自民・高市氏、対中外交で首相批判

自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は29日の朝日放送番組で、中国に対する石破茂首相の外交姿勢を批判した。王毅共産党政治局員兼外相と21日に会談したことに触れ、「タイミングは最悪だった。(トランプ米大統領の高関税政策を)心配しているときに不思議だ」と疑問視。首相が米中両国とのバランスを意識しているとの見方を示し、「(中国は)米国と同列に考えて付き合える国ではない」と主張した。 [時事通信社]

立民、参院選に蓮舫氏擁立で波紋 労組不満、公認先送り

立憲民主党が調整する夏の参院選比例代表への蓮舫元参院議員(57)の擁立を巡り、党内外に波紋が広がっている。高い知名度を誇る蓮舫氏が当選した場合、連合傘下の各産業別労働組合(産別)が比例代表に送り出す組織内候補が弾き出されるとの懸念があり、不満が渦巻く。昨年7月の東京都知事選で3位に沈んだ蓮舫氏の国政復帰を疑問視する声もあり、執行部は公認内定を先送りしている状態だ。
「突破力のある人だ。国政復帰の意思を含め確認している」。野田佳彦代表は28日の記者会見で、蓮舫氏の発信力を評価した。蓮舫氏が、かつて野田グループに所属していた経緯もあり、野田氏が擁立に強い意欲を持っているとされる。
参院選比例代表は候補者名と政党名のいずれかを書いて投票し、合計を基に各党へ議席が配分される。当選者は原則、候補者名票の得票順に決まる仕組みだ。
立民は比例代表で2019年に8議席、22年は7議席を得た。最近の世論調査で立民の政党支持率は伸び悩み、議席増が容易でない中、今回、産別からは6人が組織内候補として出馬予定だ。

【独自】よど号メンバーとの通信途絶える 支援団体と、北朝鮮当局の措置か

1970年に日航機「よど号」ハイジャック事件を起こし、北朝鮮で暮らすメンバーらから昨年11月、日本の支援団体に「日本との通信が遮断される」などと書かれたメールが届いていたことが29日、団体関係者への取材で分かった。北朝鮮当局の措置とみられる。メール受信後3カ月以上にわたり、団体はメンバーと直接連絡が取れない状態になっている。
事件は31日で発生から55年。日本の警察当局は、ハイジャック事件のほか、欧州での日本人拉致事件に関与したとして、メンバーと妻2人の計3人を国際手配している。
関係者によると、メールは昨年11月29日付。「朝鮮の事情で、12月1日から日本との通信が遮断される。これまでのように交信、交流ができない」「通信がいつ再開されるかは分かりません」と記されていた。
メンバーらが情報を発信しているウェブサイトの投稿は昨年11月を最後に途絶えている。関連団体の機関紙にも手記を寄せているが、今年1月号は「平壌からの原稿送付が昨年12月1日からできなくなった。休載する」と伝えた。

長崎・佐々町長を再逮捕 別工事でも入札価格漏えいか 官製談合事件

長崎県佐々町発注の公共工事を巡る入札情報漏えい事件で、県警は29日、町長の古庄剛被告(77)=官製談合防止法違反などで起訴=を、既に逮捕、起訴された町営住宅の給水管改修工事とは別の工事でも入札で価格を漏らしたとして、同法違反容疑などで再逮捕した。
また、同町の元建築会社社員、山口情二被告(62)=公契約関係競売入札妨害罪で起訴=を公契約関係競売入札妨害容疑で再逮捕し、同県佐世保市の電気工事会社社長、中島幹人容疑者(68)を同容疑で新たに逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、2024年6月14日にあった町立図書館の照明のLED化工事の指名競争入札で、古庄容疑者が山口容疑者に最低制限価格(約2878万円)に近い金額を漏らし、中島容疑者の会社に約2879万円で落札させたとしている。【百田梨花、尾形有菜、松尾雅也】

「またお父さん」父親不在中に男児が転落死、現役保育士が語る子どもの意外な“パニック行動”

