減税日本・ゆうこく連合の原口一博、河村たかし両共同代表は30日、名古屋市で記者会見した。両氏が重視する政策をそれぞれ表明したが、衆院選公約は発表しなかった。原口氏は「共通部分がいくつもある。当選後に擦り合わせる」と説明した。国会の法案採決に際し、重要度に応じて党議拘束を一部外す点では一致した。
原口氏は「消費税は廃止一択」と主張。責任ある積極財政や政府系ファンドの運用などで国民の可処分所得を押し上げると強調した。核廃絶を求める考えも示した。
河村氏は、現実に即した憲法の見直しが必要だとして、自衛隊明記を訴えた。
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首相明言「土俵に上がらない」 女人禁制、相撲の伝統尊重
高市早苗首相は30日、衆院選応援で訪れた福岡市中央区での街頭演説で、優勝力士への内閣総理大臣杯授与のために、首相が大相撲千秋楽の土俵に上がる慣例に触れ、自身は「これからも土俵に上がらない」と明言した。大相撲の土俵に女性が上がれない「女人禁制」の伝統を尊重すると理由を説明した。
「土俵に上がれないことを怒っていた女性政治家もいたが、男女平等の話ではなく、大切に守られてきた日本の伝統の話だ」とも述べた。
昨年10月の首相就任以降、同11月の福岡市での九州場所は井上貴博首相補佐官が、今年1月の東京での初場所は松本洋平文部科学相が首相代理として土俵に上がり、総理大臣杯を手渡した。
どちらも3人組の男関与…同一グループの犯行か 上野で4.2億円強盗 羽田で1.9億円“強盗未遂”
台東区で起きた4億2000万円が奪われた事件と、羽田空港の駐車場で1億9000万円をもった男性がおそわれた事件。どちらの事件も3人組の男が関与していますが、同一グループの犯行の可能性が高いことが新たにわかりました。
29日午後9時半頃、東京・台東区東上野の路上で起きた強盗事件。
日本テレビ・守下綾乃
「こちらの路上で、およそ4億円が入ったとみられるスーツケースが盗まれ、そのまま車はこちらの一方通行の道を逆走していったということです」
警視庁によりますと、現金およそ4億2000万円が入ったスーツケースが3人組の男に奪われたのです。
被害に遭ったのは、20代から40代の日本人3人、中国人2人の男女5人。
現金が入った3個のスーツケースを車に積み込んでいたところ、5人のうちのひとり、40代の中国籍の男性が突然、男から催涙スプレーをかけられたといいます。そして別の2人の男にスーツケースを奪われたというのです。
そのまま車で逃走したという3人組の男。3人のうち1人は、身長は170センチほどだったといいます。
事件の背景には金の取引が関連している可能性があるとみられていて、被害者の1人は、「貴金属店から預かった日本円を香港に運ぶ仕事をしている」と話しているということです。
そして、この強盗事件と同じ時間帯――
110番通報
「ひき逃げにあったと思われる人が、倒れている」
強盗のあった現場からおよそ50メートルの路上で、ひき逃げ事件が発生。
目撃者
「速かったです。急にきたから音がすごくてブレーキする音が。ひかれる瞬間は見てないです。私は少し遠かったので誰か倒れてるのは見た」
一方通行の道を逆走した車にはねられたのは、50代の日本人男性で、軽傷だといいます。
その後、ひき逃げ現場からおよそ500メートルの路上で車が乗り捨てられているのが見つかりました。
日本テレビ・岩﨑陽
「水色の車が道路の端に停車していまして、助手席のドアが開いています。助手席側のミラーの部分が折れてしまっているのがわかります」
ミラーが壊れた、長野ナンバーの軽自動車。
警視庁は強盗事件を起こした3人組がこの車でひき逃げをした後、別の車に乗り換え千葉方面に逃走したとみています。
台東区で立て続けに起きた事件。しかし、これだけでは終わりませんでした。
台東区からおよそ18キロ離れた羽田空港から通報が――
被害男性の通報
「催涙スプレーをかけられた」
