公明との斉藤鉄夫代表が11日、YouTube番組「ReHacQ-リハック-」に出演し、首相の靖国参拝は「大きな外交問題」と明言した。
10月4日に高市早苗氏が自民党の新総裁となった。総裁選を終えた高市氏が公明党にあいさつに来た際、斉藤氏は「3つ懸念があります。解決されない限りは連立ということにはなりませんよ」と伝えたと明かした。公明党側からは「政治とカネ」「靖国神社参拝」「外国人との共生」についての懸念が示された。
斉藤氏は「ReHacQ-リハック-」で「靖国に参拝されることは個人の信仰の自由ですが、総理大臣として参拝されるということは大きな外交問題になります」とコメント。「靖国参拝=外交問題」という見解を明示した。
さらに「中国、ロシア、北朝鮮がああいうブロックを形成する中で、日本の安全保障上、いわゆる外交関係、アメリカとの関係、韓国との関係、中国との関係を考えると、この靖国問題というのはまさに安全保障の問題で外交問題であると」と重ねて強調した。
高市氏は4日の総裁選直後に靖国参拝については「外交問題にされるべきことではない」と明言していた。また、日本維新の会の藤田文武共同代表は8日の定例会見で、安倍晋三元首相が靖国参拝した時に連立与党だった公明党が抗議しなかったことを指摘。「日本の政党がそういうことをごちゃごちゃと騒ぎ立てるっていうのは、それ自体良くない」と苦言を呈していた。
(よろず~ニュース編集部)
〈自公決裂〉「公明と自民一部勢力による高市おろしだ」…公明党元国会議員、創価学会関係者が明かした重大決断のウラ
公明党による“連立離脱”の衝撃が続いている。党の存亡をもかけた決断のウラには何があったのか? 公明党元国会議員、創価学会関係者に話を聞いた。
【画像】自民党と公明党が初めて連立政権を組んだ歴史的瞬間
故・池田大作名誉会長が「上品で素晴らしい人材」と評価
公明党が連立離脱を決めた10 月10 日、「集英社オンライン」の記者は、支持母体である創価学会の総本部がある信濃町で話をきいた。
創価学会職員だという50代の男性は「公明党は企業献金に反対してきました。でも自民党さんは寄り添わなかったじゃないですか。一言で言えば自業自得です。参院選のように、選挙もボロ負け続きですし、一緒にやる意味がなくなった」と語った。
他にも「自民党と一緒にいる公明党ってグルなの?とも思われてしまうし、よかったんじゃないですか」(都内在住40代・女性会社員)など連立離脱に賛同する声が多くあがった。
なぜ公明党は連立からの離脱を選んだのか。
公明党の斉藤鉄夫代表(72)は、自民党の高市早苗総裁(64)が総裁に選出された10月4日に、①「政治とカネ」の問題、②靖国神社参拝、③外国人政策についての懸念を伝達していた。連立継続のためにはこれらの懸念が解消される必要があるとしていた。
筆者の取材に対し、公明党の元国会議員はこう語る。
「私の経験から言っても、公明党の重要な判断には、支持母体である創価学会の意向が関わっていた。当時は創価学会のトップに公明党の創立者でもある故・池田大作名誉会長が君臨し、その下に創価学会会長が“総裁”的な立場でいて、公明党の党首は“渉外部長”といった感覚でした。
今回も学会側の意向もあり、高市さんとの第一回目の交渉の時から、連立離脱の流れは既定路線になっていたとみています。創価学会の原田稔会長を含めて、『このまま自民とは組めない』という思いだったのでしょう。ただ、結論は決まっていたとしても、理由付けを整理する必要があります。それがあの3項目だったとみています」
公明党が2021年、当時の岸田文雄政権に、18歳以下の子ども1人につき10万円を支給する臨時特別給付金を要求した時もそうだが、「創価学会本部の意向が働いていると公明党は強い」(同前)という。元公明党の議員が続ける。
「公明党の斉藤代表は清水建設の研究職でしたが、1993年に旧広島1区から公明党公認で出馬し、初当選しました。非常に謙虚な性格で、立候補要請があった時に、最初は固辞したと言われています。
池田大作名誉会長が『上品で素晴らしい人材』だと評価し、特別待遇をするきっかけになった。池田氏が斉藤氏に会い、『お前は、創価学会を守るために議員になるんだ』と伝えたと聞いています。
公明党では、“総合企画室”という部署が、学会本部とのやりとりを担当しますが、太田昭宏元代表や北側一雄元副代表と同様に、斉藤氏もこのポストを経験した。現在の創価学会の原田会長、そして長谷川重夫理事長も庶務室長として池田氏の側にいた人物です。斉藤氏とは信頼関係もあり、連携は取りやすい」
