ガラス戸突き破り焼き肉店にニホンジカ侵入…目撃情報なく「どうやってここまで?」

5日正午頃、静岡県沼津市の焼き肉店で、「シカがガラス戸を突き破って店舗に入るところを見た」と通行人から110番があった。現場に駆けつけた沼津署員がシカ1頭を発見し、市鳥獣被害対策実施隊のメンバーらがロープなどで捕縛した後、駆除した。店は営業時間外で従業員はおらず、けが人はいなかった。
市によると、駆除されたのはニホンジカで、体長約1.5メートルの雄。市の担当者は「警察からの連絡を受けるまで目撃情報はなく、どうやってここまで来たのか分からない」としている。
現場はJR沼津駅の北西約300メートル付近の繁華街。周辺は安全確保のため、一時、交通規制が実施された。

4月6日(日)の洗濯天気予報 関東は段々と雨 出かける前に取り込んで

今日の天気で、洗濯物を外干しできるかどうかをお伝えします。
西日本は回復傾向でチャンスあり
近畿や東海、北陸、沖縄は朝から雨で、外干しにはあいにくの日曜日です。近畿は午後になると天気が回復傾向ですがにわか雨にご注意ください。
関東も段々と雨の降りだす所が増えてきます。朝は外干しできますが、出かける前には取り込んでください。北日本も午後は所々で雨が降り始め、夕方以降は雨の範囲が広がります。
九州、中国・四国地方は天気が回復に向かいますので、外に干せるところが多くなりそうです。

なぜ千葉で? 施設脱走し「キョン」大繁殖 8万頭超どう向き合う

中国や台湾に生息し、1960~80年ごろ千葉県勝浦市の観光施設から逃げ出したことで県内で繁殖したとされる特定外来生物「キョン」。県は完全排除を目指すが、2023年度末時点で推定約8万6000頭おり、これまでに17市町で生息が確認された。この動物とどう向き合うべきか。県環境審議会委員を務める麻布大の加瀬ちひろ講師(動物行動管理学)に聞いた。【中村聡也】
――キョンってどんな生き物ですか?
◆頭までの高さが約50センチと中型犬くらいのシカ科の動物です。オスには角と上顎(うわあご)に牙があり、メスは早ければ生後半年で子どもを産みます。「ギャー!」と鳴くのが特徴です。運動能力も高く跳躍力は80センチほどです。
栄養価が高い花などを好みます。常緑低木のアオキやツバキの花、農作物では大根の葉などを食べます。
――なぜ県内で増えているのですか。
◆一つは気候や環境があります。生息が確認されている房総半島は温暖で、千葉は全国有数の農業県です。栄養の高い食べ物が多く、キョンの生活に適しています。
もう一つ考えられるのが、増加ペースに捕獲量が追いついていないことです。県の23年度の捕獲数は1万頭余りでした。一方、キョンの自然増加率は推定18~34%とされており、仮に前年比で34%増なら、2万頭以上捕獲しないと前年から減らない計算になります。
――減少の可能性はありますか。
◆キョンは好奇心が旺盛で新たな環境にも順応しやすい性格です。移動先は緑地帯に限らず、どこでも暮らしていける素質を備えています。それを考えると、県内の生息数や生息地は今後も拡大すると考えられます。減少に転じるには生息数の密度が高いところで捕獲を増やすと同時に、生息密度が低いところでも力を入れていくことが大切です。
――排除するため、捕獲以外にできることは?
◆国内に生息するキョンは栄養状態が良く、これが繁殖の拡大につながっている可能性があります。対策の一つとして、農作物を食べさせないことが重要です。ジャンプしても届かない高さに柵を張るか電気柵を設置して畑を守ることで、繁殖力の低下にもつながるとみています。
――生息数や生息地が増加した場合、キョンとどう向き合うべきですか。
◆近年、テレビ番組でよく取り上げられています。事業展開の動きもあり、ジビエ料理の食材などにも使われています。
一方、私たちはキョンをどこまで理解しているのか。野生動物との向き合い方が問われている気がします。「野良猫」のように普段から目にする存在になった時、どうするか。研究者として、捕獲以外の問題解決方法を探る必要性も感じています。
かせ・ちひろ
1985年、川崎市生まれ。千葉科学大助教時代の2015年ごろ、キョンの研究を始める。生息地の一つでもある伊豆大島を抱える東京都の特定外来生物防除対策検討委員も務める。

