刑事告訴受け N党立花氏「不起訴、無罪を確信している」

元兵庫県議への名誉毀損罪で刑事告訴された政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏(57)は8日の記者会見で、「これで白黒はっきりつくということですので、私としては非常に感謝をしている。私は逃げも隠れもいたしません」とし、「違法性が阻却されるだけの根拠を持って発言している。不起訴、あるいは無罪を確信している」と述べた。
会見で立花氏は「お亡くなりになられた竹内元県議に対して改めてご冥福をお祈りいたします」とした上で、「私に名誉毀損罪が成立するのかどうか。名誉毀損罪は真実あるいは真実相当性が立証されれば、原則は違法性が阻却されるということ」と説明。「いずれにしても、私としては、警察に呼ばれた場合にはしっかりと対応していきたい」とした。

「大雨の理由と今後は?」気象予報士解説 鹿児島

では、今後の雨の降り方について、亀田気象予報士の解説です。
今回このような大雨が降った理由ですが、梅雨時期と同じような湿った空気が強く流れ込んだことです。そして9日も強い雨雲がかかりそうですから、引き続き大雨に警戒してください。
雲の様子ですが、7日の夜から動かしますと、短時間で、急激に発達して、九州南部にかかってくるという、梅雨時期の雲の発達によく似ています。
雨雲の様子を見ても、同じ場所が長時間にわたって強い雨雲にさらされる線状降水帯が発生し、姶良市や霧島市では1時間に100ミリを超す大雨となりました。一時小康状態となっていましたが、また新たな雨雲が薩摩地方にかかり始めました。
降り始めからの雨量も、牧の原や溝辺では、500ミリを超えているところがあって、8月の1か月分の雨量の2倍の雨が、わずか2日間で降ったことになります。
この大雨は、3つの大雨の条件が重なったために降ったと考えられます。まず、①前線が九州北部に停滞したこと。そのため同じところで雨が降りました。②高気圧を回る湿った空気と、もう一つ、西からの湿った空気が前線の南でぶつかり、強い上昇流が発生して雲が発達したこと。③前線の北には寒気が入り、この温度差によって対流が強まり、さらに雨雲が発達したと考えられます。 この状況はいったん解消されていましたが、8日夜遅くから、再び強まりそうです。
今後の雨の予想ですが、再び8日夜遅くから9日の朝にかけて強い雨雲が九州南部にかかる予想です。大雨が降った霧島市や姶良市付近にもかかる予想です。
その後強い雨雲は九州北部に北上しそうですが、県本土は少しの雨でも災害の発生する恐れがありますので、危険な地域にお住まいの方々は、暗くなる前に早めの避難が必要です。

鹿児島に今年初の大雨特別警報 姶良で民家倒壊、30代女性安否不明

九州地方に停滞する前線の影響で、九州南部は8日未明から記録的な大雨となった。気象庁は8日午前1時過ぎと午前5時前、鹿児島県に線状降水帯が発生したと発表し、同県霧島市に今年初となる大雨特別警報を出した。その後、大雨警報に切り替えたが、霧島市や同県姶良市では市街地で広範囲に浸水し、姶良市では民家が倒壊して1人が安否不明となった。
前線は今後しばらく停滞する見通しで、東日本から西日本にかけて警報級の大雨となる恐れもあり、気象庁は土砂災害に気をつけるよう呼び掛けている。
気象庁によると、霧島市では8日午前8時までの24時間雨量が515・5ミリを記録。1カ月雨量(8月平均)の1・6倍以上で、同地点では観測史上最大だった。
姶良市消防本部などによると、8日午前4時45分ごろ、姶良市蒲生町の民家から「家の中に閉じ込められている」と119番があった。消防が倒壊した民家から女性2人を救出して病院に搬送。いずれも意識はある。一方で住人の30代女性と連絡が取れておらず、消防などが捜索している。
霧島市では橋を渡っていたトラック2台が橋の下に転落し、50代の男性2人がけがをしたが命に別条はない。また、同市では土砂崩れで民家が倒壊したが、住人の70代女性は避難所に逃げており無事だった。
霧島市の「県民の森」のキャンプ場では周辺道路が落石や崩落で寸断され、コテージを利用していた子ども24人を含む40人が一時孤立したが、徒歩やバスで避難してけが人はなかった。
姶良市の建設会社専務、岩下裕一さん(41)は8日朝、川沿いの道路が信号機ごと崩落している様子を目の当たりにしたといい、「これほどの豪雨は初めて。山も崩れやすくなっているので心配だ」と話した。
交通にも影響があり、鹿児島空港(霧島市)の発着便の多くが欠航したほか、JR九州は鹿児島、宮崎両県を中心に日南線や吉都線、日豊線などの一部区間で終日運転を見合わせた。
鹿児島県は8日、霧島市に災害救助法を適用したと発表した。
九州南部では9日夕にかけ再び非常に激しい雨が降る見込み。9日午後6時までの24時間の予想雨量は、いずれも多いところで九州南部200ミリ▽九州北部120ミリ▽北海道、東北、関東甲信、北陸60ミリ。【田崎春菜、高芝菜穂子、平川昌範】