最終的に公明党は、企業・団体献金の受け皿を政治家が代表を務める政党支部ではなく、政党本部と都道府県組織に限定する案を“丸呑み”することを要求。そして、その案に対する高市氏の対応が不十分だとして、10月10日の会談後に連立離脱を表明した。
小泉進次郎農相が自民党総裁になっていれば…
公明党は2024年衆院選、2025年都議選、参院選と“3連敗”しており、参院選後には「党存亡の危機」と総括。現役世代や若年層の支持が伸びず、党の広報戦略の刷新に取り組んできた。最近では、YouTube『公明党のサブチャンネル』などで、SNS上で話題になるような、やわらかい発信にも力を入れている。
別の公明党関係者はこう語る。
「1994年に公明党の一部が新進党に合流し、その後、紆余曲折はありましたが、1999年に自公連立となったあとも、選挙における公明党の票は順調に伸び続けていた。2005年衆院選の比例得票数は890万票くらいとっていた。それが、今年の参院選では521万票くらいですから、非常に下がっている。
827万世帯の党員の高齢化なども指摘されますが、統一教会問題を受けて、“宗教2世”の問題などがクローズアップされ、宗教全般へのネガティブなイメージが出てしまった影響もあるように感じています。党存亡の危機を迎える中、学会員以外の無党派層の支持も集めることのできる政党にしなければならないという方針になっていた。
その中で起きたのが、今回の連立離脱だった。自民党から距離を置き、平和の党として独自色を出して党を再生しようという戦略です。とはいえ、連立解消により、公明党としても小選挙区での候補者擁立が非常に困難になり、茨の道ですが……」(公明党関係者)
ただし、高市氏の歴史認識や政治姿勢を問題視したという声も根強い。歴史的に、創価学会や公明党は日中友好に力を入れてきた。実際、斉藤氏は総裁戦後の10月6日に国会内で、中国の呉江浩駐日大使と面会している。
「池田先生は『女性の声を大事にしなさい』とおっしゃっていたことから、創価学会婦人部の発言力は強く、政治とカネの問題への忌避感があったのは確かでしょう。それに加えて、日中友好に力を入れてきた公明党としては、高市氏の歴史認識や政治姿勢が許容できないことも、離脱の引き金となったはず。高市氏に比べて、リベラル色が強いとされる小泉進次郎農相(44)が自民党総裁になっていれば、ここまで急な動きにはならなかった可能性もある」(同前)
高市氏に近い自民党関係者は「公明党は、総裁選で小泉氏を支援した自民党のグループとやりとりが多い。一連の離脱劇については、両者の“連携”を疑う声もある」と指摘する。斉藤氏も10月11日配信のYouTube番組で、将来的な再連立の可能性に言及している。
「“高市おろし”を仕掛けているようにも感じます」
一方の自民党は、連立パートナーの公明党を失い、“超少数与党”となりつつある。朝日新聞は10月11日に、自民党が次期衆院選において、公明党の候補者がいる選挙区に、独自候補を擁立する方針だと報じた。“超少数与党”の現状から脱却するために、日本維新の会との連携を目指す可能性もある。
政治解説者の篠原文也氏はこう語る。
「公明党としては組織力が弱体化する中、党の再生に取り組まないといけない。ましてや高市氏とは、歴史認識や政治姿勢が大きく異なり、“一番なってほしくない人”が総裁になってしまった。ただ、このタイミングでの連立離脱は、公明側と、小泉氏と近い自民党の勢力が連動し、“高市おろし”を仕掛けているようにもみえます。
今後の先行きは極めて不透明です。まずは、高市氏が首班指名選挙を乗り切れるかどうか。このまま野党がまとまらなければ、“高市総理”が誕生するとみられています。国民民主党の玉木雄一郎代表(56)も総理への意欲を持っており、“玉木首班”で野党がまとまる可能性はゼロではないが、玉木氏はかねてより“旧民主党”の枠組みによる政権交代に否定的ですから、あまり現実的とは思えない。
ただし、高市氏が首班指名選挙を乗り越え、総理になったとしても、政権運営は非常に厳しい。維新や国民民主と連立を組んだとしても、衆院の過半数には届かず、さらなる連立交渉が必要です。それもうまくいかなければ、当面は公明党を含めた野党と、政策協議を重ねるしかないが、野党は是々非々で望むでしょう。高市政権ができたとしても、石破政権時代よりも、国会運営は厳しさを増すとみられます」
