【速報】徳島県の山中に女性の遺体が遺棄された事件 死因は「窒息死」 死体遺棄容疑で男を逮捕…殺人の疑いも視野に捜査

徳島県の山中に知人女性の遺体を遺棄したとして郵便局員の男が逮捕された事件で、女性の死因が窒息死であることが分かりました。
高知県香美市の郵便局員・福留健太容疑者(45)は、3月20日夜から21日の正午頃までの間に、神戸市の山村かおりさん(37)の遺体を、徳島県那賀町の山中に遺棄した疑いが持たれています。
警察によりますと山村さんの遺体は、福留容疑者の供述の通り、国道沿いの川の付近で砂をかけられた状態で見つかったということです。
司法解剖の結果、山村さんの死因は、首を絞められたことによる窒息死であることが新たに分かりました。
福留容疑者は山村さんの遺体を乗用車で運び山中に遺棄したとみられていて、警察は殺人容疑も視野に捜査を進めています。

岡山、愛媛で山火事続く 鎮圧めど立たず 約2600人に避難指示

愛媛県今治市と岡山市で発生した山林火災は、24日も延焼が続いた。今治では約158ヘクタール、岡山では約250ヘクタールの山林が焼損した。24日夕方現在で、今治の現場近くに住む計約2600人に避難指示が出されている。火災によるけが人は出ていないが、岡山市南区では倉庫など計6棟が焼けた。鎮圧のめどは立っておらず、上空と地上からの消火活動が続いている。
気象庁によると、25日は愛媛、岡山両県ともに晴れる予報で、まとまった雨は期待できないという。
今治市の現場では24日午後も火の勢いが収まらず、ヘリコプターによる散水が続いた。愛媛県によると、今治市では自主避難を含む17人、隣接する西条市で122人が避難所に身を寄せている。避難指示は24日午後6時時点で、今治市長沢地区の381人▽同市朝倉北地区の698人▽西条市楠河地区楠の1506人――が対象となっている。
今治市の孫兵衛作(まごべえさく)地区では一帯が火災の煙に包まれた。公民館には住民らが自主避難した。松木育子さん(81)は「家のすぐ近くまで煙やすすが飛んできて、恐ろしかった。災害で避難するのは生まれて初めて」と不安そうな表情を浮かべた。
四国電力送配電は24日午前から、現場に近い今治市朝倉南地区の約30戸に対する送電を一時停止した。2次被害を防止するためで、火災の状況によっては対象地域を拡大する可能性があるという。
火災に伴い、今治小松道は今治湯ノ浦インターチェンジ(IC)―東予丹原IC間の上下線で一時通行止めになった。JR四国は予讃線伊予西条―今治間で24日午前中に一時運転を取りやめた。
一方、岡山市で発生した火災では、隣接する玉野市の一部にも燃え広がった。岡山市は延焼拡大は阻止できている状態としている。南区の飽浦(あくら)、宮浦の両地区の計893人に避難指示が出ていたが、市は24日午後5時半に解除した。【松倉展人、平本泰章、井手千夏】

紀伊国屋書店に賠償命令 元店長の脳内出血は「過重業務」 大阪地裁

「紀伊国屋書店」の店長だった男性が、脳内出血を発症して後遺障害が残ったとして、約1億円の損害賠償を書店側に求めた訴訟の判決で、大阪地裁は24日、約5600万円の支払いを命じた。村上貴昭裁判官は過重な業務によって発症したとし、「従業員の健康に注意する義務に違反していた」と判断した。
判決によると、男性は2017年9月から大阪府高槻市内の店舗で店長として勤務していたが、19年12月に高血圧性脳内出血を発症し、右半身にまひが残った。
男性は入院治療を経て約9カ月後に職場復帰。右手足を動かせなくなった影響で、メモを取れずに電話対応が難しくなるなど業務に大きな制約が生じていると訴えていた。
判決は、発症前6カ月間の残業が月平均81時間を超えていたと認定。通常の業務に加え、店舗改装に伴う仕事が重なっていた状態だったとし、脳内出血について「業務によって著しく増悪して発症した」と判断した。
そのうえで、書店側が漫然と時間外労働をさせていたと指摘。疲労や心理的負担により、従業員が心身の健康を損なうことがないよう注意する義務に反したと認定した。【木島諒子】

