与党「国益確保に大きく資する」 経済、安保の連携強調

高市早苗首相とトランプ米大統領の会談を受け、自民党の小林鷹之政調会長は「国際情勢が流動化する中、日米の連帯がさらに強まったと国際社会に示したことは国益確保に大きく資する」と評価するコメントを出した。戦略的投資や重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の強化を含め、経済、安全保障面での連携強化の意義を強調した。
日本維新の会の吉村洋文代表もコメントを発表し「冒頭発言から両首脳の信頼関係が非常に堅固との印象を受けた。日米にとどまらず、東アジアや国際関係の安定化に寄与するものになる」と期待感を示した。中東情勢に関し、首相が事態の早期沈静化の必要性といった日本の立場を伝えたことを「高く評価する」とした。

高市・トランプ氏の信頼示す=小泉氏、首脳会談「成功」

小泉進次郎防衛相は20日、高市早苗首相とトランプ米大統領による首脳会談について「個人的な信頼がいかに強固か国内外に届いたのではないか」との見方を示し、「成功と言っていい」と強調した。横浜市内で記者団の質問に答えた。
トランプ氏から中東ホルムズ海峡の航行の安全に対する「貢献」を求められた点に関し、小泉氏は「何ができるか、日本の法律に基づいて考えていく」と表明。弾道ミサイル迎撃弾の共同生産拡大で一致したことについては「ヘグセス国防長官との間でフォローアップして具体化を進める」と述べた。 [時事通信社]

足立区のアレフ施設前で住民団体がデモ 地下鉄サリン事件31年、警察当局も風化対策

オウム真理教による地下鉄サリン事件から20日で31年となった。事件を機に、警察の摘発などで教団の勢力は大きく減衰したものの、後継団体は活動を続けている。拠点施設周辺では住民が抗議活動をするが、事件を知らない世代も増え、警察当局も風化対策を進めている。
抗議活動継続に暗雲
「サリン事件を忘れないぞ」。2月28日、後継団体の主流派「アレフ」の施設がある足立区で、「足立入谷地域オウム真理教(アレフ)対策住民協議会」メンバーや近藤弥生区長ら約110人がデモ行進し、気勢を上げた。足立区入谷のアレフ施設前につくと、参加者の1人が「解散するまで戦う」などと書かれた抗議文を読み上げるなどしたが、アレフ側からの反応は見られなかった。
公安調査庁によると、アレフが入谷の施設に入ったのは平成22年で現在も出家信者約40人が住んでいる。今年2月の立ち入り検査では、オウム真理教元教祖の麻原彰晃元死刑囚=本名・松本智津夫、執行時(63)=の写真も確認された。公安関係者は「何も変わっていない。事件を反省することなく危険性を維持している」と指摘する。
住民協議会はアレフが入谷に進出して、まもなく結成。横山修平会長(70)によると、年2回の抗議活動や団体規制法に基づく観察処分の更新に向けた署名活動などを続けている。
一方で、課題も山積する。現協議会の主要メンバーは10人足らずで発足時の約3分の1。横山さんが最年少だ。社会の関心の低下も顕著で、街頭で署名活動をしていると「(アレフが)何か悪いことをしたのか」と言われたこともあったという。横山さんは「事件を考えたら反対運動は当然だ」としつつも「いつ活動できなくなるか分からない」と声を落とす。
手口知り対策を
《だまされないで。それオウムです》。関心の低下や記憶の風化を踏まえ、警視庁は3月、オウム真理教や後継団体の実態、勧誘の手口について紹介するこんな動画を公開した。動画では教団が地下鉄サリンを始めとする凶悪事件を起こすに至った経緯を紹介。後継団体は正体を隠して若者に接近し、周囲から孤立させた上で入信を勧めるという手口も示す。
「サリン事件から30年以上が経過して関心が薄れ、事件を知らない若い世代がターゲットになりやすい」。警視庁幹部は注意を呼びかけている。(宮野佳幸)