26年続いた自公関係の解消により、政局が一気に流動化している。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班
「犬笛型ヘイトスピーチ」考える集会 市議の投稿巡る訴訟の判決控え
SNS(交流サイト)上に不当に顔写真や親族の情報などをさらす行為は「差別扇動」に当たるのではないか――。大阪府内在住の在日コリアンの女性が添田詩織・泉南市議からヘイトスピーチを受けたとして損害賠償を求めた訴訟が、大阪地裁で審理されている。24日の判決を前に原告側の支援集会があり、参加者が「犬笛型ヘイトスピーチ」の問題点について考えた。
原告は在日コリアン3世の会社役員、李香代(イ・ヒャンデ)さん(59)で、泉南市の事業を請け負うイベント会社の役員を務めている。
訴状によると、李さんが朝鮮学校の保護者会の元役員であることや、李さんのいとこが捏造(ねつぞう)されたスパイ事件によって韓国で死刑判決(後に再審無罪が確定)を受けたことについて、添田市議がSNS上に書き込み、顔写真も掲載した。李さん側は、親族に犯罪者がいるかのような投稿によって名誉を毀損(きそん)されたと主張。背景には「在日コリアンに対する根強い差別意識がある」としている。
裁判で問われているのは、影響力を持つ公人の書き込みが差別を煽っているのではないかという点だ。直接相手を差別する言葉は使わずに、暗示的な言葉によって自身の支持者らによる差別をあおる手法で、犬笛にもたとえられる。実際に、添田市議の投稿に反応する形で、SNS上には李さんに対する差別的書き込みが多数流れている。
添田市議は今年7月の本人尋問で、一連の投稿について「公金が流れている企業の財務責任者がこの方だと市民に提示するためだった」「ネット上の情報を貼り付けただけで、個人的な見解は述べていない」などとし、差別的な意図がないことを強調した。
支援集会で李さんは「添田市議の弁論での言葉は、在日コリアンへの差別を正当化し、人権を軽んじる侮辱的発言だ」と話した。さらに「『日本人ファースト』という言葉を通じ、排外主義をあおる風潮がある。今回の裁判はそうした風潮への問いかけでもある」と語った。
また、ヘイトスピーチに詳しい金尚均(キム・サンギュン)・龍谷大教授が裁判の意義などを解説した。添田市議の投稿について「犯罪者、朝鮮学校という要素をSNS上で提示し、『この人は敵であり、社会から排除していい存在だ』というイメージを作り、差別をあおるものだ」と指摘。「ヘイトスピーチは民主主義を瓦解(がかい)させるもので、表現の自由として許されるものではない」と話した。
さらに金教授は「SNS上の投稿を消すことは困難であり、李さんの『平穏に生活する権利』は今も侵害され続けている」とした。「李さんは、攻撃しやすい在日コリアンかつ女性だから攻撃された。交差差別(複合差別)に当たるという視点も必要だ」と語った。【鵜塚健】
187億円の税金で「ムダな船着場」をつくっただけ…国も、大阪府も、大阪市も沈黙する「船で行ける万博」の大誤算
構想当初から「船で行ける万博」と喧伝されていた大阪・関西万博は、まわりを海に囲まれた「夢洲(ゆめしま)」という立地を活かし、神戸・京都や大阪市内の各地から、渋滞しらずの船でスイスイとアクセスできる……はずだった。
半年経ったいま、どうだろうか? 開幕の2年前に検討されていた12航路のうち、就航できた5航路は「出る船が次々と満員御礼」にまで成長した。しかし、大半の航路は船の就航自体なし。中には、船着場と同時に計画した「年間30万人を集客する旅客船ターミナル」もろとも手付かず、といったケースもある。どうやら万博の船運は、場所によってくっきりと成功・失敗の事例が分かれているようだ。
なぜ、ここまで「“明”と“暗”」が分かれたのか。半年間にわたる万博が閉幕を迎えるいま、「万博の船運」を振り返っていく。
万博が閉幕しようとしている中、堺旧港・中之島・ユニバーサルシティ~夢洲(万博会場)航路を運営している「ユニバーサルクルーズ」の予約ページを見る限り、8月5日時点で最終日までほぼ全便が満席、予約できない状態となっている。
しかし、ユニバーサルクルーズによると、万博開幕当初は「利用率は軒並み1~2割。1人か2人しか乗っていない便も多い」状態であった。なぜ、打って変わって乗船客は激増したのか?