“知事出演のダンス動画の制作費”めぐる一部投稿は「デマで名誉毀損」吉村知事が謝罪と訂正求める 実際の制作費は約200万円

大阪府が展開する健康啓発活動「健活10」をめぐり、“知事が出演している動画の制作費が1億2000万円にのぼる”という旨の投稿がSNSで確認されたことについて、大阪府の吉村洋文知事は3月24日、「金額はデマであり、部局への名誉棄損である」として、投稿者らに謝罪と訂正を求めました。
大阪府は、府民の生活習慣改善や健康寿命延伸につなげようと「健活10」というプロジェクトを展開していて、専門のYouTubeチャンネルも開設し、楽曲やダンスの動画を掲載しています。
府によりますと、このチャンネルで3月21日にアップロードされた、吉村洋文知事が健康医療部の職員らと一緒にダンスをしている動画をめぐり、X(旧:Twitter)上で「動画の制作費に1億2000万円の公費が投入されている」という旨の投稿が複数確認されたということです。
吉村知事は3月24日、記者団に対し、「動画制作に実際に要した費用は約200万円」と明らかにしたうえで、“動画制作費が1億2000万円”という旨の投稿について、「1億2000万円と広めているというのはデマです。Xで上げている方はただちに削除してください。部局に対する名誉毀損にもなりますので、削除をしてもらいたい」「1億2000万円と発信した方、またはリポストした方は、謝罪の言葉とともに訂正と削除をお願いします」と強く求めました。
府によりますと、万博での関連イベントの開催やプロモーションの費用も含め、「健活10」全体の今年度・来年度の事業費の総額が約1億2000万円だということです。

【続報】小学生1人死亡 軽トラックが小学生の自転車の列に突っ込む 運転していた78歳の男を現行犯逮捕(静岡・浜松市)

24日夕方、浜松市で小学生4人の集団に軽トラックが突っ込む事故があり、このうち1人が死亡しました。警察は軽トラックを運転していた78歳の男を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
警察と消防によりますと、24日午後4時半過ぎ、浜松市中央区舘山寺町の道路で「車の前輪に小学生くらいの女の子が挟まっている」「複数の小学生がけがをしている」と消防に通報がありました。
現場は、浜松市動物園入口の信号から約100m坂をのぼったあたりです。坂道を下っていた軽トラックが道路脇を走っていた小学生の女の子4人の自転車の列に突っ込んだとみられています。この事故により自転車に乗っていた女の子4人が病院に救急搬送され、その後1人の死亡が確認されました。また他の2人は軽いけが、もう1人にはけがはなかったということです。
警察は軽トラックを運転していた浜松市中央区協和町に住む男(78)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕しました。男の運転する軽トラックは北に向かって坂道を下っていた小学生の自転車の列に後ろから突っ込んだとみられ、亡くなった女の子は軽トラックの下敷きになっていたということです。
警察の調べに対して男は「運転中にけがをさせたことは間違いない、なぜぶつかったかわからない」と容疑を認めていて、警察は今後 容疑を過失運転致死に切り替えて事故の原因や当時の状況を詳しく調べる方針です。

小学生4人に軽トラック突っ込む=1人死亡、運転手を逮捕―静岡

24日午後4時40分ごろ、浜松市中央区舘山寺町の市道で、「車の前輪に小学生ぐらいの女児が挟まっている」と通行人から119番があった。静岡県警や地元消防によると、自転車に乗っていた小学生の女子児童4人の列に軽トラックが突っ込み1人が死亡、1人が意識不明の重体。残る2人も軽傷を負い救急搬送されたが意識はあるという。
県警は自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で、軽トラックを運転していた農業古橋昭彦容疑者(78)=同区協和町=を現行犯逮捕した。容疑を認めているが、事故を起こした理由は「覚えていない」と話しているという。
県警によると、死亡したのは現場近くに住む小学2年石川琴陽さん(8)で、ほかの3人はいずれも小学4年の10歳だった。
現場は浜松市動物園の南西約600メートルの、片側1車線の道路で緩やかにカーブした坂道。県警は坂道を下っていた児童の後ろから古橋容疑者の車が突っ込んだとみて、詳しい事故原因を調べている。 [時事通信社]