「日本を愛する外国人女性」襲った厳しすぎる現実

日本はどのぐらい「開かれた国」なのか?
外国人の観光客や就労者の増加は、人口減少が続く日本経済を支える明るい材料として期待されている。一方、外国人の日本での仕事探し、永住権から日本国籍取得における実態や苦労について、我々はほとんど知らないのではないだろうか。
英米で10年を過ごし、世界30カ国以上での経済調査の経験を持つ加藤航介氏が、日本では極めて少数の外国出身の政治家(区議会議員)であるオルズグル氏のインタビューより、日本の開国度の現実と課題を紐解く。
*この記事の続き:「失礼ですが、旦那様とは偽装結婚ではないですよね…?」日本を愛して来日し、永住権を持つ外国人女性が経験した”日本の見えない壁”
「ひらがな」に魅せられて
「13歳のとき、日本語の『ひらがな』に初めて出会った瞬間を今でも覚えています。まるでアート作品のような美しい曲線に、目が離せなくなったんです」
【写真を見る】「旦那様とは偽装結婚ではないですよね…?」日本を愛して来日し”日本の見えない壁”に直面したウズベキスタン生まれのオルズグル氏、その素顔
オルズグル氏は1980年代のソ連崩壊前夜のウズベキスタンに生まれた。
シルクロードの中心としても栄えたウズベキスタン。多くの世界遺産があることでも有名だ。
子どもの頃から勉強好きで、小学校から飛び級し、14歳という若さで大学へ進学。
「大学での専攻は迷わず日本語学科。中央アジアで著名な日本語教育機関で学びました」
「その後、18歳で大学を卒業して、大学院に進みます。日本語に加え国際ビジネスも学びながら、日本語通訳の仕事、シルクロードや世界遺産の観光などに訪れる日本人観光客へのガイドをして、ますます日本への想いが強くなりました」
ガイドなどで知り合った日本人の言葉使いが丁寧で、相手への配慮を感じられるところに大きな好感を持ったという。
彼女はすでに日本で18年近く生活をしているが、日本の何にそれほどまで惹かれるのだろう?
「日本の魅力ですか? 語り出したら止まらなくなりますよ!」
オルズグル氏は笑いながら、日本への愛着を楽しそうに語ってくれた。
特に彼女が強調するのは、四季の美しさ、温泉文化、そして和食だ。
「日本の四季と温泉が大好き!」
「初めて桜の花を見たとき、あまりの美しさに言葉を失いました。学校で、日本人は季節を大切にすると習ったのですが、その理由が一瞬でわかりました。そして、どの季節にも違う美しさがあって、毎回新鮮な感動がありますね」
さらに、彼女は温泉にも並々ならぬこだわりを持つ。「源泉かけ流し」の温泉を求めて各地へ足を運ぶという。和食の魅力にも惹かれ、調理師の資格を有する義母からの厳しい和食指導を受けた。
「日本料理を学ぶことは、季節ごとの食材や、料理人の技術の細やかさなど、日本を学ぶことだと感じます。日本という国がますます好きになりました」
異文化から来た外国人の視線は、日本人である私たちにも改めて自国の魅力を気づかせてくれる。
しかし、そんな彼女が日本で暮らすうえで、我々が経験しない「大きな困難」が待ち受けていたという。
まずは仕事探しである。
ウズベキスタンで大学院を卒業し、現在の夫である日本人男性との出会いを果たし結婚、2007年、21歳で日本へ移住する機会を迎えた。
しかし愛する夫との幸せな新婚生活に浸る間もなく、彼女の前に就職活動という「高い壁」が立ちはだかったのだ。
「日本に来る前は、仕事探しについては、自信満々でした。旧ソ連のトップクラスの大学で学んでいましたし、4カ国語も話せました。『日本でもすぐ仕事は見つかるでしょ』って。でも、現実は想像と全然違いました」
「53社から不採用」外国人が直面する日本の就職の壁
日本に来たのだから、外資系企業ではなく、日本企業に入りたい。しかし、すでに大学院を卒業済みの彼女は、新卒採用の枠組みに入れないのだ。
そして中途採用には若すぎる。海外の学校に交換留学などをして、新卒の就職活動に入れなかった、仕方なく1年留年をして学費を払ったというケースは日本ではままあることだ。