当初伸び悩んだ最大の理由は、電車だと数百円で済む区間で2800~3800円を要するという「高額な運賃」にあった。同社は7月に「他の交通機関に対抗するには値下げしかない」と決意の上で、最大7割の値下げに踏み切ったことで、利用者が一定数増加したという。
また運賃値下げに加え、万博協会より全旅客船利用者に特典が付与された。内容は「10~12時台のチケット保持者は、予約の1時間前から西ゲートの優先レーンを利用可能」というもの。
この頃にはすでに、午前9時台の万博チケットが入手困難になっており、船を利用して「優先入場利用証明書」をもらえば、まだ入手が容易であった10時台を購入して、9時台に会場入りできる。いわば、船の利用がファストパスのような扱いになったようなもので、各航路は「家から遠くても乗りに行く」(例:家が大阪市北部でもわざわざ堺市まで回り込んで船に乗る)人々が激増。「値下げ」「優先入場」効果が相まって、8月上旬ごろにはチケット売り切れ・満席が続くようになったという。
ただ、値下げを実施してもまだ運賃は高く、優先入場特典も、急いで入場しない方には関係ない。それでもなぜ、船の利用は激増したのか……実際に「堺旧港」発の船に乗り込んだところ、意外な秘密が隠されていた。
まず人気の秘密は、この航路に就航しているのが「ミャクミャク号」であること。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が大きく描かれた船を撮影するために、入港前から多くの人々が写真撮影のために早くから待ち構えており、待つ人々からも「何度もこの船に乗りに来ている」という話が聞かれた。
さらに、船内にはミャクミャクグッズや、コラボを行ったナウル共和国パビリオンの公式キャラ「ナウルくん」のグッズが、空きスペースに溢れんばかりに飾り付けられている。ユニバーサルクルーズによると「最初はミャクミャク数体しかなかったものの、従業員や関係者が次々と買い足していくうちにこうなった」という。終盤に向けて盛り上がった万博らしい華やかさ……というより、いい意味での「ゴチャつき具合」。乗船客も記念撮影の手が止まらない。
そして、日によっては地元・堺市から「勝手に盛り上げ隊」が出動、沖縄の三線(さんしん)・クラリネット演奏などで船を見送ってくれる。こうして見ると、「ミャクミャク号」が多くの万博利用者・リピーターで賑わうようになった理由は「船会社・地元が一体となって、楽しめる船旅を作り上げた」ことだろうか。
なお万博閉幕後も、「ミャクミャク号」で大屋根リングを海上から観察する鑑賞クルーズが開催されており、全便満員が続いているという。その後も2026年3月までは、現在の「ミャクミャク」ラッピングを維持する見込みのようだ。
ほか、ユニバーサルシティ港~夢洲間の旅客船「まほろば」は値下げこそしなかったものの、船を所有する「岩谷産業」によると、万博閉幕に向けて乗客数は順調に増加しているという。万博会場行きの船は、どの航路も会期終了に向けて、急激に利用者が増加している。
