政府と与野党による社会保障国民会議の実務者会議は22日、消費税減税の議論を再開した。来年4月から2年間限定で食料品の消費税率を1%に引き下げる案に、野党6党のうち5党が反対した。会議後、議長の小野寺五典・自民党税制調査会長は、月内に高市首相が出席する国民会議に結論を報告する考えを示した。
与野党で合意できるメドが立たないため、国民会議に報告する中間とりまとめでは、消費税1%案を軸としつつ、野党の主張も併記する案が出ている。小野寺氏は記者団に「今月中を目途に実務者会議でまとめ、親会議に報告を上げる必要がある」と述べた。
消費税1%案は、中低所得者向けの新たな給付制度を2029年度から導入するまでの「つなぎ」措置として、小野寺氏が6月に示した。1%相当分を給付に回し、消費税の「実質ゼロ化」を目指す内容だ。
この日の会議では、自民と日本維新の会は、2月の衆院選で消費税ゼロの検討加速を公約に掲げたことを踏まえ、1%案に賛成した。日本保守党は理解を示したが、国民民主、中道改革連合など5党は、減税より早期に実施可能な現金給付が望ましいと主張した。
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架空発注で代金詐取か 日鉄元社員ら3人逮捕 被害3億円にも
取引先に架空発注を繰り返し、勤め先の日本製鉄(本社・東京都千代田区)から代金をだまし取ったとして、福岡県警は22日、いずれも元社員で兵庫県加古川市の大津隆吉(51)と満石隆之(44)の両容疑者ら3人を詐欺容疑で逮捕した。日鉄の被害総額は3億円に上り、取引先に支払われた代金の一部が両容疑者にキックバック(還流)されていたとみて、福岡県警は全容解明を進める。
他に逮捕されたのは、日鉄の取引先だった製鉄関連資材卸売会社「東光」社長の山崎純一容疑者(80)=北九州市八幡西区。逮捕容疑は、大津、満石の両容疑者は日鉄社員としてそれぞれ山崎容疑者と共謀し、2024年5月7~23日、計6回にわたり、東光に機械用潤滑剤を架空発注し、日鉄から代金として計約420万円をだまし取ったとしている。
2015年から架空発注始めたか
県警は3人の認否を明らかにしていない。県警によると、大津、満石の両容疑者は日鉄で製鉄関連資材の発注などの業務に携わり、15年から機械用潤滑剤の架空発注を始めたとみられる。だまし取った金は遊興費などに使ったとみて調べている。25年2月に日鉄から相談を受け、県警が捜査していた。【川畑岳志】
愛知知事、副首都目指す 法成立で「手を挙げたい」
与党提出の「副首都」構想関連法案について、愛知県の大村秀章知事は22日の記者会見で、指定を目指す考えを示した。「法が成立すれば間髪入れずに手を挙げたい」と述べた。
大村氏は、首都機能を代替する地域であると認められることは「ブランディングの一つであることは間違いない」と強調。愛知県は産業の中心地でもあり「大都市として名実ともに認めてもらえる」と説明した。
取引先に架空発注繰り返す、1億1300万円損害 容疑で生コン会社元代表逮捕 大阪府警
取引先に対し架空発注を繰り返し、会社に約1億1300万円の損害を与えたとして、大阪府警捜査2課は22日、会社法違反(特別背任)の疑いで生コンクリート製造販売会社「アップワン」の元代表取締役、前河真司容疑者(49)=大阪府藤井寺市=を逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、取引先と共謀し、架空発注を繰り返し、令和3年6月~5年12月の間、計約1億1300万円をアップ社に取引先に支払わせ、損害を与えたとしている。前河容疑者は計31回、コンクリートの主原料となるセメント代名目で架空発注していた。
