札幌市東区丘珠町の住宅の敷地で、2025年11月16日、作業事故が発生し、69歳の女性が死亡しました。
警察によりますと、16日午前10時20分ごろ、女性は自宅の敷地内で夫が運転するフォークリフトを誘導していましたが、運んでいた縦1.5メートル、横2メートル、厚さ20センチの鉄板が落下し、下敷きになったということです。
事故直後、女性は右上半身が鉄板の下敷きとなっていましたが、意識はあり、腰の痛みを訴えていました。
その後、救急車の到着時には意識がなくなり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察は事故の原因を詳しく調べています。
「お金にだらしない」「ただでさえ裏金で“出禁”なのに」佐藤啓・官房副長官がコロナ補助金不正受給団体から献金…厳しい指摘相次ぐ
派閥の裏金事件の影響で参院議院運営委員会などを「出禁」になっている佐藤啓官房副長官(46)。佐藤氏が代表を務める政治団体が、新型コロナ対策の補助金を不正受給していた団体から献金を受けていた問題で、ネット上では厳しい指摘が相次いでいる。
11月12日、佐藤氏が代表を務める「自由民主党奈良県参議院選挙区第二支部」が2022年度、愛知県一宮市の医療法人有俊会から10万円の献金を受けていたことを、「週刊文春」が報道。
有俊会が運営するいまむら病院は、新型コロナ対策の補助金を虚偽申請した詐欺の疑いで10月末に名古屋地検特捜部の家宅捜索を受けている。
愛知県は有俊会が2020年から2023年にかけて計約4億5000万円を不正受給していたと認定し、関連補助金の総額約17億6000万円の返還を求めた。
つまり、佐藤氏は不正受給をしていた時期に献金を受け取っていたことになる。
質問が届いた翌日に「道義的観点から返金した」
佐藤氏の事務所は11月10日の文春からの質問に対し、概ね次のように回答している。
「政治資金規正法に則った寄附であるのかを確認した上で適法に受けたものと承知しているが、道義的観点から返金した」
返金日は「令和7年11月11日」と、文春からの質問が届いた翌日だった。
「献金というシステム自体に問題」「お金にだらしない議員しか…」
Yahoo!ニュースのコメント欄では、献金制度そのものを問題視する意見が目立った。
「返金するというのであれば、そもそも献金というシステム自体に問題があるのだと思います。/政治資金規制に反対する議員の理屈は『政治には金がかかる』ですが、お金をかけない政治のやり方を、法として整備すべきです」
佐藤氏の金銭感覚を批判するコメントも多く、「世間であれだけコロナ補助金不正受給や裏金問題が騒がれていたのに。その状況でも関係団体から献金を受け取り、今なお返金をしていなかった事実はかなり大きい」「ただでさえ裏金で出禁状態なのに、またつっこまれる要素が増えた」との声が寄せられている。
また、「お金にだらしない議員しか高市(早苗)さんの周りに残っていない」「高市さん、すべての国会議員、政治団体に献金の調査を」など、裏金問題に関与した議員を党要職に起用した高市政権への指摘もあった。
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「 週刊文春 電子版 」では、高市氏のメイクにも関与する佐藤氏の手腕、早期解散論が高まる中での衆院選当落予測、林芳正総務相の選挙で“買収”に関わった支部長たちの証言などを詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年11月20日)
道路を横断していた80代女性が車にはねられ死亡 車を運転していた男(77)を現行犯逮捕 千歳市
16日千歳市で道路を渡っていた高齢の女性が車にはねられ死亡する事故があり、警察は77歳の男を現行犯逮捕しました。
16日午後5時前、千歳市弥生1丁目の市道で「車両と歩行者の交通事故です」と警察に通報が入りました。
現場は片側2車線の直線道路で、警察によりますと、普通乗用車が歩道側の車線を走行中に道路右側から歩いて道路を渡ってきた80代の女性をはねたということです。