ここまでは、万博の入場者数増加や経営努力などで、旅客船が満員となった「明」の事例だ。しかし「お役所仕事」で、船の運航そのものが消滅したという「暗」の話もしなければいけない。
大阪市淀川区の淀川河川敷には「十三(じゅうそう)船着場」が2025年3月に開業。2024年時点の想定では、万博へのアクセス手段として十三~夢洲間の定期航路が開設され、「1日8便・3社で月約250便」が発着する予定であった。
この船着場は、京都・枚方から淀川を下った川船と、夢洲行きの海船の乗換拠点でもあり、ほど近い場所にある阪急電鉄・十三駅から乗り換える客の滞留も見込める「船の一大ターミナル」となるはずであった。賑わいを見込んで、約30店舗・600席の屋台村「淀川つつみ市 ミナモ十三」が、2025年4月に一部先行開業すると発表されていた。
このエリアの改修は、大阪市・国土交通省などが関わる「淀川河川敷十三エリア魅力向上事業」として「年間30万人の賑わい創出」という目標値が各種資料に書き込まれ、令和7年度には2198万円の予算が計上されている。かつ、十三船着場の整備に9500万円、上流の「淀川大堰」を船が通過可能な構造に変更するための事業(淀川ゲートウェイ)に186億円が投じられており、事業としてはなかなか大がかりなものだ。
さて、一帯は「年間30万人」の賑わいを生むエリアに変貌したのか? 現地はただの河川敷のままで、構想にあったような景色は見られない。長閑で美しい光景ではあるが、再開発の成否を「明か暗」かでいえば、明らかに“暗”だ。
まず、「1日8便・3社で月約250便」が就航すると見込まれていた十三船着場~夢洲間の定期航路が、夢洲側の着岸料の問題(一部報道では2~3万と言われる)もあってか、1社も実現しなかった。さらに、当初の構想にあった淀川上流からの航路も、京都~十三~夢洲間が乗り換え込みで8時間ほどかかるという“万博ついで”として使えないものであったこともあり、社会実験扱いで数回のツアーが組まれたのみ。もちろん、ただの1社も定期就航に手を挙げなかった。
河川を管轄する近畿地方整備局に4月時点で伺ったところ、基本的には「運行を希望する船会社待ち」状態とのことだったが……結局「待ち」のまま、万博は閉幕を迎える。
屋台村「ミナモ十三」開業も4月開業が10月に延期となったが、淀川区に確認したところ、「敷地占用に関する河川事務局などとの調整が完了していない」という、定期航路以前の別問題が発生していた。現在も同様の状態が続いており、船の就航に関わらず、どのみち開業できなかった可能性が高い。
なお「ミナモ十三」を運営する予定の「株式会社RETOWN」に聞いたところ、今から許可が出たところで「屋台村のオープンが真冬」となりかねず、オープンは来年春になる見通しだという。行政側の不手際による開業遅れによって契約業者の離脱も生じており、「RETOWN」もある意味、お役所同士の不手際の連鎖に振り回された被害者と言えるかもしれない。
そもそも、賑わいの源である定期船が1隻も来ないとあっては、集客施設を作る意味すら疑わしい。地元での説明会資料でも「年間30万人集客」という文言はしれっと削除されており、期待されていた万博の波及効果・経済効果とは、何だったのだろうか?
