政府は1年間、何をやって来たのか~4都府県で緊急事態宣言発令

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月26日放送)に元内閣官房参与で前駐スイス大使、現TMI総合法律事務所顧問の本田悦朗が出演。4月25日に発令された3度目の緊急事態宣言について解説した。
【政治 菅首相ぶら下がり】記者の囲み取材に応じる前、マスクを外す菅義偉首相=2020年11月21日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月25日に3度目の緊急事態宣言が発令された。対象地域は東京都、大阪府、兵庫県、京都府の4都府県。期間は5月11日までの17日間となる。
飯田)過去2回の宣言では、解除まで1ヵ月半~2ヵ月半を要したわけですが、今回は17日間、「短期集中だ」と菅総理もおっしゃっていました。さまざまなところへの影響も指摘されています。
本田)今回の緊急事態宣言はゴールデンウィークに焦点を絞って、人流の規制をしようということが眼目だと思います。しかし、それにしては少し短すぎるかなという気がします。緊急事態宣言を出して人々が自粛しても、その効果が実際に出て来るのは2週間後なのです。そうすると、効果を十分に見極められないまま解除しなくてはならないということになるので、これまでと同じように延長される可能性が高いと思います。
飯田)当座、まずはこれで出してみたという感じですか?
本田)ゴールデンウィーク集中だというスタンスを見せたかったのでしょうね。「短期的に頑張ってくれ」と。
飯田)今回は特措法が成立したあとの発令ということで、百貨店などへの休業要請など、いろいろ新しい政策も出して来ていますが、これはいかがですか?
本田)休業を要請し、場合によっては命令をして、命令に従わない場合は過料をいただくということまで入りましたので、相当担保できるようにはなりましたが、実際のところ、すぐに過料をというわけにはいきません。まずは要請、自主的ベースでやってくださいと。日本人は真面目ですから、そう言われると業者の方は従っていただけると思うのですが、一般の方はもう3回目で、ある程度「慣れっこ」になっている可能性があります。そこは少し心配ですね。
【高齢者ワクチン接種・天理市】高齢者の新型コロナワクチン接種が開始された=2021年4月12日午後、奈良県天理市 写真提供:産経新聞社
本田)こういう措置が有効に働くためには、政府自身が思い切ったことをやる必要があります。お願いばかりで、国民は「またお願いベースか」と思ってしまいます。まずは政府が率先して大胆なコロナ対策をやるべきです。そのためには、大体ウイルスが潜んでいそうな場所で集中的に、戦略的に、徹底的にPCR検査をやってみる。そうすると無症状者も見つかりますので、どうやって対策を取るべきかがわかるのです。そして陽性になった人は徹底的に隔離すると。
飯田)大胆に行う。
本田)疫病への対応というものは決まっていて、「検査と隔離」しかないのです。そこに予防としてワクチンが欲しい。ワクチンはこれからの問題ですが、検査と隔離、これが日本では不十分です。PCR検査が絶対的に足りません。東京でも6000件くらいしかやっていないのです。多いときで1万件。これは問題外で少なすぎます。そして、隔離しようにもベッドがないのですよね。治療しようにもベッドがないと。
飯田)以前から言われていることです。
本田)問題が起こって1年以上経っているわけですから、「その間に何をしていたのか」と多くの国民が思っているわけです。そういうときに国民に対して「あれをするな、これをするな」と言っても、「政府がやってくれ」という気持ちを持ちますよね。やはりここは重要な問題だと思います。
本田)まずは政府が大胆な政策をとる。国民に行動変容を求めると、経済とコロナの関係を行ったり来たりするのです。小刻みなハンマー&ダンスではなく、抜本的にドンと叩いて、経済に影響を与えないような構造改革をしなくてはいけない。そして構造改革のためには、抜本的なPCR検査、ベッド数の拡大、迅速なワクチン接種、それから変異株が最近多くなっているのでスクリーニング、及びゲノム解析を徹底的にやる。そういうことをやらないと同じことの繰り返しです。心配です。