現場に横断歩道はなく、女性は搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察は車を運転してた恵庭市のアルバイト従業員小山内勇三容疑者77歳を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。
調べに対し小山内容疑者は「ぶつかったことに間違いはない」と容疑を認めています。
イオン「店内にクマ」、従業員らとっさの判断で家具売り場にバリケード…緊迫の2時間半「物々しい雰囲気だった」
秋田県能代市中心部の商業施設「イオン能代店」に16日、クマ(体長約80センチ)が入り込み、店内で駆除された。従業員らがとっさの判断で売り場にバリケードを築いてクマを閉じ込め、店内の客は無事避難した。一方、鹿角市花輪の田んぼで頭や右手などに傷がある高齢の女性が死亡しているのが見つかり、県警はクマに襲われた可能性を視野に調べている。
「食事中に中断してもらうのは申し訳なかったが、安全を優先して避難してもらうことにした。物々しい雰囲気だった」。同店3階で飲食店を経営する男性(61)が緊迫した状況を振り返った。
能代署によると、「クマが店内に入ってきた」と同店の従業員から110番があったのは午前11時20分頃。クマは家具売り場にとどまったため、従業員らがパーティションなどで封鎖。クマは吹き矢で麻酔をかけられ、入り込んでから約2時間半後に駆除された。
クマの侵入を受け、従業員と警察は十数人態勢で、1階の出入り口や駐車場まで客を誘導し、正午頃には客全員の避難を確認した。店頭には「熊出没のため営業しておりません」とはり紙が掲示された。
近くの旧料亭金勇は、正午から日本庭園の見学を一時中断。40歳代のスタッフは「紅葉観賞や七五三の撮影に来ていた客もいた。晴れていたのに残念だった。捕まったと聞いて安心している」と話した。
近くで飲食店を経営する50歳代男性は「まさか、ここに出るとは。ゴミ捨てなど気をつけないといけない」と気を引き締めていた。
一方、同日午後3時25分頃には、鹿角市花輪で「田んぼに人が倒れている」と近隣住民から110番があった。鹿角署の発表によると、高齢女性があおむけで倒れていて、救急隊がその場で死亡を確認した。同署は傷の状況からクマによる被害の可能性を視野に身元や死因を調べている。同署は周辺にパトカーを巡回させて警戒している。
目立つ不信任決議から議会解散の流れ、問題の長期化招く 「個人の資質」は制度の想定外
昨年の兵庫県知事選以降、地方の首長が個人的な問題で議会と対立し、不信任決議に至るケースが相次いでいる。首長が議会解散に踏み切り、問題が長期化する自治体も多く、識者は制度本来の趣旨から外れていると指摘する。
それぞれ住民から直接選ばれる首長と議会による二元代表制を採用する地方自治では、首長の失職につながる議会側からの不信任決議への対抗手段として、解散権が認められている。解散に伴う議員選挙後に、再び不信任決議を受けると首長は失職する。
大阪府岸和田市では、永野耕平前市長が不倫関係にあった女性との間でトラブルとなり、市議会が昨年12月、「市政に混乱を招いた」などとして不信任案を可決。前市長は市議会を解散したが、市議選を経て再度の不信任を受け、今年4月の出直し選で敗れた。
今年9月には静岡県伊東市で、当時の田久保真紀市長の学歴詐称問題を受け、市議会が不信任案を可決した。田久保氏は議会解散を選択したが、市議選後に再び不信任を受けて失職。12月に市長選が行われる。
元総務相で鳥取県知事も務めた片山善博・大正大特任教授は、本来は首長が政策を巡って議会と対立し不信任を受けた際に、議会を解散して住民の判断を仰ぐべきと指摘。「個人の資質に関わる問題での議会解散は制度が想定していない事態だ」と話す。
伊東市のケースでは、学歴詐称問題が浮上した6月から市長選まで半年を費やすなど、現行制度では問題が長期化する傾向にある。片山氏は不信任を受けた際の首長の選択肢を変えるなど、「制度を改善する必要性がある」としている。
「ベッドの利用は?」小川晶・前橋市長「ラブホ釈明集会」で何を語った? 「出直し選で勝負を」「走り続けて」続投に賛否も
――ラブホテルのベッドを使っていないのですか?
