4月23日、高市早苗首相が「睡眠をもうちょっと取りたい」という本音を元自民党幹事長の甘利明氏に漏らしたことが、複数のメディアで報じられた。これは、官邸で高市首相と会談した甘利氏が明らかにしたものだ。
“睡眠不足アピール”の問題
「高市首相の夫は山本拓元衆院議員ですが、脳梗塞で倒れたため現在は車いす生活を送っていると伝えられています。日常生活の介護も高市首相が行っているようで、食事の用意など家事全般もこなしているため、とにかく時間がないようですね。4月13日の参議院予算委員会では、平均睡眠時間は2時間程度であり、長い日で4時間ほどと話しています」(全国紙政治部記者)
高市首相としては、旧知の間柄である甘利氏に本音を漏らした形だが、この“本音”がネット上では「『判断力が鈍る』可能性が高いから睡眠はよく取るべき。激務であっても、睡眠時間を確保するために、側近に役割を効率良く分担するように図ることをすべき」「介護もプロの方にお願いしたら?お給料はあるはずですから。何でもかんでも自分でやろうとするのは、結果的に多方面に迷惑をかけてしまう危険性がある」「目的は?総理は頑張ってるってアピール?それとも逆にネガキャン?そもそも話すことを高市氏は承知している?」など、波紋を呼んでいる。
こうした声が相次ぐ理由を、政治ジャーナリストはこう語る。
「要人である現役首相の睡眠不足アピールは、一般の人とは異なるレベルで受け止められてしまう可能性があります。重要な判断や決定が求められる場合も多いので、睡眠不足状態では果たしてきちんと仕事が務まるのかと疑問の声も生じてしまうでしょう。高市さんとしては、忙しいことを伝えたいのかもしれませんが、やみくもに主張すべき内容ではありません」
ただ、今回は首相本人ではなく甘利氏の口から語られた内容が報じられている。
「2021年の岸田文雄内閣では、甘利さんは幹事長、高市さんは政調会長を務めるなど近しい間柄で、甘利さんは高市さんから『兄貴』と慕われているとも伝えられています。甘利さんとしては、さりげないメッセージを発したかったのかもしれませんが、現役首相の体調はセンシティブなトピックでもあるので、もう少し発言の扱いには慎重さが必要だったかもしれません」(同・政治ジャーナリスト)
少なくとも、高市首相は睡眠不足を“頑張ってるアピール”として主張する年齢でも立場でもないのは確かだろう。
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男児遺棄容疑の父勾留延長 5月6日まで、京都地裁
京都府南丹市で市立園部小の安達結希さん(11)の遺体が遺棄された事件で、京都地裁は24日、死体遺棄容疑で逮捕された父親の安達優季容疑者(37)の勾留期限を5月6日まで延長する決定をした。
捜査関係者によると、逮捕前の任意聴取に、殺害についても認める趣旨の供述をしており、府警は死亡の経緯も捜査している。
容疑者は3月23日朝ごろから4月13日午後4時45分ごろまでの間、結希さんの遺体を南丹市内に隠した後、同市園部町の山林に遺棄した疑いで、16日に逮捕された。
ホルムズ海峡に派遣検討か 海上自衛隊掃海艇「みやじま」機雷除去の実力は?一般公開前に艦内から報告
(取材・報告=泉 達也 記者)
兵庫県・淡路島の津名港からお伝えします。私の後ろに見えますのが、海上自衛隊の掃海艇「みやじま」です。普段は神戸にいるんですが、あさって(26日)一般公開されるのを前に、先ほど津名港に到着しました。
掃海艇とは、機雷を探知・除去する船です。今日は、この「みやじま」から、どのように機雷を、探知・除去していくのかというのを、ご説明させていただきたいと思います。
まず見えますのが、20ミリ機関砲という機関砲になりまして、海に浮いている、目視で見える機雷をあの機関砲で砲撃することで除去するという装備になります。
そして、こちらの「みやじま」、全長54メートル、そして重さ510トンと、海上自衛隊が保有する船の中では比較的小型だということですが、こちらの掃海艇、何でできているか分かりますでしょうか。こちら、木造船でして、木でできている船になっています。
なぜ掃海艇が木できているかと言いますと、機雷の中には磁気に反応する機雷もありまして、そういった磁気に反応しないため、こうした木であったり、プラスチックでできているということです。
今日は、特別に艦内に上がらせていただくことができますので、安全に配慮した上で中に入らせていただきたいと思います。
(Qだいたい何人くらいの方が勤務されているんですか?)