30日午前0時過ぎ、羽田空港第3ターミナルの駐車場で男性が催涙スプレーをかけられ現金を奪われそうになる事件が起きたのです。
警視庁によりますと、駐車場で、両替商の50代の日本人男性が車のそばに立っていたところ、3人組の男が乗った車が近づいてきて――
男
「おい」
こう声をかけられ、後部座席にいた男から催涙スプレーをかけられた上、助手席にいた男にハンマーで窓をたたかれたといます。
このとき、男性の車の中には仕事仲間3人と現金およそ1億9000万円が入ったスーツケースが載せられていましたが、男らは金を取らずにそのまま神奈川方面に逃走したとみられています。
3人組のうち1人は、20代から30代くらいだったといいます。
また、この事件の直前、同じ駐車場のフロアで20代の男性がバッグを奪われそうになる事件があり、同じ3人組によるものとみられています。
2時間半ほどの間に起きた、大金を狙ったとみられる事件。
3人組の男、催涙スプレーを使った手口、車で逃走といった点が共通しています。
元警視庁の櫻井氏は――
組織犯罪に詳しい元警視庁警視・櫻井裕一氏
「間違いなく上野も羽田もそこに現金があるというのを知っていてピンポイントでターゲットを狙っているのは間違いない。ただその3人が同じ実行犯かどうかは定かではありませんが、同じグループがやったことだとわかりますね」
警視庁は、2つの事件が同一グループによる犯行の可能性が高いとみて3人組の行方を追っています。
自民「単独過半数」うかがう “高市人気”で無党派層も「自民1位」に 衆議院選挙JNN序盤情勢調査【Nスタ解説】
衆議院選挙の序盤の情勢について、JNNの調査・分析では自民党が議席を大幅に増やし、単独で過半数をうかがう勢いです。
自民は高市人気が追い風、野党は中道が伸び悩み
日比麻音子キャスター: JNNでは1月28日・29日の2日間で調査を実施し、さらには取材を加味して序盤情勢の分析を行いました。
<予測議席数/公示前の議席数> ▼自民 208~296 / 198 ▼維新 29~37 / 34 ▼中道 84~161 / 172 ▼国民 21~33 / 27 ▼共産 2~7 / 8 ▼れいわ 0 / 8 ▼参政 7~15 / 2 ▼ゆう 1~2 / 5 ▼保守 0 / 1 ▼社民 0 / 0 ▼みらい 3~8 / 0 ▼諸派・無 5~9 / 10
自民党の予測議席数は208~296と、公示前の議席数(198)を大幅に超えています。背景には何があるのでしょうか。
TBS報道局選挙本部デスク本杉美樹記者: 一番のポイントは、高市政権の高い支持率だと思います。
JNN序盤情勢によると、「高市内閣を支持」かつ「投票先が決まっている」と回答した方は、7割以上が自民党候補に投票するとしています。
また、このような動きは自民党支持者だけにはとどまらず、無党派層にも同じような動きが見えています。
2年前の衆院選では、無党派層の投票先で一番多かったのは立憲民主党でした。しかし今回の調査では、無党派層の投票先で一番多いのは自民となっており、やはり高市総理の人気ぶりや追い風を感じる結果になっています。
日比キャスター: 高市総理も今回、自身が総理に選ばれてよかったのかどうかを国民に問うための選挙だと位置づけていたので、そういった様子がよく見えてきますね。
一方で、野党はどうでしょうか。
TBS報道局選挙本部デスク本杉美樹記者: 野党は中道が伸び悩んでおり、少し厳しい情勢になっています。その理由の一つは、野党が競合していることです。
たとえば中道と国民だと、289ある選挙区のうち46で競合しており、二つの政党がいずれも候補者を立てていることになっています。
それから中道がかつて立憲だったころは、共産党と選挙協力を一部行っていました。それが中道になったことにより、共産との選挙協力が今回は成立しなかったため、これも上手くいかない理由の一つとなっています。
また、野党の票が割れることにより、相対的に自民党が上がってくるような動きも見えています。
中道は「公明票」見通せず…まだ新党が浸透していない?