「面接した会社だけで53社に断られました。当時の私には『新卒』『中途』という日本の独特の考え方が理解できなくて、何をアピールすればいいのか、非常に戸惑いました」
また、外国人であるという理由で、厳しい質問も次々飛んできた。
「『日本の大学を出てないのですか?』という質問が多かったのは驚きました。ずっと日本が好きで、日本のことを学んできたのに、まったく受け入れてもらえない。正直、心が折れそうでした」
彼女の声には、当時の悔しさがにじむ。
「人物」の評価ではなく、「枠」で語られてしまう。
採用側にとって、名前を聞いたことのある日本の大学、海外大学であるならハーバード大学などでなければ社内で説明ができなかったのだろうか。これが日本以外の外国であったら、ここまでの苦労はなかったのかもしれない。
「54社目で、物流会社に内定をいただいたときは、本当にうれしかったです」
ウズベキスタンでの通関士の資格も持っていたことも評価され、新卒枠での入社が決まった。
「入社した会社は、ザ・日本企業という感じでした。朝礼で社是を唱えたり、オフィスでは制服、外の現場では作業服での仕事でした。同期が90人ほどいましたが、この人たちとは今でも仲良くしています」
「国際物流業務などに関わりましたが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底的に叩き込まれました」
日本でそんな充実した日々を送りながらも、オルズグル氏はさらに日本社会へ深く入り込んでいくことになる。
日本での起業である。
「物件が…」永住権があっても超えられない不動産の壁
「物流会社で学んだ経験を生かして、母国と日本を直接つなげる仕事をしたいという想いが強まっていきました」
「ウズベキスタン産のワインを日本に輸入するため、自分の会社を立ち上げようと考えました」
ところが、次なる壁に直面することになる。不動産契約である。
「この頃には、永住権を取得していたのですが、オフィスを借りようと不動産屋に行っても、まったく取り合ってもらえないのです。こんなに難しいとは思いませんでした……」
輸入業を始めるためには、オフィスと倉庫の住所が必要である。しかし、不動産会社や所有者からは「実績がない」「永住権はあるけど外国籍だから」と拒否されつづける。
「敷金などを多めに積むと言ってもダメで、何十件も断られます。物件を借りられなければ、輸入業の実績は作れません。でも実績がないと物件を貸してもらえないという板挟み状態で、出口が見えない状況でした」
「ようやく見つけた大家さんからオフィスを貸していただけることになり、何とか事業のスタートが切れました」
筆者が所属する会社では社員の4割ほどが外国人であるが、日本で物件を借りるときに他国には見られないハンディがあることには皆が口を揃える。
近年では、契約において保証人ではなく保証会社をつけることが一般化してきて、その程度は緩和されてきたかもしれないが、高齢者やシングルペアレントなどへの差別的慣習は根深く残っているのが現状なのだ。
「日本を開く」のは、私たち一人ひとりの意識から
オルズグル氏の経験からは、日本を目指して訪れる外国人が直面する現実と壁を見てとれる。
日本は「安全で住みやすい国」「外国人に優しい国」と言われる。たしかにその一面はあるだろう。
ただ、それは本当にすべての人に当てはまるのか?
外国人労働者、留学生、起業家が、常識的な「機会の平等」を感じられていないのならば、日本が「開かれた国」と言い切るのは難しい。
人口減少が続く日本は、「開かれた国」の本質を見極め、私たち一人ひとりの意識の変化も求められる。
「世界の人々の視点」を知り、「新しい価値観」を受け入れ、共に未来をつくる。それが、日本が真に「開かれた国」となるための第一歩となるだろう。
*この記事の続き:「失礼ですが、旦那様とは偽装結婚ではないですよね…?」日本を愛して来日し、永住権を持つ外国人女性が経験した”日本の見えない壁”