「岩場の海岸に死体を発見した」通りかかった人が通報…衣服を身に着けていない女性遺体 年代不明外傷なし 北海道小樽市

24日夕方、北海道小樽市の海岸で、年代不明の女性の遺体が見つかりました。
遺体が見つかったのは、小樽市朝里1丁目の海岸で、24日午後4時半過ぎ、通りかかった人から「岩場の海岸に死体を発見した」と警察に通報がありました。
警察によりますと、遺体は女性で、衣服を身に着けておらず、うつぶせの状態でした。
また目立った外傷はないものの、死後かなり時間が経っているとみられ、傷みが激しく年代はわからないということです。
警察は、身元を調べるとともに、遺体を司法解剖をして死因の特定を進め、事件性がないか捜査しています。

《外務官僚が休日返上でレクチャー》石破茂首相が感心した「トランプ大統領対策」勉強会の手厚い中身

政治の中心地、東京・霞が関から“マル秘”政界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「 霞が関コンフィデンシャル 」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
◆◆◆
トランプ会談の裏で……
1月、国家安全保障局長に転じた岡野正敬前次官(昭和62年)に代わり、船越健裕新次官(63年)が誕生した外務省だが、早くも次期次官レースが取り沙汰されている。
まず注目されるのが、船越氏と入れ替わりで外務審議官(政務)に就任した鯰(なまず)博行氏(平成元年)である。ロンドンの立教英国学院高から東大に入学。同期入省には市川恵一内閣官房副長官補や城内実経済安全保障担当大臣らがいる。入省後は、国連日本政府代表部大使や国際法局長、アジア大洋州局長などを歴任し、省内のエリートコースを歩んできた。
2月に行われた日米首脳会談でドナルド・トランプ大統領対策の司令塔となったのは岡野局長だが、鯰氏もまた、その評価を高めていた。
首脳会談に向けて年初から行われたのが、休日返上の「勉強会」である。外務省の総合外交政策局を筆頭に所管の北米局、経済局、国際協力局に加え、内閣官房の国家安全保障局や財務省、経産省などの担当部局を含め霞が関が総動員された。
石破首相と岩屋毅外相用の「想定問答集」をはじめ、数字や地図を盛り込んだチャート、過去の首脳会談で問題視された事案をまとめた資料など膨大なペーパーが用意された。貿易摩擦問題に向けては、各国の選挙制度一覧まで用意されたという。
その日のテーマに応じて各省の次官や局長、審議官級がレクチャーする中で、首相がとりわけ強い関心を抱いたのが鯰氏だった。省内で「蘊蓄の鯰」と称されるほどの博学で知られる鯰氏のブリーフィングに、外交が不得手と言われる首相はいたく感心していたという。
結果、各所から「会談は成功裏に終わった」との評を得たことで自信を強め、周辺には「(トランプ氏に)一歩も引けを取らなかった」と自賛した。《 記事の続き では、外務省の次期次官候補と取り沙汰される人物の評判を語っています》
※本記事の全文(約5400文字)は、 月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」 と、「文藝春秋」2025年4月号に掲載されています( 霞が関コンフィデンシャル )。全文では下記の内容をお読みいただけます。
★財務省の“切り札”
2025年度予算案を巡り、財務省が総力を挙げたのは日本維新の会の説得である。焦点となった高校授業料の無償化では…
★森山印の次官レース
国会運営に苦しむ石破茂政権にあって、屋台骨を担っているのが森山裕幹事長だ。国対委員長の経験が長く、立憲民主党の辻元清美氏や…
★燃え盛る厚労省
「こんなはずではなかった……」。厚労省幹部らが一様に頭を抱えるのは、高額療養費の負担上限見直しである。各界からの猛反発に慌てた厚労省は…
(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2025年4月号)

