ストーカー被害を訴えていた川崎市川崎区の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の遺体が元交際相手で同区、無職白井秀征(ひでゆき)被告(28)(死体遺棄罪などで起訴)の自宅で見つかった事件で、神奈川県警は12日、白井被告を殺人容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
白井被告は岡崎さんが行方不明になった昨年12月20日以降、神奈川県内かその周辺で岡崎さんを殺害した疑い。逮捕は3回目。
岡崎さんは昨年12月9~20日、県警川崎臨港署に「家の周りをうろつかれた」「パトロールしてほしい」などと計9回通報していた。祖母宅に身を寄せていたが、最後に目撃されたのは同20日。1階の窓ガラスが割れていることに気づいた祖母が同22日、白井被告に連れ去られた可能性があるとして110番した。
岡崎さんの遺体は4月30日、白井被告宅の台所床下の収納スペースから見つかった。遺体は強い火力で焼かれて白骨化しており、ポリ袋に包まれた状態でバッグに入れられていた。室内には燃やされたような跡はなかった。県警は焼損の激しさなどから、岡崎さんが殺害された後、白井被告の自宅とは別の場所で燃やされたとみて捜査していた。
白井被告は5月23日に死体遺棄罪などで、6月18日にはストーカー規制法違反で起訴された。死体遺棄容疑で逮捕された当初は、遺棄を認めていたが、その後は黙秘しているという。
県警は捜査と並行し、事件に関する一連の対応を検証している。
24時間以内に台風発生の可能性 関東付近を北上する予想 発生すると“台風5号”
7月12日(土)15時現在、小笠原諸島・父島の南の海上で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しています。次に台風が発生すると台風5号と呼ばれることになります。
小笠原諸島では明日13日(日)にかけて風雨や高波の影響に注意してください。14日(月)は関東など東日本や北日本で雨や風が強まる可能性があります。
▼熱帯低気圧 7月12日(土)15時
中心位置 父島の南約280km
移動 東 ゆっくり
中心気圧 1000 hPa
最大風速 15 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 23 m/s
関東から東北の沿岸を北上か 雨や風の強まりに注意
この熱帯低気圧は、14日(月)に関東沖から東北の三陸沿岸を北上し、15日(火)15時までに北海道付近で温帯低気圧に変わる予想です。
小笠原諸島では明日13日(日)にかけて雨や風が強まり、波の高い状況も続くため注意が必要です。伊豆諸島でも明日の午後からは強風や高波にお気をつけください。
台風は陸地に近いところを通過する予想で、週明け14日(月)には関東や北日本で強い雨の降る可能性があります。沿岸部では強風や高波にも注意してください。北海道では15日(火)も荒天の続くおそれがあります。
さらに、14日(月)~15日(火)には別の熱帯低気圧が東シナ海から西日本~東日本を進む見込みで、雨の強まる所がある予想です。同じような地域で長く雨が降り続き、大雨となるリスクもありますので、こちらの情報にもお気を付けください。
本格的な台風シーズンの幕開け
平年の台風発生数
次に台風が発生すると、7月5日(土)に発生した台風4号以来で、およそ1週間ぶりです。今月3つめの台風で、台風5号と呼ばれることになります。
台風発生数の平年値を見ると、7月は平均3.7個と一気に発生数が増える時期であることがわかります。今年も日本の南海上は熱帯低気圧が発生しやすい環境となっていて、今後も熱帯低気圧や台風の発生が続く可能性があります。
本格的な台風シーズンの幕開けですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
新燃岳が「噴火したもよう」気象庁発表
気象庁は12日午後2時35分ごろに霧島連山の新燃岳が「噴火したもよう」と発表しました。監視カメラで降灰が確認されたということです。噴煙の高さや向きは不明としています。新燃岳の降灰予報(定時)は画像で掲載しています。
新燃岳降灰予報(定時)
現在、新燃岳は噴火警戒レベル3(入山規制)です。12日21時から13日15時までに噴火が発生した場合には、以下の方向・距離に降灰及び小さな噴石の落下が予想されます。
