協力金なし「不公平だ」 嘆く劇場 7府県に再発令

大阪や兵庫など7府県が13日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象に追加された。営業時間の短縮や外出自粛、テレワークの徹底。同宣言は痛みや規制を伴いながら、各方面に多大な影響を及ぼす。一方、飲食店などとは異なり、協力金なしで時短への協力を求められた業界もある。「不平等だ」「不要不急とされれば仕方ない」。関係者に疑問とあきらめが交錯した。
「飲食店が補償されるのは仕方がない。だが、映画館に何かしらの支援がないのは不平等だと感じてしまう」
大阪市淀川区の映画館「第七藝術劇場」の小坂誠支配人(33)は嘆く。同館は16日から、午後8時以降の上映を自粛する方針という。
「協力依頼」の対象
今回の宣言で映画館や劇場などは、特措法に基づく要請ではない「協力依頼」の対象となった。営業時間を午後8時までとするよう協力を呼び掛ける一方、飲食店などとは異なり、協力金は支給されない。
小坂さんは「感染拡大防止のため依頼に応じようと思うが、営業は苦しい部分がある。正直つらい」と明かす。
昨春の宣言時には約1カ月半にわたり休館。その後は上映時の定員数を減らして営業を継続しているが、売り上げは大きく減っている。今後も消毒などに細心の注意を払いながら、時短営業で対応していく考えだ。
「まずはコロナの感染を止めないことには営業が安定しない」。小坂さんはこう受け止める一方、「行政のやり方に疑問を感じる部分はある。それでも踏ん張ってやっていきたい」と話した。
公演時間短縮も
「これだけ対策をして、時短もするのに協力金はない。不要不急といわれてしまえば仕方がないのかもしれないが…」。大阪市浪速区の繁華街「新世界」にある大衆演劇場「朝日劇場」の橋本美奈子代表がつぶやいた。
同劇場も昨春は休業を余儀なくされた。営業再開後は約200人の定員を半分に制限したり、換気や消毒などを徹底。それでも観客は激減し、20人に届かない日も出ている。
2度目の緊急事態宣言を受け、14日からは公演時間を約30分間短縮し、夜の部の終了時間は午後8時とする。「市民が気軽に楽しめる芸能として大事にしてきた文化。やめるわけにはいかない」。橋本さんが力を込めた。
大阪市北区の寄席「天満天神繁昌亭(はんじょうてい)」も、夜の公演の時短に応じる予定。担当者は「協力するのは当然」としながらも、「補償がないのは厳しい面がある。寄席に向けて、準備を重ねている出演者のことを思うとつらい」とこぼした。
吉本興業は7日に首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言が出たことを受け、なんばグランド花月(NGK、大阪市中央区)など全国14カ所の直営劇場などで、終演時間が午後8時を超える公演、主催ライブをすでに中止としている。

救急搬送困難が1カ月で倍増 コロナ急拡大、病床逼迫

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、全国52の消防本部などで今月4~10日の週、急病人らの搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」は2707件で、約1カ月前と比べ倍増したことが13日分かった。総務省消防庁が集計した。コロナ禍となった昨年4月以降で最多。コロナ禍以前に当たる前年の同期比でも約9割増えた。
消防庁は、新型コロナの急拡大で病床が逼迫状態になり、通常医療に十分対応できなくなっていると分析。医療崩壊につながるとの懸念も出そうだ。

院生殺害、8500万円賠償命令=民事は「嘱託」認めず―千葉地裁

福井県で2015年、東邦大大学院生の菅原みわさん=当時(25)=が殺害された事件で、嘱託殺人罪で有罪が確定した元福井大大学院特命准教授の男性(48)に遺族が約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、千葉地裁(高取真理子裁判長)は13日、殺害依頼は真意ではなかったとして計約8500万円の支払いを命じた。
高取裁判長は当時の菅原さんについて「精神的に非常に不安定な状態にあった」と指摘。殺害直前の「首を絞めてください」などの発言は「真に死を望んだものと認めることはできない」と述べた。
[時事通信社]

進学塾でクラスター発生、同じ学校に通う中3や講師の11人感染

千葉県内では12日、新たに415人の新型コロナウイルス感染が確認された。患者3人の死亡も発表された。
死者3人のうち2人は、クラスター(感染集団)に関連する。県によると、白井市の特別養護老人ホーム「菊華園」に入居していた90歳代以上の女性と、鋸南町の町国民健康保険鋸南病院の入院患者だった70歳代女性で、いずれも8日に発症。10、11日に亡くなった。
もう1人は70歳代男性で、12月下旬に発症し、今月9日に死亡した。県は居住地などを公表していない。
市川市の特別養護老人ホーム「市川あさひ荘」でクラスターが発生。既に陽性が判明していた職員3人と入所者1人に加え、新たに入所者6人の感染が分かった。同市の介護老人保健施設「グレースケア市川」でもクラスターが起きた。新たに15人の感染が判明し、関連する感染者は計21人となった。
船橋市は、同市夏見台の進学塾「Axel(アクセル)」でクラスターが発生し、中学3年生10人と20歳代の塾講師1人の計11人が感染したと発表した。生徒10人は同じ中学校に通っている。市は、この中学校の3年生のクラスを15日まで学年閉鎖とした。