はだか祭に「女性も参加したい」女人禁制を解くキッカケ作った“お祭り女”たち 神社側には継承への危機感

愛知県稲沢市の国府宮(こうのみや)神社で開かれる「国府宮はだか祭」では、2024年から一部行事で女性団体の参加が解禁された。2025年も、板金工やXジェンダーなど多様な背景を持つ人が参加した。 多くの祭りが“女人禁制”とされてきたが、コロナ禍での変化や担い手不足など時代の変化とともに、新たな形へと変わっている。
■2024年から解禁 はだか祭の“女性参加” 25年は7団体から約240人
下帯姿の裸男たちが激しくもみ合う、愛知県稲沢市の『国府宮はだか祭』。
神男(しんおとこ)を触ると厄が落とせるという「天下の奇祭」だ。 荒々しい“男だけ”の祭りとして続いてきたが、2024年からは、一部の行事で女性団体の参加が解禁となった。
女性たちが参加したのは、“もみ合い”の前に行われる「笹の奉納」の神事だ。 2025年は、少なくとも7団体およそ240人が参加し、願いを書いた布を結び付けた「なおい笹」を奉納した。
時代とともに変わる「祭りと社会」。
■「次に生まれるなら男に生まれて…」 “女性解禁”のキッカケ作った女性の思い
愛知県一宮市のデイサービス施設「葉栗の郷(はぐりのさと)」で働く玉腰厚子(たまこし・あつこ 57)さんは、はだか祭の“女性解禁”のキッカケとなった1人だ。
はだか祭のおよそ2周間前の1月30日、玉腰さんは、祭りに参加できない利用者にも雰囲気を味わってもらおうと、笹奉納の体験会を開いた。 玉腰厚子さん: 「装束を着てきました。人生、もし次に生まれるんだったら、男に生まれて、はだか男のもみ合いに入ってみたいな」 施設を利用する男性: 「30年も前の話だけど(はだか祭に)一回出たことある。びっくりこいて圧倒されたね」 施設を利用する女性: 「うらやましいなと思って。もうちょっと若ければ、(祭りに参加する)会員になれたのに」
東京都墨田区生まれで、全国の祭りに出かける“お祭り女”の玉腰さんは、国府宮神社に女性の参加を申し込んだチーム「縁友会(えんゆうかい)」の隊長だ。 玉腰厚子さん: 「(チームの)一宮市の女性の方がずっと祭りが好きで、『女性も参加したい』から始まったという。色んなご縁から、『夢があるならば、やったらいいよ』と」
玉腰さんの夫・辰夫さんは、1996年の祭りで「神男」を務めている。 玉腰さんの夫・辰夫さん: 「平成8年に神男をやらせていただきました」 玉腰さんは、神男を務めた後もOBとして祭りの手伝いに行く辰夫さんのフォローを毎年続けてきた。
そして、玉腰さんたち女性のチーム「縁友会」は2023年、神社と神男OBの会に参加の希望を伝え、話し合いを始めた。 祭りに女性が参加してはいけない理由について、国府宮神社の角田権禰宜は「元々“女性が来てはダメ”と発表していたわけではない」と話す。
国府宮神社の角田成人権禰宜: 「神社側としましては元々、『女性の方は来てはダメ』と発表していたわけではないんです。“荒々しく危険な祭り”ということが定着しててですね。逆に参拝される方々、女性やお子さんが、『危ないから、あまり近寄るもんじゃないよ』というのが一般的に広がってたということじゃないかなと思うんです」