日比キャスター: 中道の伸び悩みの背景には、どういったことが考えられるのでしょうか。
TBS報道局選挙本部デスク本杉美樹記者: 鍵を握るのは、公明党支持層の“公明票”だと思っています。
JNN序盤情勢で、支持政党に公明党と答えた方の選挙区の投票先を見てみると、▼「中道」が約4割、▼「まだ決めていない」が約4割、▼「自民」が1割あまりでした。
これまでの選挙の分析でいうと、公明党支持層の方は、割と早めに投票先を決める方が多かったです。そのため「まだ決めていない」の約4割はすごく大きな数字だと思いますし、公明党を支持する方にとっては、まだ中道というものが浸透していないことを感じる結果になっています。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん: 公明党支持層の票がどこへ行くかが中道の結果、あるいは選挙全体の結果に大きく影響すると思います。
前回、自民党の候補と協力関係を結んで小選挙区で入れていた人間関係がどのくらい続いているのか。強い人間関係だったのか、致し方ない人間関係だったのか。それによって「まだ決めていない」の約4割がどこに投票するかが決まり、結果を大きく左右することになるでしょう。
南波雅俊キャスター: 公明票は、選挙の終盤に動きやすいものなのでしょうか。あるいは「まだ決めていない」の約4割というのは、投票日まで決め切らずにいくものなのでしょうか。
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん: 今回はいつもに比べると決め切れない人たちが多く、だからこの結果になっているのだと思います。
ただ、公明党や、その支持母体である創価学会の全体の方針はもう決まっています。それが全体に行き渡れば割とはっきりしてくるはずなのですが、先ほど言った人間関係等もあり、まだ行き渡りきれていないのだと思います。
与党261議席超えで「絶対安定多数」なるか 複数のメリット
日比キャスター: 与党だけで261議席という「絶対安定多数」の予測可能性も見えてきています。「絶対安定多数」とはどういったものなのでしょうか。
TBS報道局選挙本部デスク本杉美樹記者: 絶対安定多数である261議席を獲得すると、全常任委員会で過半数を確保したうえで、委員長ポストも独占できることになります。
委員長ポストを独占することにどのようなメリットがあるかというと、委員長には議題や議事のペースをコントロールできる力があります。その党の目玉の政策を推し進めたり、逆に都合の悪いテーマについては進行を早くしたり追及の場を作りにくくしたりして、政治的なダメージを軽減する効果も期待できるということです。
無党派層の支持で参政&みらいは議席大幅増?