公衆の面前でそう問われたジャケット姿の女性は、おもむろにマイクを握り、語りだす。
「あの、ホテルの中で……」「ベッドは……」
その説明に約200人が固唾をのんで耳をそばだてる異様な「集会」が開かれたのは、前橋市内のホールだ。
今年9月下旬、男性秘書課長(当時)とのラブホテル密会を「NEWSポストセブン」に報じられた前橋市の小川晶市長(42)。
「10回以上のホテル通いを認めながらも男女の関係については否定を貫いています」(全国紙記者)
2日にわたって開催された「公開対話集会」
10月13日には市民約120人が参加した「市民対話会」が開かれた が、参加希望者に氏名、住所の記入を求めてマスコミをシャットアウトした“厳戒態勢”での開催。事実上の非公開だった。
そこで今回、開かれたのが「公開対話集会」だ。対話集会は、参加者枠を300人として、11月14、15日の2日にわたって開催された。
◇◇◇
集会を主催したのは地元のコミュニティラジオ局「まえばしCITYエフエム」だ。同社の圓岡孝文会長兼放送局長が経緯を語る。
「市長が騒動以来何度かタウンミーティング的なことをやりましたが、『集まっているのは支持者だけ』との指摘があった。そこで『大きな集会をやって市民の声を聞きたい』と市長が希望したものの、前橋商工会議所青年部や前橋JC(青年会議所)には断られたそうで、私たち(ラジオ局)に話が回ってきました。私たちは市民のみなさんにありのままを届けたい。判断材料の一つとしてほしいと思っています」
会場のレンタル費用等は「まえばしCITYエフエム」側が負担し、2日で30万円程度だという。参加者は両日とも200人弱(主催者発表)。見たところ中高年の男性が最も多く6割ほど、ついで中高年の女性。若年層はごくわずかだ。
ジャケットにスカートで「本当にごめんなさい」
初日、小川市長が登壇した。ジャケットにスカート、ストッキングという出で立ちだ。「本当にごめんなさい」などと述べながら従来の説明を繰り返す。
「職員から、人目に付きにくく落ち着いて話ができる場所としてホテルの利用を提案されました。私も深く考えずに受け入れてしまいました」
さらに、
「市長という立場でラブホテルを相談の場として利用したことは、これはもう社会通念から大きく外れた判断であり、市民感覚ともかけ離れた行動でした。 誤解を招いて当然の行為であり、公人としての自覚を欠いた振る舞いだったと。このような行為に及んだ自分を、本当に恥ずかしい、と……猛省しているところでございます」
そして、すでに表明している続投への意欲を「市政を止めずに政策や予算をしっかりと作っていく」などと繰り返し語った。
両日とも質問が相次いだ。1日目の最初の質問はこうだ。質問者は男性。
小川市長の支持者と、市長続投に疑問を持つ市民の双方が
――小川さん、私のお願いを聞いてください。孫も「ラブホ市長」などと言っています。一刻も早く辞任をしていただきたい。
会場内から拍手が起きる。小川市長はこう答えた。
「期待をしていただいたみなさんに失望を与えてしまったことは一番に申し訳ないと思っています。市政を前に進めたい」
小川市長の支持者と、市長続投に疑問を持つ市民、双方が集まっているようだ。逆に「小川市長に任期の最後まで続けていただきたい」と語る人もおり、こちらにも拍手が起きた。
質問を通じて様々な「持論」が展開される。例えば、
――私は肉体関係はなかったと確信しています。小川さんが叩かれるのは小川さんが女性だから。女性差別ではないか?