三重も「まん延防止」適用を政府に要請へ…感染者95%が変異ウイルス

三重県は26日、新型コロナウイルス対策本部員会議を開き、緊急事態宣言に準じた対応が取れる「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請することを決めた。
対象地域は、感染者の増加が著しい四日市市などを想定し、政府と調整を進めるとしている。既に要請を決定した岐阜県と連携し、週内にも要請する方針だ。
三重県内では24日、1日当たりで過去最多となる72人の新規感染者が確認された。直近の検査では、感染者の約95%が変異ウイルスの感染と判明している。

<独自>iPS血小板 5年に実用化へ 年内に治験で輸血 京都のベンチャー

他人由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から血小板を作り、血液の病気の患者に血液製剤として輸血する再生医療ベンチャー「メガカリオン」(京都市)の臨床研究(治験)の計画が26日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から承認された。年内にも初の輸血を行い、令和5年の製品化を目指す。
対象は、血液の成分で止血作用を担う血小板が減少し、出血が止まりにくくなるなどした血小板減少症の患者10人。京都大のiPS細胞研究財団が作成、備蓄しているiPS細胞から作った血小板を、血液製剤として輸血する。
同社と連携している京大の江藤浩之教授らの研究チームは令和元年、血小板輸血不応症を起こした再生不良性貧血患者自身の血液からiPS細胞を作り、血小板に分化させて輸血し患者に戻す臨床研究を実施。安全性の確認に取り組んだ。
患者自身に由来する血小板のため拒絶反応はないが、iPS細胞を作ったり血小板に分化させたりするのに時間がかかり、費用もかさむ。そのためメガカリオンは今回、既製品である備蓄iPS細胞を使い時間を短縮。安全性だけでなく有効性も確認し、製品化を狙う。