こちら40人ほどが乗れる船だというふうにおっしゃってまして、40人ほどが勤務されているということですが、そもそも機雷をどのように探知するかと言いますと、見えないのですが、船の底に探知機が付いていまして、そちらで機雷を探知するということです。
日本が誇る掃海技術というところを紹介していきたいと思うのですが、こちら見えますのがボートになります。
こちらも機雷の除去に使うということですが、これはダイバーの方がこのボートに乗って機雷の近くまで行き、海の中に潜って機雷を確認し、その近くに爆弾などを設置して起爆して機雷を除去するのに使うボートだということです。そして、こちらにもさまざまな機雷を除去するための装置がありまして、下に降りて説明していきたいと思います。
こちら、いわゆる水中ドローンのようなものになっているんです。遠隔でコントロールできていて、カメラも付いているというものになります。こちら下にありますが、これは模型なので爆発する心配はありません。こちらは爆弾となっております。
この細長い爆弾を、水中ドローンの下の部分に付けまして、先ほどありましたセンサーで探知した機雷の近くに、この水中ドローンを遠隔操作して持っていきます。機雷の近くに行きますと、この爆弾を設置して、水中ドローンとこの船を機雷から離し、安全を確保した上でこの爆弾を起爆させて爆発させることで、機雷を除去するという仕組みになっているんだそうです。
(Q:機雷を1つ処分するのにかかる時間は?)
この掃海艇の艇長にお話を聞いたところ、1時間ほどでできることもあるとおっしゃっていましたが、気象条件や周辺状況に大きく左右されるということでした。
「雨よ、降ってくれ」岩手の山火事、よぎる1年前の災禍 後発地震への備え、住民は二重苦
岩手県大槌町の山林火災は24日、発生から3日目を迎えた。消防や自衛隊による消火活動は夜通し行われているが、鎮火の見通しは立っていない。避難所には多くの住民が身を寄せ、不安と疲労が募る。大規模な山火事は1年前にも同県大船渡市で起きた。「雨よ、降ってくれ」。北海道・三陸沖後発地震への備えも続く中、祈るような声が漏れ聞こえた。
「急いで山を下りて」
パチパチと激しく音を立てながら燃え広がる炎。辺りは焦げた匂いが充満し、少し離れた位置からカメラを構えても熱気で顔がほてる。24日正午すぎ、延焼が拡大する吉里吉里地区に向かう途中、この現場に偶然出くわした。
居合わせた岩手県警の警察官に話を聞くと、1時間前に周辺を巡回した際には、くすぶる煙以外に確認できなかったという。「短時間でこんな燃え方になるとは。この道もすぐ通行止めになると思うので、急いで山を下りてください」
太平洋に面し、三陸特有の入り組んだ湾が美しい景色を織りなす大槌町。時折吹く強風で勢いを増した炎が町の中心部に迫り、白い煙に覆われた市街地では視界もかすむ。
中心部から約5キロ離れた同地区は既に900ヘクタール超を焼失した。周辺住民100人以上が一時避難した町立吉里吉里学園小学部では、裏山からも火の手が上がり、延焼の恐れがあるとして24日午前に避難所を閉鎖。避難者の多くは麓にある公民館に身を寄せた。
高台にある学校近くの自宅で暮らす芳賀アイさん(94)は、裏山に立ち上る白煙を指差しながら、「津波じゃなく、山火事で避難を余儀なくされるとは思わんかった」と不安を口にした。
集落一帯は昼夜問わず、消防車やパトカーのサイレンがけたたましく鳴り響く。午後5時前には町の防災無線で「火の手が迫っています。ただちに避難してください」というアナウンスが流れ、一時騒然となった。
地上からの放水「難しい」
地元の消防団員、芳賀諒太さん(31)は「この辺りは急峻(きゅうしゅん)な地形が多く、地上からの放水が特に難しい。まとまった雨でも降らない限り、火は収まりそうにない」と表情を曇らせる。
昨年2月、同町から南へ約30キロ離れた大船渡市で、市の面積の約1割を焼損する山林火災が発生した。鎮圧までに10日以上かかり、鎮火したのは41日目だった。その記憶が鮮明な中で同町は大規模な山林火災に見舞われた。今月20日の地震に伴い北海道・三陸沖後発地震注意情報も発令されており、多くの住民が二重苦とも言える状況に疲労の色を隠せない。
15年前、東日本大震災の津波で家屋を失った女性(43)は高台の山側に自宅を再建した。目視で白煙が100メートルほどまで迫り、2人の娘を連れて公民館に避難した。「せめて自宅には燃え移らないでほしい」。無邪気にはしゃぐ娘を抱き寄せ、祈るように空を見上げた。(東北統括 白岩賢太)
