埼玉県や静岡県で局地的に雨が強まっています。
埼玉県川口市付近では14時10分までの1時間に約110mm、静岡県浜松市北部平野部付近では14時20分までの1時間に約120mmの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。
関東や東海では夕方にかけて、大雨による低地の浸水や土砂災害等に警戒してください。
気象庁が記録的短時間大雨情報を発表
▼埼玉県で猛烈な雨
14時10分までの1時間に、
川口市付近で約110mm(解析雨量)
▼静岡県で猛烈な雨
14時20分までの1時間に、
浜松市北部平野部付近で約120mm(解析雨量)
関東から東海にはシアーライン(風の流れが変化する境界線)が形成され、その周辺で雨雲が発生しやすくなっています。気温の上昇もあって局地的に雨雲が発達して猛烈な雨となりました。夕方にかけて同じような地域で雨が強まりやすく、道路冠水や河川の増水、低い土地の浸水などに警戒が必要です。
記録的短時間大雨情報とは
その場所で数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析をしたときに、気象庁が発表するものです。その基準は、1時間雨量歴代1位または2位の記録を参考に、概ね府県予報区ごとに決められています。
この情報が発表された地域の周辺では、災害の発生につながるような猛烈な雨が降っていることを意味しています。地元自治体の発表する避難に関する情報に留意し、早めの避難を心がけてください。
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川や湖の水難事故「午後1~4時台」に多発、昼食後の気の緩み原因か…「必ずライフジャケット着用を」
全国各地の川や湖で相次ぐ水難事故は、午後1~4時台の明るい時間帯に多発していることが、水辺での事故などを調査する公益財団法人・河川財団の分析でわかった。昼食後の気の緩みや疲れなどが原因とみられ、専門家はライフジャケット着用の徹底を呼びかけている。
水難事故の要因は様々で、子どもから高齢者まで年齢に関係なく起きている。
河川財団は、2003年から24年に報道された川や湖などでの水難事故3920件を分析。その結果、午後1時~4時台には300件を超え、3時台の441件がピークだった。
事故に遭う状況では、川遊びなど水の中での活動中が約6割を占めていたが、川の近くでボール遊びなどをしていたり、橋から転落したりしたケースも約3割あり、水辺は常に危険と隣り合わせであることが示された。
菅原一成上席研究員は「昼食後は気が緩みがちになり、朝から活動すると疲れも出てくるため、事故が起きやすい。必ずライフジャケットを着用すべきだ」と指摘。飲酒後の事故もあるという。
今年も川や海などで事故が相次いでいる。日本財団などが、報道された水難事故を分析したところ、事故に遭った人は7月1日~8月11日に188人に上り、うち118人が亡くなっている。警察庁の統計では、昨年水難事故に遭った人は過去10年で最多の1753人(死者・行方不明者816人)だった。
夏休みに目立つ子供の事故
夏休み期間中は子どもの水難事故が目立つ。今年7月には、和歌山県紀の川市で川遊び中の男子中学生が溺れて亡くなった。
子どもの事故防止に取り組むNPO法人「セーフキッズジャパン」顧問で小児科医の山中龍宏さんは「20分水遊びをしたら10分休むようにし、付き添いの大人は子どもの機嫌が悪い、足取りが重い、など疲れのサインに注意して」と話す。
事故防止の啓発に取り組むNPO法人「アクアキッズセーフティープロジェクト」のすがわらえみ代表は、事前の備えと対策の重要性を強調。具体的には〈1〉ライフジャケットや、かかとが外れない靴を着用する〈2〉子どもは1人で遊ばせない〈3〉物が流されても追いかけない――などを挙げる。
また、救助に向かった人が犠牲になるケースが後を絶たないことから「溺れた人がいても飛び込まずに119番、海なら118番に通報して」と呼びかける。
小学生の時に川で溺れた経験がある京都市の自営業小松瑶子さん(36)は運良く父親に助けられたが、ライフジャケットは着ていなかった。小松さんは「泳ぎは得意だったのに、何もできず足がつかない所まで流された」と振り返り、事前準備や保護者の付き添いの大切さを訴えた。