「炎上覚悟」 恒心教に狙われた法科大学院生が「実名告発」に踏み切った狙い

サイバー空間の悪質組織「恒心教」(こうしんきょう)の攻撃対象になり、アダルトビデオ(AV)の購入履歴を晒された過去を持つ法科大学院生、石渡貴洋さん(27)。ひた隠しながら生きることもできたが、今回、実名で「ネットリンチ」の実態を告発した。「恒心教が悪いだけでなく、法整備の欠如も問題」という主張や、被害当事者となり初めてわかった「戦う気持ちすら持てなくなる」実感について聞いた。 ●社会に問題を顕在化させたかった ――公にするのが極めてはばかられる「AV晒し」も含め、実名で取材に応じた理由は? 主に2つあります。AVの件も含め、一度ネットに上がった情報は消せません。恒心教が使う掲示板などで、あれこれ言われるならば、自分からオープンにしてしまったほうが清々します。 昔から、冤罪事件に関心を持ってきました。高校のときには、足利事件で無罪判決を得た菅家利和さんに直接会って話を聞きました。最近では、袴田事件の袴田巌さんにお目にかかっています。 「誰かを犠牲にして、人知れず闇に葬り去ることは許せない」という思いが強いから、こうした関心を持つのでしょう。今回受けた被害を何とか消化しようとしたとき、取材に応じて、問題を社会に顕在化させる手段が僕にとっての最適解でした。 ――もう1つの理由は? もちろん加害者たる恒心教は悪い。ですが、同時にネットリンチに遭った被害者が、社会で、いろいろなところにSOSを出しても、誰も助けてくれない問題に直面しました。AV晒しにつながるアカウント乗っ取り前に警察に相談したのですが、まったく対応してもらえなかった。 こうした事態を招く、法整備の欠如を指摘したい。法整備がされない背景には、市民が無関心であった経緯もあります。この流れを断ち切るために、恥を忍んで実名で応じました。 ●パンドラの箱を開けたかもしれない ――法科大学院で法律を学んでいる立場から、どんな「法整備の欠如」を指摘するか? 2020年5月、女子プロレスラーの木村花さんが、SNS上での誹謗中傷を受けて自殺しました。この事件を受けて、政府もようやく対応や議論を加速させています。 昨今議論されている法改正には、一定の評価はしています。芸能人や著名人への誹謗中傷に、ある程度は役立ちそうだからです。 しかし、ネットの悪用に長けている人々には効果が期待できません。 恒心教は、2019年には新潟県警のサーバーに、2020年にはコロナ禍の国立感染症研究所のサーバーに侵入しています。彼らはTor(トーア)と呼ばれるツールなどで海外サーバーを経由し、自分たちの通信に足がつかないことを知っています。
サイバー空間の悪質組織「恒心教」(こうしんきょう)の攻撃対象になり、アダルトビデオ(AV)の購入履歴を晒された過去を持つ法科大学院生、石渡貴洋さん(27)。ひた隠しながら生きることもできたが、今回、実名で「ネットリンチ」の実態を告発した。「恒心教が悪いだけでなく、法整備の欠如も問題」という主張や、被害当事者となり初めてわかった「戦う気持ちすら持てなくなる」実感について聞いた。
――公にするのが極めてはばかられる「AV晒し」も含め、実名で取材に応じた理由は?
主に2つあります。AVの件も含め、一度ネットに上がった情報は消せません。恒心教が使う掲示板などで、あれこれ言われるならば、自分からオープンにしてしまったほうが清々します。
昔から、冤罪事件に関心を持ってきました。高校のときには、足利事件で無罪判決を得た菅家利和さんに直接会って話を聞きました。最近では、袴田事件の袴田巌さんにお目にかかっています。
「誰かを犠牲にして、人知れず闇に葬り去ることは許せない」という思いが強いから、こうした関心を持つのでしょう。今回受けた被害を何とか消化しようとしたとき、取材に応じて、問題を社会に顕在化させる手段が僕にとっての最適解でした。
――もう1つの理由は?
もちろん加害者たる恒心教は悪い。ですが、同時にネットリンチに遭った被害者が、社会で、いろいろなところにSOSを出しても、誰も助けてくれない問題に直面しました。AV晒しにつながるアカウント乗っ取り前に警察に相談したのですが、まったく対応してもらえなかった。
こうした事態を招く、法整備の欠如を指摘したい。法整備がされない背景には、市民が無関心であった経緯もあります。この流れを断ち切るために、恥を忍んで実名で応じました。
――法科大学院で法律を学んでいる立場から、どんな「法整備の欠如」を指摘するか?
2020年5月、女子プロレスラーの木村花さんが、SNS上での誹謗中傷を受けて自殺しました。この事件を受けて、政府もようやく対応や議論を加速させています。
昨今議論されている法改正には、一定の評価はしています。芸能人や著名人への誹謗中傷に、ある程度は役立ちそうだからです。
しかし、ネットの悪用に長けている人々には効果が期待できません。
恒心教は、2019年には新潟県警のサーバーに、2020年にはコロナ禍の国立感染症研究所のサーバーに侵入しています。彼らはTor(トーア)と呼ばれるツールなどで海外サーバーを経由し、自分たちの通信に足がつかないことを知っています。

「ヨットが転覆している」通報、男女2人死亡…強風注意報の愛知沖

25日午後0時20分頃、愛知県蒲郡市沖約1キロの海上で「ヨットが転覆している」と118番があった。三河海上保安署によると、乗っていたとみられる「安江工務店」(名古屋市中区)代表取締役会長安江博幸さん(55)(愛知県日進市)と妻の会社経営紀江さん(52)が見つかり、いずれも搬送先の病院で死亡が確認された。
発表によると、海上保安庁の船舶などが捜索し、ヨットから約4キロ離れた海上で博幸さんを、ヨット下の海中で紀江さんを発見した。いずれも救命胴衣は着用していた。
ヨットは25日朝に蒲郡市のヨットハーバーを出港。名古屋地方気象台によると、この日、同県の海上に強風注意報が出されていた。

路面崩落に気づかずバイク突入、深さ10メートルの崖の途中で木に引っかかる

24日午後3時頃、群馬県上野村乙父の林道で、前橋市の会社員男性(52)がバイクで走行中、前方の崩落路面に気付かず転落、深さ10メートル以上ある崩落面の途中で木に引っかかり、手の骨を折る重傷を負った。
県警藤岡署などによると、崩落現場は2019年10月の台風19号で路面が幅約5メートル、長さ約30メートルにわたり崩れ落ちた。崩落現場の手前には通行止めを知らせる看板があったが倒れていたという。
林道を管理する村は、路面崩落の直後に看板を設置して以降、看板の状況を確認していなかった。台風19号の被害は村内約60か所で確認され、36か所が未修復という。同村の黒沢二郎振興課長は「事故が再発しないよう看板の増加や定期確認を検討する」とした。

