「地球の歩き方」譲渡は違法=元社長3人が提訴―東京地裁

旅行ガイドブック「地球の歩き方」を製作していたダイヤモンド・ビッグ社の事業譲渡をめぐり、譲渡手続きは違法だとして、元社長3人が10日、同社と親会社のダイヤモンド社を相手取り、譲渡取り消しと1人当たり1100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
訴状などによると、ビッグ社は昨年12月に臨時株主総会を開催。株式の97%を持つダイヤモンド社が主導する形で、地球の歩き方などの出版事業を学研ホールディングスのグループ会社へ譲渡することが承認され、ビッグ社の解散・清算も決まった。
3人は地球の歩き方の創刊に関わり、ビッグ社の株主だったが、株主総会の招集通知を受けたものの譲渡契約の内容や詳細な理由などは知らされなかったと主張。提訴後に記者会見した原告の藤田昭雄さん(74)は「提訴すれば、隠していた情報の開示にも応ぜざるを得なくなると考えた」と話した。
[時事通信社]

津波で両親と姉を失って10年、自死も考えた17歳少女が見つけた「生きる望み」

10年前の東日本大震災で『週刊女性』が出会った一人の女の子(当時の記事は『〈東日本大震災〉両親と姉はお星さまに…「うち、ひとりになっちゃった」7歳少女の涙』)。あのとき7歳だった女の子は、17歳の少女へと成長していた。震災で両親、姉、母方の祖母を亡くした彼女は、この10年、何を思い、どう過ごしてきたのかーー(取材・文/熊谷あづさ)
現在、17歳の熊谷海音さんの人生初の記憶は3~4歳のころのことだという。姿見の前に立ち、「どうして私は太っているんだろう」と思った瞬間を鮮明に覚えている。いつもスリムな体型の2歳年上の姉の花瑚さん(震災当時9歳)と自分を比較していた。海音さんにとっての花瑚さんはライバル的な存在で、ケンカは日常茶飯事。通学途中にケンカをし、置いてきぼりをくらったこともある。
ふたりの娘を見守る母親の安美さん(震災当時37歳)は手先が器用な人だった。布製のおもちゃや小物を作って販売し、娘たちとともにお菓子作りや料理をした。一緒に作ったズッキーニの炒め物は今でも海音さんの好物だ。父親の純さん(震災当時43歳)は子煩悩で、毎日、仕事から帰ると真っ先に娘たちにハグをした。
「父は顔が濃くて、姉もその血を受け継いでハッキリした顔立ちなんです。母は私たちにお揃いの服を着せるのが好きだったようで、よく姉と色違いの服を着ていました。今でも写真を見るたびに、『お姉ちゃんはどんな恰好でも映えるのに、私はなんて平凡なんだろう』って思ってしまいます(笑)」
明るくにぎやかで愛情に満ち溢れた海音さんの生活は、2011年3月11日を境に一変した。生まれ育った町は宮城県仙台市若林区荒浜地区。東日本大震災の津波で多くの人々が犠牲になった場所だった。
あの日、ひとりで帰宅途中だった海音さんは、地震発生直後に偶然通りかかった知人の車に乗って避難所へと向かった。その間、花瑚さんを連れた母親と仕事中だった父親は、海音さんの姿を必死に探していた。
両親も姉も大津波にのまれ、先に避難した海音さんだけが生き残った。一週間後に姉が、結婚記念日の4月14日に母親が、5月の連休中に父親の遺体が見つかった。海音さんは岩手県陸前高田市の父方の祖父母のもとに引き取られた。
「引っ越しや転校をしたりと、震災の後はすごく忙しかったです。姉の遺体を確認してから、日を追うごとに両親の生存を諦める気持ちが大きくなりました。『パパもママも元気でいるなら、電話のひとつくらいかけてくれるはずなのに』って。目に映る世界から色が完全になくなったような状態で過ごしていました」
人間は多面体の生き物で、それゆえに人間関係は複雑で、生きることは100%快適だとは言い難い。多くの子どもたちは親兄弟や親族、教師など周囲の大人たちが適度な緩衝材となりながら、少しずつ人間社会の厳しさや不条理に接していく。しかし海音さんはさしたる免疫を持たないまま、突然、むきだしの現実にさらされることとなった。
「ひとりだけ生き残ってしまってかわいそう」「あの子のせいで家族が犠牲になった」「親がいないから出来が悪い」「ウザい親がいなくていいね」。今日にいたるまで、エゴや悪意や無神経な感情にまみれた言葉を数えきれないほど向けられた。幾度も“自殺”の二文字が頭をよぎった。
「あのころの私は、自分が生きていることで誰かを不幸にしてしまうと思っていたんです。一人息子を亡くしたおばあちゃんが悲しんでいるのは、私ひとりが生き残ったせい。学校でいじめられるのも、自分に非があると思い込んでいました。毎日、自分で自分を『がんばれ!』って励ましていたけれど、でも、つらかったです。自分が生きている意味があるのかなって何度も思いました」