声優・櫻井智さん死去 53歳 多臓器がんの症状が悪化「マクロス7」「怪盗セイント・テール」出演
アニメ「マクロス7」ミレーヌ・ジーナス役「怪盗セイント・テール」セイント・テール役などで知られる声優の櫻井智さんが8月13日に多臓器がんの悪化のため死去したことが分かった。53歳だった。16日に櫻井さんの公式Xを通じて伝えられた。
櫻井さんの公式Xで「櫻井智はかねてから治療中であった多臓器癌の症状が悪化したため8月4日に緊急入院となりましたが、症状が改善せずに誠に残念ながら8月13日に永眠しました。生前に頂戴しました多くの声援ならびにお見舞いのメッセージに深く御礼申し上げます」と訃報が伝えられた。
続けて「櫻井智は病気からの完全なる復活を目指し、治療には常に私どもと一緒に前向きに懸命に取り組んでいましたが、このような結果となってしまい、私どもは大変悔しく悲痛な思いに暮れています」とし、「応援してくださっていた皆様には深くお詫び申し上げます。葬儀は私人として近親者のみで行われますので葬儀に関するお問い合わせ、取材はお控えくださいますようお願い申し上げます」と呼びかけた。
櫻井さんは10日にXを通じ、体調不良のため、17日のライブを中止すると発表していた。
櫻井さんはアニメ「マクロス7」ミレーヌ・ジーナス役でブレイク。「怪盗セイント・テール」羽丘芽美 / 怪盗セイント・テール役、「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―」巻町操役など多くの人気作に出演した。声優としてだけではなく、歌手、女優としても活躍した。2016年9月に「役者としての大事な声が、かなり出づらくなってきているのを実感しています」と引退を発表したが、2019年に活動を再開。近年は「ポケットモンスター」シロナ役で人気を博していた。
ヒグマに襲われた男性は失血死 格闘し両脚から出血 北海道羅臼岳
北海道警は16日、斜里町の知床半島にある羅臼岳(標高1661メートル)で14日にヒグマに襲われて死亡した東京都の20代男性の死因は、全身多発外傷による失血死と発表した。
道警などによると、男性は14日午前にヒグマに襲われ、格闘して両太ももから出血。その後、林に引きずり込まれた。
15日の捜索で、男性が襲われた登山道から、林に入り50~200メートルの場所に破れた紺色のシャツと財布、腕時計などが散らばっているのを発見。シャツや現場周辺の樹木、地面には血痕があった。
道警などは男性の捜索中にヒグマ3頭を発見。ハンターが発砲し、3頭を駆除した。1頭は親グマ、2頭は子グマだった。男性の遺体は3頭がいた場所で見つかった。
道内では7月に南部の福島町の住宅街で男性がヒグマに襲われて死亡している。【森原彩子】
<1分で解説>ヒグマ事故続く…過去60人死亡 「アーバンベア」も
北海道でヒグマによる死傷事故が相次いでいます。過去64年間で60人が命を落としました。山菜採りや登山中だけでなく、都市部に現れる「アーバンベア」も社会問題になっています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「北海道のヒグマ被害」を解説します。
Q ヒグマの事故が起きているの?
A 北海道の知床半島にある羅臼岳で、ヒグマに14日に襲われた男性が行方不明になりました。北海道警が15日、男性を発見し病院で死亡を確認したと発表しました。
Q どれくらいの人が被害にあっているの?
A 1962年以降、ほぼ毎年1~14人の死傷者が出ていて、64年間で死亡した人は60人、けがをした人は122人です。
Q どんな場面でヒグマに襲われているの?
A 北海道では、冬眠明けの春から秋にかけて山間部でヒグマの事故が多く発生します。山菜やキノコを採りに山へ入った人が襲われるケースが最も多く、川釣りやクマ駆除、シカ猟をしていた人も被害にあっています。
Q 子どもや若者も被害にあったの?
A 犠牲者の中には子どもや若者も含まれています。たとえば、64年9月には登校中の女児(11)が、70年7月には登山していた18~20歳の男性3人が命を落としました。2023年10月には福島町で登山中の男子学生(22)が行方不明になり、数日後に遺体で見つかる事故もありました。
Q ヒグマって都会にも現れるの?