■時代とともに変わる「伝統」は各地で…はだか祭もコロナ禍を機に“女性参加”に
「はだか祭」の始まりは、奈良時代の767年。称徳(しょうとく)天皇が、疫病退散の祈祷を言い渡したのが始まりとされている。当初は、旅人やよその村の人を強引に捕まえて3日ほど閉じ込めたという、なかなか過酷な祭りだ。
200年ほど前の江戸後期から、今のようなスタイルになった。激しいもみ合いで、衣類が首に巻きつく恐れなどから服を脱ぐようになったとも言われ、裸の男たちの荒々しい祭りというイメージが定着していった。
今は全身を剃り上げ「生まれたままの姿」と言われる神男だが、ひげを生やした映像も残っていて、「伝統」の形も少しずつ変わってきたことが伺える。 鉄鉾会(神男OBの会)の大野善光会長: 「(昔は)『女性の方は絶対行っちゃいけない』というのがあった。うちの母親は、はだか祭を見たことないです。お祭り自体が、そういう時が来たんではなかろうかと思うんです」
出産や生理などの血を「けがれ」とする考えなどを背景に、「女人禁制」は全国の祭りで見られる。 しかし、昭和・平成以降、少子高齢化による担い手不足などを受け、東海地方では、愛知県の奥三河で開かれる「花祭」や岐阜県高山市の「高山祭」など、女性にも門戸を開く祭りが増えてきた。
「はだか祭」も、新型コロナで大幅な縮小を余儀なくされた危機感もあって、もみあいの前の「なおい笹」奉納に限り、女性の参加を認めることになった。 国府宮神社の角田成人権禰宜: 「全国で色んなお祭りが、寂しいことですけど、継承していくのが難しい状況にはなっているんですが、女性に限らず、お子さんにも沢山出ていただければ、今後、途絶えることなくお祭りが続いていくんじゃないか」
この決断に、一部には反対の声も上がった。 鉄鉾会の津田敏樹さん: 「やっぱり男性の祭りだという固定概念がありますので、賛否、本当にあります」 参拝者の女性: 「私はあまり賛成じゃない。低くみられる。女性が出ると」 別の参拝者の女性: 「なおい布を頂いたけど、やっぱり裸男にもらいたいかな」
■Xジェンダーにトラック運転手…願いを託され祭りへ
名古屋などで毎年夏に開かれる踊りの祭典「にっぽんど真ん中祭り(どまつり)」にも参加する、地元・稲沢市のダンスチーム「SPICE!(スパイス)」も、2024年からはだか祭に参加している。
代表は、服部みどりさん(71)だ。 SPICE!代表の服部みどりさん: 「(お爺ちゃんに)『女が外に出て行くなんて』と言われて。ジャズダンスを習いに行ったんですけど、『子供を置いて女が行くなんてとんでもない』と怒られて」 岐阜県岐阜市生まれの服部さんは、20歳の時に稲沢市の夫の実家に嫁いだ。 育児や介護に追われた生活の反動のように「どまつり」のチームの活動に打ち込みんだが、地元の祭りに参加できると聞き、真っ先に手を上げた。 SPICE!代表の服部みどりさん: 「私言ってますもん。『稲沢大好き スパイス!です』って。やっぱり地元が盛り上がることはやりたいと思う。男性でも女性でもない方もいらっしゃるし、それぞれ認められる世の中に変化する時だったから」