同課によると、5年11月にアップ社の社内調査で前河容疑者の不正が発覚。同社が6年9月に府警港署に相談した。
前河容疑者は架空発注で得た資金を生活費や車の購入代金に使っていたとみられる。
核の議論「当然」と防衛相 一カ国で安保確立できず
【ブリュッセル共同】小泉進次郎防衛相は22日、核兵器に関する議論の必要性に言及したインターネット番組での発言について「あらゆるタブーなく議論をしなければ、もはやどの国も一カ国で安全保障を確立することはできない。これは当然のことだと思う」と述べ、改めて発言を正当化した。北大西洋条約機構(NATO)本部でルッテ事務総長と会談した後、記者団に述べた。
小泉氏は、フランスが「核の傘」を欧州に広げる新構想を打ち出し、ドイツがフランス軍の核演習に初めて参加することに言及。世界の安全保障環境が「新たな展開を見せようとしている」と指摘し、核兵器について排除せずに議論する必要性を訴えた。
中ロが日本のEEZ内で実弾演習を実施 小泉防衛大臣が明かす 防衛省がEEZ内で外国艦船の実弾演習を確認し公表したのは初
小泉防衛大臣”中国とロシアが日本周辺海域を航行し、実弾射撃を行った”
小泉防衛大臣は訪問先のイギリスで行ったスピーチの中で、中国とロシアが日本周辺海域を航行し、実弾射撃を行ったと明らかにしました。
小泉進次郎防衛大臣 「まさにこの瞬間も、中国とロシアの海軍艦艇が日本周辺海域で共同航行作戦を実施しています。中国とロシアは先週末、日本のEEZ(排他的経済水域)内で実弾演習を行いました」
イギリスを訪問している小泉大臣は、中国とロシアの艦艇が日本のEEZ=排他的経済水域の内側で実弾演習を行ったと明らかにしました。
中国とロシアの海軍艦艇あわせて4隻がEEZ内を航行した際に、中国の船が実弾射撃を行った
防衛省によりますと、今月19日の午前2時ごろ、中国とロシアの海軍艦艇あわせて4隻が東京・沖ノ鳥島の南西180キロメートルのEEZ内を航行した際に、中国の船が実弾射撃を行ったということです。
防衛省が外国の艦船が日本のEEZ内で実弾演習を行ったことを確認・公表したのは初めて
中ロは近年、日本周辺での軍事活動を活発化させていて、防衛省が外国の艦船が日本のEEZ内で実弾演習を行ったことを確認し、公表したのは初めてです。
コンビニに車で突っ込み「通報しろよ」と怒鳴る男…左手に包丁、右手にゴルフクラブ 警察が威嚇射撃後に逮捕 事件前には自宅マンションに火を?
20日未明、神奈川県相模原市のコンビニエンスストアに車で突っ込んだ男が、包丁を持っていたとして現行犯逮捕されました。さらに、事件の前、コンビニの向かいにある男が住むマンションの部屋で火事が起きていました。
20日未明、神奈川県相模原市で起きた事件の発生直後の様子。コンビニの扉を突き破り、店内に突っ込むオレンジ色の車。近くには警察官らの姿がありました。
警察によりますと、20日午前0時すぎ、店員から「店に車が突っ込んできた。男が包丁を持っている」と通報がありました。
店内にいた高校生(15)が車にはね飛ばされ、軽いケガをしたということです。
警察官ともめている男の様子を見たという人は。
事件後の様子を目撃
「車が突っ込んでいて、刃物持ってる人が駐車場の手前にいて、向かい側に警察がいて」
――(男は)どんな様子でした?