総裁選前倒し求める意見相次ぐ…自民党の両院議員総会、石破首相「党則にのっとり運営することに尽きる」

自民党は8日、7月の参院選惨敗を受け、両院議員総会を開き、党則に基づく臨時総裁選の実施の是非を確認する手続きに入ることを決めた。総裁選挙管理委員会が今月下旬以降に党所属国会議員と都道府県連代表に実施の賛否を確認し、過半数が賛成すれば、総裁選が前倒しで行われる。進退判断に踏み込まなかった石破首相(党総裁)への圧力を強める狙いがあり、今後は、首相が決定前に退陣を表明するかどうかも焦点となる。
総会は党の正式な議決機関で、今回の議題は「参院選の総括と今後の党運営について」だった。首相は報道陣に公開された冒頭、参院選について「あのような結果を招いたことに対し、心からおわびを申し上げる」と陳謝した。米国との関税交渉の合意について触れ、「実行するにあたり様々な問題を抱えている。不安がないよう全力を尽くしていきたい」と訴え、進退判断の時期は明確にしなかった。
党所属議員295人のうち253人が出席し、35人が発言した。総裁選の前倒しを求める意見が相次いだため、有村治子両院議員総会長が臨時総裁選の実施を定める党則6条4項に基づく作業に入る方針を示し、了承された。
党則は、総裁の任期満了前でも、所属国会議員と都道府県連代表各1人の総数の過半数の要求があれば、総裁選を実施すると定める。現在の総数は342人で過半数は172人だ。この規定に基づく総裁選の実施は過去にない。決まれば異例の事態となるため、党内には依然、首相自らの退陣表明に期待する向きが多い。
首相は総会後、首相官邸で記者団に「(総会での)意見を真摯(しんし)に受け止め、これから先、それを重視していきたい」と語った。総裁選前倒しに向けた手続きに入ることに関しては「党則にのっとって運営することに尽きる」と述べるにとどめた。
総会では、森山幹事長が参院選の敗因を分析する党の総括委員会の報告書を8月末をめどにとりまとめると説明した。森山氏は総括後に引責辞任する可能性を示唆している。
総裁選管の逢沢一郎委員長は総会後、記者団に、臨時総裁選の実施の是非を決定する時期について、参院選総括の日程を考慮する考えを明らかにした。

ノーベル賞受賞後最初の「長崎原爆の日」前夜、キャンドルに平和の願い…露・イスラエル代表ら参加予定

長崎は9日、被爆80年の節目となる「長崎原爆の日」を迎える。長崎市の平和公園で開かれる市主催の平和祈念式典には、被爆者や遺族、石破首相をはじめ、米国やロシア、イスラエルなど95か国・地域の代表が参列する予定だ。
「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」が昨年12月、ノーベル平和賞を受賞し、被爆者の証言の力が注目された。一方、全国の被爆者は3月末時点で10万人を下回った。
長崎市の爆心地公園では8日夜、約1300個のキャンドルに明かりをともす「平和の灯(ともしび)」が行われ、参加者は恒久平和を願った。

石破茂首相、なぜ辞めない? 参院選で惨敗、“石破おろし”も…政治記者が分析する、それでも総理を続ける理由|田﨑史郎×久江雅彦×青山和弘《鼎談》

衆院選・都議選・参院選と3連敗を喫し、批判の声が高まるも、なぜ首相は続投意欲が衰えないのか。衆参共に少数与党となったいま、自民党を次に引っ張るのは誰か……永田町を知り尽くす政治記者3人が、混迷する政局を斬る。(本記事は 以下3名の政治記者による鼎談 の冒頭を抜粋したものです)