海音さんの人生が大きく変わったのは、中学2年の夏。震災で被災した子どもたちを支援するプロジェクト「Support Our Kids(サポート・アワー・キッズ/SOK)」に応募し、2週間、カナダでホームステイを経験した。周囲の人たちの助けを借りながら震災に関する英語のスピーチ原稿を書き上げて発表した。
「家族がいないつらさとか、それをきっかけにいじめられたこととか、震災の現実を話しました。そうしたら、日本人のちょっと年上の男の子が、『毎年、SOKの発表を聞いているけど、海音の話を聞いて、一番、現実を知った気がする』と言ってくれたんです。『海音が体験したことは重いことだし、話すことは簡単なことじゃないけど、でも、俺らにとってはすごく勉強になる』って」
その言葉をきっかけに、海音さんの意識に変化が芽生えた。
「自分の経験が誰かの勉強や知識につながるということに気がついたんです。そうだとしたら、私が経験したことは悪い側面ばかりではないかもしれないなと思うようになりました」
また、ホームステイ先のホストファミリーの母親・内藤洋子さんからかけられた言葉は海音さんの大きな救いとなった。
「洋子さんと一対一でお話をする機会があり、つらい経験も含めていろいろな出来事や想いを話したんです。すでに何度も話しているようなことなので私自身は淡々としゃべっていたのですが、気づいたら洋子さんが大号泣をしていました。
そのときにかけてくださった『あなたが生き残った意味は必ずあるから、それを探して見つけてほしい』という言葉は、今でも深く印象に残っています。洋子さんの言葉を聞いて“私は生きてていいんだな”と思えるようになりました」
無神経な言葉によって傷ついた心は、血の通った温かい言葉によって少しずつ癒されていった。実はもうひとつ、海音さんの大きな心の支えとなっているものがある。
「小さいころから今まで、私が助けられていたのは自分の想像力です。どんなにつらい状況でも、自分の中で物語を作って想像することが好きだったんです。『小公女』を読んだときに、つらいときでも想像の力で乗りきって明るい未来を手にした主人公のセーラに共感しました。セーラと同じように、想像力が私を助けてくれました。どんなに薄暗いところにいたとしても、自分が考えた世界やキャラクターたちを想像するだけで幸せを感じられるんです」
中学2年の冬には生活の場を仙台市内の叔父の家へと移した。高校では英語学習に力を入れているクラスに入り、2020年11月から2021年4月までイギリス南部のボーンマスへ語学留学をしている。ホームステイ先の家族や年上の級友たちとのおしゃべりを楽しみ、新型コロナによるロックダウン中はオンラインで勉強に励んだ。
震災からの10年を経た今、海音さんは何を想い、何を考えているのだろうか。
「私は震災で家族を亡くしました。そのことを肯定的にとらえることはできないけれど、でも、“パパもママもお姉ちゃんも私のせいで死んじゃった”、“家族がいなくて悲しい”って思うことはやめたんです。だって、家族が亡くなったことは事実だし、覆らないことだから。それに、震災をきっかけにたくさんの素晴らしい人たちに出会えたことは、本当にラッキーだと思っているんです」
最後に、「10年という節目の今、天国の家族に伝えたいことは?」と訊ねると、海音さんは少しの間、考え込み「特に伝えたいことはないかもしれないです」と答えた。
「きっとみんな、毎日、私のことを見てくれていると思うから、わざわざ伝えることもないかなぁって。パパもママもお姉ちゃんも現実にはいないけれど、でも、私の中にちゃんと記憶は残っています。だからきっと、これからもなんとか大丈夫だろうなって信じています」
熊谷海音(くまがいかのん)さん 2003年宮城県生まれ。2011年3月11日の東日本大震災で両親と姉を亡くし、父方の祖父母に引き取られ、中学2年の冬からは母方の叔父家族と暮らす。2017年の夏にカナダでのホームステイを経験し、2020年11月から2021年4月まではイギリスに語学留学。趣味はマンガ、アニメ、ゲーム、小説の執筆、歌、ミュージカルと多岐にわたり、高校ではミュージカル部に所属している。
<取材・文/熊谷あづさ> ライター。猫健康管理士。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。ブログ:「書きもの屋さん」Twitter:@kumagai_azusa、Instagram:@kumagai.azusa