さらに「小川市長、走り続けてください!」と応援の声があがると、「質問じゃなくて意見じゃないか!」とのヤジもあがる。怒声が飛び交うようになってきた。
「ベッドの利用は?」「ホテルの中でお弁当を食べたり…」
騒動の核心である、ラブホテル利用の詳細を問う質問者も現れた。
――ホテルで相談だけしているとすれば、ホテルのアメニティや水回り、ベッドなど、相談以外の目的を想起させるような設備の利用はなかったのですか?
小川市長は、ひと呼吸おいて、こう答える。
「えっと……ホテルの中でお弁当を食べたりしていましたので、あの、電子レンジとかは使わせていただきました。 また、手も洗っているので、手を洗ってタオル等は使わせていただきました。ベッドは使ってはないですけど、腰掛けたりしているので、そういうふうな形で、ベッドに座って、ということはありました。 はい、以上でございます」
質問は続く。
――カラオケや露天風呂は使った? どんな曲を歌うのですか?
「まずですね、カラオケは使っていません。露天風呂も使っておりません」
――肉体関係がなかったと証明できるか。
「どうやって証明できるのかっていうのは私もずっと考えているんですけれども、なかったことを証明するのが非常に難しいということで」
――山本一太知事が市長を批判している。
「知事の考えを尊重はしたいという思いもありつつ、やはり自治体同士、首長同士の立場を考えたときには、“内政干渉”や(地方)自治法の問題等も出てくるのでないかと思います。ただ、私が起こした問題のことなので……」
出直し選をして信を問うべきとの声も
せめて出直し選をして信を問うべきとの声も相次いだ。
――市長の説明は言い訳にしか聞こえないんですよ。ラブホテルに10回も行って男女の関係はありませんって、誰が信用するんですか。この場で辞職を表明して、出直し選で勝負に出てくださいよ。
「ご意見として受け止めたいと思います。言い訳にしか聞こえないということで、おそらくそういうふうに感じている方もたくさんいらっしゃるというふうに思います。言い訳ではなくて、当初から私としては本当のことをお伝えしているんですけれども、それが皆さんにはなかなかやはり理解しがたくて疑われてもやむを得ない行動であった……」
他方、選挙費用について責め立てる質問も。
――あなた、いけしゃあしゃあと話してますけどね。出直し選に出馬して、2億円近い費用が掛かった場合、どうするのか。
「本来の任期まで務めて審判を仰ぎたいと思っているところでございます」
◇◇◇
両日とも集会の熱気は高く“場外乱闘”も起きた。終了後には、会場外で参加者から「市長がんばって!」という声があがると、すかさずどこからともなく、「がんばらなくて結構です!」という声も飛んだ。さらに、主催ラジオ局の圓岡会長に対して、参加者が、集会の進行について「お前が……」などと詰め寄ったところ、会長が「お前とは何だ!」などと激高。参加者と衝突寸前となった。
「もう続投は通用しないのではないですか」
そして、主催者の関係者が明かす。
「実は対話集会が開催される直前、主催者側から小川市長に対して、『もう続投は通用しないのではないですか』『この集会の2日目の最後に、辞職と出直しを明言なさるべきでは。そのための時間を設けることができます』と説得しました。しかし、小川市長は首を縦に振らず、続投を宣言し続けました」
こうしてあくまで続投を貫く市長に対し、市議会は厳しい姿勢だ。
「市議会7会派は13日、会派名だけでなく所属議員全員の名前を添えて、市長に2度目の辞職勧告を行いました。さらに、11月27日の定例会までに辞職を行わない場合には『不信任決議を行う』と明示されている。7会派には市議37人のうち32人が所属しており、実際に行われた場合には可決される見通しです」(前出・全国紙記者)
この“ラブホ密会”騒動にようやく結末が見えてきた。
(「週刊文春」編集部/週刊文春)
【速報】古謝市長が辞職の意向 セクハラ問題巡り 沖縄・南城市議会の不信任案可決前に
