栃木県警鹿沼署は16日、同居する母親(50)を包丁で刺して殺そうとしたとして、長男で栃木県鹿沼市の無職男性(20)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。母親は搬送先の病院で死亡が確認された。
逮捕容疑は同日午前6時半ごろ、自宅内で母親の背中などを包丁で複数回刺して殺害しようとしたとしている。「刺したのは間違いない」と容疑を認めているという。
同署は容疑を殺人に切り替え、動機や責任能力の有無を慎重に調べている。【渡辺佳奈子】
「過剰な接待させられた」東大院教授らを提訴 別に1500万円も要求か 日本化粧品協会
東大大学院医学系研究科の男性教授らに過剰な接待をさせられた上、大学に共同研究や講座開設の契約を一方的に解除されたとして、日本化粧品協会(東京都文京区)などは16日、教授や大学を相手取り、契約解除無効の確認や約4200万円の損害賠償を求めて東京地裁に訴えを起こした。
訴状によると、令和5年4月、協会と教授らは美容分野への応用が期待できる大麻由来の成分に関する共同研究を開始した。だが、契約締結前後から教授らが月2回程度の食事会を協会側に要求。銀座のクラブや性風俗店での接待も要求されたといい、総額は昨年9月までの間に約2千万円にのぼったという。
一方、東大側は今年3月ごろ、協会側が負担することになっていた研究費用約6千万円の未払いを理由に契約を解除したという。協会側は接待や不要な機械購入などで相殺されているとして、未払いを理由にはできないと主張している。
協会の引地功一代表理事は提訴後に都内で会見。「(接待したことの)反省もあるが、教授から『講座を閉じる』などと恐喝まがいのことも言われた。断れなかった」と話した。
協会によると、教授からは別に1500万円を要求されたこともあるといい、恐喝未遂罪で警視庁に被害届を提出しているという。
マーサ三宅さん死去、92歳…ジャズ歌手の「女王」・大橋巨泉さんの元妻
女性ジャズ歌手の第一人者として活躍したマーサ三宅(まーさ・みやけ、本名・三宅光子=みやけ・みつこ)さんが14日、老衰で死去した。92歳だった。一般葬儀は21日午後2時、東京都中野区弥生町4の12の1正蔵院。喪主は夫、三宅純一氏。
旧満州(現中国東北部)生まれ。日本音楽学校を卒業後、ジャズ歌手としてプロになり、1955年にレコードデビューした。正確な発音とリズム、音程が特長で、88年にジャズ界の栄誉とされる「南里文雄賞」を受賞。ピアニストのハンク・ジョーンズら海外の著名ミュージシャンと共演するなど長きにわたってジャズ歌手の「女王」として君臨した。中野区に「マーサ三宅ヴォーカルハウス」を開校し、後進の育成にも力を注いだ。2000年に紫綬褒章、06年に旭日小綬章。タレントの大橋巨泉は元夫。
【速報】三郷市小学生ひき逃げ事件 助手席に乗っていた中国籍男性から任意で話聞く 一方で運転手の行方は依然分からず 埼玉県警
埼玉県三郷市で小学生の集団に車が突っ込み、児童4人が重軽傷を負ったひき逃げ事件で、警察がきのう(15日)、車の助手席に乗っていた中国籍の男性から任意で話を聞いていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
この事件はおととい(14日)、三郷市中央で下校中の小学生10人ほどの集団に川口ナンバーのSUV車が突っ込み、そのまま逃走、小学6年の男子児童4人が重軽傷を負ったものです。
逃げた車はきのう、現場から南に2キロほど離れたアパートの敷地で見つかり押収されていますが、その後の捜査関係者への取材で、事件当時助手席に乗っていたのは中国籍の男性で、警察がきのう(15日)、この男性から任意で話を聞いていたことが分かりました。
一方で、運転手の男の行方は分かっていないということです。
捜査関係者によりますと、逃げた車の所有者は中国籍だということですが、この人物とも連絡が取れていないということで、警察は助手席の男性が何らかの事情を知っているとみて話を聞くなどし、運転手の行方を追っています。
一時は取り壊す計画あった太陽の塔 「世界遺産に一歩近づいた」重要文化財答申に喜びの声