狩猟者研修中にクマ出現、猟銃持っていた猟友会員襲われる

25日午後1時30分頃、福井県大野市上打波の山中で猟友会大野支部の70歳代男性がツキノワグマに襲われ、顔や頭をひっかかれた。男性は救急搬送されたが、命に別条はないという。
大野市によると、当時、支部のメンバー約20人が狩猟者育成の研修を行っていた。襲われた男性は猟銃を持っていたが、横から突然クマが出てきた。クマは1頭だったが、大きさなどはわからないという。
市には、冬眠明けのクマのものとみられる足跡の目撃情報が寄せられているといい、担当者は「鈴など音の鳴るものを身につけてほしい」と警戒を呼びかけている。

維新・国会議員秘書が知人と口論し、車ではねる…「ぶつけたが殺意はなかった」

知人を車ではねて殺害しようとしたとして、大阪府警堺署は25日、国会議員秘書、成松圭太容疑者(31)(大阪市天王寺区)を殺人未遂容疑で逮捕した。成松容疑者は「ぶつけたことは間違いないが、殺意はなかった」と容疑を一部否認しているという。
発表によると、成松容疑者は25日午前2時45分頃、堺市堺区の路上で乗用車を運転し、知人男性(31)をはね、その後も男性を殴るなどして殺害しようとした疑い。男性は頭などに軽傷を負った。男性宅で一緒に食事をしている最中に口論になったという。日本維新の会の梅村みずほ参院議員(大阪選挙区)は同日夜、自身のツイッターで、公設第1秘書が堺署に逮捕されたと明らかにした。

毎日新聞、投票締め切り前に「当確」=参院広島選でHPに掲載

25日投開票された参院広島選挙区再選挙で、毎日新聞社は投票締め切り前に、野党統一候補の宮口治子氏(45)と自民党の西田英範氏(39)がそれぞれ当選確実になったとする予定稿2本を自社のホームページ(HP)上に掲載した。同社は26日付朝刊紙面やHP上で「投票時間中に報道機関としてあってはならないことであり、読者、関係者の皆さまにおわびします」と謝罪した。
同社によると、掲載されたのは、当選者が決まった段階で速報するために準備していた予定稿。担当者が操作を誤り、投票が締め切られる前の同日午後7時23分から数分間、HPに掲載された。
同選挙では宮口氏が西田氏ら5人を破り、初当選した。
[時事通信社]

橋下徹氏、維新議員の公設秘書の殺人未遂での逮捕に「維新をつくった当事者として本当に申し訳ない」

26日放送のフジテレビ系「めざまし8(エイト)」(月~金曜・午前8時)では、知人の男性を乗用車ではねるなどして殺害しようとしたとして、大阪府警堺署が25日、殺人未遂の疑いで日本維新の会の梅村みずほ参院議員の公設秘書・成松圭太容疑者(31)=大阪市天王寺区=を逮捕した一件を報じた。
成松容疑者は「ぶつけたことに間違いないが、殺意はなかった」と容疑を一部否認している。逮捕容疑は25日午前2時45分ごろ、堺市堺区の路上で男性(31)に自身が運転する乗用車を衝突させるなどして殺害しようとした疑い。男性は頭や脚に軽いけがをしたという。
この件について、コメンテーターとして出演の元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)は「維新をつくった当事者として本当に申し訳ないと思っていますし、これが事実なら残念です」とまずコメント。
その上で「本人が否認はしていますので、裁判で罪が確定するまでは今の近代国家・日本の原則で言えば推定無罪なんですけど、とにかく裁判で真実を明らかにしてもらって、罪が確定すれば、しっかりと罰を受けてもらいたいですね」と続けていた。