日比キャスター: 自民党以外にも大幅な躍進が予想されるのが、参政党とチームみらいです。
<JNN序盤情勢による予測議席数> ▼参政(公示前2) 選挙区0~1 / 比例7~14 ▼みらい(公示前0) 選挙区0 / 比例3~8
選挙区では少し難しいかという見立てではあるものの、比例では参政が7~14議席、みらいが3~8議席を獲得するのではないかという予想です。
さらに注目したいのが、無党派層の支持についてです。JNN序盤情勢によると、参政党に投票すると回答した方のうち、約4分の1である27%が無党派層だったことがわかりました。チームみらいに関しては、約半分の46%が無党派層だったということです。
TBS報道局選挙本部デスク本杉美樹記者: 無党派層というのは風を一番受けやすく、人気に左右されやすいところだと思います。
参政党についてはSNSなどの空中戦のイメージがあると思いますが、地方議員も増えています。各地に地元組織・支部を持っていて、地に足のついた地道な運動を行ってきました。
今回は182選挙区に候補者を立てており、選挙区では厳しいところはありますが、一つ一つの選挙区で必死に活動することによって比例票が掘り起こされていき、議席を大きく伸ばすのではという見立てになっています。
一方で、チームみらいについては新党の期待感があるほか、浮動票の受け皿になっているのだと思われます。
日比キャスター: ただ、まだ選挙戦が始まったばかりにもかかわらず、投開票まで本当に短期戦になっています。
TBS報道局選挙本部デスク本杉美樹記者: 浮動票や無党派層は、やはり選挙戦を通して支持の変化が出やすいところではあるので、この1週間半でどのようなことがあるのかによって情勢は大きく変わります。
今回ご紹介している情勢は29日時点なので、これから1週間半で数字が大きく変わってくる可能性はあると思います。
今回の調査では、投票先を「まだ決めていない」という方が約5割いました。今は高市内閣の高い支持率により、無党派層の投票先としては自民が1位になっていますが、これがどう変化するかはわかりません。
たとえば2025年の参院選では、途中で外国人政策が盛り上がりました。そういうときに共感を得やすいようなメッセージを出している党があると、そちらに無党派層がなびくことも考えられますし、今後1週間半の動きによって情勢は変わってくると思います。
========== <プロフィール> 本杉美樹 TBS報道局選挙本部デスク 情勢分析のブレーン
堤伸輔さん 国際情報誌「フォーサイト」元編集長 BSーTBS「報道1930」ニュース解説
鼻水等で受診の1週間後に…飼い猫がマダニに刺され『SFTS』に感染し死ぬ 家の中と外を自由に行き来できる形で飼育
愛知県岡崎市で、飼い猫がマダニに刺されて死にました。市の動物総合センターは、人に感染しないよう注意を呼び掛けています。 岡崎市によりますと、1月20日ごろ、飼っていたオスのネコ1匹(推定10歳前後)に嘔吐や鼻水などの症状があり、動物病院を受診しましたが、改善せず1週間後に死にました。 その後の検査で、重症熱性血小板減少症候群「SFTS」の感染がわかりました。 SFTSは、ウイルスを持ったマダニに刺されることで発症し、ヒトに感染することもありますが、飼い主や動物病院のスタッフに今のところ症状はないということです。 このネコは、家の中と外を自由に行き来する形で飼われていたということで、市の動物総合センターは「ネコは室内で飼うほか、動物病院でダニ駆虫の薬を定期的に摂取してほしい」と呼びかけています。
元幕内戦闘竜が死去 米国出身、肺の疾患で
大相撲の元幕内戦闘竜(本名ヘンリー・アームストロング・ミラー、米国出身)が29日に東京都内の病院で死去したことが30日、分かった。56歳。近年は肺の疾患で体調が思わしくなかった。
現役時代に所属した友綱部屋で兄弟子だった浅香山親方(元大関魁皇)は訃報を受け「毎日のように稽古をして励まし合い、付け人にも付いてくれた。優勝パレードの旗手もしてくれた。兄弟のような間柄で、大事な仲間だった」と悼んだ。