沖縄県南城市の古謝景春市長は辞職する意向を示していることが17日分かった。古謝氏が16日に當眞隆夫副市長に伝えていた。當眞副市長が17日朝、職員らに伝えた。
南城市議会の同意を得て、17日中に辞職となる見通し。市職員に対するセクハラ問題を巡り、市議会は同日の臨時会で不信任決議案を提出、可決するのがほぼ確実の情勢だった。9月議会に続いて、2度目の可決となれば市長は自動失職するため、その前に身を引く形となる。
古謝氏は市議会を解散した際などに「辞職すると、否定してきた(セクハラ)事案を事実として認めることになる」と語り、辞職を頑なに拒み続けてきた。 公職選挙法では辞職後、50日以内に市長選を実施するよう定めており、17日の辞職となれば、来年1月6日までに南城市長選が実施される。
古謝氏が自らの辞職に伴う市長選に立候補し、当選した場合、任期は辞職前の任期である来年2月11日までとなる。その他の立候補者が当選すれば任期は4年になる。
辞職した古謝氏に対し、給与(月額88万円)や冬のボーナス、退職金はいずれも在職日数に応じて支払われるという。
古謝氏はセクハラ問題が発覚した約2年前から、セクハラを否定し続けている。一方、市議会の特別委員会が市職員対象に実施したアンケートでは、「キスされた」「飲み会の席で手を握られたり太ももをなでられたりした」などの訴えが9件あった。市の第三者委員会は今年5月、職員へのセクハラとパワハラを認定し、辞職を提言した。
市議会は9月26日、4度目の提出となった不信任決議案を初めて可決した。古謝氏は10月16日に市議会を解散。11月9日の市議選には定数20に対し、25人が立候補し、市長派は4人のうち当選が2人にとどまっていた。
1時間前から現場徘徊、逃走の男か=女性は臓器に達する傷―赤坂刺傷・警視庁
東京都港区赤坂の商業ビル地下1階で40代女性が刺された事件で、現場から逃走したとみられる男が、事件の少なくとも1時間ほど前から現場周辺を徘徊(はいかい)していたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。
診断の結果、女性は左脇腹と左手を刺されており、臓器に達するほどの傷という。男は事件後、自転車で青山方面に逃走したとみられ、警視庁捜査1課が行方を追っている。
捜査関係者によると、現場周辺の防犯カメラを調べたところ、事件の少なくとも1時間ほど前から、男が自転車や徒歩で現場周辺をうろつく様子が映っていた。現場ビルのすぐ近くまで来る様子も確認された。
女性はビル地下1階にあるライブハウスで出演予定だった。ライブハウスの責任者は、事件直前にゴミ出しのため地上に出た際は、不審な人物は見当たらなかったとし、「店内に戻った後に叫び声が聞こえた」と説明。同課は男が女性の後を追うようにして地下に下りたとみている。
ビル1階に貼られたライブハウスの公演ポスターに、黒スプレーでバツ印が書かれていたことも分かった。ライブハウス側は「16日に気付いた」と話しており、同課が事件との関連を調べている。 [時事通信社]
市民賛成でも「過大なカフェ不要」 公園再整備で懇談会が提言 静岡
静岡市葵区の城北公園の再整備の在り方を話し合ってきた市の懇談会が10月30日、意見をとりまとめた提言書を難波喬司市長に提出した。焦点になっていたカフェについては過大なものは不要とし、駐車場は「原則園外で整備する」という方向性の提言になった。
同公園は1985年、移転した静岡大跡地に開園。約6万平方メートルの敷地には日本庭園や大きな花時計、災害時の避難場所となる約1万平方メートルの広場などがあり、市中央図書館も併設している。市が進めようとした、スターバックスコーヒーの出店や、園内駐車場の新設、それに伴う樹木の伐採などに地元住民らから反発の声が上がり、住民訴訟(静岡地裁が棄却し確定)も起きている。
懇談会は、こうした経緯から広く市民の意見を取り入れようと、地元住民のほか公園を利用する団体や街づくりNPO法人のメンバーら約15人が参加して今年2月から5回の意見交換を行ってきた。