事件後の様子を目撃
「動きがまっすぐ歩くより、左右に揺れながら動いてる。『刃物離せ』って声にも対応もするわけでもなく」
近隣住民
「車とまってるでしょ、ああいうところにパトカーいっぱいいて。(午前)2時半に寝て、(午前)5時に目覚めた、まだやってた」
銃刀法違反の疑いで逮捕されたのは、自称・渋谷恭平容疑者(45)。
渋谷容疑者は、20日午前0時すぎ、相模原市内のコンビニに乗用車で突っ込んだあと、左手に刃渡りおよそ15センチの包丁と右手にゴルフクラブを持ち、「通報しろよ」と怒鳴りながら、歩き回っていたといいます。
近隣住民
「荒い声でした、男の人の」
渋谷容疑者と同じマンションの住人
「いろいろ怒鳴ってて、そのあとにパァンと聞こえて、その1回だけ。『押さえろ』『包丁』とか、いろいろ聞こえて」
かけつけた警察官は、駐車場にいた渋谷容疑者に対し、「武器を捨てなさい」と警告しましたが、渋谷容疑者が指示に従わなかったため、上空へ1発威嚇射撃を行い、取り押さえたということです。
刃物を持っていたことを認めているという渋谷容疑者。事件の前、コンビニの向かいにある自宅マンションの一室に火をつけたことをほのめかしたといいます。
渋谷容疑者と同じマンションに住む人が撮影した動画には、煙があがっている様子や消防隊員が消火活動を行っている様子が映っていたといいます。
渋谷容疑者と同じマンションの住人
「拡声器で『火災が発生したので退避してください』って」
渋谷容疑者と同じマンションの住人
「2時間くらいは外にいた、(家に)入れなかった。(渋谷容疑者のことは)車から降りてくるのを見たくらいで、挨拶もほとんどしないし」
マンションの住人によりますと、“近隣トラブルは聞かなかった”という渋谷容疑者。21日、検察庁に身柄を送られる予定です。
(7月20日放送『news zero』より)
不明前に相次ぐトラブル…通報も 奈良“親子”遺体 母親遺棄の疑いで交際相手(37)を逮捕
奈良市の川岸で親子とみられる女性2人の遺体が見つかった事件で、母親の交際相手の男が逮捕されました。男は容疑を認め、「2人を一緒に車に乗せて運んだ」という趣旨の供述をしているということです。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、奈良市の会社員・今北享宏容疑者(37)です。この事件は今月17日、奈良市の名張川の川岸で、女性2人の遺体がシートにくるまれた状態で見つかったものです。
1人は三重県伊賀市に住む池田園美さん(44)で、もう1人は池田さんの娘で20歳の大学生とみられています。
警察によりますと、今北容疑者は今年2月上旬、池田さんの遺体を遺棄した疑いがもたれています。
奈良で家族と暮らしていた今北容疑者と、三重で娘と2人で暮らしていた池田さん。2人は交際関係にあったといいます。
男の人が出入りする様子を見たことがあるという、池田さんの近所に住む人は。
池田さんの近隣住民
「来ていましたよ。来て家の周りの草ひきとか清掃していた。しょっちゅう来てた。だからお母さん(池田さん)の彼氏だったのかな。(車は)奈良ナンバー。付き合っている方かなって、家の草むしりする仲なんだろうなと」
ただ…。
池田さんの近隣住民
「見ないようになった、急に」
事件当時、何があったのか。少しずつ状況が見えてきました。
警察によりますと、池田さんと娘の生存が最後に確認されているのは今年の2月9日。今北容疑者と3人で外出し、三重県内に一緒にいたということです。
ただ、その翌日の2月10日には池田さんと連絡が取れなくなり、警察が家を訪れましたが、不在だったといいます。
その際、池田さんの家の前には今北容疑者がいて、「私も連絡がつかない」という趣旨の説明をしたということです。
その後、5月15日に池田さんの親族から行方不明者届が。そして、捜査を進めていく中で、今月14日に今北容疑者から話を聞き、17日に遺体を発見。その日のうちに今北容疑者を逮捕しました。
今北容疑者は死体遺棄の容疑について認めた上で、「1人で遺棄した」「2人を一緒に車に乗せて運んだ」という趣旨の供述をしているということです。
2人の遺体は、最後に生存が確認されている2月9日から1週間以内に遺棄されたとみられています。
奈良市にある今北容疑者の自宅から、三重県伊賀市の池田さんの自宅までは直線距離でおよそ30キロ。今北容疑者が勤務している介護関係の会社も伊賀市内にあり、遺体が見つかったのは、その間にある道路沿いの茂みです。
今北容疑者の近所に住む人は。
今北容疑者の近隣住民
「(今北容疑者家族と)よくみんなで公園とかで休日遊んだり、今北容疑者の家の前でみんなで集まって遊んでいた。いろんな住宅の子と。めっちゃ相談とかも聞いてくれて、優しかったです」
――トラブルを聞いたことは?