はだか祭に参加するスパイス!のメンバーたちの職業は、様々だ。 メンバーの鵜飼和代(うかい・かずよ 51)さんは「板金工」。10年前までは、建設現場に女性はほとんどいなかったと言います。 SPICE!メンバーの鵜飼和代さん: 「女の人が現場に増えました。鉄骨の上でやっている女の子を見た時ビックリしました。『怖くない?』って。楽しいですね。外で動くのは楽しい」 受験を控えた長女ら家族から、神社に納める願いを書いた布を預かった。
住田真琴(すみだ・まこと 52)さんは運送会社勤務に勤務していて、トラックやフォークリフトの運転もお手のものだ。
同僚らから、「商売繁盛」「交通安全」などの願いが書かれた布を受け取った。その数は20枚以上になったという。 これまで男性の同僚に託していた願いを、今回は神様に届ける番だ。 SPICE!メンバーの住田真琴さん: 「今までは自分が裸男に託すものを、逆にドライバーの皆から託されて」
さらに、こんなメンバーもいる。来日して10年、稲沢市に住むフランス人のジュリ・ボゥさんだ。 SPICE!メンバーのジュリ・ボゥさん: 「私は女の体で生まれたんですけど、実はノンバイナリー、Xジェンダー。遺伝子のせいで参加できないのがすごく辛かった」
心は女でも男でもないという「Xジェンダー」で、SPICE!から、祭りに出られることになった。
SPICE!メンバーのジュリ・ボゥさん: 「私のお父さんがフランスで、心臓がんで苦しんでいるところです。ちょうど昨日治療を止めると決めた。苦しまずにいけますように、虹を渡れますようにという、奉納しようと思っています」
■町中に響いた女性たちの声…「どんどん変化があって、新しい時代に向かっていく」
2025年2月10日のはだか祭当日、SPICE!のメンバーは、もみ合いの前に行われる「笹の奉納」に参加した。 大切な人たちの願いを結んだ「なおい笹」を持ち、メンバー40人で、心を1つにして、拝殿を目指す。
「ワッショイ、ワッショイ」と、元気な声が町中に響く。 持っていると難を逃れられるという「なおい布(ぎれ)」を配りながら、参道を進んだ。
冷たい手桶の水の洗礼を浴びる中、ジュリさんは、自ら水を被った。
出発からおよそ1時間、無事に奉納することが出来た。 メンバー: 「ばんざーい、ばんざーい」 SPICE!メンバーのジュリ・ボゥさん: 「サイコー!3月またフランスに行くことにした。会いたくて。心を100%、200%込めて、でら込めた!」
玉腰さん率いる縁友会は、女性たちを参加させてくれたお礼と「酒樽」を奉納した。 玉腰厚子さん: 「気持ちよく、みんなの願いを預かって届けることが出来ました」 参拝者の女性: 「すごい派手ですね」 参拝者の男性: 「華やかさがありますよね、やっぱり。魅力が増えますよ」
SPICE!代表の服部みどりさん: 「水も滴るいい女。もっともっと賑やかに、国府宮のはだか祭が盛大になっていくといなと思います。どんどん変化があって新しい時代に向かっていく。はだか祭に、私たちも一役買えたかなと思って、続くといいなと思ってます」 時代を映す、2025年の「はだか祭」が終わった。
2025年2月13日放送

