自らは旧姓で活動する丸川大臣の矛盾」とやらを書き立てた。世論もその矛盾を指摘することに夢中となった。丸川大臣はおかしい。自分が夫婦別姓に反対しておきながら、なぜ、旧姓を使い続けるのか、おかしいではないか、丸川さんは矛盾してるではないか! 実にけしからん!……。

◆丸川珠代の狡猾な戦略

そこである。丸川大臣は、選択的夫婦別姓制度を求める人たちが、その隘路に落ち込むことを待ち構えていたのだ。

彼女は、選択的夫婦別姓のための法改正に反対している。丸川珠代が所属する例の自民党の議員グループ(衛藤晟一がちょろちょろしてることからもわかるように、あれも日本会議案件ですけどね)が、地方議会に送った手紙とやらも、「法改正を進めるような請願に反対してくれろ」という内容。その上で丸川珠代は旧姓を通称として利用している。よく考えればわかるように、この丸川珠代のロジックには何の矛盾もない。むしろ、彼女は通称の利用を貫き通すことで「法改正による選択的夫婦別姓の制度化など必要ない!」と見事なデモンストレーションをやってのけているのだ。

こうした論理的立場に立つ丸川珠代に、「お前が旧姓を利用していることは矛盾している!」と迫る方が間違っているのだ。ダブスタの指摘をしているつもりで自分自身がダブスタになってしまっている。彼女に「矛盾しているではないか!」と迫ることは、とりもなおさず、通称の利用さえ否定する議論ではないか。それでは、選択的夫婦別姓導入どころか、選択的夫婦別姓反対論より、極めて後退した地点に押し戻されてしまっている。

丸川大臣のあの不敵な笑みは、「まんまと我が術中にはまりおったな」という中ボスの暗黒微笑であり、丸川珠代は中ボスらしく我が身を挺して、日本会議をはじめとする支持母体や自民党の中にいるラスボス達に自分の献身ぶりをアピールしたのだ。

◆「自称リベラル」勢が陥った陥穽

世論は丸川珠代の戦略に気付いていない。とりわけ、ネットで一言居士よろしくくだらない議論をこねくり回している自称リベラルの方々は、丸川の狡猾な戦略の餌食になりおおせている。

せめてもの救いは、丸川大臣に質問をぶつけた福島瑞穂議員自身が、丸川戦略の狡猾さに気付いている節があることだ。あの質問の最中、福島議員の舌鋒は鋭さを増していくが、今動画を見返してみても、丸川大臣を前に福島議員は一瞬、暗い顔を見せているのが見てとれる。目にありありと猜疑の色が浮かんでいる。あの瞬間、福島議員は、丸川大臣の奸計に気付いたに違いない。

ネットに巣食う自称リベラル各位が軽佻浮薄で附和雷同な「リベラルっぽいこという合戦」にうつつをぬかしている間にも、福島瑞穂のような本寸法のリベラル、今でも社民主義の看板を頑として降ろそうとしない骨太のリベラルが、国会で見事な論陣を張り戦っている。そしてその内容は、そのまま一冊の本にしても十分通用するほどのクオリティの高さだ。

そうした本寸法のリベラルの戦いに望みを託していくほか、丸川珠代のような狡猾な連中に打ち勝つ方策は、あるまい。

<文/菅野完>

【菅野完】

すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(sugano.shop)も注目されている