戦闘竜は1988年名古屋場所で初土俵。激しい突き、押しを得意として94年九州場所で新十両に昇進した。2000年名古屋場所で新入幕を果たし、幕内に通算3場所在位。03年九州場所限りで現役引退し、その後は格闘家に転向した。
札幌パルコで火事 楽器店付近の壁燃える 店内にいた従業員ら避難 周辺は一時騒然 札幌市
札幌市中央区にある「札幌パルコ」で1月28日夜、店内の壁が燃える火事がありました。
スプリンクラーが作動しすぐに消火されましたが、現場は一時騒然としました。
火事があったのは、札幌市中央区南1条西3丁目の「札幌パルコ」です。
28日午後11時57分、警備員から「6階から出火。スプリンクラーの作動があります」と消防に通報がありました。
火はスプリンクラーと警備員によって消火され、当時複数の従業員が店内にいましたが、全員避難して無事でした。
関係者によりますと、6階にある楽器店付近の壁の一部が燃えたということです。
警察は何らかの機器から出火した可能性があるとみて、出火原因を調べています。
《11大宗教団体緊急アンケート》高市政権と「中道」の評価は?「高市首相の選挙区では天理教が強い勢力」「崇教真光、国民に接近か」「神社本庁は若手の支持に変化」それぞれの動き
選挙にあたり見逃せない影響力を持つのが「宗教票」だ。今回は連立の組み替えや、異なる宗教団体から支持を受けてきた公明党と立憲民主党による新党結成を受け、どのような動きを見せるのか──本誌・週刊ポストは11の宗教団体(創価学会、立正佼成会、幸福の科学、真如苑、崇教真光、霊友会、世界救世教、生長の家、神社本庁、天理教、PL教団)に緊急アンケートを実施した。
高市政権や立憲・公明による新党結成を宗教団体はどう評価するのか。11大宗教団体からの回答を別表にまとめた。【前後編の後編。前編から読む】
国民民主に接近する情報や参政へ期待する動きも
他の宗教団体を取り巻く環境にも変化が見られる。奈良県天理市に本拠を置く天理教について、『宗教問題』編集長の小川寛大氏はこう言う。
「天理市を選挙区とする高市早苗首相との関係も深く、高市氏が代表を務める自民党政党支部や資金管理団体が天理教系の企業に総額5000万円を支出したことが昨年末に報じられました。天理市では根強い勢力を誇り、ある東京在住の信者は『将来的に教団本部は全国組織として存続するよりも、天理市だけで活動する体制を構築する気ではないか』と予想しています」
岐阜県高山市に本部がある崇教眞光では独自の動きがあると小川氏は言う。
「創設者の岡田光玉氏が日本陸軍の将校だったことから政治志向は昔から保守的で、長く自民党を支援してきた。結束力が強い組織であまり内情が漏れてこないが、最近は急速に国民民主党に接近しているとの情報があります。国民民主党のある参議院議員を支援し、自民と国民民主の連立政権誕生を望んでいるとの声を聞きます」
崇教眞光はアンケートに対し、高市政権を「日本国のために頑張って頂いていると存じます」とし、信者による政治家の応援は「自由意志によるもの」と回答。名前の挙がった参院議員に関係性を尋ねたが、期限までに回答はなかった。
関連団体の神道政治連盟を通じて長らく自民党を支持してきた神社本庁にも変化の兆しがある。
「トップである田中恆清総長派と反田中派の対立で組織が混乱しています。集票力の減少も顕著で、従来は参院比例で20万票ほど集めていたが、昨年の参院選で神道政治連盟が推薦した自民党・有村治子氏の得票数は16万票にとどまりました。世代間の考えの違いも浮上し、組織としての自民支持の方針があっても、”フレッシュな保守政策の実現”を目指して参政党に入れる若手の神主も増えているといいます」(小川氏)
アンケート回答では、自民党で”参院のドン”と呼ばれた村上正邦氏を支援してきたことなどで知られる生長の家が信者の投票方針をめぐり「旧統一教会の問題を踏まえ、宗教団体が政治に直接的に深く関与することには問題が生じやすいため、抑制的な関係であるべきだと考えます」と回答を寄せたことも注目に値するだろう。
