「長い道のり評価いただいた」=俳優の原田美枝子さん―紫綬褒章

15歳で映画デビューを果たし、今年で50年になる俳優の原田美枝子さん(65)。事務所を通じてコメントを発表し、「この長い道のりを、生き方も含めて評価していただいたようで、ふっと、肩の力が抜けた気がします」と喜びを表現した。
10代で出演した「大地の子守歌」「青春の殺人者」の熱演で脚光を浴びた。1985年には黒澤明監督の「乱」で楓(かえで)の方役に抜てき。母と娘の2役を演じた「愛を乞う人」(98年)などで数々の映画賞に輝き、近年は慈愛のにじむ演技で作品を引き立てる。
映画のほか、テレビドラマや舞台でも存在感を発揮してきた原田さん。「一つの仕事を、かくも長く続けてこられたのは、出会ってきた方々と、巡り合ってきた作品のおかげです」と周囲への感謝をつづった。
[時事通信社]

「学歴詐称疑惑」に答えた小池百合子都知事(71)の会見を徹底分析 臨床心理士が気づいた“答えなかった質問”とネガティブな表情

小池百合子東京都知事のカイロ大学卒業をめぐる「学歴詐称疑惑」が再燃した。小池都知事は定例会見でも多くの質問を受け、回答する表情が印象的だったので詳細に分析してみた。
知事の元側近で、元「都民ファーストの会」事務総長の小島敏郎氏が、『文藝春秋』5月号で「私は学歴詐称工作に加担してしまった」と告白する手記を発表した。4月17日には、外国特派員協会で記者会見も開いている。小池氏の立候補が予想される都知事選を睨んでのことだろう。
小島氏が告発したのは、2020年6月9日に駐日エジプト大使館のフェイスブックで公開された「カイロ大学の声明」に関するいきさつだ。
カイロ大学卒業は虚偽だと書かれた『女帝 小池百合子』(著・石井妙子)がベストセラーになり、2度目の都知事選に暗雲が垂れ込めていた小池氏は、何度も卒業証書や卒業証明書を公開したと主張したが、その証書や証明書にも疑いが生じ、都議会で厳しい追及を受けていた。
その批判や追及を封じるために、小池氏がカイロ大学学長に働きかけて「卒業を証明する」という声明を出させた、というのが小島氏の告発の内容だ。
一瞬顔を上げ、ぎょっとした表情でぐっと顎を引いたが…
4月12日に行われた都知事の定例記者会見では、告発を受けて記者らがこの疑惑について質問を行った。
質疑応答の冒頭、東京新聞の記者が、この問題について質問を行った。手元の書面に目を落としたまま素っ気ない様子で質問を聞いていた小池氏だが、「カイロ大学が自発的に声明文を作成したことはほぼあり得ない。知事が声明文を自ら作成し、“疑惑を隠蔽しようとした”」と、「疑惑を隠蔽」という記者の言葉に一瞬顔を上げ、ぎょっとした表情でぐっと顎を引いたが、すぐに反応を押し殺した。
卒業の事実をどう証明するかについては、「そもそもが大前提が違うわけです」と余裕の表情を見せ、「どうやって証明するのか」「誰が証明するのか」と記者に質問で切り返し、回答はしなかった。
続く記者が、小島氏がカイロ大学に声明を出してもらってはどうかと提案をした3日後に実際に声明文が出されたことを指摘すると、小池都知事は声を出して笑い「そもそも私自身の卒業というファクトがある」と記者に語りかけるように答えた。
しかし「知事サイドから働きかけたことはあるか」と問われると、落としていた視線を上げて、やや首を傾げ一拍間を置く。この質問が、小池氏にとってネガティブなものだったのだろう。