「またお父さんか、と正直思ってしまいました」
現役保育士がそう嘆いたのは、福岡で起きた転落事故だ。
福岡市博多区のホテルで3月15日未明、4歳の男児が父親の不在中に転落死した。福岡県警博多署によれば、父親が男児を寝かしつけて買い物に出た後で部屋に戻ると男児の姿がなく、ホテル前の路上で倒れているのを見つけるという痛ましい事故だった。
その後の調べで男児は宿泊していた3階の部屋を出て1人でエレベーターに乗り、10階の非常用扉まで移動。屋外に出たところで誤って転落したことが捜査関係者への取材でわかった。
「子どもの行動力を軽くみてはいけない」
「深夜でぐっすり眠っているということで安心してお父さまも外出したのでしょうが、パニックになったときの子どもの行動力を軽くみてはいけない」(同・保育士、以下同)
このようなケースはたびたび起きている。2022年には千葉市のタワーマンション25階のベランダから2歳男児が転落死する事故が起きた。同年、東京・江戸川区の都営住宅12階のベランダからも4歳男児が転落死。消費者庁によると、マンションなどのベランダから転落して死亡する事故は1~4歳が全体の6割を占め、東京消防庁の管内では2017年から2021年までの5年間に5歳以下の子ども62人が住宅などの窓やベランダからの転落により、医療機関に救急搬送されたという。
「ほとんどの事故が、父親がみていたり祖父母が子どもを預かっている間に起きているんです。悪気はなく『少しの時間なら1人にしても大丈夫だろう』という思い込みから発生しているんですね。認識を改めていただかないと」
この保育士がこれまで見てきたケースを挙げる。
「0歳のときからお預かりしている、当時4歳のA君という子がいました。その日はお父さまが面倒をみるので保育園には来ない予定でしたが、気がつくとお昼寝の時間にA君がいたんです。驚いてお母さまに電話すると、お父さまの運転する車からA君がいなくなり、警察の捜索が行われるところだというんです。
実際は、寝ているA君を車に残してお父さんがコンビニに立ち寄った間に、目を覚ましたA君が知らない場所にパニックになってシートベルトを自分で外し、ドアを開けて車を降り、お父さまを捜し回っているうちに保育園にたどり着いたんです。誰かが誘拐したわけでもないし、連れてこられたわけでもない。
自宅の近所にあるそのコンビニから保育園までは2キロほど。小さい子どもが一人で歩けるわけがない、と親御さんは言っていましたが園の防犯カメラには施錠された門の隙間から中に入ってくるA君の姿が映っていました。子どもはパニックになったときに親も想像できない行動力を発揮するものなんです」
続けて、
「保育園でお昼寝している園児は目を覚ますと、まず周囲が知っている場所かどうか確認します。そのとき親がいないと泣きだす園児もいます。寝起きは不安な気持ちになりやすく、見知った場所ではなく保護者もいないとパニックに陥る。ですから『幼児だから何もできない』などと思わず、1人にしないことが大切です。
A君は無事だったからよかったものの、その一件から夫婦関係に亀裂が入ったようで、その後離婚されています。幼い孫を預かっている間に不慮の事故で亡くしてしまった祖母が、責任感から自死されたという痛ましい出来事もあったといいます」
一瞬の油断が一生を左右することを、肝に銘じたい。

岡山市の山火事、伐採した木の焼却から燃え広がったか…県警が近くの男性から事情聞く

岡山市南区で23日に発生した山林火災は、伐採した木を燃やしていた際の火が燃え広がったことが原因とみられることが、捜査関係者への取材でわかった。岡山県警が木を燃やしていた男性から事情を聞いている。
捜査関係者によると、23日、岡山市南区の飽浦(あくら)地区で、近くに住む男性が知人に頼まれて伐採した木をガスバーナーで燃やしていたところ、火が燃え広がった。男性は県警に対し、水道ホースで消火しようとしたが、火の勢いに追いつかなかったと説明しているという。
山林火災の焼失面積は、県内で過去最大規模の約565ヘクタールに及んだ。けが人はなかった。
市消防局は28日、延焼の恐れがなくなったとして鎮圧したと判断したが、29日に専用の装置を使って探索したところ、「熱源」が複数見つかり、放水作業にあたった。30日以降も活動を続け、鎮火の判断をする。
28日に延焼拡大が止まった愛媛県今治市の山林火災現場でも29日、複数の熱源が見つかり、自衛隊などのヘリコプターによる散水や地上からの放水作業が行われた。同県では火災鎮圧の判断に至っておらず、今治市は333世帯611人に避難指示を継続している。