「政治と宗教」のかかわりも問われる選挙戦が始まった。
(前編から読む)
※週刊ポスト2026年2月6・13日号
愛子さま、“母のドレスと叔母のティアラ”に込めた継承の心、佳子さまも体現「皇室のサステナブル」
1月18日、天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまは、両国国技館で大相撲を観戦された。
叔母・黒田清子さんのティアラ
「当初は陛下のみとされていましたが、当日、会場には3つの椅子が用意されていました。“もしかして”という期待と緊張で見守っていると、陛下と一緒に雅子さまと愛子さまが登場されたのです」(皇室担当記者)
星取表を記入しながら、後方に座っていた日本相撲協会の八角信芳理事長に大きく身を乗り出して質問されていた愛子さま。『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さんは、愛子さまの相撲好きについてこう振り返る。
「’06年、陛下が皇太子時代のお誕生日記者会見で、当時4歳だった愛子さまが力士の名前をフルネームで覚えていらっしゃるとお話しされていました。また、『だれだれに、星がついたよ、うれしいな』と五七調の文を作られたエピソードからも、相撲への深い愛情が伝わってきました」
天覧相撲での愛子さまのご様子とともに注目されたのが、着用されていた桜色の振り袖だ。
「学習院大学の卒業式でお召しになった振り袖と同じものでした。卒業式のときは袴で見えていなかった全体が見えて、金色の短冊の中に菊などの花々が描かれた華やかな文様は新年にふさわしい“晴れ着”でしたね」(つげさん)
ネット上では《お召し物を大切に着ていらっしゃるのはすてき》《同じ着物を二度も正装に使うとは素晴らしい》と絶賛の声が上がった。愛子さまの“ものを慈しむ心”は着物にとどまらない。
「女性皇族は成年を迎える際にティアラを新調されますが、愛子さまは当時、コロナ禍で苦しむ国民を思い、叔母の黒田清子さんのティアラを引き継ぐことを選ばれたのです。その後、今年の新年祝賀の儀まで、6年間ティアラの新調を辞退し続けていらっしゃいます。
また昨年の『歌会始の儀』では、雅子さまがかつて着用されたクリーム色のドレスを、愛子さまがお召しになられたことも話題になりました」(前出・皇室担当記者)
雅子さまから愛子さまへ
こうした慈しみの心は、代々受け継がれてきたものだ。
「’93年、当時、皇太子だった陛下とのご結婚にあたって、雅子さまは一般の結納にあたる『納采の儀』に着物で出席されました。その際の帯は、昭和天皇の后の香淳皇后から美智子さまへ、そして雅子さまへと譲られた由緒あるものでした。世代を超えて受け継がれていることがわかります」(つげさん)
親の着物を子が受け継ぐのは日本の伝統的な習慣だが、洋服を代々着用するというのは珍しい。ファッションジャーナリストの日置千弓さんは、皇室で洋服の継承文化が顕著になった背景をこのように解説する。
「美智子さまの時代はオートクチュールが主流で、一着一着がその方のためだけに作られた特別なものでした。
一方、雅子さまは外交官として活躍され、機能的で洗練された既製服をスマートに着こなす現代的な感覚をお持ちでした。いわば雅子さまが、上質なものを代々大切に使うという今の時代に通じる合理的な精神を、皇室に持ち込まれたといえるでしょう。そこに現代の“サステナブル”な意識が重なり、母から子へと受け継ぐ新しい継承文化が生まれたのではないでしょうか」
洋服を受け継ぐこと自体、日本独自の文化だという。昨年の「歌会始の儀」の愛子さまのドレスについては、
「愛子さまと雅子さまは体形も異なるので、おそらくお直しをされているはず。雅子さまは大ぶりのパールを合わせて華やかに、愛子さまは小ぶりのパールで初々しく。同じ一着でも、着る人によって雰囲気が変わり、新たに生まれ変わったような印象を与えてくれます」(日置さん)