福岡5才児餓死、ママ友の特殊な洗脳 黒幕にされた女性が怒りの告白

福岡県で発生した5才児の餓死事件で、カギを握るのが母親の知人。なぜ母と子の関係に第三者が関与したのか? 2019年1月、福岡県。保健福祉事務所の職員は動揺していた。目の前には、生活保護を申請したシングルマザーがいる。生活保護費を支給する場で職員が気になったのは彼女ではなく、その隣にいる、ゆうに100kgは超えている巨体を窮屈そうに椅子に収める第三者の存在だ。生活保護の受給には、かなりプライベートな質問を要するため、通常は第三者を同席させることはない。 「ちょっと、席を外してもらえますか」 職員が慮ってそう言うと、首を横に振ったのは、シングルマザーの方だった。 「どうしても一緒にいてほしいんです」 職員はそれ以上、その女について何も言うことができなかった。福祉事務所に来る前、シングルマザーとその女は入念に打ち合わせを重ねている。 「生活保護は絶対に現金で支給してもらうこと。そうしないと、借金相手に通帳を見せなければならなくなったとき、お金があることがバレてしまうから」 打ち合わせといっても、女からの一方的な入れ知恵だ。書類を前にしたシングルマザーは、女に言われたとおりに、話を進める。女は一言も口を挟まない。シングルマザーに給付される約20万円の生活保護費を何に使おうか──そんなことを夢想していたのかもしれない。 昨年4月、5才だった翔士郎ちゃんに充分な食事を与えずに餓死させた疑いで、母親の碇利恵容疑者(39才)と知人の赤堀恵美子容疑者(48才)が、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは3月2日のこと。2人は、福岡県篠栗町にある同じ幼稚園に子供を通わせる保護者として5年前に出会った。 しばらくすると赤堀容疑者は、「ママ友がLINEグループで悪口を言っている」と碇容疑者に吹き込み、自分だけが味方であると強調し始めた。洗脳の第一歩だ。その後、赤堀容疑者は、共通のママ友を《暴力団とつながりのあるボス》に仕立て上げ、その存在をちらつかせることで主従関係を作り上げていく。 「碇容疑者の子供がトラブルを起こしたとでっちあげ、『ボスにお願いして解決した』と恩を売ったり、碇容疑者の夫が不倫していると信じ込ませ離婚させた挙句、『不倫調査費をボスが立て替えている』と作り話で彼女を追い込んだのです。その後、生活保護を受給させ、児童手当なども含めほぼ全額を騙し取り、合計は1000万円以上になるとみられています」(地元紙記者)
福岡県で発生した5才児の餓死事件で、カギを握るのが母親の知人。なぜ母と子の関係に第三者が関与したのか?
2019年1月、福岡県。保健福祉事務所の職員は動揺していた。目の前には、生活保護を申請したシングルマザーがいる。生活保護費を支給する場で職員が気になったのは彼女ではなく、その隣にいる、ゆうに100kgは超えている巨体を窮屈そうに椅子に収める第三者の存在だ。生活保護の受給には、かなりプライベートな質問を要するため、通常は第三者を同席させることはない。
「ちょっと、席を外してもらえますか」
職員が慮ってそう言うと、首を横に振ったのは、シングルマザーの方だった。
「どうしても一緒にいてほしいんです」
職員はそれ以上、その女について何も言うことができなかった。福祉事務所に来る前、シングルマザーとその女は入念に打ち合わせを重ねている。
「生活保護は絶対に現金で支給してもらうこと。そうしないと、借金相手に通帳を見せなければならなくなったとき、お金があることがバレてしまうから」
打ち合わせといっても、女からの一方的な入れ知恵だ。書類を前にしたシングルマザーは、女に言われたとおりに、話を進める。女は一言も口を挟まない。シングルマザーに給付される約20万円の生活保護費を何に使おうか──そんなことを夢想していたのかもしれない。
昨年4月、5才だった翔士郎ちゃんに充分な食事を与えずに餓死させた疑いで、母親の碇利恵容疑者(39才)と知人の赤堀恵美子容疑者(48才)が、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは3月2日のこと。2人は、福岡県篠栗町にある同じ幼稚園に子供を通わせる保護者として5年前に出会った。
しばらくすると赤堀容疑者は、「ママ友がLINEグループで悪口を言っている」と碇容疑者に吹き込み、自分だけが味方であると強調し始めた。洗脳の第一歩だ。その後、赤堀容疑者は、共通のママ友を《暴力団とつながりのあるボス》に仕立て上げ、その存在をちらつかせることで主従関係を作り上げていく。
「碇容疑者の子供がトラブルを起こしたとでっちあげ、『ボスにお願いして解決した』と恩を売ったり、碇容疑者の夫が不倫していると信じ込ませ離婚させた挙句、『不倫調査費をボスが立て替えている』と作り話で彼女を追い込んだのです。その後、生活保護を受給させ、児童手当なども含めほぼ全額を騙し取り、合計は1000万円以上になるとみられています」(地元紙記者)