文化審議会が重要文化財に登録するよう文部科学相に答申した「太陽の塔」(大阪府吹田市)。1970年大阪万博のシンボルだった太陽の塔は斬新なデザインで多くの人をひきつけてきた。万博閉幕後には維持費などの問題で一時、取り壊す計画が浮上したこともあり、保存を呼びかけるなどした愛好家らは「2025年大阪・関西万博の会期中の答申で感無量。世界遺産登録にまた一歩近づいた」と喜んだ。
小学生のころに万博会場を幾度となく訪れた大阪市住之江区の藤井秀雄さん(66)にとって、太陽の塔は初めて会場で見たときから胸に焼きついて離れない「かけがえのない存在」だ。過去・現在・未来を表す3つの顔と、はばたくように両腕を広げた姿が「人としての生きざまを教えてくれている」ように見え、励まされてきた。
高校生時代に取り壊す計画を聞いた藤井さんは「太陽の塔あってこその万博会場跡」と主催者の協会に投書。その後に撤去反対の機運が高まり一転保存へと至った。
開催中の大阪・関西万博でも連日会場を訪れる。「70年万博の感動を今の万博へとつなぐ契機になる」と力を込めた。
太陽の塔の保存活動には大阪府も力を入れてきた。昨年には建築や都市計画、芸術の専門家らが「国土景観のうえで象徴的な意味を持ち、同時に文化的な景観として価値を有する」と評価した調査報告書を文化庁に提出。将来的な世界遺産登録に向けて機運醸成に尽力した。
記者団の取材に応じた吉村洋文知事は「撤去予定だった太陽の塔の指定は非常に意義深い」として上で「大阪・関西万博でもレガシーを残していかなければいけない」と話し、撤去か保存かで議論が進む大屋根リングの一部保存を主張した。(木ノ下めぐみ)
中谷防衛相「搭乗員らしきものを発見」自衛隊の練習機が池に墜落し隊員2人が安否不明の事故 捜索活動を継続
自衛隊T4練習機が愛知県犬山市の入鹿池に墜落し、隊員2人が安否不明となっている事故で、中谷防衛大臣は16日夕方、「搭乗員らしきものが見つかった」と明らかにしました。 墜落した航空自衛隊T4練習機に乗っていたのは、第5航空団所属の井岡拓路1等空尉(31)と網谷奨太2等空尉(29)で、未だ安否がわかっていません。 中谷防衛大臣は16日午後6時50分頃の会見で、「警察・消防とともに現場周辺の捜索を行ってきたが、本日の捜索活動で搭乗員らしきものを発見し、航空自衛隊の小牧基地に搬送した。引き続き捜索活動を継続するとともに、新たな事実が判明した際にはお知らせしたい」と話しました。 現場周辺の天気は、17日は雨と予想されていて、自衛隊などが2人の発見を急いでいます。
「盗難仏像」を対馬で一般公開 博物館「日韓交流の場に」
長崎県対馬市の対馬博物館は16日、市内の観音寺から2012年に盗まれて韓国に持ち込まれ、今月12日に同市に戻った県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」を一般向けに特別公開した。同館の川辺真由美副参事(60)は、韓国からの観光客も和やかに鑑賞していたと話し「この博物館が(日韓)交流の場になってほしい」と期待を寄せた。
この日は午前中から地元住民や観光客らが熱心に見入り、千葉県から訪れた大溝康平さん(36)は「歴史的瞬間に立ち会えた」と笑顔を見せた。
仏像は12日に観音寺に一時安置され、法要が営まれたが、防犯面などを考慮し、今後は博物館で管理される予定だ。
レース用ハト70羽盗まれる 徐々に減り…ある日30羽ごっそり 茨城
茨城県警鉾田署は16日、鉾田市の農業の男性(73)が飼育していたレース用のハト70羽(約140万円相当)が盗まれたと発表した。
鉾田署によると、男性の自宅敷地内の木製の小屋で黄色の足輪を付けた70羽を飼育していたが、元日ごろ~5月8日ごろ、数羽ずつ徐々に減っていた。9日に30羽が一気にいなくなり残り6羽となっていたが、16日までにその6羽もいなくなった。小屋に防犯カメラはなく、施錠もしていなかった。男性は盗まれた可能性があると分かっていたものの、仕事が忙しく署への届け出が遅れたという。
イタチや猫など動物に荒らされた形跡がなく、ハトが1羽も戻ってこないことから、鉾田署は窃盗事件とみて捜査している。【安藤いく子】
愛知の空自機墜落 搭乗員とみられる体の一部を発見 防衛省
航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市のため池、入鹿(いるか)池に墜落した事故で、防衛省は16日、安否不明の搭乗員とみられる体の一部を発見したと明らかにした。同県小牧市の小牧基地に搬送しており、DNA鑑定で身元の確認を進める。墜落現場では機体主要部のエンジンとみられる残骸も新たに見つかった。