肉食外来魚ブラウントラウト どうする?大量繁殖に苦悩する岐阜・飛騨市の漁協 北海道から“救いの手”も・・・

岐阜県の川で問題になっている外来魚の「ブラウントラウト」。 多すぎて駆除が難しい現状をどうすればいいのか、意外な活用法も見つかりました。
岐阜県飛騨市。2024年12月、あたりに雪が降り積もった中、川に入っている人たちがいます。
高圧電流を発生させる黄色い棒を水中に入れ魚を気絶させては次々にあみですくっていきます。しかし…
(漁協) 「在来魚のイワナです、逃がしてあげます」 「これカジカなんですけど逃がしちゃいます」
元から日本にいる魚は捕まえても放し、特定の魚だけ集めていきます。
(漁協) 「これがブラウントラウト、60センチある」
これらは全て肉食の外来種「ブラウントラウト」。 これは漁ではなく、駆除なのです。
ブラウントラウトはヨーロッパ原産で、見た目は同じサケ科のニジマスに似ていますが、繁殖力と肉食性が極めて高く、日本の川の生態系に深刻な影響を与える恐れがあります。
侵略的外来種にも指定されているブラウントラウト。 スポーツフィッシングのために海外から少しづつ輸入されたものが野生化し、生息域を広げているとみられます。
3時間で166匹! ブラウントラウト大量繁殖
この川では釣り堀用に養殖していたものが20年程前の台風で川に流れ込み、大量に繁殖したといいます。
(漁協) 「7~8割はブラウントラウトですね」
漁協は10年以上前から毎年ブラウントラウトが産卵期を控えた11月と12月に駆除を行っていて、この日は3時間で166匹も捕獲。 しかし漁ではないので収入につながらず、処分にも手間やお金がかかり、大きな負担となっています。
(宮川下流漁業協同組合 森下真次 組合長) 「細々と漁業組合が運営しているので、(駆除の)資金が苦しくなることも考えられる」
しかし、思ってもみない申し出が漁協に寄せられました。 それは遠く離れた北海道から・・・。
大変身の“迷惑魚”に喜ぶワンコ 北海道から“救いの手”
苫小牧市に住む、阿彦政輝さん。 釣りやアウトドアレジャーが趣味の阿彦さんは地元の千歳川で現在、ブラウントラウトばかりが釣れることが心配になっています。
(阿彦政輝さん) 「釣りに行くと8、9割はブラウントラウトが釣れますね」 「サケの稚魚をいっぱい食べて丸々太ったブラウントラウトが多い。いてはいけない魚なんだなと思った」
こうした中、「チャント!」が放送した飛騨市のニュースをネットで見つけ、他の地域でもブラウントラウトが広がっていることを知って飛騨の漁協に連絡をしたのです。
(阿彦政輝さん) 「あの動画を見て北海道だけの問題じゃないと実感した。(ブラウントラウトの)問題を知ってほしい」
「フードドライヤーで、切ったブラウントラウトを乾燥させて作っている」
阿彦さんは魚から犬のおやつを作るサイドビジネスも行っていて、その原材料として駆除されたブラウントラウトを引き取りました。
(阿彦政輝さん) 「これは岐阜県の漁協組合から提供してもらった」 「何か有効活用できないかと思って連絡して提供してもらった」
出来上がったおやつは、2頭の愛犬からも好評です。
“迷惑魚”に新たな価値 一筋の光となるか・・・
ブラウントラウトは全国各地に広がっていますが北海道では特に深刻で道内全域の川で生息が確認されています。
北海道でも繁殖力の強さに追い付けず、根絶には至っていません。
(阿彦政輝さん) 「売りたいですね。興味持ってもらえるだけでいいのでブラウントラウトを知ってほしい」
北海道恵庭市で2025年2月に開かれた犬のイベント。そこに阿彦さんの姿が。 あのブラウントラウトを使った犬のおやつを販売することにしたのです。
(阿彦政輝さん) 「ブラウントラウトという外来種でサケマスの仲間なんですけど、全国的に増えて問題になっているので、漁協からもらって犬のおやつとして有効活用しています」
(お客さん) 「外来魚駆除の活動にちょっとでも貢献できたらと思い買いました」 (お客さん) 「おいしそう。食べ応えがある感じでいいですね」 「こういう魚がいることが広まれば、ワンコにはいいおやつになると思う」
(阿彦政輝さん) 「(売れ行きは)まずまずですね。意外と興味を持ってくれる方が多いと思った」
用意した商品は次々に売れていきました。 今後も飛騨の漁協からブラウントラウトを引き取ることにしています。
駆除費に雲泥の差 コクチバスには1億円も・・・
一方、岐阜県飛騨市の漁協。
(漁協) 「(ブラウントラウトを使った犬のおやつは)食べても美味しそう。裏を見ると酒のつまみに見える」
駆除したブラウントラウトが役立つ先は見つかりましたが、そもそも自分たちだけではとても駆除しきれず、頭を抱えています。
(宮川下流漁業協同組合 長瀬崇さん) 「漁協組合としては被害を受けているので、今は駆除活動をしているが、高齢化が進んでいて行政の協力はなくてはならない」
壁には別の外来魚、コクチバスの駆除を呼びかける県の大きなポスター。
(宮川下流漁業協同組合 長瀬崇さん) 「このポスターには漁場管理委員会と県と連合会の名前があるが、3者でコクチバスは広げないという本気度が伝わってきます」
コクチバスは同じ肉食外来魚ですが、岐阜県の重要な産業にもなっているアユを食べてしまうため、行政が年間1億円以上をかけ、数十人がかりで駆除を行うことも。
地元漁協が細々と行うブラウントラウトの駆除とは対照的です。
(宮川下流漁業協同組合 長瀬崇さん) 「手間と金がかかっているので、うらやましいといえばうらやましいですね」 「ちょっと残念というか(行政には)うちにも力を入れてもらいたい」
川の生態系にとっては同じ脅威でも、利益のあるなしで扱いが違う現実。 外来生物による生態系への侵略は、この瞬間にも続いています。