A はい、「アーバンベア」と呼ばれ、札幌市などの市街地にも出没し、社会問題になっています。1964年9月には札幌市内で登山中の男性(24)が死亡し、2021年6月にも、札幌市の市街地でゴミ出し中の高齢者や通勤中の会社員ら4人が1頭のヒグマに襲われ、重軽傷を負いました。
ヒグマ襲撃、前兆生かせず犠牲 数日前から登山者に付きまとい
登山者がヒグマに襲われて死亡した北海道・知床の羅臼岳では、襲撃の数日前からヒグマが登山者に付きまとうなど“前兆”とも言える事案が複数報告されていた。地元の関係機関は交流サイト(SNS)の発信や登山口の張り紙で周知していたが、最悪の事態を防げず、専門家からは登山道の閉鎖が必要だったとの声も。環境省釧路自然環境事務所は「対応が適切だったのか、専門家と検討したい」としている。
世界自然遺産の知床には国内外から大勢が訪れる。亡くなった東京都の会社員曽田圭亮さん(26)もその一人だった。道警によると登山が趣味。友人の男性と14日午前5時ごろ羅臼岳に入り、下山中、ヒグマに襲撃された。約200メートル後ろにいた友人が助けようと殴りかかったが、ヒグマは曽田さんを茂みに引きずり込んで離さなかった。
酪農学園大の佐藤喜和教授(野生動物生態学)は、曽田さんを襲ったヒグマが別の登山者に付きまとった個体と同一の可能性が高いと指摘。付きまといが報告された時点で「個体の積極的な駆除をすべきだった」と話した。
九州北部の大雨 安否不明だった女性の死亡確認 死者6人に
九州北部で10、11日に降った記録的な大雨で、熊本県は16日、安否不明になっていた甲佐町の女性の死亡が確認されたと発表した。大雨による死者は熊本県で4人、福岡県で2人の計6人、安否不明者は熊本県で1人となった。
熊本県災害対策本部によると、甲佐町では11日、車で通勤途中の60代の女性が行方不明になった。女性の遺体は14日に熊本市南区の緑川で見つかり、県警が身元の確認を進めていた。水死とみられる。県は女性の氏名は非公表としている。【日向米華】
西伊豆の海水浴場で「ダイビング中の女性が行方不明になった」…下田海保などが捜索
16日午前11時10分頃、静岡県西伊豆町宇久須の黄金崎海水浴場で、「ダイビング中の女性が行方不明になった」とダイビングショップの店員から118番があった。
県警や下田海上保安部の発表によると、行方不明になっているのは県外に住む50歳代の女性。同日午前9時40分頃から夫とともにダイビングをしていたが、夫が先に海から上がった後、行方が分からなくなったという。
ダイビングをしていたのは宇久須港防波堤灯台から南南西に約1キロの地点で、同海保などが捜索を続けている。
宮城・南三陸町の海水浴場で「人が浮いている」…ライフセーバー救助も42歳男性が死亡
16日午後0時25分頃、宮城県南三陸町志津川のサンオーレそではま海水浴場で、「海に人が浮いている」と119番があった。ライフセーバーが男性を救助したが、搬送先の同町内の病院で死亡が確認された。
宮城県警南三陸署の発表によると、男性は同県石巻市蛇田、無職黒須智之さん(42)。家族や友人と海水浴場を訪れていたといい、同署が事故原因や死因を調べている。
京都五山送り火、「大」の炎が浮かぶ 雨の中、古都の夜空照らす
お盆に迎えた先祖の霊を送り出す夏の風物詩「京都五山送り火」が16日夜、京都市街を囲む山々であった。あいにくの雨の中、東側にそびえる山から順に炎が浮かび、古都の夜空を照らした。
午後8時ごろ、左京区の東山・如意ケ岳(にょいがたけ)に「大」の文字がともされ、続いて約5分置きに「妙」「法」の文字、船形、左大文字、鳥居形が次々に点火されていった。鴨川河畔などでは、傘を差した多くの人たちが遠くに浮かんだ赤い炎を見つめ、先祖に思いをはせた。
送り火は、盆前に迎えた「お精霊(しょらい)」と呼ばれる先祖の霊の帰り道を照らし、無事に戻ってもらうための伝統行事。【大東祐紀】