それでも、「(声明は)大学当局の意思のもとで発出されている」と落ち着いて回答した。小島氏に相談した事実があるかという質問にはむすっとした表情を見せ、「困っているという相談ではなく」と念を押すように語尾を強めたうえで、「皆さんが疑念を作られて、それに対して対応すべきだというふうに思っておりました」と、遠回しに相談の事実は認めた。
だが、小島氏からカイロ大学に声明文を出すように頼んだ方がいいのではという話があったのかと聞かれると、口調が冷たく突き放すように一変し、頷きながら「あまり鮮明に覚えていませんね」と述べた。
真っすぐに答えなかった“不都合な質問”
その後も、自らが関わったのかという質問には真っすぐに答えず、はぐらかすような回答が続いた。依頼した事実があるかどうかという問いには「ある」「ない」の二択で答えられるはずだが、「何を証明してもらうかという話であるならば」とポイントをずらして、鋭い視線で口元をしっかり結びながら頬を上げ、作り笑いをして見せた。
学歴疑惑について多くの人に相談を行い、様々な意見をもらっていたと明かしたが、小池都知事自身がカイロ大に対応を依頼することはあったかという質問には「あった」とも「なかった」とも答えず、卒業を証明するのはカイロ大の領分だと繰り返し、口元をへの字に結んだ。
7日後の19日の会見でも、カイロ大学の声明文について小島氏から発案はあったのか、発出をカイロ大側に依頼したかと問われたが、小池都知事は前回以上に素っ気なく、少々面倒くさそうな様子で、前回と同じ説明を繰り返した。
うつむいたままいかにも不機嫌そうに話す都知事
卒業証書や卒業証明書については、うつむいたままいかにも不機嫌そうに話すが、カイロ大学卒業生として記念講演をしたという思い出話は楽し気に話す。声明文については「私自身が関知しているものではありません」と顔を伏せ、視線を上げずに言い切った。
だが記者が、知事自身が発出を依頼した事実はないという理解でいいかと確認すると、急にまばたきが多くなり「基本的にこれ(学歴疑惑)は何度も起こっていること」と述べ、エジプト大使館が「対応されるのは当然だ」と自分の見解を述べた。
だがいくら繰り返し騒動になっているとはいえ、一国の大使館がこのような対応をするものだろうか。そして、それを当然と言ってしまえるだけの関係が小池氏と大使館にあったのだろうか。
この日の最後、小島氏の告発に対処するのかという質問に、小池都知事は「対処方法は考えていく」と書面に目を落としたまま答えた。大した問題ではない、と印象づけているようにも見える。
続けて「問題の本質は極めてシンプルです」と顔を上げた。「カイロ大が卒業を決めた、権限があるのはカイロ大しかない」と淡々と述べながら、語尾を強調した。
「カイロ大が卒業を決めた」と小池都知事は述べたが、この言い方はあまり聞かない表現だ。だが、彼女は違和感なくさらりとそれを口にした。
卒業を認める権限は大学にあり、その大学が「卒業を証明する」という声明を発表した以上、他の人には何も言う権限がない、ということだろう。自分が卒業したかどうかの確認は、メディア各社がカイロ大にやっていると、書面を片付けながら答えて会見を終えた。
繰り返される質問にうんざりした表情が印象的だったが、都民としても何度も再燃する疑惑に早く決着をつけて欲しいのが正直な気持ちだろう。まずは正則アラビア語で質疑応答に臨み、カイロ大学首席卒業というその語学力を披露することから始めてはどうだろうか。
(岡村 美奈)