日米首脳会談、中東情勢安定へ緊密な連携で一致…トランプ氏は日本評価「NATOとは違う」

【ワシントン=堀和彦、阿部真司】高市首相は19日(日本時間20日)、米ワシントンのホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。イランが事実上封鎖するエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を含めた中東情勢の安定に向け、緊密に連携していくことで一致した。トランプ氏はホルムズ海峡を巡る日本の対応を評価し、首相は初訪米でトランプ氏との結束を確認することに成功した。
会談は茂木外相と赤沢経済産業相らが同席して約1時間半行われ、その後、夕食会も開かれた。米国がホルムズ海峡への艦船派遣を同盟国などに要求して以来、先進7か国(G7)首脳でトランプ氏と対面で会談するのは首相が初めて。
会談は冒頭から和やかなムードで行われた。トランプ氏は首相を「選挙で勝利した偉大な女性」と持ち上げ、首相は「世界の平和と繁栄に貢献できるのはドナルドだけだ」とたたえた。
イラン情勢については首相が切り出し、「イランの核兵器開発は許されない」とした上で、周辺国への攻撃やホルムズ海峡の封鎖を非難した。トランプ氏はホルムズ海峡を巡る日本の取り組みに関し、「自ら責任を果たそうとしている。北大西洋条約機構(NATO)とは違う」と語った。
首相は「世界のエネルギーマーケットを落ち着かせるための提案も持ってきた」と述べ、日本がエネルギーの安定供給で米国に貢献する意向を前面に打ち出した。首相は会談で、日本の投資によって米国産原油を増産し、増産分を日本で共同備蓄する計画を提案した。
日本側の発表によると、トランプ氏は会談でホルムズ海峡の安全な航行確保への貢献を求めた。首相は会談終了後、艦船の派遣について「機微なやりとり」があったと記者団に語った。「法律の範囲内で出来ることと、出来ないことがあるときっちり説明した」とも述べた。
両首脳は、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進や、ミサイルの共同開発・生産について協力することを確認した。日本側によると、トランプ氏がかねて要求していた防衛費の増額では、具体的な数値目標を求められることはなかったという。
両首脳は台湾問題を巡り、武力による一方的な現状変更の試みに反対することで一致した。北朝鮮による拉致問題については、首相が日朝首脳会談を希望する意向を伝え、トランプ氏が全面的な支持を表明した。
トランプ氏は首脳会談に先立ち、ホルムズ海峡への対応を巡って同盟国への不満を繰り返し表明していたことから、日本政府内には厳しい会談になるとの警戒感が強かった。政府高官は会談終了後、「大成功だ。トランプ氏も満足していた」と語った。

堺・浴槽に遺体 殺人容疑で知人男性の逮捕状請求へ 公開手配

堺市西区の住宅で1月、女性の遺体が発見された事件で、知人の40代男性が女性を暴行して殺害した疑いが強まったとして、大阪府警は19日にも殺人と死体遺棄の疑いで逮捕状を取る方針を固めた。男性は事件後に海外に出国したとみられ、公開手配に踏み切る。捜査関係者への取材で判明した。
府警によると、死亡したのは堺市西区鳳北町10丁の無職、木下慶子さん(78)。1月30日に自宅の浴槽で水につかった状態で発見された。首や両手を骨折しており、顔や手にも暴行でできたとみられるあざが確認された。
捜査関係者によると、木下さんの交友関係を調べたところ、知人男性と頻繁に連絡を取っていたことが判明。木下さん宅周辺の防犯カメラには事件前後、男性に似た人物が映っていたという。
府警は遺体の状況などから木下さんが男性から暴行されて殺害された疑いがあると判断した。大阪府内の男性宅で暴行された後、自宅まで運ばれた可能性がある。
事件後に男性は行方が分からなくなっていたが、海外に出国していたことが捜査で確認されたという。府警は逮捕状を取って公開手配することで情報を求めることに決めた。
木下さんは1人暮らしで、連絡を取れないことを心配して訪れた息子が遺体を発見した。玄関は施錠され、室内に荒らされたような跡はなかったが、木下さんの財布は中身が小銭だけで紙幣はなかった。
また、木下さんが使っていたスマートフォンが見つかっておらず、木下さんが自宅の敷地に止めていた車からドライブレコーダーの映像を記録したSDカードが抜かれていたことも捜査で明らかになっている。府警は何者かが証拠隠滅を図ったとみて捜査を進めていた。【斉藤朋恵、大坪菜々美】