石破首相「日米同盟を新たな高みに引き上げる」 硫黄島で合同慰霊式

石破茂首相は29日、太平洋戦争末期に日米両軍による激戦地となった硫黄島(東京都小笠原村)を訪れ、現職の首相として初めて日米合同慰霊式に出席した。首相はあいさつで「我々が享受している平和や繁栄は、戦没者の尊い犠牲と戦後80年にわたる人々のたゆみない努力の上に築かれたことを決して忘れてはならない」と強調。「平和の尊さを心に刻み、世界に平和と繁栄をもたらす日米同盟を新たな高みに引き上げていく」と表明した。中谷元・防衛相やヘグセス米国防長官らも参列した。
首相は合同慰霊式で「戦争の惨禍を決して繰り返すことがないよう、我々は歴史に真摯(しんし)に向き合い、悲痛な戦争体験を世代を超えて語り継ぐ努力を続ける」とも語った。
米国防長官として初めて合同慰霊式に出席したヘグセス氏は「日米同盟は、昨日の敵は今日の友となったことを示している。同盟はインド太平洋地域の自由、繁栄、安全、平和の礎であり続けている」と述べた。
首相はこの後、日本側遺族らが主催する慰霊式に出席したほか、遺骨収集現場などを視察した。
合同慰霊式は戦後50年に当たる1995年、日米の友好親善を目的に始まった。日本側の遺族でつくる硫黄島協会と米国硫黄島協会が共催。硫黄島の戦いを指揮して戦死した栗林忠道陸軍中将(戦死後大将)の孫の新藤義孝・自民党政調会長代行らも参列した。
硫黄島では45年2~3月、日米の戦闘が繰り広げられた。日本兵約2万2000人、米兵約7000人が犠牲になり、日本人戦没者の遺骨1万体以上が収容されずに今も残っているとされる。
首相は一連の硫黄島訪問日程を終えた後、硫黄島航空基地前で記者団に「なお1万1000人の遺骨が故郷を思いながらこの地に眠っている。政府を挙げて遺骨を収集し、一日も早くご帰還いただく」と述べた。
首相は先の大戦を検証するため、会議体を設置するなどして有識者から意見聴取する調整に入っている。これに関しては「今まで70年、60年の節目ごとに平和への思いを込めて、いろいろな形でメッセージを発してきた。どうすれば平和を築くことができるか、過去の検証とともに未来への思いを込めて考えていきたい」とした。具体的なスケジュールなどについては「まだ何ら定まっているものではない」と述べるにとどめた。
現職の首相の硫黄島訪問は、2013年4月の安倍晋三首相以来。【内田帆ノ佳、中村紬葵】

大阪万博の顔、「日本館」が開館式…名誉館長の藤原紀香さん「日本の良さ見直すきっかけに」

4月13日開幕の大阪・関西万博で、政府が出展するパビリオン「日本館」が完成し、29日に開館式が行われた。パビリオンとしては最大で、「循環」をテーマとし、世界最大級の火星由来の隕石(いんせき)の「火星の石」が初めて一般公開される。
日本館は、外観に木板の壁が円環状に建物を取り囲むデザインを採用。館内は3エリアで構成され、ごみを分解する微生物の働きや藻類の可能性、伝統的に資源を効率よく使ってきた日本のものづくりなどを紹介する。各国の賓客を迎える場にもなる。
日本国際博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は式典で、「『万博の顔』というべきパビリオン。循環は地球だけでなく火星、宇宙でも起こっているかもしれないというロマンを感じてほしい」と話した。名誉館長の俳優・藤原紀香さんは「若い世代が日本の良さを見直すきっかけになる」と期待した。

岸田前首相「自民の大きな決断示して」…参議院選挙の公約で看板政策の必要性を強調

自民党の岸田文雄・前首相は29日、津市で開かれた党会合で、「『自民の大きな決断はこれだ』としっかり示してもらわねばならない」と述べ、夏の参院選の公約で看板政策を掲げる必要があるとの考えを示した。
2025年度予算案を巡る野党との再修正の議論などを念頭に、「与党と野党で調整し、いろいろ苦労しないと結果を出せない状況だ。国論を二分するような大きな決断はなかなか難しくなっていくのかもしれない」と述べ、少数与党下での政権運営に危機感を示した。

40歳の無職の男が母親を刃物で刺し殺人未遂容疑で逮捕(静岡市)

29日、静岡市で40歳の無職の男が母親の背中を刃物で刺し殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されました。
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、静岡市駿河区に住む40歳の男です。
警察によりますと容疑者の男は、同居する72歳の母親の背中を刃物で刺して、殺害しようとした疑いが持たれています。
この事件は容疑者の男が「母を包丁で刺した」と自ら110番通報したことで発覚しました。
母親は、病院に救急搬送されその後、死亡が確認され、警察は容疑を殺人に切り替え事件に至った経緯などを調べています。