内部文書入手 NTTが総務大臣、副大臣も接待していた

総務省事務方ナンバー2の谷脇康彦総務審議官が3月8日に更迭されるなど、波紋を広げているNTTの総務省への接待問題。今回、NTT側が、官僚を接待していた“迎賓館”で、大臣、副大臣ら総務省に関係する政治家に対し、繰り返し接待を行っていたことが「週刊文春」が入手したNTTの内部文書からわかった。現職中に接待を受けたのは計4人、延べ6件。また、NTTは総務省の政務三役(大臣、副大臣、政務官)を退任した政治家にも接待を繰り返しており、計15人、延べ41回にのぼる。
NTTは役員の選任や事業計画などについて、総務大臣から認可を受けて経営されている。
総務大臣在任中に接待を受けていたのは野田聖子衆院議員と高市早苗衆院議員。野田氏は、2017年11月22日に立川敬二NTTドコモ元社長らから、2018年3月29日に村尾和俊NTT西日本社長(当時)らから接待を受けていた。いずれも場所は東京・麻布十番にある「KNOX」。NTTグループの関連会社が運営し、年間の施設利用料(年会費)を支払っている会員企業は4割引きで利用できるNTTグループの接待のための施設である。
高市氏は2019年12月20日と、2020年9月1日に、いずれも澤田純NTT社長、島田明同副社長、秘書室長の3人から接待を受けていた。場所は同じくKNOXだった。
情報通信などを担当する総務副大臣在任中に同様の接待を受けていたのが、坂井学衆院議員(2018年6月29日)と、寺田稔衆院議員(2020年9月14日)だった。坂井氏は現在、菅内閣の内閣官房副長官を務めている。
高市氏の携帯に連絡すると、次のように答えた。
「食事をしたのは事実です。ただ……」
――大臣在任中、NTTの澤田社長から接待を受けたのでは?
「澤田さんと2回食事をしたのは事実です。ただ、向こうから折半の金額を聞いて支払い、領収書をいただいた。あのときは秘書が『NTT側から1万円の会費でお願いしますと言われています』と。万が一、消費税などでオーバーしたら気分的に嫌なので、1人5500円の衣料品のお土産を私費で買い、先方(3名)にお渡ししました」
――高いワインを飲んだ?
「それは分からない。私はお酒を控えているので、その場を白けさせないように口を付ける程度ですから。ただ、総務省の案件で頼まれたことはないです」
さらに翌日、書面でも補足説明があった。「会食を伴う意見交換は、行政の公平性に疑念を持たれることのないよう、すべて完全割り勘、又は全額当方負担を徹底していた」とし、NTTからの2回の接待でそれぞれ1万円を支払った領収書(宛名は自民党奈良県第二選挙区支部)のコピー2通も送られてきた。
同じく大臣在任中に2度の接待を受けた野田氏の事務所は「調査中。いつ回答できるか分からない。締め切りに間に合わなければ『回答がなかった』で構わない」とした。
寺田氏は「会食の時点で2日後の総務副大臣退任が決まっており、一般的な話が中心の慰労会でした。代金は先方が負担しました」などと答えた。坂井官房副長官は「週刊文春」の確認取材に対して、回答しなかった。
NTTが、通信行政に職務権限や影響力を持つ政治家や高級官僚に対し、集中的に接待を繰り返していた実態が浮き彫りになった。
その問題点について、元東京地検特捜部検事の若狭勝弁護士が語る。
「政務三役として職務権限を持つ者が接待を受け、その席で職務権限に絡む話が出ていれば、何も請託(お願い事)がなくても単純収賄罪に該当する可能性があります。例えば、携帯料金の値下げという懸案がある中で『どうなんですか?』と聞かれた大臣や副大臣が『こういう形になりそうだ』という会話をするだけで、実際に機密を教えたり行政を歪めたりしなくとも、単純収賄の構成要件を満たす。告発されれば捜査が始まりますが、起訴されるかどうかは接待の回数や金額によって決まります」
3月11日(木)発売の「週刊文春」では、谷脇氏らを接待していた鵜浦博夫NTT前社長との一問一答や、携帯料金値下げとNTTのドコモ完全子会社化を巡る菅首相の言動、澤田社長と菅首相の深い関係などについて5ページにわたって詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年3月18日号)