住人の63歳男性が死亡か…愛知県一宮市で住宅が全焼する火事 焼け跡から年齢性別不明の1人の遺体見つかる

愛知県一宮市で18日午後、住宅が燃える火事があり、焼け跡から年齢と性別の分からない1人の遺体が見つかりました。 警察と消防によりますと、18日午後5時前、一宮市萩原町串作の伊藤克治さん(63)の住宅で、「建物から火が出ています」と近くに住む女性から119番通報がありました。 消防車など9台が出て、火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、伊藤さんの木造2階建ての住宅が全焼したほか、南隣にある建物にも延焼しました。 また、伊藤さんの住宅の焼け跡から性別と年齢の分からない1人の遺体が見つかりました。 伊藤さんとは連絡が取れておらず、警察は遺体が伊藤さんとみて身元の確認を急ぐとともに出火の原因を調べています。

選択的夫婦別姓をめぐり立憲・蓮舫参院議員、高市首相にかみつく 議員時代から因縁のバトル

16日に開かれた参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫参院議員は選択的夫婦別姓をめぐって高市早苗首相と火花を散らし、担当大臣の黄川田仁志男女共同参画担当相に食ってかかった。蓮舫氏は、「今男性の側に氏を変える女性は94%なんです。黄川田大臣は先週金曜の閣議後の会見で『婚姻の氏の変更で不便・不利益を感じる人をさらに減らせる』と発言。不便・不利益とはなんでしょう?」と質問。これに黄川田大臣は、「さまざまな不便・不利益があると思いますが、婚姻などの氏の変更によって社会生活での不便、また不利益を感じる方を減らすために、この旧姓使用拡大は意義があるものだと思っております」と回答した。だが、質問の趣旨と異なる回答に議場内は野次が飛び交い、与野党の理事が直接話し合う事態となった。また、高市首相は選択的夫婦別姓に「慎重な立場です」とし、「私は選択的夫婦別氏制度と旧氏の使用拡大は別物と思っている。旧氏使用拡大は現在でも行われているが、現在でも旧氏を通称で使っている方々の利便性をさらに高めていくべきと考えている」と主張。そのうえで「私は、選択できる制度を取り入れたいと思っている」との意見を述べ、蓮舫氏の主張と平行線をたどった。蓮舫氏は、質疑の最後に自身の家庭環境について触れ、「総理は、夫婦、親子同氏にこだわっておられるが、私の両親は国際結婚です。私は国籍選択で日本国籍を持っているんですが、小さいころから父と母の名字が違います。私と父は同じ名字ですが、違和感はなく、友だちや学校からおかしいと指摘されたことは1回もなかった。学生時代に父の台湾姓から母の日本姓になりましたが、そのときも『家族の一体感がない』『親子の氏が違ってかわいそうだね』と言われたことはありません」と主張。続けて「私は両親を尊敬しているし、両親は愛情をもって育ててくれた。親子の夫婦の氏が違う私は、家族的におかしいんですか」と、高市首相に詰め寄ったが、直接的な回答はスルーに至った。自民党総裁選を控えた昨年9月、蓮舫氏はX(旧Twitter)に高市首相(当時、前経済安全保障担当相)が演説で、外国人観光客を念頭に地元・奈良県の奈良公園のシカに対する暴力行為を批判したことについて「極めて違和感を覚えた」と投稿。