「助けて」の声聞いた60代女性、40代女性に馬乗りの男の脇腹けり全身でぶつかる

殺人未遂事件の容疑者逮捕に貢献したとして、千葉県警千葉東署は、千葉市若葉区の介護ヘルパー山口詔子さん(62)に感謝状を贈った。中村弘署長は「勇敢な行動で被害者の命を救った」とたたえた。
同署によると、山口さんは昨年12月4日夕、自宅近くで「助けて」という女性の声を聞き、現場のアパート敷地内に急いだ。包丁を持った男(76)が40歳代の女性に馬乗りになっているのを見つけ、男の脇腹を蹴ったり、全身でぶつかったりして引き離そうとした。
駆けつけた男性が男を取り押さえた。女性は重傷を負ったが、命に別条はなかった。
山口さんは「見て見ぬふりはできず、気づくと駆け出していた。女性を救うことができて良かった」と語った。

石破氏が大人数会食に参加 「配慮足りずおわび」

自民党の石破茂元幹事長が、東京など1都3県で新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が始まった今月8日、福岡県内で大人数の会食に参加していたことが13日、分かった。週刊文春がウェブサイトで報じた。石破氏は「国民の皆さまへの十分な配慮が足りなかった。深くおわび申し上げたい」とのコメントを発表した。
週刊文春によると、石破氏は8日夜、山崎拓・元自民党副総裁ら9人で約2時間にわたり、福岡県内のふぐ料理店で会食したという。自民党は同日、所属議員に飲食を伴う会合への参加自粛を求める通達を出していた。

緊急事態7府県追加、菅首相「欠かせない措置」…記者会見で呼びかけ

菅首相は13日夜、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象区域に7府県を追加したことに関して、「厳しい(感染)状況を好転させるためには欠かせない措置であることをご理解いただきたい」と国民に呼びかけた。
「必要なことはあらゆる手段を尽くして取り組んでいく」とも強調した。

「何か物をあげる」と教諭の男、修学旅行先で男子生徒に薬飲ませ強制わいせつ

中学校の修学旅行先で、教え子の男子生徒に薬を飲ませて体を触ったとして、大阪府警は13日、府内の私立中学に勤務していた元教諭(36)(大阪市)を強制わいせつ容疑などで逮捕した。
発表では、元教諭は2019年10月中旬の夜、修学旅行の宿泊先だった長崎県内のホテルの一室で、引率していた生徒に薬の入った飲み物を飲ませて意識障害を起こさせ、下半身を触った疑い。府警は認否を明らかにしていない。
元教諭が「何か物をあげる」と生徒を誘い、自身の部屋に招き入れたという。生徒の保護者が同11月に府警に相談していた。

「コロナで帰国できず仕事なく」自転車盗を繰り返した疑い ベトナム人5人逮捕

大阪市内で電動アシスト自転車の盗みを繰り返したとして、大阪府警は13日、元技能実習生のグエン・ヴァン・フック容疑者(30)らベトナム国籍の5人を窃盗などの疑いで逮捕、追送検したと発表した。「新型コロナの影響で帰国できず、仕事も見つからなかったので盗みをした」などと供述しているという。
逮捕容疑は、2020年7月、大阪市西区のマンションの駐輪場で、電動自転車(約6万円相当)を盗んだとしている。府警は、同年7~8月に大阪市内で起きた電動自転車など約60台(約400万円相当)の窃盗被害を裏付けた。いずれも容疑を認めている。
国際捜査課によると、5人はSNS(ネット交流サービス)で知り合い、共同生活をしながら、工具で鍵を壊す手口で盗みを繰り返していた。盗んだ自転車は転売していたという。【森口沙織】

体調に不安があったら追試を 診断書なしでも申請OK 共通テストQ&A

大学入学共通テストを実施する大学入試センターは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、感染者の受験は認めないことにしている。一方、当日に体調を崩したり、濃厚接触者と認定されたりと判断に迷うケースもあり得る。こうした場合の対応について、同センターに聞いた。【大久保昂】
Q 直前や試験当日に体調を崩した場合はどうすればいいのでしょうか。
A 体調に不安がある受験生は2週間後(30、31日)の追試に回ることを勧めます。特に、37.5度以上の発熱▽息苦しさ▽強いだるさ――のいずれかの症状があると、受験することができません。
今回は追試の申請要件を緩和しました。従来は医師の診断書が必須でしたが、自宅待機を求められるなどして受診できない事態も想定されるため、やむを得ない事情がある場合は診断書がなくても申請できます。受験票に書かれた「問合せ大学」に相談してください。
Q 濃厚接触者と認定された場合、受験できないのですか。
A 一定の条件を満たせば、他の受験者とは別室で受けられます。具体的には①保健所によるPCR検査などで陰性の結果が出ている②受験当日も無症状である③電車やタクシーなどの公共交通機関を利用せずに密集を避けて試験場に行く――の三つをクリアする必要があります。①は、一般のクリニックなどで任意で受けた検査結果では陰性の証明にならないので注意してください。
受験を希望する場合、前日の午前10時までに「問合せ大学」に電話してください。①~③のすべてをクリアできない濃厚接触者は、追試に回ることになります。
Q 追試の日も体調が整わなかった場合はどうなるのですか。
A 「追試の追試」はありません。これは、最初から第2日程(30、31日)を選択した受験生も同じです(第2日程の追試は2月13、14日)。1回限りの追試の機会を逃すと共通テストが受けられません。追試に回る場合、より一層の体調管理を心がけるようにお願いします。