衆院3補選、投票始まる 深夜に大勢判明見通し

衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙の投票が28日始まった。即日開票され、深夜までに大勢判明の見通し。島根1区は与野党対決。自民党は派閥裏金事件などの逆風を受け、東京15区と長崎3区で不戦敗となった。結果は岸田首相の政権運営に影響する。
投票率は東京15区8.85%(正午)、島根1区14.33%(午前11時)、長崎3区6.33%(午前10時)。2021年衆院選の同時刻を5.47ポイント、1.03ポイント、4.00ポイントそれぞれ下回った。
東京15区は、無所属新人の作家乙武洋匡氏=国民推薦、日本維新の会新人の元会社員金沢結衣氏=教育推薦、立憲民主党新人の元江東区議酒井菜摘氏、諸派新人の大学客員教授飯山陽氏ら計9人が立候補した。
島根1区は、自民新人の元中国財務局長、錦織功政氏=公明推薦、立民元職の亀井亜紀子氏の一騎打ち。
長崎3区は、立民前職の山田勝彦氏=社民推薦、維新新人の学習塾経営井上翔一朗氏=教育推薦=が出馬した。

遊泳中の54歳の観光客、頭から血を流し意識不明 恩納村の万座ビーチ GW初日の沖縄で水難事故相次ぐ

ゴールデンウイーク初日の27日、沖縄県内では水難事故が相次いだ。
27日午後0時15分ごろ、恩納村の万座ビーチの遊泳区域内で、静岡県から妻や友人と観光で来ていたブラジル国籍の男性(54)が頭から血を流し、海面に浮いている状態で見つかった。本島中部の病院に搬送され治療を受けているが、意識不明の重体という。
名護海上保安署などによると、男性は遊泳区域内に休憩場所として設置された1.5メートル四方のフロートに乗り、海に飛び込んで遊んでいたという。事故当時、水深は1メートルほどだったとみられる。額から頭部にかけて約7センチの切り傷があった。
名護海上保安署や石川署が詳しい事故原因を調べている。

岸田首相X投稿が炎上&トレンド入り 日本経済めぐる言葉に「経済音痴」「どこ見てんだよ」

岸田文雄首相が27日に自身のX(旧ツイッター)に投稿した「いま日本においては30年ぶりに経済の明るい兆しが出てきました」というフレーズが28日、一時、インターネット上のトレンドワードとなった。
岸田首相は27日、衆院島根1区補選(28日投開票)の自民党候補の応援に入った。同日夜、その際の写真とともに「いま日本においては30年ぶりに経済の明るい兆しが出てきました。大企業だけではなく中小企業、そして地方、農林水産業、介護、福祉、建設等様々な分野で幅広く賃上げを広げていかなければならない」などと投稿した。
ただ、現在日本では急激な円安が進行しており、国民は深刻な物価高にも苦しんでいる。そうした中での「経済の明るい兆し」という首相の楽観的ともいえるフレーズには「どこをどう見れば明るい兆しなんだよ?」「円安で国民の貯金は毎日価値が減っています。どうするんですか?」「どこ見てんだよ」「経済の明るい兆しが、全く見えません。島根一区だけに見えているのでしょうか?ご都合の良いことですね」など疑問や反発のコメントが多く寄せられた。
「本当に経済音痴。。。表面的な数値で判断するのは危険すぎます。これを書いている行政の方々、政治家の方々にはきちんと現状分析をして頂きたいです」と指摘する声もあった。

コインランドリーの利用方法をめぐりトラブル、店の関係者の71歳男が男性客の顔をつかみ床に…暴行容疑で逮捕「間違いありません」

27日北海道苫小牧市のコインランドリーで、利用していた男性客の顔をつかんで床にたたきつけたとして、71歳の店の関係者の男が逮捕されました。
暴行の疑いで逮捕されたのは、苫小牧市柏木町6丁目の71歳の会社役員の男です。
男は27日午後9時ごろ、苫小牧市内のコインランドリーで、利用していた46歳の男性客に対し、顔をつかんで床にたたきつけた疑いが持たれています。
警察によりますと、男はコインランドリーの関係者で、店には常駐していませんでしたが、当時、店の利用方法をめぐって男性とトラブルになっていたということです。
被害にあった男性が「揉めている」と警察に通報し、駆けつけた警察官が、男をその場で逮捕しました。
取り調べに対し、71歳の会社役員の男は「間違いありません」と話し、容疑を認めているということです。
当時、男は酒を飲んでいたということで、警察は事件の詳しい経緯を調べています。

小池都知事の学歴詐称疑惑は底なし…「モンスター」にしてしまった大手メディアの罪(元木昌彦)