蓮舫氏はシカへの暴力に関し、「外国人のみならず日本人でも許してはいけない」としたうえで、「外国人、しかも今は削除されているSNS映像が根拠とされたお話を自民党総裁候補が口にしたことに極めて違和感を覚えた。かつ、総裁にならずとも対応すべき案件だ」と主張した。さらに「どなたが総裁になっても。私は国会質問に備える」と付け加え、対決姿勢をむき出しにした。
16日に開かれた参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫参院議員は選択的夫婦別姓をめぐって高市早苗首相と火花を散らし、担当大臣の黄川田仁志男女共同参画担当相に食ってかかった。
蓮舫氏は、「今男性の側に氏を変える女性は94%なんです。黄川田大臣は先週金曜の閣議後の会見で『婚姻の氏の変更で不便・不利益を感じる人をさらに減らせる』と発言。不便・不利益とはなんでしょう?」と質問。
これに黄川田大臣は、「さまざまな不便・不利益があると思いますが、婚姻などの氏の変更によって社会生活での不便、また不利益を感じる方を減らすために、この旧姓使用拡大は意義があるものだと思っております」と回答した。だが、質問の趣旨と異なる回答に議場内は野次が飛び交い、与野党の理事が直接話し合う事態となった。
また、高市首相は選択的夫婦別姓に「慎重な立場です」とし、「私は選択的夫婦別氏制度と旧氏の使用拡大は別物と思っている。旧氏使用拡大は現在でも行われているが、現在でも旧氏を通称で使っている方々の利便性をさらに高めていくべきと考えている」と主張。そのうえで「私は、選択できる制度を取り入れたいと思っている」との意見を述べ、蓮舫氏の主張と平行線をたどった。
蓮舫氏は、質疑の最後に自身の家庭環境について触れ、「総理は、夫婦、親子同氏にこだわっておられるが、私の両親は国際結婚です。私は国籍選択で日本国籍を持っているんですが、小さいころから父と母の名字が違います。私と父は同じ名字ですが、違和感はなく、友だちや学校からおかしいと指摘されたことは1回もなかった。学生時代に父の台湾姓から母の日本姓になりましたが、そのときも『家族の一体感がない』『親子の氏が違ってかわいそうだね』と言われたことはありません」と主張。
続けて「私は両親を尊敬しているし、両親は愛情をもって育ててくれた。親子の夫婦の氏が違う私は、家族的におかしいんですか」と、高市首相に詰め寄ったが、直接的な回答はスルーに至った。
自民党総裁選を控えた昨年9月、蓮舫氏はX(旧Twitter)に高市首相(当時、前経済安全保障担当相)が演説で、外国人観光客を念頭に地元・奈良県の奈良公園のシカに対する暴力行為を批判したことについて「極めて違和感を覚えた」と投稿。
蓮舫氏はシカへの暴力に関し、「外国人のみならず日本人でも許してはいけない」としたうえで、「外国人、しかも今は削除されているSNS映像が根拠とされたお話を自民党総裁候補が口にしたことに極めて違和感を覚えた。かつ、総裁にならずとも対応すべき案件だ」と主張した。さらに「どなたが総裁になっても。私は国会質問に備える」と付け加え、対決姿勢をむき出しにした。