田﨑史郎/たざきしろう 政治ジャーナリスト。時事通信社政治部で田中派、平成研などを担当し、特別解説委員を経てフリー。著書に『安倍官邸の正体』(講談社現代新書)、『小泉進次郎と福田達夫』(文春新書)など。

久江雅彦/ひさえまさひこ 共同通信社特別編集委員。政治部記者として、自民党、旧防衛庁、外務省などを担当してきた。主な著書に『日本の国防――米軍化する自衛隊・迷走する政治』(講談社現代新書)など。

青山和弘/あおやまかずひろ 政治ジャーナリスト。日本テレビ政治部で野党キャップ、自民党キャップ、外報部ワシントン支局長などを歴任、2021年からフリー。著書に『恩讐と迷走の日本政治』(文藝春秋)など。
青山 「ガス抜きのためだろう」と揶揄された7月28日の両院議員懇談会後も自民党内の不満は抜けず、“石破おろし”の動きは根強くありますが、石破茂首相の続投の意志はむしろ強まっているように感じます。なぜ辞めないのか――多くの国民が抱く疑問だと思いますが、田﨑さんはどう見ていますか?
田﨑 昨年12月27日、石破さんと前首相の岸田文雄さんが会食をしました。その際、石破さんが「この仕事をよく3年も続けられましたね」と聞くと、岸田さんは「負けてたまるかの一念でした」と返した。いまの石破さんも「負けてたまるか」という思いが強いのではないでしょうか。
青山 確かに、読売新聞や毎日新聞の「退陣へ」との報道があり、旧安倍派・旧茂木派・麻生派など石破さんと対立してきた議員が「責任を取れ」と声を上げ続けている。石破さん目線では、自分が謂れのない攻撃を受けているように見えるのでしょう。先日私が取材した時も「自分との戦いです」と語っていましたから。
田﨑 ただ、党内で理解を得られるかというと難しい。そもそも「参院選で自分が必達目標に掲げた『非改選議席を含め、自公で過半数』を達成できなかった責任を取るべきだ」というシンプルな論理を、石破さんはスルーしています。批判を受けるのは当然です。
久江 選挙で自公の劣勢が伝えられるなか、48議席を確保できればいいという意見が浮上しました。和歌山選挙区から無所属で出馬した望月良男さんと非改選で無所属の平山佐知子さんを選挙後に取り込めば、過半数に届くという計算です。ただ実際には47議席にとどまり、“裏目標”も達成できなかった。それでも続投するのは、石破さんの意地なんでしょうね。
青山 続投を望む声も、石破さんの側近たちはもちろん、党外にも多くあります。…
現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および8月7日発売の「週刊文春」では、両院議員総会の展開予想、連立政権の未来予想、石破首相と首相経験者3人の会談の舞台裏、戦後80年のメッセージ発信が実現する可能性、次の総裁候補、麻生太郎元首相の気になりすぎる動きなどを語り尽くした鼎談記事(6000字超)を公開している。
(田﨑 史郎,久江 雅彦,青山 和弘/週刊文春 2025年8月14日・21日号)

《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏

政権与党が衆参で過半数を失い、この国の政治は混迷のさなかにある。石破首相は続投を表明しているが、退陣要求はやまず、“次の総理”が現在の与党から選ばれるのか、野党から出るのかも見通せない。そうした状況だからこそ、改めて「宰相の資質」を考える必要があるだろう。歴代総理は何が評価に値し、何が過ちだったと判断されるのか。戦後80年という節目を迎える夏に、政治のプロたちに総力取材した。【全3回の第1回】
「最高の総理」の圧倒的1位は
政治家の質、総理大臣の質の低下は目を覆うばかりだ。選挙で国民にNOを突きつけられた自民党では議員たちが石破首相に全責任を負わせて退陣を迫り、首相がそれを拒否して内紛がエスカレート。政権はすでに機能不全に陥っている。
国際情勢も日本社会も大きな転換点にあるなか、国民が求めるのは従来の首相のたらい回しではなく、困難な時代に国の針路を定められる新しいリーダーの出現だ。
では、これからの総理にどんな資質が必要なのか。政治学者の山口二郎氏(法政大学法学部教授)は、「総理に求められる資質」は時代によって変わってきたと語る。
「敗戦から1960年頃までは、米軍の占領下の混沌のなかで国の再建を進め、様々な制度の土台をつくる時期でした。吉田茂、鳩山一郎、岸信介らは戦後日本の基本的な方向性を決めるという大きな課題に取り組んだ。この時期の総理に求められたのはある種の構想力と、弱小国として米国などと外交交渉するネゴシエーターの能力でした。
高度成長期から1980年代はリーダーがやりやすい時代だった。経済成長で財政収入は増え、いろんなところにお金を使って国民に喜んでもらえた。豊かな国をつくるのが政治のテーマだったから、総理には視野の広さや調整能力が求められた。この時代に総理を担ったのが池田勇人、佐藤栄作、田中角栄らでした」
戦後80年で総理大臣は36人。国難を乗り越えた総理もいれば、逆に国の危機を深めた総理もいた。
本誌・週刊ポストは政治家OB、官僚OB、評論家・ジャーナリストら「政治のプロ」31人にアンケート取材し、戦後の「最高の総理」「最低の総理」を回答してもらった。評価の基準や視点は様々だが、そこから求められる次代の総理像が見えてくるはずだ。
集計結果は表にまとめたが、「最高の総理」の圧倒的1位は吉田茂氏だ。
「敗戦後の日本が米軍に占領され、国の独立を失った最も困難な時期に国をまとめ、新憲法をつくり、米国と交渉して講和条約と日米安保条約を結んで再独立を果たした。その功績は他の総理と比べられないほど大きい」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)