加藤 航介:WealthPark研究所代表/投資のエバンジェリスト

ETCの大規模障害、影響は中央道・東名高速など17路線90以上の料金所に拡大

6日午前0時半頃、首都圏や東海地方などの高速道路の料金所で、ETCが利用できなくなる大規模なシステム障害が発生した。中日本高速道路によると、午後0時半時点で復旧のめどがたっていないという。
同社によると、システム障害が発生しているのは、東京、神奈川、静岡、山梨、愛知、岐阜、三重の7都県。中央道や東名、新東名など17路線の高速道路にある90以上の料金所で、ETCが使えなくなっているという。
現在、係員が一般レーンで対応を行っているが各地で渋滞が発生し、同時点で中央道上りの八王子料金所付近では約8キロの渋滞となっている。係員がいないスマートインターチェンジは閉鎖しているという。

東京・上野公園の桜満開に…約800本「ボリュームに感動」

東京・上野恩賜公園の桜が満開となり、大勢の花見客でにぎわっている。5日は春の陽気に包まれ、多くの人が記念写真を撮るなどして楽しんでいた。
園内には約800本の桜が植えられており、ソメイヨシノが見頃を迎えている。千葉県船橋市の男子大学生(20)は「桜のボリュームがすごくて感動した」と笑顔だった。同公園によると、満開の状態はあと数日は続く見込みという。

吉村知事に喫煙所不足直訴し自ら開設 大阪市路上喫煙禁止に格闘家・朝倉未来氏が「参戦」

2025年大阪・関西万博の開幕を1週間後に控える大阪市内で、民間団体が独自に公衆喫煙所を開設する動きが続いている。1月から市内全域で路上喫煙が禁止となり、今月1日からは大阪府の条例で飲食店内の禁煙も厳格化され、繁華街では喫煙所が不足しているとの声が上がる。指定喫煙所の整備を進めてきた市は今年度は喫煙状況の検証期間としているため、民間の取り組みに期待が集まるが、維持管理費用の負担が課題となっている。
YouTubeでの対談きっかけ
総合格闘家の朝倉未来氏が代表を務めるインターネット配信映像制作会社「MA」(東京)は1日、多くの飲食店が並ぶ大阪市北区の繁華街「お初天神通り商店街」内の商業ビル2階に公衆喫煙所「SMOKING DOWN」を開設した。広さは約17平方メートルで灰皿を4台設置。原則年中無休で午前10時から翌午前1時まで利用できる。
同社によると、開設のきっかけは昨年9月、動画共有サイト「ユーチューブ」で公開された朝倉氏と大阪府の吉村洋文知事との対談だった。
朝倉氏は、市内の繁華街で清掃活動をした際、路上にたばこの吸い殻が大量に捨てられており、路上喫煙者との会話で「喫煙所が少ない」との声があったことを吉村氏に直訴した。朝倉氏が主催する格闘技大会の初の地方大会が7月に大阪で開催される縁もあり、地域貢献のため喫煙所を開設した。今後も複数カ所の設置を検討しているという。
朝倉氏はコメントで、路上喫煙を防ぐために喫煙マナー向上と合わせて喫煙所の必要性を訴え、「万博で世界中から人が来たときに『日本ってきれいだな』と感じてもらいたい」と強調。吉村氏も「多くの格闘技ファンがたばこマナーを守って大阪の街をきれいに楽しんでもらえたら」と感謝のコメントを寄せた。
飛田新地にも開設
一方、同市西成区の歓楽街「飛田新地」では飛田新地料理組合が利用客用の灰皿を設置していたが、市の条例改正で路上喫煙にあたることが分かり、万博開幕に合わせて駐車場2区画をつぶして喫煙所を整備した。
組合関係者は「周辺に公衆喫煙所が少なく、地域貢献のためにも開設を決めた。喫煙者にくつろいでもらい、分煙マナーの向上にも役立てたい」と話す。
両団体の喫煙所は独自の資金で開設・運営されているが、こうした公衆喫煙所の運営で課題となるのがコストだ。路上喫煙を禁止する自治体では公衆喫煙所の開設費用を補助するケースも多いが、内容には地域差がある。
のしかかる賃料負担
清掃や光熱費などに必要となる維持管理費用として、東京都千代田区が公衆喫煙所の運営者に年額288万円を上限に補助し、開設場所の賃料も全額補助する。
大阪市も民間の新設・改修に対する補助があり、公設などとあわせて350カ所を超える指定喫煙所の整備が進められてきたが、維持管理費用の補助は年額144万円と千代田区の半分で、賃料補助もなく運営者側の負担が大きい。
全国約150カ所の公衆喫煙所を運営する「コソド」(東京)は、大阪市の補助を活用して市内11カ所で開設・改修した公衆喫煙所を運営するが、賃料負担が重くのしかかっている。
山下悟郎代表取締役は「大阪のキタやミナミの繁華街にある喫煙所では賃料がとんでもなく上がり運営は大赤字。利用者の多い地域にこそ喫煙所を増やしたいが、市の補助を賃料にあてられず足踏みしている状態だ」と話している。(山本考志)

トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情

想定を超える「トランプ関税」の公表に、石破政権が大慌てしている。同盟国の日本は関税率を低く抑えてもらえると思っていたそうだが、フタをあけたら24%とEUの20%よりも高水準。石破首相は「極めて残念で不本意」と言い、適用除外を求める考えを示したが、この間、手をこまねいていたのが実態だ。
こうした石破首相の無策に批判の声を上げたのが、「ポスト石破」に色気アリとみられている高市早苗前経済安保相(64)である。3日に自民党本部で開かれた「保守団結の会」に出席。交渉役の武藤容治経産相の訪米が1度だけだったことを念頭に「(武藤は)なんで日本におるんやと。政府は本気の姿勢を見せるべきだった」とチクリ。さらに、「陣頭指揮をとっているのが誰か、よく見えてこない。問題点があり、とても残念だ」と批判を展開した。ここぞとばかりに石破政権をディスってみせたのだ。
保守団結の会には、高市氏をはじめ「右寄り」の自民議員が所属しており、古屋圭司元国家公安委員長、西田昌司参院議員ら約20人が出席したこの日の会合では、石破首相の退陣論も噴出。複数議員から「党の顔を変えるべき」「石破では参院選は勝てない」といった声が上がったという。さながら、“高市総理”誕生に向けた決起集会の様相である。
■安倍元首相を意識
「高市さんが意識しているのは、安倍元首相の存在でしょう。トランプ氏は2日の演説で日本への関税上乗せを説明した際、過去の安倍さんとのやりとりを紹介。第1次政権時のトランプ氏が『日米の貿易は公平じゃない。シンゾー、我々は行動しなければ』と、米国の貿易赤字解消に関する持論を伝えると、安倍さんが『分かっている』と応じたエピソードです。真偽は不明ですが、トランプ氏が安倍さんを評価していることは世界中に伝わった。『安倍後継』を自任する高市さんは、自分ならトランプ氏と渡り合えるとアピールしたのでしょう」(自民関係者)
「石破降ろし」に動くのだろうか。
「裏金事件でボロボロのいま、総理総裁を受けるなんて火中の栗を拾うようなもの。そこは高市さん本人も分かっていて、今すぐに動くことはないでしょう。ノロシを上げるタイミングは参院選後。惨敗すれば、石破さんの退陣論は拡大必至。その時に向けて、存在感や求心力が低下しないよう、計算して発言しているフシがあります」(官邸事情通)
石破首相が無策なのは確かだ。しかし、高市氏が首相だからといって“サナエ、日本は関税ゼロだ”とトランプが態度を変えるだろうか……。