市は懇談会開催に先立つ昨年秋に市民アンケート(回答2774件)も実施。結果はカフェや駐車場の設置に、地元住民も市民全体でも7~8割が賛成だったが、懇談会の提言書では、カフェについては「過大な箱物施設は造らない」としたうえで小さな売店やキッチンカーなどの選択肢を示すにとどめた。駐車場については、広域からのアクセスや車椅子の利用者などに配慮して必要性は認めつつも、園内整備は最小限にすることを求めた。
難波市長は「提言は両論併記で、何を優先してほしいかは市民一人一人によっても違う。みんなが『これならばいいだろう』と思えるような案を作り、改めて懇談会に示したうえで進めていきたい」と語った。【丹野恒一】
高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に
高市政権に新たな火種だ。林芳正総務相に「政治とカネ」の問題が浮上している。
問題を最初に報じたのは「週刊文春」(11月13日号)。昨秋の衆院選を巡る、林陣営の「選挙運動費用収支報告書」には、計269人に約316万円の「労務費」の支払いが記載されているという。支出先は主に林氏の選挙区(山口3区)内の住民だ。
不自然なのは、うち123人に「ポスター維持管理費」名目でそれぞれ5000円、1万円といった報酬が支払われていること。中には「ポスター監視」などと記された領収書もあった。ところが、文春の取材に複数の住民が「維持管理」した事実を否定。実際はしていない労務への報酬を有権者に支払えば事実上の買収行為に当たり、公選法違反の恐れがある。
さらに、報酬を受け取った住民の中には、投票の呼びかけや遊説ルートの検討といった「選挙活動」を行った人もいるという。選挙運動は無報酬で行うのが原則で、支払いが認められているのは、ウグイス嬢や手話通訳者など単純労務の従事者に対してだけ。選挙運動に関わった人物に報酬を支払えば、公選法が禁じる「運動員買収」に当たりかねないのだ。
林氏はこれらの支出について「ポスター貼付や毀損した場合の貼り替えなど機械的な労務」と言い、公選法上の問題はないとしていた。ところが、14日の朝日新聞の報道でさらなる疑惑が噴出。「ポスター維持管理費」として1万円を受領した地元有権者6人が「労務はしておらず、報酬も受け取っていない」との趣旨の証言をしたという。要するに、林陣営は6人への領収書を勝手に発行し、実態のない「労務費」を選挙費用として計上した疑いがあるわけだ。
野党からの追及は必至
林氏は15日、朝日の記事について報道陣に「報じられている方々の発言内容とわれわれの認識が異なっているように思う」と発言し、やはり問題ナシと主張。暗に証言した6人にケチをつけた形だ。
「林さんは政治資金や選挙を所管する総務大臣。詳細な説明を避けるのは印象が悪い。野党の追及の的になるのは必至でしょう」(官邸事情通)
「ポスター維持管理費」という謎の名目を巡っては、日刊ゲンダイも過去に似たような疑惑を指摘している。岸田政権の2022年、地方創生相だった岡田直樹参院議員(石川県選挙区)が、地元有権者に「広報掲示板維持管理料」名目で政治資金を支出。広報掲示板とはポスターを貼る掲示板のことだが、その管理料名目の支出が3年で計202万円に上ったのだ。
国会で追及された岡田氏はやはり「正当な維持管理料」と主張していたが、複数の地元有権者が「掲示板の維持管理なんかしてない」と日刊ゲンダイに証言。こうした手口は自民党あるあるなのか。閣僚経験者が言う。
「実際に維持管理をしてもらっていれば、法的に問題ありません。林さんはその点を淡々と説明すればいい。まあ、自分だったらこんなカネは出しませんけどね。疑われる恐れがありますから」
果たして林氏は説明しきれるだろうか。
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高市政権の「政治とカネ」疑惑は【もっと読む】【さらに読む】でも詳しく報じている。