岩手・大船渡の山火事 一部地域で1000人への避難指示を解除

岩手県大船渡市で起きた山林火災で、市は7日午前10時、延焼の危険性が下がったとして、同市赤崎町の一部地域の約1000人に対する避難指示を解除した。残る約3600人に対する避難指示は継続している。
火災は2月26日に起きた。発生当日に600ヘクタール超だった焼失面積は日を追うに連れて広がり、7日午前6時現在で約2900ヘクタール。平成以降の林野火災では国内最大となった。これまでは1992年に起きた北海道釧路市での1030ヘクタールが最大だった。
市によると、焼失したと見込まれる建物は、住宅や空き家、作業場など78棟。市は現場周辺に避難指示を出し、避難者数はピーク時に4000人を超えた。
地元消防だけでなく、他県の消防も駆けつけて消火活動に加わり、自衛隊も大型ヘリコプターによる散水を繰り返していた。【奥田伸一】

高額療養費、8月引き上げ見送り=政府検討―石破首相、患者団体と午後面会

政府は7日、医療費が高額となった場合に患者負担を抑える「高額療養費制度」の負担上限額について、今年8月の引き上げを見送る検討に入った。8月に予定通り引き上げた上で、2026年8月以降は再検討する方針だったが、患者団体から批判が相次ぐなど世論の理解が得られていないと判断した。
石破茂首相は7日午後、患者団体と面会する。首相は午前の参院予算委員会で「きちんと患者団体の方々の話も聞いた上で政府として判断する」と語った。
政府は当初、上限額を25年から27年にかけて3段階で引き上げる方針だった。その後、直近12カ月以内に3回利用すると4回目から負担額を軽減する「多数回該当」については、現行のまま据え置くと修正。さらに首相は2月28日の衆院予算委で、今年8月の引き上げは予定通り実施した上で、26年8月以降の在り方を今秋までに判断すると表明していた。
[時事通信社]

米国に「全幅の信頼」=防衛義務、首脳会談で確認―林官房長官

林芳正官房長官は7日の記者会見で、トランプ米大統領が日米安全保障条約の対日防衛義務に不満を表明したことに関し、「政府として米国が核を含むあらゆる種類の能力を用いて義務を果たすことに全幅の信頼を置いている」と述べた。対日防衛義務については、2月の首脳会談でも米国と確認したと強調した。
集団的自衛権行使を一部容認した安全保障法制の整備など日本の取り組みに触れ、「日米はあらゆる事態に対し、切れ目なく互いに助け合うことが可能となった」と説明。同盟の抑止力・対処力の強化に努める考えを示した。
中谷元防衛相も会見で「ヘグセス国防長官との電話会談を含む累次の機会に日米安保条約の下での対日防衛義務を確認してきている」と語った。
[時事通信社]

石破首相が党保守派に配慮? 自民が参院選に杉田水脈氏を擁立へ…広がる“人権侵犯議員リターンズ”の懸念

まさか、また出てくるとは……。
北海道新聞が6日、自民党が夏の参院選に杉田水脈前衆院議員を擁立する方針だと報じ、SNS上では<ありえない><さすがにまずいのでは?>など、驚きの声が上がった。この話は本当なのか。自民党関係者はこう話す。
「確かに、報道の通りです。今月9日の党大会で参院選の公認候補者が発表されるので、その前には公表される予定です。石破首相は党内保守派との対立を恐れており、彼らのガス抜きという側面もあるでしょう」
「党内野党」の立場が長かった石破首相は、党内基盤の弱さが度々指摘されている。党勢が低迷すれば、いつ「石破降ろし」が始まってもおかしくない。その先鋒の一人とされる高市早苗前経済安保相と、杉田氏は距離が近い。昨年の自民党総裁選では高市氏の推薦人に名を連ね、高市氏主催の勉強会にも参加していた。加えて、杉田氏は旧安倍派に所属していた。石破首相が高市氏や旧安倍派などの保守派に配慮したとの見方もある。
しかし、杉田氏といえばこれまで数々の問題行動を繰り返してきた。国連の委員会に民族衣装を着て出席したアイヌ民族や在日コリアンをブログで侮辱し、2023年に札幌法務局は人権侵犯を認定。同性カップルを念頭に「『生産性』がない」と月刊誌に寄稿し、大炎上したこともある。1564万円もの裏金が発覚したにもかかわらず、政倫審など説明の場に立っていない。
一方で、本人は意に介していない様子だ。昨年の衆院選直前に杉田氏の立候補に反対する署名活動が行われていることを自身のXで取り上げ、「知名度UPに貢献していただけること、心から感謝しています」と“煽って”返した。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「杉田氏はこれまで自身が起こした問題について反省しているのかも疑わしく、言動から見ても人権に対する理解が欠落している。そうした人は本来、公職に就く資格はありません。にもかかわらず、彼女を擁立する自民党は国際的なスタンダードから遅れており、時代に逆行している。国民は見くびられています」
杉田氏の秘書は日刊ゲンダイの取材に対し、「党から参院選擁立の連絡はまだ来ておらず、こちらも待っている状況」と話した。
選挙で勝ちたいなら、自身の“すぎた”行為を認めるところからだろう。
◇ ◇ ◇
杉田水脈氏は昨年10月、衆院がダメなら来夏の参院選に回してほしいと当初から懇願していた……関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