自民党で本格的な「石破降ろし」が始まった…アンチ議員が続々と“司令塔”麻生元首相のもとへ

【永田町番外地】#20
夏の参院選で苦戦必至の自民党は2日、松山政司・参院幹事長が首相官邸に石破茂首相を訪ね、後半国会、食料品やガソリンなど高騰に悲鳴を上げる国民の生活支援策をきめ細かく実施するよう強く求めた。
石破首相が予算成立直後に、それまで前向きな姿勢を見せていた食料品などの消費税率の減税について、「税率引き下げは適当ではない」として前言を覆したことから、松山が危機感募る参院自民党の総意をくんでの直談判であった。
会談後、松山は記者団を前に「私の意向をしっかり受け止めてくれたと思う」と述べていたが、石破の腹の内は違っていた。
「首相は表向き真摯に耳を傾けていましたが、実のところ、参院選に向けて焦る自民党内のこうした声を半ば楽しんでいるようにも見えます」とは、ある首相官邸スタッフの談。
石破はまた、「参院選で負けそうだから、と言いながら、彼らを復権させろって言うのはね」と周辺に漏らし、冷ややかな笑みを浮かべたそうだ。
何のことかといえば、松山が前日の記者会見で、派閥裏金事件で役職停止、党員資格停止処分を受けた統一教会系旧安倍派幹部の西村康稔元経産相と萩生田光一元政調会長を念頭に「政策に精通し、閣僚など重要な役職を担っていた人もいる。しかるべきポストで国民のために汗をかいてもらうべきだ」と語り、3日の処分明け後の要職起用を求めていたからだ。
■旧安倍派幹部の西村康稔は“決意表明”
軌を一にしてこの前日、当の西村は、はやる気持ちを抑えきれず、石破降ろしの司令塔とも目される元首相の麻生太郎を訪ね、「安倍晋三元総理のご遺志を胸に、これまでの経験を生かし、襟を正して日本の国益、国民のために全力を尽くしたい」と、ポスト石破への意欲をあらわにしていた。
「麻生さんは石破の商品券問題が浮上してから、番記者たちを追い払い、議員会館の自室に反石破系議員を頻繁に呼び込んで接触を重ねています。参院選を前に倒閣に走る気満々ですよ」とは、全国紙記者。
もっとも、麻生も含め、彼らは先の衆院選で自民党を苦境に追い込んだ“咎人”だ。しかも、麻生は首相時代、旧民主党に政権を明け渡した“重罪”を犯している。
麻生政権下、石破が閣内にいながらにして麻生降ろしを画策したのは周知の事実。両者はそれ以来の犬猿の仲だが、ところ変わって今度は麻生が石破政権の足を引っ張る歪な自民党内政局である。
2025年度予算は紆余曲折を経て年度内成立したが、石破は憲政史上初の衆参両院での予算案修正に追い込まれて大恥をかいた。
実はその裏に麻生の存在があることは意外に知られていない。次回、説明したい。 (特命記者X)

「この暗証番号のカードは磁気が壊れている…」 キャッシュカードだまし取られ180万円被害

札幌・西警察署は2025年4月5日、札幌市西区に住む70代の女性がキャッシュカードをだまし取られ、180万円を引き出される預貯金詐欺事件が発生したと発表しました。
警察によりますと、2025年3月28日、女性の自宅に区役所職員を名乗る男から「高額医療費の関係でお金を入金したい」と電話がありました。
さらに、銀行職員を名乗る男からも電話があり、キャッシュカードの暗証番号を尋ねられました。
その際、「この暗証番号のカードは磁気が壊れているので新しいカードと交換します」などと言われ、暗証番号も伝えてしまったということです。
その後、女性は自宅を直接、訪れた銀行職員を名乗る男に「カードは4月4日に届けます、配達業者が来ます」などと言われ、キャッシュカード1枚を手渡してしまいました。
女性は4月4日になっても新しいカードが届かないことから不審に思い、警察署に来署したことで事件が発覚。
女性が通帳を記帳したところ現金約180万円が引き出されていたということです。
警察は「キャッシュカードを取りに行く」などという話は詐欺を疑い、警察相談専用電話「#9110」に電話するよう注意を呼びかけています。