【続報】妻の殺害ほのめかす…旭山動物園の職員に任意聴取「信じがたい」園内焼却炉に遺体遺棄か
(山岡記者)「あちらが現場とみられる焼却炉です。付近には捜査員がブルーシートを張っていて、焼却炉の横には青いテントが張られています」
物々しい空気に包まれた北海道旭川市の旭山動物園です。
動物園に勤務する30代の男性職員が、妻の遺体を遺棄したとして任意の事情聴取を受け、園内では警察による現場検証が行われていました。
捜査関係者によりますと、男性職員は「旭山動物園の焼却炉に、30代の妻の遺体を遺棄した」という趣旨の話をしているということです。
その後、妻の殺害をほのめかしていることも新たにわかりました。
旭川市によりますと、焼却炉は死んだ動物を燃やすために使うもので、動物園の旧・東門付近、関係者だけが入ることができるバックヤードにあります。
旭山動物園は夏の営業を始める準備のため、4月8日から休園していて、29日から開園する予定でした。
付近の住民は…
(付近の住民)「信じがたいわ、こんなの初めてだ」
Q.これから動物園が開園するが…
(付近の住民)「かなり影響出るよ、大変なことになる」
(佐々木カメラマン)「現場となった焼却炉でしょうか、煙突が確認できます。鑑識でしょうか、捜査員が捜査を開始しています」
(山岡記者)「建物の2階で捜査員が写真を撮っています」
警察によりますと、男性の妻とは連絡が取れておらず、4月に入って、妻の関係者から警察に相談があり捜査が始まりました。
これまでに焼却炉から遺体は確認されていないということです。
警察は遺体が燃やされた可能性も視野に捜査しています。
「はしか」集団感染の小学校で感染者数がさらに増加 計47人に 東京・新宿区
はしかの集団感染が確認された東京・新宿区の小学校で感染者がさらに増え、あわせて47人になったことが分かりました。
東京都によりますと、集団感染が発生した新宿区の小学校で新たに感染が確認されたのは児童24人と教職員5人のあわせて29人です。
この小学校での今月9日以降の感染者はあわせて47人となりました。
今月20日からきょう(24日)まで学年閉鎖をしていましたが、感染者のほとんどが軽症だったとのことで、新たな学年閉鎖は行わないとしています。
都内では「はしか」の感染が相次いでいて、今年に入ってからの感染者は203人と、過去10年で最も多かった2019年の124人をすでに上回っています。
辺野古沖転覆、文科省が同志社を現地調査し安全管理状況など確認…京都府は「下見で不備」と校外学習の自粛要請
沖縄県名護市辺野古沖で研修旅行中の同志社国際高校(京都府京田辺市)の生徒らを乗せた小型船2隻が転覆し、女子生徒と船長が死亡した事故で、文部科学省は24日、同校を運営する学校法人同志社の現地調査に入り、学校側の安全管理の状況などを確認した。
これまで文科省は京都府を通じて、同校の安全管理や平和学習の内容などを確認してきたが、直接聞き取る必要があると判断し、担当職員ら10人を派遣した。
調査は京都市上京区の同志社大で午後4時頃から非公開で4時間近く行われた。同校の西田喜久夫校長や府の担当者らも同席した。
調査を行った文科省の柿沢雄二参事官の説明によると、冒頭に八田英二総長・理事長が「責任を重く痛感している。質問にしっかり回答し、安全管理の改善に取り組んでいく」と述べた。その後、安全管理の状況や研修旅行の詳細、法人が設置した第三者委員会などについても聞き取った。
柿沢参事官は報道陣に対し、「詳細を確認しなければいけない事項が残っており、状況の把握を進めたい。精査して今後のことを考えたい」と述べた。
一方、京都府は24日、同校の危機管理マニュアルについて、研修旅行先の下見などに関し複数の不備があると指摘。同校に全行事の内容の点検を求め、対策を講じるまで研修旅行など校外学習の自粛も求めた。
沖縄県など観光業者に安全確保通知
事故を受け、沖縄県や観光団体でつくる協議会は24日、県内外の旅行会社や宿泊業者に再発防止と安全確保を求める通知を出した。
通知では、▽事業者の安全管理マニュアルの確認や見直し▽緊急時の連絡体制の確認――などを求めた。船を利用するプログラムでは、運航事業者が海上運送法など関係法令を守っているか事前に確認するよう要請した。
事故では、学校と市民団体が個別にやりとりしたプログラムによって船が運航されていた。これを踏まえ通知には旅行会社に対し、自社が関与しないプログラムがある場合は、学校側に安全管理体制を確認するよう促すことも盛り込んだ。