今北容疑者の近隣住民
「一切聞いたことがないです」
一方、2人で暮らしていたという池田さん親子ですが、実は、行方がわからなくなる直前、池田さんの周りでは複数の不審な出来事が起きていたといいます。
行方不明の4日前の今年2月6日、池田さんから警察に「駐車中の車内をのぞきこんでいる男がいる」と通報が。さらにその翌日には、今北容疑者から「彼女(池田さん)が玄関先で男に液体を顔にかけられた」という通報が。
被害にあった池田さんが今北容疑者に連絡して助けを求め、駆けつけた今北容疑者が警察に通報したということです。このとき、池田さんは転倒して、頭を打ってけがをしたといいます。
そして、10日に警察はこの件で池田さんと被害届の手続きをすることになっていましたが、突然、連絡が取れなくなり、家からもいなくなってしまったということです。
池田さんが行方不明になる直前に起きていた別の傷害事件。警察は、この傷害事件の犯人を特定できていないといい、今回の死体遺棄事件との関連はまだわかっていないとしています。
行方不明からおよそ5か月がたって見つかった遺体。今北容疑者は、逮捕される4日前まで通常通り会社で働いていたということです。
警察は、今北容疑者が2人が死亡した経緯も知っているとみて捜査を進めています。
(7月20日放送『news zero』より)
実質審議3日間の延長国会、4法案成立綱渡り…「副首都」は参院での可決成否が焦点
政府・与党は、25日まで会期を延長した今国会で「副首都構想」関連法案など4法案の成立に全力を挙げる構えだが、綱渡りの展開となる見通しだ。現状で法案審議を見込めるのは実質3日間しかなく、4法案は最後の平日となる24日の参院本会議での採決を想定する。副首都法案は少数与党の参院で可決できるかどうか予断を許さない状況で、成否が焦点となる。(長谷部駿)
「四つの法案は何としても成立させたいという強い意志があり、延長するに至った」
会期延長が議決された17日、自民党の磯崎仁彦参院国会対策委員長は国会内で記者団にこう強調した。
4法案は、議員立法の副首都法案と国民投票法改正案、政府提出の予防接種法改正案と建築物省エネ法改正案だ。副首都法案と予防接種法改正案は参院で審議入りできていない。野党の反発を考慮し、延長議決を当初の会期末だった17日の夕方とした影響もあり、審議に関する与野党協議は進んでおらず、21日に行われる予定だ。
政府・与党は22日から法案を順次審議し、金曜日の24日の参院本会議で採決する段取りを描く。25日は、国会が未明にずれ込むといった不測の事態に備える「予備日」とみなしている。
与野党の攻防が激しくなりそうなのが、副首都法案だ。与党は22日に参院沖縄・北方・地方特別委員会で審議入りさせたい考えだが、充実審議を唱える野党は、総務委員会との連合審査や参考人質疑を求めている。審議日程を差配できる特別委の委員長は立憲民主党議員が務め、与党が押し切るのは難しい環境でもある。
国民民主党の玉木代表は20日、沖縄県沖縄市で記者団に対し、「法律的な不備、穴が開いている点を埋めた上で秋の臨時国会で議論することも選択肢だ」と訴え、与党をけん制した。
そもそも、副首都法案に賛成している野党はチームみらいのみで、自民と日本維新の会の与党(計120議席)とみらい(2議席)の3会派では過半数(124)に届かない。与党は複数の無所属議員の取り込みに注力しているが、自民内に体調の問題で本会議を欠席する可能性がある議員を抱えるなどし、自民幹部は「ぎりぎりまでわからない」と漏らす。
与党は、参院で否決された場合は、衆院で「3分の2」以上の賛成による再可決というカードを持つ。与党内では「当然、再可決するべきだ」(維新幹部)との声が強まっている。
窮屈な日程であることは与党側も自覚しており、高市首相が出席する衆院予算委員会の集中審議は終盤の24日に回す方針だ。野党の追及と首相答弁が法案審議に影響を与えるリスクを軽減する狙いがある。参院自民幹部は「アクシデントがないよう、慎重な国会運営に努める」と語る。