万博に間に合わせたいなら、スケジュールを切って目標を共有してでも、お役所同士で「定期航路の誘致」「ミナモ十三開業」を同時進行で調整できなかったのか。万博そのものが成功したとしても、荒涼とした淀川河川敷から「失敗の連鎖反応」の理由をはっきりさせる必要がありそうだ。
もう1カ所、安治川沿いの「中之島GATEサウスピア」(以下:サウスピア)からも、万博会期終了まで定期船の就航が叶わなかった。なおユニバーサルクルーズの中之島~夢洲航路は「中之島GATEノースピア」(中央卸売市場前港)から発着しており、「サウスピア」の対岸とはいえ極端な遠回りを必要とするため、実質的には別の場所だ。
こちらは十三船着場と違って、2025年4月5日のグランドオープンでは、水素船「まほろば」がお披露目扱いで発着している。しかしその後、「技術的な問題」を理由に定期就航を延期(ユニバーサルシティ~夢洲間のみ運航)し、万博閉幕前になって、正式に「サウスピア就航断念」を発表した。
中之島GATEを管轄する「大阪府・府民文化部都市魅力創造局魅力づくり推進課水と光のまち・にぎわいの森推進グループ」に聞いても明言はされなかったが、この桟橋を設計した時点では、「まほろば」サイズの船(総トン数177トン・全長33m)の就航を想定していなかったのは確かだという。要するに、「定期旅客船は誘致できず、『まほろば』は就航できそうだったのに、何らかの問題に就航を阻まれた」ということだろう。
こういった事情で、ここから夢洲行きの定期船就航はなく、テナント入居している飲食店はそれなりに繁盛している。いまの中之島GATEサウスピアをたとえて言うなら「事業費5億円をかけた桟橋オブジェ付きシーフードレストラン」といったところか。
こうして振り返ってみると、万博終盤にかけて一気に賑わうようになった堺・中之島など旅客船航路と、本来の「万博行き船運のターミナル」という役割をまったく果たせなかった十三船着場・中之島GATEで、「明暗」ははっきりしている。
ただし、後者は「暗」とはいえ、災害時の「物資供給」「孤立化した人々の避難」「京都方面からの瓦礫搬出」など防災の役目を期待されている。もしこれを「万博があるから」という名目で国から補助を引き出し、なかなか予算がつかない防災設備の整備には成功した、ということであれば……凄まじく好意的な見方ではあるが、考えた方は史上稀にみる策士ではあろう。
もし今後、万博のようなイベント開催で航路を開設する際は、中小企業も多い船会社の身の丈に合った支援体制・接岸料の提示から考えた方が良いのではないか。失敗の連鎖のほうが大きかった「万博の船運」事例から学ばないと、また行政の不手際で民間が振り回されることになる。
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(フリーライター 宮武 和多哉)
偽造教員免許行使疑い、男逮捕 失効のまま各地で勤務か、福岡
福岡県須恵町立中学校の補助教員採用試験で、偽の教員免許状の写しを提出したとして、県警は13日、偽造有印公文書行使の疑いで同県宇美町、補助教員近藤正仁容疑者(66)を逮捕した。捜査関係者によると、教員免許を失効した状態で埼玉、群馬、山口の各県で勤務していたとみられる。
県警によると「偽造された物と知りながら提出したのは間違いないが、公文書の印鑑は作っていない」と供述している。
逮捕容疑は今年1月下旬ごろ、須恵町役場学校教育課で、偽造された中学校教諭1種免許状の写し1通を提出した疑い。県警は偽造の経緯を調べる。
町によると、近藤容疑者は会計年度任用職員として4月に採用された。その際、教員免許状の写しや、県内外の学校での勤務歴が記載された書類を提出していた。
9月、勤務先の生徒の保護者から、同姓同名の人物が免許を偽造していたとの情報があるとの指摘があった。町教委が近藤容疑者に確認したところ「原本が手元にない」などと曖昧な説明をしたため、県警に相談。自宅待機とした。
殴られて脱出「男の子がうずくまっている」通行人が通報…生活態度を巡り口論、10代息子の頭を酒瓶で殴打 酒に酔った46歳男を傷害容疑で逮捕
12日午前、札幌市東区で、高校生の息子に対し酒瓶などで頭を殴打し、けがをさせたとして46歳の男が逮捕されました。
傷害の疑いで逮捕されたのは、札幌市東区に住む46歳の建設業の男です。
男は12日午前9時ごろ、自宅で10代後半の高校生の息子に対し、酒瓶で頭を殴打し、けがをさせた疑いが持たれています。
被害に遭った息子は、頭を打撲する軽傷で病院で手当てを受けました。
警察によりますと、当時男は酒に酔った状態で、息子の生活態度を巡り口論になると犯行に及んだということです。