(時刻)(火口からの方向)(降灰の距離)(小さな噴石の距離)
▼12日21時から24時まで 北西 90km 4km
▼13日00時から03時まで 北西 90km 4km
▼13日03時から06時まで 北西 80km 4km
▼13日06時から09時まで 北 80km 3km
▼13日09時から12時まで 北 80km 3km
▼12日12時から15時まで 北 90km 6km
期間中に噴火が発生した場合には、以下の市町村に降灰が予想されます。
宮崎県 :小林市、えびの市
鹿児島県:霧島市、湧水町、伊佐市、阿久根市、出水市、さつま町、長島町
熊本県 :人吉市、水俣市、天草市、芦北町、津奈木町、球磨村、上天草市、八代市、山江村、宇城市、錦町、相良村
新燃岳の降灰予報(定時)は画像で掲載しています。
万博の空で舞うブルーインパルス 華麗な飛行技術に「すごい」と歓声や拍手
大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)の上空で航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が12日午後3時ごろ、展示飛行の再挑戦を果たした。煙幕で美しい飛行軌跡が描かれていくと、空を見上げた万博来場者たちは「すごい」と歓声を上げ、華麗な飛行技術を披露したパイロットたちに盛大な拍手を送っていた。
開幕日の4月13日に予定されていた展示飛行は悪天候のため中止になっていた。それだけに開始前から期待は高く、大屋根リング上は混雑防止のため、立ち入り制限がかけられた。
展示飛行開始の3時間前からリングに上り、カメラを準備していた大阪市大正区の会社員、坂本浩務さん(51)は「ジェットエンジン音は1回聞くと、もう1度聞きたくなる迫力。連写でいい写真をねらっていきたい」と語った。
午後3時ごろ、南の空から機体が現れると大きな歓声。煙幕を出しながら、会場をぐるりと1周。2機の機体でハート形を描いたり、ダイヤモンド形に並んだ編隊飛行など次々と見せていた。
すばらしい展示飛行に機体に向かい手を振ったり、拍手を送ったりする来場者も多く、最後は5機の機体が煙幕を扇形に広げて締めくくった。
家族で万博に訪れていた川崎市中原区の小学6年、尾嶋広偉(ひろより)くん(11)は「万博に来る楽しみの1つだった。すごい迫力だった」と笑顔をみせた。
フランスパビリオンの入場待ちの列に並んでいる間に観賞できた大阪府岸和田市の会社員、菅秀美さん(25)は「機体をひねりながら飛ぶ姿はかっこよかった。タイミングよく見れてよかった」と喜んだ。
大屋根リングの立ち入り規制直前に上れたという堺市北区の会社員の男性(32)は「ブルーインパルスがテレビの向こうの世界ではなく、本物と実感できた。航空自衛隊の存在が身近に感じられた。素晴らしい飛行技術に誇らしい思い」と話していた。(藤谷茂樹)
新燃岳の噴火に伴う火山灰の影響…霧島市で水道や温泉の断水続く
霧島連山の新燃岳の噴火に伴う火山灰の影響で、10日から霧島市の一部の地域で水道や温泉の断水が続いています。
霧島市によりますと、10日夕方、霧島市で水道管などが破損しているのを、異常を知らせるアラームを受けた職員が確認しました。調べたところ、水や温泉を送る配管が破損していたということです。
霧島神宮付近などの30戸あまりで現在も断水が続いています。また、旅館やホテルなど260軒あまりで温泉が供給できなくなっているということです。
断水の原因は、雨が降ったことで火山灰が交じった土砂が流れこみ、配管が破損したものとみられています。
霧島市は、霧島神宮台と消防団の詰所に給水所を設置し、対応しています。
(男性)
「水が出ない、商売にならない。けっこう水がいる。これでも足らないくらい」
(男性)
「すごく不便。一刻も早くなおってほしい/トイレも使えないし洗い物もできないから大変」
断水の影響で、霧島神宮前の温泉宿や飲食店は、ほとんどが臨時休業となっています。復旧のめどはたっていないということです。
新聞配達員襲ったクマ発見されず…警戒続く 町内全域に北海道で初“ヒグマ警報” 北海道福島町
福島町の住宅街で52歳の男性新聞配達員がクマに襲われ死亡しました。
クマの発見には至っておらず、町では道内で初めてヒグマ警報が発出されるなど警戒が続いています。
(東海林貴幸)「現場には重機やハンターが警戒していて、ものものしい雰囲気です」