2100年には6割以上消えるおそれ…砂浜が消滅のピンチ!? 海水浴場は“閉鎖”に
「news every.」の森圭介キャスターが、ニュースの気になる情報をお伝えする「なるほどッ!」。20日のテーマは、「砂浜が消滅のピンチ!? 海水浴場は…」です。
20日は「海の日」ということで、海へ取材に行ってきました。
茨城県の大竹海岸鉾田海水浴場。雲一つない快晴だったのですが、人の姿が見えませんでした。「立ち入り禁止」のコーンが置いてあり、「危険!およがないで!」と書かれた看板も。実は今年、海水浴場が開かれないというのです。
その理由は、「以前あった砂浜がなくなってしまったから」だといいます。さらに、秋田県の海水浴場も今年は開設を断念したといいます。
そして先週、海開きをした石川県の今浜海水浴場。海岸線をドライブできる砂浜なんですが、「浜茶屋」と呼ばれる海の家は、去年より1メートル下げた位置に建てられました。
今浜浜茶屋組合・定免武治組合長
「(今年は)下げて建てたけれど、それ以上はもう下がれない状況」
砂の消失は湘南や千葉県など全国的に起こっていて、砂浜のラインが陸地側へ後退しているといいます。
海岸工学が専門の東北大学大学院・有働恵子教授の研究では、全国の砂浜の幅、つまり波打ち際から陸地までの幅は、1950年ごろは平均66メートルだったのに対し、40年後の1990年ごろ(平成初期)には43メートルに。20メートル以上も減ったというデータがとれているのです。
さらにこの先、2100年(21世紀末)には、1990年と比べて「砂浜の6割以上が消えるおそれ」があるというのです。
そもそも、海岸の砂はほとんどが「山」から来ています。有働教授によると、雨が降ると山の土砂が削れ、川へ流れ込むといいます。土砂は川を下り海の方へ。山から川へ、川から海へ。こうして海岸が砂浜になっていくのです。
しかし、砂浜がなくなっている。その主な理由は、「山からの砂の量が減少したから」です。では、なぜ、山からの砂の量が減少したのでしょうか。
山に雨が降るという話をしましたが、いま、水を止めるため、ためるために、ダムを作っていますよね。神奈川県の担当者によると、これまで山から海に流れていた土砂が、このダムで遮られてしまって、土砂はダムの底にたまってしまうということでした。
さらに、街並みも人の営みによってどんどん都市化されていき、昔は土がむきだしだった地面がコンクリートなどで覆われることで、雨が降っても土砂が流れ込みにくくなっているということです。
そして、気候変動の影響もあるんです。台風がいま、大型化していますよね。海岸工学が専門の茨城大学・横木裕宗教授によると、台風が大型化した場合、打ち寄せる波も高く激しくなります。すると波が高くなり、海に持っていかれる砂の量が多くなるというのです。
山からも来ない、海にも砂が持っていかれてしまうということで、砂浜からどんどん、砂の量が減っていっているということなんです。
砂浜には、「波の力を弱める」防災の役割があると、横木教授は指摘します。砂浜があれば波が砕けて弱まり、海の近くの住居を守る役割もあるというのです。
一部の海岸で50年間で50メートルも砂浜のラインが陸地側に下がったという神奈川県の茅ヶ崎海岸では、2019年の大型の台風の影響で、海岸沿いに作られたサイクリングロードが高波ですべて崩落したことがありました。砂浜がなくなると、波が高くなった時に、海の近くの家や道路に簡単に打ち上がるようになってしまい、危険リスクが高まるといいます。
全国の各自治体はしっかりと対策を打ち出しています。台風の被害にあった茅ヶ崎海岸では、ダムの底にたまった砂を大きなトラックを使って定期的に海へと運んでいるといいます。この作業を2001年ごろから継続したことで、50年間で後退してしまった50メートル分の砂浜は確保できたというのです。
ただ、神奈川県によると、たとえ元に戻ったとしても、この砂を運ぶ作業を止めることはできず、今後もおこなって海の砂を守り続けていくということです。
(7月20日放送『news every.』より)