息子3人と男性殺害容疑、死亡の母を書類送検 西東京の無理心中
西東京市の住宅で2025年12月、女性と息子3人の遺体が発見され、その後女性の借りていた別のマンションから男性の遺体が見つかる事件があった。この事件で息子と交際相手を殺害したとして、警視庁は24日、死亡した職業不詳、野村由佳容疑者(36)を殺人と死体遺棄容疑で書類送検した。捜査関係者が明らかにした。女性は交際関係にあった男性と別れ話を巡ってトラブルになっており、男性を殺害後に息子3人と無理心中したとみられる。
書類送検容疑は25年12月15日、練馬区南田中4のマンション一室で交際相手だった会社員の中窪新太郎さん(27)を牛刀で刺して殺し、クローゼットに隠した。4日後の19日には西東京市北町4の自宅で、長男(16)と次男(11)、三男(9)の首を牛刀で刺したり、結束バンドで絞めたりして殺害したとしている。
警視庁や捜査関係者によると、事件は19日午後5時20分ごろに、帰宅した野村容疑者の夫が玄関にチェーンロックがかかっているのに気付いて110番。室内で容疑者ら4人が倒れているのを見つけて発覚した。
その後の捜査で、容疑者が別にマンションを借りていることが分かり、中窪さんの遺体がこの部屋から見つかっていた。野村容疑者は中窪さんから別れを切り出されていたという。【朝比奈由佳、松本ゆう雅、林帆南】
降車するときに…路線バスの運転手を殴る 飲酒していたか 男を逮捕 札幌市手稲区
札幌・手稲警察署は、住所・職業・年齢が全て自称の、札幌市北区に住む、無職の男(66)を現行犯逮捕しました。
男は4月22日午後8時ごろ、札幌市手稲区前田1条11丁目の手稲駅北口ロータリーで、路線バスから降りる際に、運転手の男性(55)の頬を拳で殴った疑いが持たれています。
警察によりますと、男は酒を飲んでいたと申告しましたが、呼気検査の結果でアルコールは検出されなかったということです。
調べに対し男は「間違いありません」と容疑を認めていて、警察は当時の状況や動機などを調べています。
〈クマ出没警報も発令〉「冬眠明けはガリガリに痩せているはずですが…」体重125キロのクマが市街地に「麻酔銃、電気ヤリで駆除」岩手では早くも犠牲者か…相次ぐクマ被害2026
クマ被害が相次いでいる。盛岡市の南に位置する岩手県紫波町の山林で21日、行方不明者を捜索していた警察官がクマに襲われ重傷を負う事案が発生した。また宮城県では、普段はこの時期、冬眠明けでやせ細っているはずのクマが体重125キロの巨体で市街地に出没し駆除されている。東北地方では4月に入りクマの出没が相次いでおり、宮城県内では運用開始以来初となる4月の「クマ出没警報」が発令されるなど、異例の事態となっている。
【画像】「愛犬がクマに殺された」昨年、秋田県大館市で取材した庭でクマに襲われた柴犬とカラになった犬小屋
岩手県では早くもクマによる犠牲者か…
岩手県でクマによる事案が発生したのは21日午前9時50分ごろ。紫波町山屋鍋沢付近の山林地帯で、紫波署の男性署員(56)が、クマに襲われ重傷を負った。警察官とハンターによる行方不明者の合同捜索中に、潜んでいたクマに男性署員が遭遇した。顔や腕、太ももを引っかかれたり咬まれたりしたものの、病院への搬送時も意識があったという。
「顔面の皮膚や肉がえぐれるほどの重傷ではありますが、男性署員の意識はあります。幸いにも縫うまでには至りませんでしたが、目にも損傷を受けていると聞いています。会話は可能な状況です。体の一部が欠損するような事態は免れましたが、復帰にはかなりの時間を要する見込みです」(同署幹部)
事案の端緒は20日午後5時45分ごろ、現場近くに住む人からの「エンジンがかかったままの軽自動車が停まっている」という110番通報だった。同日夕方から警察官が捜索にあたり、付近はクマの出没地であるため、21日午前9時40分からハンター3人と警察官4人の計7人が二手に分かれて本格的な捜索を開始した。
同署関係者によれば、捜索開始時には細心の注意を払っていたという。
「もともとこのあたりでは、クマが出そうと聞いていました。クマがいると危ないので、捜索開始時には花火(爆竹)を数本鳴らしています。ところが、そのわずか10分後、別の班がクマを発見。見つけた班員が『クマだぞー!』と大声を上げました。