空自によると、T4に搭乗していたのは、新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)の第5航空団第305飛行隊に所属する井岡拓路1等空尉(31)と網谷奨太2等空尉(29)。網谷2尉が前席、井岡1尉が後席に乗っていた。前後いずれの席でも操縦が可能なため、どちらが操縦していたかは不明。2人ともT4の操縦資格を有していた。
航跡などから、2人が乗ったT4は14日午後3時6分ごろ、愛知県営名古屋空港を離陸し、1分ほどで高度約1400メートルまで上昇。東から南に旋回しながら高度5000メートルまで上昇する予定が急降下したとみられ、午後3時8分ごろレーダーから機影が消失し、同空港の北東約13キロの入鹿池に墜落した。緊急事態の宣言や救難信号は確認されず、墜落現場ではタイヤや座席シートの一部、ヘルメットなどが回収された。
T4は1988年から主にパイロット養成の訓練機として運用されてきた。空自は現在約200機を保有し、順次フライトレコーダー(飛行記録装置)の搭載を進めているが、墜落機を含む約60機が未搭載。中谷元・防衛相は16日の閣議後会見で「ボイスレコーダーなど、あらゆる代替の検討も含めて搭載作業を加速するように指示し、予算もつけていきたい」と述べた。
また、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」もT4を使用している。墜落事故を受けて空自はT4全機の飛行を見合わせており、各地で予定されている展示飛行にも影響する可能性がある。【松浦吉剛、原奈摘】
学術会議文書、国に開示命令 東京地裁判決「公にする利益大きい」
2020年に菅義偉首相(当時)が日本学術会議の推薦会員候補6人を任命拒否したことを巡り、立憲民主党の小西洋之参院議員が国を相手取り、首相が任命拒否できるという法解釈の整理に至った行政文書の開示を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、文書の一部を黒塗り(不開示)とした国の対応を違法として取り消し、全面開示するよう命じた。
篠田賢治裁判長は「解釈が整理される経緯や理由は国民に十分に明らかにされ、吟味される必要がある。公にすることにより得られる利益(公益性)は極めて大きい」と理由を述べた。
学術会議の会員の任命を巡っては、中曽根康弘首相(当時)が1983年に国会で「政府が行うのは形式的任命にすぎない」と答弁し、歴代首相は学術会議が推薦した候補者をそのまま任命する運用を続けてきた。しかし、菅氏は20年10月、学術会議から推薦のあった会員の候補者105人のうち99人を任命したものの、6人の任命は拒否した。
その後、内閣府が18年に「首相が推薦通りに任命する義務があるとは言えない」と法解釈を整理する文書を作成していたことが明らかになった。小西議員はこの結論に至る内閣府と内閣法制局のやり取りが分かる文書の開示を求めたが、国が21年1月に一部を黒塗りにして不開示としたため、提訴した。
判決は、推薦された候補者を歴代首相がそのまま任命するという30年以上続いた運用は、18年の法解釈整理により「大きく変えられたと国民一般に受け取られ得る」と指摘。情報公開法は、政府が説明責任を果たすこと、それにより国民の的確な理解と批判の下で公正、民主的な行政が推進されることを目的としているとし、結論だけでなくそこに至る過程も「重要な資料になる」と判断した。
国はやり取りの過程には「未成熟な記載があり、開示すると誤解や混乱を招く恐れがある」と主張したが、判決は「組織的な検討を踏まえて形成された見解が(文書に)記載されていると推認される」として退けた。
内閣府日本学術会議事務局は「今後、判決内容を精査した上で、適切に対応していきたいと考えている」とコメントした。【安元久美子】
文書開示命令の骨子
・首相による推薦候補者任命の運用変更に関する文書の一部を黒塗り(不開示)とした国の対応は違法
・首相が任命を拒否できるとする法解釈が整理される経緯や理由は、国民に十分に明らかにされ、吟味される必要がある
・開示することで「混乱を招く」とする国の主張に理由はない。公にすることで得られる利益は極めて大きい