息子が自宅の外へ逃げたところを通りがかった人が見つけ「男の子がうずくまっている、頭を殴られたと言っている」と警察に通報し、事件が発覚しました。
警察は、男から事情を聴くなど裏付け捜査を進め、その日の夕方、男を逮捕しました。
取り調べに対し、46歳の建築業の男は「間違いありません」と話し、容疑を認めているということです。
この家族を巡るトラブルや相談は、これまでに警察にはないということです。
警察は、男が日常的に暴力を振るっていなかったかどうかなど、詳しく調べています。
「閉幕の日」祝い、大屋根リングで手をつないで…各国パビリオンのスタッフらが「今までありがとう」
大阪・関西万博は13日、閉幕の日を迎えた。会場では早朝から、大屋根リングの上で各国のスタッフらが手をつなぎ、輪を作って祝った。
閉幕を祝い、連帯を確認する「フレンドシップリング」と呼ばれるセレモニー。午前7時40分頃から約5分間、国内外のパビリオンのスタッフや運営関係者らが、それぞれのユニホームや伝統衣装に身を包み、リングの上で手をつないだ。
リング上では「わー」という歓声が上がり、スタッフらが「今までありがとう」「今日で最後だね」と声を掛け合った。国旗を持つ人もおり、「USA!USA!」と国名を連呼する声も響いた。
人が足りず、ひと続きの輪にはならなかったが、日本国際博覧会協会によると、約1500~2000人の参加を見込んでいた。
トーゴのスタッフ大澤知子さん(59)は「一体感を感じられた。もう終わってしまうのかと思うと寂しい」と目を潤ませていた。
国連館のスタッフは、1970年大阪万博の国連館で掲示されていた青色の国連旗を手にリング上に並んだ。30以上の国際機関が出展し、期間中は週替わりで様々なイベントを行ってきた。
館長の市川奈緒美さんは「始まった時はどうなることやらと思ったが、たくさんの人に来てもらえて、本当にうれしかった。一生の思い出になった。今日も最後の午後9時までお客さんを受け入れたい」と話していた。
台風23号、伊豆諸島・青ケ島付近通過=暴風大雨に厳重警戒―気象庁
強い台風23号は13日午前7時ごろに伊豆諸島・青ケ島付近を通過し、東北東へ進んだ。同諸島では風雨が強まり、八丈島で激しい雨が降った。気象庁は引き続き昼前にかけ、暴風や高波、大雨に厳重に警戒するよう呼び掛けた。
八丈島では午前6時40分すぎまでの1時間雨量が44.0ミリ、同9時20分までの12時間雨量は127.5ミリとなった。同6時15分には八丈島空港で最大瞬間風速42.7メートルを観測した。
23号は台風22号ほど勢力が強くないものの、似たコースを進んだ。八丈島では22号が9日早朝に接近して多数の家屋が損壊し、断水や停電が広域で続いている。23号は13日夜以降は関東の東方海上へ遠ざかる見込み。
23号は午前9時、八丈島の東南東約50キロの海上を時速35キロで東北東へ進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル。南東側95キロ以内と北西側75キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、南東側330キロ以内と北西側220キロ以内が風速15メートル以上の強風域。 [時事通信社]
「ダン、ダン、ダンっベキベキって…」寺の壁が熊にがされる被害…深夜にハチの巣を狙ったか、壁には爪痕も 福島
13日未明、会津美里町の寺で熊に建物が壊される被害がありました。建物の中に出来たハチの巣を狙ったとみられ、けが人は出ていません。
被害があったのは、会津美里町八木沢の寺で、13日午前2時過ぎ、「建物から大きな音がする」と寺の住職が110番通報をしました。警察官が現場を確認したところ、建物の壁の板が2枚はがされて、熊が引っ掻いた爪痕が残っていました。
▼被害に遭った寺の住職
「ダン、ダン、ダンっベキベキって音が聞こえたんですね」「板に爪痕があったもんですから、これは熊だねっていうことで」
熊は現場の建物の中に出来ていたハチの巣を狙ったとみられ、住民にけが人は出ていません。警察などが周辺の住民に警戒を呼びかけています。
前橋市長、「市民対話会」に出席 主催は市民有志 ホテル問題
前橋市の小川晶市長は13日、市職員と複数回にわたってホテルを訪れた問題を受けて開かれた「市民対話会」に出席した。主催者は市民有志とされ、定員20人の会合を計6回開催する予定。事前予約制で、市外の人や報道機関の申し込みは「ご遠慮ください」と呼びかけ、会場は開催直前に変更された。
問題は9月24日に週刊誌ウェブサイトが報じ発覚。小川市長は今月2日、市議会への再説明を行った際、市民に直接説明する機会を検討する意向を示していた。市議会側からは進退の早期決断を迫る申し入れ書が提出されており、小川市長の去就に注目が集まっている。【加藤栄】