高市早苗は「あなたが楽になるならいいわよ」と離婚を承諾…安倍内閣で出世する間に生まれた夫との溝

※本稿は、大下英治『高市早苗 安倍晋三の後継者となった初の女性首相の戦い』(宝島社文庫)の一部を再編集したものです。
高市と接するようになると、山本は高市の真面目な性格を愛するようになった。
「昔は近寄りがたい印象を持っていましたが、実際に話してみると、警察官のお母さんに厳しく育てられたこともあって、非常に真面目なんです。ルールをきっちり守ったり、礼儀にも厳しかったり、そのギャップに魅かれました」
山本は、(編集部註:平成16年の衆院選で落選し)再起を目指している高市に対して、アドバイスを惜しまなかった。
「彼女は政策通で国家観を訴えるタイプでしたが、わたしは地方議員出身ですから、政策よりも、地元の人たちとどう付き合うか、という方が得意でした。だから、理屈だけでなく有権者との交流も大事だよ、とアドバイスしました」
高市は、山本の助言を「わたしにはそれが足りなかった」と素直に受け止めていたという。
山本は高市と時間を共にするようになり、政治家としても、高市のことを改めて評価するようになっていった。
高市は、向上心を絶やすことなく、常に政策の勉強を怠らなかった。
家でも政策についてよく勉強し、政策集などを盛んに執筆していた。
山本は、政治家ではなく、まるで女流作家と結婚したような気分になったという。
高市と山本の結婚披露宴は、東京と福井、大阪の合計3カ所でおこなわれた。
平成17年2月8日の東京の赤坂プリンスホテルでの結婚披露宴は、1000人規模の華やかさで、現職の総理大臣だった小泉純一郎も参加して、おおいに祝ってくれた。
小泉は、いつもの調子で語った。
「山本さんは良い伴侶を見つけた。結婚は人間を成長させる。円満なら幸せだし、そうでなくても人間、修養になる」
さらに小泉総理は、自身が掲げる郵政民営化について応援団となった山本のことを称賛した。
「山本さんは結婚でおおいに成長し、『郵政民営化を実現する会』の発起人になった。何より先見性が出てきた。時代の流れをよく掴んでいる」
高市は、山本と結婚するにあたって、山本から「姓をどうする?」と聞かれた。
夫婦別姓問題についての高市の主張は、「夫婦親子同姓という戸籍上のファミリーネームは堅持したうえで、『民法および戸籍法の一部改正法案』を提出して、仕事場での通称使用の利便性を高めよう」というものだ。
自民党内にも高市案として「戸籍上は夫婦親子が同姓であるという現行法を堅持。家族のファミリーネームは残すべきである。ただし、職場等での通称として旧姓使用を希望する届出をした場合には、各行政機関は通称使用の利便性に配慮する努力義務を負う」という案を提案していた。
高市は、何も迷わずに言った。
「戸籍は『山本早苗』でいいし、せっかく結婚したんだから、大学や政治活動も『山本早苗』でやりたいな」
すると、山本に叱られた。
「それでは君が主張していた法案の内容を自ら否定することになるんだよ。戸籍名も仕事上の名前も『山本』にするなら、君は楽でいいだろうけど、現行法のままで良いと認めたことになるじゃないか。自ら家の外で通称を使ってみて、免許証や健康保険証以外にも不便な点はないかよく検証して、法案内容をもっと充実させろよ」
「わたしは、通称使用を希望している人が便利になればいいなと思って法案を書いただけで、自分自身は対外的にも『夫婦同姓』を希望しているんだよ。自らを実験台にして法案内容に追加すべき点を探せって言うの?」
喧嘩腰(けんかごし)になる高市に、山本は取り合ってくれない。
「これからも政治家として働くつもりなら、自分を実験台にするくらいの根性を持てよ」
結局、山本の説得ができぬままに結婚の公表となり、「戸籍を入れて、同姓夫婦となったが、通称を使うかどうかは検討中」という現状になった。
その後も、高市は通称として高市早苗を使い、活動していくことになる。
平成29年7月19日、山本拓と高市は、突然離婚する。
この時山本は、安倍総理と距離がある自分の存在が政治家・高市早苗の将来にとって好ましいものではないと思い、自ら離婚を切り出したという。
第二次安倍政権が発足して以来、高市は、自民党の政調会長、そして総務大臣と要職を歴任していた。
一方、山本は、平成23年に清和政策研究会を退会して以来、無派閥の議員として活動していたが、平成26年になり、二階俊博が会長を務める志帥会に入っていた。
高市は、安倍総理のことを「安倍ちゃん」と呼ぶほど、付き合いが深く、政治信条も近かった。一方、山本は、清和政策研究会のなかでは、福田康夫元総理に近かった。平成24年9月の総裁選でも、高市と山本の対応は分かれた。
高市は安倍を支援したが、山本は石破茂を支援していた。
山本が語る。
「安倍さんがわたしに対して良い印象を持っていないという話もありましたから、籍を外した方が高市にとっても良いと思っていたんです」
山本が離婚を提案すると、高市は話の流れのなかで、応じた。
「夫婦じゃなくなったら、あなたは、もっと楽になれるんだよね。あなたがそういうならいいわよ」
高市は、この時、「わたし、ショックなんよ」と漏らして、マスコミに次のように答えている。
「一言で言えば、わたしのせい。わたしが至らなかった。主人は奔放な発言をするタイプなのに、言いたいことが言えない。それはわたしが閣内にいるから。その辛さに気づいたのが、2週間ほど前です」
それまで高市と山本は、赤坂の議員宿舎に2人で住んでいたが、たまたま隣室が空いていたので、山本が隣室に移ることになった。
その時、高市は山本に言った。
「食事は、どうしたらいいの?」