するとクマが男性署員のいる別の班の方向へ突進し、襲いかかったのです。男性署員を襲ったクマは、同行していたハンターが午前10時ごろ、駆除しましたが…」
その後、機動隊を動員して周辺を再捜索したところ、数十メートル離れた沢のくぼ地で、成人女性の遺体が横たわっているのを発見した。遺体はクマと思われる動物に激しく引っかかれた痕跡があるという。
「DNA鑑定などの照合を進めなければ、身元の特定が困難なほどの状態です。放置されていた車の持ち主の女性と連絡が取れていないことから、司法解剖を進めるなどして、慎重に調べているところです。また、駆除されたクマは成獣で、解体後の調査では胃はほとんど空の状態でした。
同署内ではクマにこれまでの常識が通じないと、署内では話題になっています。これまでは爆竹や鈴などの音を鳴らせば逃げると思われていましたが、今回は花火のわずか10分後に襲われている。音慣れしているんですよね…。男性署員のケガもひどく、恐ろしい事態です」(同署関係者)
通常、冬眠明けのクマはガリガリに痩せているはずが…
東北地方では4月に入り、クマの出没がかつてないペースで急増しているという。特に宮城県では19日、異例の「クマ出没警報」を発令した。
県の担当者によれば、クマ出没警報は県内全域を対象としたもので、4月の発令は過去初めてとなる。その象徴的な事件が、19日に仙台市中心部で発生した冬眠明けとみられるクマの居座りだ。
クマが目撃されたのは、18日午後11時ごろ。JR北仙台駅から西に約250メートルの場所だ。このクマは冬眠あけで、エサを求めて人里に下りていたとみられる。その後はさらに南側で目撃情報が相次ぎ、最寄りの警察署には同一個体とみられるクマの十数件の情報が寄せられていたという。
翌日の19日午前7~8時ごろ、クマはマンションの敷地内に居座った。現場は、宮城県庁から北へ約800メートル離れた市街地で、東北大学病院や大型商業施設が建ち並ぶエリアだ。警察官は周囲への立ち入りを規制し、近隣住民に注意を呼びかけた。
市は当初、箱わなでの捕獲を試みたが、日没が近づいてもクマは移動しなかった。捕獲後、市の担当者は報道陣の取材に対して、「当初は箱わなでの捕獲を目指していたが、捕らえられなかった時にさらに移動する危険性を考慮して緊急銃猟(発砲)に踏み切った」と話している。
午後6時半ごろ、市が委託した業者が麻酔銃2発を撃ち、命中。その後に電気ヤリを用いて駆除した。クマは体長約1.5メートル、体重125キロのオスの成獣だった。捕獲に関わった関係者の間では、驚きの声が上がっているという。
県の担当者は、「通常、冬眠明けのクマはガリガリに痩せていることが多いのですが、今回の個体はある程度の重さがありました」と説明する。
市の担当者は、「冬眠あけでここまでの体重の重い個体は滅多にありません」と話す。
仙台市はAIカメラの導入へ
宮城県によると、県内での4月中のクマ目撃件数は22日時点で60件に達している。これは過去5年の同月平均の約2倍だという。
「4月中に目撃件数がこれほど増えるのは非常に珍しく、特に先週末から急増しました。市町村別では仙台市が15件(2026年4月22日時点)と最も多くなっています。
県のホームページでは『クマ目撃等情報マップ』を公開していますが、Googleマップ上に刺さったピンを見ていただくと、市内でもポツポツと出没していることがわかります。また、同じ場所で複数回目撃された地点もあります」
100万人都市の中心部にまでクマが侵入した事態を受け、仙台市は21日、AIカメラの導入など対策の強化を表明した。
市街地などの目撃情報が多い場所にカメラを設置し、24時間自動監視する。AIがクマを判別すると即座に市に通知するシステムで、北陸地方などで実績のあるこの仕組みの導入を検討しているという。
仙台市の郡和子市長は21日の会見で、「多くの市民が生活する場にクマが長時間とどまり予断を許さない状況だった。今後も緊張感をもって市民の安全を確保する」と強調した。
市の環境共生課は、クマ専門職を増員し、連絡体制を局長級に引き上げるなど、組織を挙げての厳戒態勢に入っている。
※「集英社オンライン」では、クマについての情報、ご意見を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。 メールアドレス: [email protected] X(旧Twitter) @shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班