日置さんは、このドレスからも、雅子さまと愛子さまにこんな会話があったのではないかと推察する。
「おそらく宮内庁ではお洋服や小物を写真などで整理されているのでしょう。“お母さまの持ち物で使えるものはないかしら”と親子で相談されるお姿を想像すると非常に微笑ましいですね」
紀子さまから眞子さん、そして佳子さまへ
こうした意識は天皇家に限ったことではない。1月9日に行われた「講書始の儀」で秋篠宮家の次女、佳子さまがお召しになったドレスは、過去に母の紀子さまや姉の眞子さんも公務で着用されたことのあるものだった。
「お召しになっているドレスは構造上、仕立て直しが非常に難しいのですが、骨格の異なるお三方の着こなしを拝見すると、その都度丁寧にサイズを調整されていることがうかがえます。手間を惜しまず、母娘だけでなく姉妹間でも大切に受け継がれるその姿勢には、現代の私たちも学ぶべきものが多いと感じます」(日置さん)
母から子へ、姉から妹へと受け継がれるのは形があるものだけではないようだ。
「昨年9月、悠仁さまの成年式では、佳子さまは子さんがペルーとボリビアを訪れた最後の海外公務で着ていたワンピースをお召しになりました。それは出席できなかった眞子さんが、すぐそばで見守っているかのようでした。
また、愛子さまが雅子さまのバッグを身につけられたのも、’24年の初めての単独公務に臨まれた際のことでした。さらに、翌年の『歌会始の儀』に初めて出席されたときにお召しだったのも、雅子さまから譲り受けたドレスでした。大切な節目に服や小物に込められた“思い”とともに、その重責を引き継いでいらっしゃるのかもしれません」(前出・皇室担当記者)
長年、皇室のファッションを見続けてきた日置さんは、昨今の変化をこう結ぶ。
「服を代々受け継ぐという精神が、現代のサステナブルの価値観と共鳴し、女性皇族の新しいスタイルとして定着していることは大変喜ばしいこと」
お召し物や小物、アクセサリーなど、そこに込められた“思い”は、次世代へと受け継がれていく。
つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など
衆院選、各党の公約は…経済政策や外交・安保などの政策を比較
2月8日投開票の衆院選では、物価高対策を含む経済政策が主な争点となる。円安や長期金利の上昇を踏まえ、財政に関する主張も関心が高い。米国のトランプ政権に世界が翻弄(ほんろう)される中、外交・安全保障政策でも論戦が交わされそうだ。各党の公約の論点を整理した。
【経済・財政・税】消費税減税や廃止主張…財源・期間にばらつき
今回の衆院選では、長引く物価高を踏まえ、与野党各党が家計の負担軽減策として、消費税の減税や廃止を公約に掲げた。財源のほか、減税の期間や対象は各党でばらつきがある。
自民党と日本維新の会の与党は、食料品を2年間、消費税の対象から外すことを共通して打ち出した。実現に向け、具体的な制度設計や財源、スケジュールなどは、今後政府・与野党で設置する「国民会議」で検討する。中道改革連合なども食料品の消費税ゼロを公約に盛り込んだが、恒久化を主張した。中道改革は実施時期を「今秋」と明記した。
国民民主党は、「賃金上昇率が物価上昇率プラス2%に安定して達するまで」と期限を区切り、食品だけではなく、一律の5%減税を盛り込んだ。共産党は「廃止を目指し、ただちに5%に減税」と訴えた。参政党、れいわ新選組、社民党の3党は消費税廃止・ゼロを主張した。一方、チームみらいは消費税率を維持し、「社会保険料を下げることを優先する」との立場だ。
消費税減税の財源について、自民は、高市首相が「税外収入や補助金、租税特別措置の見直し」による充当に言及している。中道改革は「政府系ファンドの創設や国の基金の活用など」で捻出するとした。共産や社民は大企業や富裕層への課税強化、日本保守党は経済成長に伴う税収増や政府支出などの見直しをそれぞれ財源に挙げた。