偽のバス回数券を使用して札幌と旭川を往復! カラーコピーで偽造…女逮捕 北海道・旭川市

北海道・旭川中央警察署は2025年8月6日、偽造有価証券行使と詐欺の疑いで、札幌市北区に住む医療法人の団体職員の女(58)を逮捕しました。
女は2025年4月24日、北海道中央バスが運行する高速バスに札幌市内から乗車し、旭川市内で下車する際に、カラーコピーして偽造したバス回数券1枚を運賃箱に投入して、乗車料金2500円相当の不法な利益を得た疑いです。
また、4月27日も旭川市内から札幌市内までバスに乗車した際にも同様な手口で犯行に及んでだということです。
警察によりますと、4月に入ってから、カラーコピーされた回数券があわせて7枚見つかっていて、警察がドライブレコーダーなどを調べて女を特定したということです。
女は「間違いありません」と容疑を認めています。
警察ではほかの偽造された回数券も女の犯行の可能性もあるとみて余罪を調べています。

「腹が減っていた」回転寿司店で52皿分食い逃げか 16歳と18歳の少年2人を逮捕 滋賀県警

滋賀県大津市の大手回転寿司チェーン店で寿司など52皿分、約8000円を支払わずに食い逃げしたとして、少年ら2人が逮捕されました。
詐欺(無銭)の疑いで逮捕されたのは、大津市に住む無職の少年(18)と湖南市の土木作業員の少年(16)です。
警察によりますと、少年らは3月、ほかの2人の少年とともに、大津市内にある大手回転寿司チェーン店で、寿司など52皿分、飲食代金約8000円相当を飲み食いしたにもかかわらず、代金を支払わなかった無銭飲食の疑いが持たれています。
この店は自動精算機で支払いをするシステムで、売り上げを確認した店舗が商品代と実際に支払われた金額が一致しなかったことで被害に気づきました。店舗が防犯カメラを確認したところ、3人が支払いをせずに店を出たあと、残った1人がトイレに行き、1人も支払いをせずに立ち去っている姿が映っていたということです。その後、店舗が「精算せずに出て行った4人組がいる」などと警察に通報し、逮捕に至ったということです。
少年2人は警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めていて、うち1人は「腹が減っていた」と話し、空腹を満たすためだったという趣旨の供述をしているということです。警察は残りの2人からも任意で事情を聞いています。

「二十歳の集い」に合わせ集団暴走の疑い 12人で信号無視や逆走か 沖縄・与那原署が18歳を逮捕【動画あり】

1月の「二十歳の集い」に合わせて集団暴走をしたとして、沖縄県警与那原署は6日、南城市の自称型枠作業員の少年(18)を道交法違反(共同危険行為)の疑いで逮捕した。「間違いない」と容疑を認めているという。
署によると、少年は1月12日、与那原町板良敷から南城市佐敷の道路でバイクの後部に同乗し、当時16~20歳の11人と共に、車1台とバイク5台で信号無視や道路を逆走するなどした疑い。署は他の11人について、20歳の男2人を道交法違反(順守事項違反)の疑いで現行犯逮捕。9人も任意で調べ、書類送検している。