「それは、これまで通り俺が受け持つよ」
離婚したあとも、週に1回は、山本が高市の分まで食事をつくった。
料理が苦手な高市はカップ麺かコンビニ弁当で簡単に夕食を済ませると、深夜まで持ち帰った仕事をしており、明らかに顔色が悪くなっていた。
山本はさすがに高市のことが心配になり、高市の栄養補給に貢献した。
それまでは同僚議員から電話がかかってきた時にお互い気を遣うことも多かったが、部屋が別々になったために、そういう部分での気遣いはなくなったという。
総裁選が終わった直後の令和3年10月31日、衆院選がおこなわれた。
自民党は、岸田総理のもとで勝利を収めた。
一方、山本拓は、比例名簿で下位だったこともあって落選した。
衆院選後、山本と高市は復縁し、再婚する。
今回はどちらの姓を名乗るかについて、じゃんけんで決めることになった。
山本が敗れたために、山本が高市姓になったという。以前、結婚していた時は、高市が山本姓を名乗っていた。
山本が高市について語る。
「性格というか、好みが合うというか。彼女はお酒を飲むけれど、わたしはあんまり飲めませんから一緒に呑んだことはないですが、心遣いが細やかで女性らしいところがあります」
高市は亡くなった山本の母親のことも、大事にしてくれたという。
「うちの母親の写真を部屋に置いてくれて、福井に行くと、必ず墓参りをしてくれて、そういうところは非常に大事にしてくれます」
令和5年、高市の夫の山本拓は、高市は女性初の総理大臣に適していると語った。
「わたし自身も、いろいろなリーダーを見てきましたが、彼女を見ていると今の時期に一番合っていると思います。国際感覚もあり、政治資金も透明性を重んじている。しかも、彼女は普通のサラリーマンの家庭の出身で、多くの女性議員が世襲ですが、珍しく非世襲なんです」
高市は、自民党員もたくさん集めている。
令和5年5月に発表された令和4年の党員獲得数ランキングでは、高市は、青山繁晴参議院議員、堀内のり子衆院議員に次いで、3位となっている。
現在、日本各地で高市の後援会づくりも進みつつある。
第二次安倍政権で二度にわたり総務大臣を務めた高市は、各地の首長や地方議員とも付き合いがある。
山本によると、そのことが今、総裁選を戦ううえで大きな財産になっているという。
「長く総務大臣をやっていましたからすべての自治体と繋がりを持っている。保守系の首長を中心に高市を熱心に支持してくれる人は結構多いんです。それだけでなく、総務省の官僚も、各地の首長になっている場合が多い。日本各地に幅広いネットワークがあるんです」
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(作家 大下 英治)

【速報】新名神で大型トラックの事故 積み荷が散乱 一部区間の通行止めは午前10時45分に解除

19日未明、新名神高速で大型トラックが中央分離帯に衝突する事故があり、上り線の一部区間が一時、通行止めとなりました。
警察によりますと、19日午前3時15分ごろ、新名神高速の上りの神戸ジャンクション付近で、走行中の大型トラックが防音壁や中央分離帯に衝突しました。
はずみで積み荷の段ボール箱が路上に散乱。後続の大型トラック2台が相次いで段ボール箱にぶつかったということです。段ボール箱にはペットボトルの飲料や食料品が入っていたということです。

けが人はいないということですが、新名神高速上りの神戸ジャンクションから川西インターチェンジまでの約16.8キロの区間を、一時、通行止めにして、車のレッカー移動や道路の清掃作業が行われました。
通行止めは午前10時45分に解除されています。

さいたまの承諾殺人、別の女性殺害で追起訴…神奈川県警が自殺と判断していたか

さいたま市大宮区のマンションで2018年、同意を得て茨城県の女性(当時21歳)を殺害したとして、承諾殺人罪などに問われた無職斎藤純被告(32)の初公判が18日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)であった。検察側は、被告が15年にも横浜市の女性(当時22歳)を殺害していたとして、同罪で追起訴したと明らかにした。被告は「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。
起訴状などによると、被告は18年1月、大宮区の自宅マンションで茨城県阿見町の女性を睡眠薬で眠らせ、ロープで首を絞めて殺害し、15年10月には横浜市の女性宅で住人女性を同様の手口で殺害したとされる。女性2人から殺害の同意を得ていたとしている。
検察側は、被告が幼い頃から「人を殺したい」という欲求を持っていたと説明。SNSなどで自殺願望のある人を探したと述べた。
この日の公判では、横浜市の女性について神奈川県警が15年の事件当時、自殺と判断していたとみられることも明らかになった。
検察側によると、被告は事件の2日後、女性宅に出向き、女性の両親と鉢合わせした。父親は「不審な男を見たと警察に伝えたが、自殺と判断された」と話しているという。
神奈川県警は「ご遺族を含めた関係者と調整中で、現時点でのコメントは控える」としている。