中低所得者や現役世代の手取りを増やすため、自民、維新、中道改革が給付と減税を組み合わせた「給付付き税額控除」の実現を明示した。国民民主は「社会保険料還付制度」の導入を訴えた。
成長戦略に関し、自民は、複数年度の予算措置や新たな財源確保の枠組みを検討し、官民で成長分野への戦略的投資を進める「責任ある積極財政」の考えを強調した。維新は半導体など、戦略的物資の研究開発支援で、「日本の技術力を確固たるものにする」とした。
中道改革は重点投資対象を「グリーン・ローカル・ライフ・デジタルの4分野」と示した。国民民主は、デジタル、環境分野で企業に投資額以上の減価償却を認める「ハイパー償却税制」の導入を盛り込んだ。
【外交・安保・憲法】防衛強化、各党が賛否
中国による海洋進出など、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、防衛のあり方に各党が公約で言及した。外交や憲法改正を巡る姿勢も様々だ。
自民党は、国家安保戦略などの安保3文書について、「本年中に3文書を改定し、新たな時代に対応した防衛体制を構築する」と明記した。日本維新の会は「次世代の動力を活用した潜水艦」保有を推進する方針を打ち出した。国民民主党は「自分の国は自分で守ることを基本に据える」と強調した。
一方、中道改革連合は「安保環境へ適切に対応する防衛力の整備」を掲げ、「存立危機事態における自国防衛のための自衛権行使は合憲」との立場を示した。れいわ新選組は防衛費増を中止するように求めた。
防衛装備品の輸出については、自民と維新が防衛装備移転3原則の運用指針が定める輸出可能な装備品の「5類型」を撤廃する方針で足並みをそろえた。中道改革は「防衛産業の基盤強化を図る」との主張にとどめた。共産党と社民党は防衛装備品の輸出拡大に反対した。
外交政策では、国民民主が人権外交の推進を訴えた。日本保守党も中国などでの人権問題解決に向けた働きかけを掲げた。
維新や参政党などは、情報工作を防ぐためのスパイ防止法制定を公約に明記した。
憲法改正に関しては、自民が、自衛隊明記や緊急事態条項など4項目を挙げて「憲法改正実現に向け、国民への丁寧な説明を展開する」と強調した。維新も「国会発議の実現」を訴えた。
一方、中道改革は「立憲主義を堅持した上で、自衛隊の位置づけなどの議論を踏まえ、責任ある改憲論議を深化」する方針を示した。共産とれいわは憲法改正に反対の立場だ。
【外国人政策・その他】共生のあり方模索
外国人政策は昨年の参院選に続き、今回の衆院選でも一つの争点だ。外国人受け入れや外国資本の投資に対する規制のあり方で、各党の主張が分かれた。政治改革を巡っても、立場の違いが目立った。
自民党は外国人の住宅・土地取得に関し、「法律・ルールを見直す」と明記した。税や社会保険料の支払いについて、「国民の不安と不公平感に正面から応える」と訴えた。連立を組む日本維新の会、野党の国民民主党、参政党も土地や不動産取得の規制を強化する方針で並んだ。
中道改革連合は、日本人と外国人がルールを守りながら暮らす「多文化共生社会」を目指すと強調した。「多文化共生社会基本法」などの制定も盛り込んだ。
維新は在留外国人や外国人の受け入れに関する数値目標などを記した「人口戦略」を来年度中に策定する方針を示した。国民民主は投機目的の不動産取得に追加の税負担を求める「空室税」の導入を打ち出した。参政は外国人総合政策庁の新設を主張した。
共産党は永住外国人への地方参政権付与、れいわ新選組は外国人の包括的な権利を規定する法律の制定を掲げた。
政治改革では、自民は政治資金のあり方に関し、国会の有識者会議で検討した上で、「2027年9月末までに結論を得る」と強調した。維新は企業・団体献金について、「全面禁止を目指し、個人献金を促進する」としており、与党内で温度差が目立った。
中道改革と国民民主は企業・団体献金の献金額上限や受け手の規制強化を訴え、共産とれいわは全面禁止を主張している。
※25日までに発表があった各党の公約を掲載しました。各党の公約は、読売新聞の表記に合わせて加筆・修正した部分があります。