(2025年7月12日)午前3時前福島町三岳の住宅街で北海道新聞配達員の佐藤研樹さん・52歳がクマに襲われ死亡しました。
(通報者)「うわーと叫び声が聞こえて窓を見たらクマが人を引きずって振り回していて、そのまま茂みに入っていってという感じ」
佐藤さんは襲われた場所から30メートルほど離れた藪の中までひきずられ、身体には複数の傷がありました。
クマは体長1・5メートルほどとみられています。
警察や猟友会などが付近を捜索しましたが、クマの発見には至っていません。
(福島町 鳴海清春町長)「まずは探し出して駆除するということに力を入れる」「これまでの常識では考えれないようなことが起きましたので、次の対策を練っていく必要がある」
町では、警察が24時間パトロールを続けるなど見回りを強化します。
また、道はきょう(7月12日)から1か月間道内で初めて、町内全域にヒグマ警報を発出し、注意を呼び掛けています。
能登被災者「議員辞職すべきだ」 鶴保氏に非難の声やまず
自民党の鶴保庸介参院予算委員長が委員長を辞任する意向を固めた12日、石川県の能登半島地震の被災地では非難の声がやまず、冷ややかな受け止めが広がった。輪島市議会が11日に鶴保氏に抗議文を送付するなど厳しい批判が続いており、被災者は「委員長だけではなく議員辞職するべきだ」と口をそろえた。
「運のいいことに能登で地震があった」との発言に被災者の憤りは収まらない。地震で甚大な被害を受けた輪島市で、仮設住宅暮らしをする70代女性は「人の気持ちが分からない人物が、国会議員になってはいけない。発言には今も怒りしかなく、委員長職辞任は当然。早く議員も辞めてほしい」と語気を荒らげた。
遺族「再逮捕、当然」=改めて警察対応を批判―川崎
白井秀征容疑者(28)が川崎市の岡崎彩咲陽さん(20)に対する殺人容疑で再逮捕された12日、遺族は「当然だ」と冷静に受け止める一方、これまでの警察の対応について改めて批判した。
事件直前、岡崎さんと共に生活していた祖母(68)は「いくら訴えても捜査をしてくれなかった」と神奈川県警への怒りをあらわにした。
別の親族の女性(75)は再逮捕を「当たり前だ」と淡々と話し、捜査の進展を願った。岡崎さんが行方不明になる以前を思い出し、白井容疑者に付きまといについて強く抗議すると刺激しかねないと考え、警察に頼るしかなかったなどと振り返った。 [時事通信社]
万博折り返し 伸び悩む来場者数、猛暑も影響か 黒字達成は不透明
大阪・関西万博は13日に開幕から3カ月となり、10月13日までの半年間の会期の折り返しを迎える。来場者数には伸び悩みの傾向がみられ、運営費の黒字達成も不透明な状況が続く。
一般の来場者数は11日時点で991万6276人(6日以降は速報値)となっている。12日に1000万人の大台に乗ったとみられる。これまでの最多は6月28日の18万4990人だった。この日は夜に花火の打ち上げがあり、帰宅しようとした約100人がシャトルバスに乗れず、タクシーで帰る事態が起きた。
客足は6月上旬ごろまでは伸びていたが、その後は1週間平均で12万~13万人台を推移し、横ばいが続いた。近畿地方が梅雨明けして猛暑が続く7月は、10万人台を割り込む日も目立っている。
入場券の販売枚数も4日時点で1554万1579枚となった。万博の運営費の赤字と黒字の分かれ目となる損益分岐点(約1800万枚)に届くかどうかは予断を許さない状況だ。
過去の万博では、会期末が近づくにつれて来場者数が伸びる傾向にある。レジオネラ属菌が検出された問題を受けて6月上旬から中止されていた水上ショーが7月11日から再開され、12、13両日のブルーインパルスの展示飛行などをきっかけに、停滞感を打開できるかが鍵になる。【長沼辰哉、高瀬浩平】
乗客家族「魂を連れて帰りたい」 知床・洋上慰霊13日実施へ
北海道・知床半島沖で2022年4月、乗客乗員計26人が死亡、行方不明となった観光船沈没事故で、行方不明者の家族2人が12日、現場海域での洋上慰霊を前に、港がある斜里町で報道陣の取材に応じ「魂を連れて帰りたい」などと思いを語った。13日に現場に向けて出港する予定。
関係者によると、乗客家族らがまとまって洋上慰霊をするのは初めて。福岡県久留米市出身の小柳宝大さん=当時(34)=の父親は以前、民間の観光船に乗り、沈没現場付近で他の乗客を気にしながら献花をしたことがあるという。「今回は他の乗客のことを気にせず、思い切り息子の名前を呼べる。『来たよ』と言いたい」と話した。