芸能事務所スウィートパワー女性社長 所属女優にセクハラ「ダブルベッドを強要」

堀北真希や黒木メイサ、桐谷美玲らを輩出した大手芸能事務所「スウィートパワー」。同社の岡田直弓社長(53)が所属女優にセクハラ行為を続けていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。
1996年にスウィートパワーを設立した岡田氏。男性俳優部門を立ち上げるまで、芸能界を引退した堀北を筆頭に所属タレントの全員が女性だった。
「スウィートパワーの特色は岡田氏のスカウト力。社員を地方に住みこませ、美少女を探し出すのです。長年マネジメント業界を渡り歩いてきた岡田氏の“審美眼”は天才的で、これまで彼女が見初めた女優はほとんど売れています」(スポーツ紙記者)
被害者の鈴木友花さん(仮名)も、事務所のスカウトによって芸能界入り。女優として活動している。
事務所関係者が証言する。
「岡田さんの自宅は都内の高級住宅街の一角にある豪邸。3階が岡田さんの部屋なのですが、実は鈴木もそこに住まわせているのです」
岡田氏の寝室にはダブルベッドが置かれている。そこに、鈴木を呼び寄せ、体を触るなどのセクハラ行為を続けてきたという。
実際、鈴木自身も親しい知人にこう訴えている。
「岡田さんの部屋にダブルベッドがあって、1年半くらい一緒に寝ていました。ベッドの中で、手を繋がれたり、すごく嫌だった」
鈴木に事実関係の確認を求めた。
――お答えしにくいと思いますが……社長からセクハラを受けていませんか?
「……今はお答えできないです」
一方の岡田氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。
「みんな1人ずつダブルベッドで寝てます」
――鈴木さんと自宅の3階で一緒に寝ていますよね、ダブルベッドを置いて。
「あそこは(事務所の)寮なんですよ。みんないるので。何人も。みんな1人ずつダブルベッドで寝てますから」
――一緒のベッドで寝たことはありませんか?
「ないです」
――女優さんは基本的に弱い立場ですよね?
「弱い立場? それはやる気のある子(の話)です。うちは違う。やる気のない子をスカウトして説得して頭下げて仕事をしてもらっている。だから、いつでも辞められる。もし、そんなことあったらとっくに実家に帰ってるでしょう」
セクハラ問題に詳しい板倉由実弁護士が指摘する。
「上下関係・優越関係を利用したセクハラは不法行為、安全配慮義務違反に当たり、損害賠償請求の対象になり得ます。被害者が未成年のため『無知・未経験』が賠償責任を加重する要素にもなり得る。本件では単に社長と所属タレントという関係を超えて社長の自宅で生活し、生活全般を管理・指導されていることから『監護者わいせつ罪』に該当する可能性もあります。芸能界において圧倒的な影響力のある社長に、声を上げれば自分の夢や人生を棒に振る可能性もある。こうした『関係性の暴力』を問題視しようとする社会的要請が高まる中、『抵抗しよう思えばいつでも抵抗できる、声を上げられるはず』という考え方は性被害の実態に反します」
海外では、ハリウッドの著名プロデューサーへの性被害告発が#MeToo運動の発端となった。日本でも、「週刊文春」はジャニーズ事務所の社長(当時)の所属タレントへのセクハラ行為を報じ、裁判でも事実と認定されたが、テレビも含めた芸能界では「なかったこと」にされてきた。今回のセクハラ問題に関して、芸能ビジネスに関わる人々がどのような対応をとるのか。芸能ビジネスのあり方が問われている。
3月11日(木)発売の「週刊文春」では、岡田氏が鈴木に続けてきたセクハラ行為のほか、“敏腕社長”として知られる岡田氏の人物像、事務所を退所した元KARAのジヨン(知英)との関係、鈴木が事務所スタッフらに明かした悲痛な想い、岡田氏との2時間にわたる一問一答などについて詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年3月18日号)