【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】
その女(ひと)は屋形船のへさきに座り、夜の大川の流れをじっと見ていた。
彼女は、私が主催した納涼懇親会に知人に連れられてやってきた。だが、酔客たちのバカ騒ぎの輪の中には入らず、口数も少なかった。
「竹村健一の世相講談」のアシスタントキャスターをしていた頃ではなかったか。触れなば落ちんという風情だった。
彼女がその後、国会議員から都知事になり、“女帝”と呼ばれるようになるとは想像もできなかった。
小池百合子都知事(71)の学歴詐称疑惑が再び問題になっている。発端は文藝春秋5月号に掲載された元側近、小島敏郎の告発手記だった。
2020年の都知事選前に、ノンフィクション作家の石井妙子が上梓した「女帝 小池百合子」(文藝春秋)の中で、小池のかつてのカイロ時代の同居人女性が、小池のカイロ大学卒業は作り話だと告発したことがあった。
これを機に、都議会自民党や共産党が「小池百合子都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」を提出して大騒ぎになった。だが、突然、駐日エジプト大使館がHPではなくフェイスブックで、カイロ大学長名入りの声明文を英語と日本語で公表した。そこで小池がカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明するとしたことで、疑惑は晴らされたことになり、都知事選で小池は大量得票して再選を果たした。
だが今回、元都民ファーストの会事務総長で弁護士の小島は、「私は、あの学歴詐称工作に加担してしまった」と告白。同様に小池のブレーンだったAも、小池に頼まれて声明文の文案を書いたことを認めた。その文案を小池側が英訳し、エジプト大使館に頼み込んで、フェイスブックに掲載してもらったのではないかというのである。
小島は週刊文春(4月25日号)でこう決意を語っている。
「小池氏が(次の都知事選で=筆者注)『カイロ大学卒』と選挙公報に明示すれば、刑事告発します」
私は、小池が学歴詐称をしていようと、してなかろうとあまり関心はない。しょせんその程度の器だ。それよりも、“清純な乙女”だったとはいわないが、触れなば落ちん級だった小池を“モンスター”に変身させてしまったのは、メディア側の責任が重大であると考える。
前回の学歴詐称疑惑の時、駐日エジプト大使館がSNSに載せただけの声明文に何ら疑いを持たず、裏も取らず、これで疑惑は晴れたとメディアは早々に追及の矛を収めてしまった。

シジミのしょうゆ漬け食べてノロに 客38人に症状 福岡の飲食店

福岡市中央区保健福祉センターなどは27日、同区の飲食店「天神華都飯店」でシジミのしょうゆ漬けを食べた客38人が、下痢や発熱などの症状を訴え、うち9人の便からノロウイルスを検出したと発表した。センターは、同店を27日午後1時から1日間の営業停止処分とした。
センターによると、症状があった客は17日か19日に、前菜として提供されたシジミのしょうゆ漬けを食べていた。味見をした従業員7人の便からもノロウイルスが検出された。入院した人はおらず、全員快方に向かっているという。
二枚貝は85~90度で90秒以上加熱する必要があるが、同店では60度の低温で調理していた。店を利用した客から22日にセンターへ連絡があり、発覚した。【日向米華】

長野の国道で軽乗用車と乗用車が正面衝突、後部座席の0歳児が死亡…4人けが

27日午後3時45分頃、長野県生坂村の国道19号で、同県大町市、会社員男性(24)の軽乗用車と岐阜県可児市、無職の男性(74)の乗用車が正面衝突した。
この事故で軽乗用車の後部座席に乗っていた会社員男性の長男(0)が頭を強く打ち、長野県松本市内の病院に搬送されたが、約7時間後に頭部外傷で死亡した。会社員男性と長女(2)、乗用車の男性は重傷。会社員男性の妻(23)も重傷とみられる。
長野県警安曇野署によると、現場は片側1車線で、犀川沿いの緩やかなカーブ。同署はどちらかの車が中央線をはみ出したとみて調べている。

「目的地違う」酒に酔った男がタクシー運転手殴り 鼻骨折疑いで逮捕 北海道千歳市

北海道千歳署は28日、タクシー運転手を殴って鼻の骨を折る重傷を負わせた傷害の疑いで、自称横浜市の会社役員の男を現行犯逮捕しました。
男は28日午前3時25分ごろ、北海道千歳市東郊2丁目の歩道で、乗車していたタクシーの男性運転手の顔を拳で複数回殴り、鼻骨骨折の大けがを負わせた疑いが持たれています。
警察によりますと、男は酒が入った状態で「目的地が違う」などと言ってタクシー運転手を車外に降ろし、犯行に及んだということです。
近くを通りかかった人が「タクシーの運転手さんが殴られている」と警察に通報し、駆け付けた警察官が現行犯逮捕しました。
男は調べに対し「運転手を何回も殴った」と容疑を認めていて、警察は当時の状況を詳しく調べています。