「福島に帰りたい」最期まで帰郷願い 避難先の滋賀で語り部活動

「何で福島に帰れないのか」。東日本大震災で福島県富岡町から滋賀県湖南市に避難した舘孝四(たち・たかし)さんはそう言い残し、2017年10月、84歳で息を引き取った。亡くなる2カ月前まで、滋賀や京都で震災の経験を伝える語り部の活動を続けた。11日で震災から10年。妻展子(のぶこ)さん(80)は「故郷に戻れず、どれほど心残りだっただろう」と声を震わせる。
舘さん夫妻は11年3月11日、福島県浪江町で車を運転中に大きな揺れに襲われた。普段は30分で帰れる道を3時間かけてたどり着いた富岡町の自宅は、物が散乱し足の踏み場がなかった。町の防災無線に促され、川内村の体育館へ移った。「数時間で帰れる」と思っていたが、更に郡山市への避難を余儀なくされた。「原発が爆発した」と聞いた。
孝四さんはなれない被災生活で体調を崩し、長男松明(まつあき)さん(58)が暮らす滋賀県湖南市に避難することを決めた。被災から約10日後、着替えることも風呂に入ることもできず、タクシーと新幹線を乗り継いで東京駅に着いた。東京で出迎えた松明さんは「2人ともひどい格好だった」と振り返る。
話の締めは「福島はいいところ」
舘さん夫妻は13年2月18日、湖南市ボランティアセンターの誘いで、語り部の活動を始めた。写真を使って避難までの道のりや苦労、被災地の悲惨な様子を話す。それでも最後には「福島はいいところです」と締めくくるのが定番だった。「地震になったら裸足で逃げろは正しいか間違いか(答えは間違い)」といったクイズを作るなど工夫を重ねた。
語り部を始めてから、「困ったことがあれば言ってね」「遊びにおいでね」と地域で声をかけられるようになった。展子さんは「避難してきた時は冷たくされないかと心配したが、親切にしていただいている」と話す。
原発事故で富岡町に出された避難指示は17年4月、大半の地域で解除された。しかし、町に帰る人が少なく、戻ってからの生活に不安を感じて帰郷を断念した。夫妻の語り部活動は、17年8月まで33回に及んだ。真面目で頑固だった孝四さん。食事が喉を通らなくなっても「薬漬けになりたくない」と検査を拒んで活動を続けた。死後、膵臓(すいぞう)がんと分かった。
展子さんは21年2月、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。東京電力から賠償金を得る目的ではなく、孝四さんの無念をどこかにぶつけたかったという。形見となった語り部の資料や台本はまだ手元にある。一人での活動は難しく、処分も検討しているが、「夫を思い出してつらくなるので今は考えたくない」と複雑な心境を明かした。【菅健吾】

2歳女児虐待死で父親に懲役17年求刑 大阪地裁

大阪市東淀川区で平成29年12月、養子縁組をした当時2歳の娘に暴行を加え死亡させたなどとして、傷害致死や強制わいせつ致傷などの罪に問われた父親の今西貴大(たかひろ)被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判が10日、大阪地裁(渡部市郎裁判長)で開かれ、検察側は「他に類をみない極めて悪質な虐待で、犯人は被告以外にいない」と述べ、懲役17年を求刑した。弁護側は無罪を主張し結審した。判決は25日。
検察側は論告で、医師の証言などから「心停止の原因となった脳内の損傷は、外部からの強い暴行で生じたと合理的に説明できる」と指摘。骨折や肛門裂傷などのけがについても、事故や自然に起きたものとは考えられず、「陰湿にいじめ抜いた非人間的な犯行だ」と述べた。
これに対し弁護側は、脳内の損傷は感染症による心臓発作が原因の可能性があるとして無罪を主張。被告は最終陳述で、「私は娘を殴ったりしていない。亡くなった本当の理由がこの裁判で明らかになることを望んでいる」と述べた。
起訴状によると、29年12月16日夜、当時の自宅で、妻の実子で養子縁組をした娘=当時(2)=の頭部に暴行を加え、脳挫傷などの傷害を負わせ死亡させた。また、同年12月には性的暴行を加え、1週間のけがをさせるなどしたとしている。

ラニーニャ現象 春の間に終息か 夏は平常の状態である可能性が高い

気象庁は、10日「エルニーニョ監視速報」を発表しました。今後、春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高く、夏は平常の状態である可能性が高くなっています。
2月の実況
2月のエルニーニョ監視海域の海面水温は、基準値より低い値で基準値との差は-0.6℃、ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の12月の値は-0.9℃となり、6か月連続して-0.5℃以下となってラニーニャ現象の基準を満たしました。太平洋赤道域の海面水温は中部から東部にかけて平年より低く、西部で平年より高くなりました。海洋表層の水温は東部で平年より低く、西部で平年より高くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなりました。このような海洋と大気の状態はラニーニャ現象の特徴を示しており、昨年夏からラニーニャ現象が続いています。
今後の見通し
太平洋赤道域の西部から中部で海洋表層の暖水の東進が始まっており、今後も暖水が東進して、東部の海面水温が平年より低い状態は解消に向かうと考えられます。エルニーニョ予測モデルでは、エルニーニョ監視海域の海面水温は春の間に次第に基準値に近づき、夏にかけて基準値に近い値か基準値より高い値で推移すると予測しています。以上のことから、今後、春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高く(80%)なっています。夏は平常の状態である可能性が高く(70%)なっています。
西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況
西太平洋熱帯域:2月の西太平洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い値でした。今後春の間に次第に基準値に近づき、夏にかけて基準値に近い値か基準値より低い値で推移すると予測されます。 インド洋熱帯域:2月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値に近い値でした。今後春から夏にかけて基準値より低い値か基準値に近い値で推移すると予測されます。
ラニーニャ現象とは

ラニーニャ現象が発生している時は、太平洋赤道域で吹く東風が、平常時よりも強くなります。その結果、太平洋赤道域の西部では、強い東風によって吹き寄せられる「暖かい海水の層」がより厚くなり、インドネシア近海の海上では、積乱雲がより盛んに発生します。 一方、太平洋赤道域の東部では、冷たい水の湧き上がりが、平常時より強くなります。そのため、太平洋赤道域の中部から東部では、平常時よりも海面水温が低くなるのです。このラニーニャ現象が発生すると、世界中の天候に影響を及ぼします。

西村担当相、ステージ基準見直しも=変異株動向踏まえ―新型コロナ

西村康稔経済再生担当相は10日の衆院内閣委員会で、新型コロナウイルスの感染状況を示す4段階の指標について、感染力がより強いとされる変異ウイルスが増加するなどの状況次第で、基準見直しもあり得るとの考えを示した。共産党の塩川鉄也氏への答弁。
西村氏は「現時点で基準見直しの議論をしているわけではない」としながらも、「変異株、ワクチン接種の動向、病床の確保、さまざまな状況を見ながら専門家に今後議論いただき、必要があれば見直しをすることはあり得る」と述べた。
西村氏は新型コロナについて「早晩、日本も全て(変異株に)置き換わると専門家の皆さんもおっしゃっている。そういったことを頭に置いて対応していかなければいけない」と警戒を続ける考えを示した。
[時事通信社]

【独自】北海道女児虐待、両親が診察病院に口止め…「児相に連絡するな」

北海道留萌市で父親と継母が9歳だった女児を虐待したとして傷害容疑で逮捕された事件で、両親が女児のけがを診察した病院に対し、「児童相談所には連絡するな」などと口止めしていたことが関係者への取材で分かった。病院は要請に応じず児相に連絡し、保護につながった。
父親(38)と、継母(37)は2016年2月頃、自宅で女児の頭を複数回殴り、約2週間の切り傷を負わせたとして、今月7日に道警に逮捕された。女児のほか弟(当時7歳)も虐待を受けていたとみられ、2人の体にはやけどや打撲などの痕が数十か所あった。
関係者によると、両親は2人を診察した病院に対し、「遊んでいる時にできた傷だ」などと説明し、児相に連絡しないよう強く求めたという。だが、病院は応じず、児相に連絡。児相は16年3月、きょうだいを一時保護し、道警に通報した。
厚生労働省によると、19年度に全国の児相が対応した虐待19万3780件のうち、医療機関からの連絡がきっかけになったのは1・9%の3675件にとどまっている。