【速報】“同性婚”を認めないのは「憲法違反」名古屋高裁が判決 損害賠償請求は棄却

同性婚を認めないのは憲法違反だと、愛知県の同性カップルが国を訴えた裁判の控訴審で名古屋高裁はきょう、一審の名古屋地裁に続き同性婚を認めないことは「憲法違反」だという判断を示しました。
この裁判では愛知県に住む30代の男性カップルが、同性婚を認めないのは憲法違反だとして、国に損害賠償を求めています。
1審の名古屋地裁はおととし5月、「結婚することで得られる権利や利益を同性カップルが得られないことは差別に当たる」等として、同性婚を認めていない現状について憲法違反だという判断を示しました。
今日の控訴審判決で名古屋高裁は、一審と同じく同性婚を認めない今の制度は憲法違反だという判断を示しました。
一方で、損害賠償請求については退けました。

京都の夫婦切りつけ、親族男性の画像公開 殺人未遂容疑で指名手配

京都市伏見区の路上で70代の夫婦が切りつけられて負傷した事件で、京都府警は7日、夫婦の親族の50代の男性容疑者を殺人未遂の疑いで指名手配したと発表した。事件直後から行方が分からなくなっており、現場周辺で撮影された防犯カメラ画像を公開した。
事件は4日午後3時45分ごろ、同市伏見区桃山町丹後の路上で発生。大阪府門真市の男性(79)と妻(73)が刃物で切りつけられ、男性は顔など、妻は手などを負傷した。命に別条はないという。
公開されたのは、現場付近に設置された防犯カメラ画像で、事件直後の4日午後4時ごろに、容疑者が徒歩で逃走する姿が映っていた。身長170~180センチくらいで、茶色っぽいフード付きの上着、黒か紺色のズボンを身に着けていた。
捜査1課によると、容疑者は切りつけた後、男性名義の車で逃走。南東約200メートルの路上で車を放置し、徒歩で南方向に逃げたとみられる。車はその後、路上で全焼しており、経緯を調べている。
情報提供は府警伏見署(075・602・0110)へ。【水谷怜央那】

男性に睡眠薬入りミルクティー飲ませて現金奪ったか 男女2人を逮捕

男性に睡眠薬を飲ませて意識をもうろうとさせ、現金などを奪ったとして、警視庁新宿署は昏睡強盗の疑いで、いずれも職業不詳の木村心優容疑者(21)=東京都中野区東中野=と角張友星容疑者(26)=杉並区阿佐谷北=を逮捕した。木村容疑者は容疑を認め、角張容疑者は否認している。
逮捕容疑は共謀し、昨年4月17日午前1時40分~3時半ごろ、新宿区歌舞伎町のラブホテルで、20代男性に睡眠薬入りのミルクティーを飲ませて意識をもうろうとさせ、現金19万7千円や携帯電話などが入ったバッグ(時価計8万5千円)を奪ったとしている。
新宿署によると、男性と角張容疑者は、かつて同じホストクラブで働いていた元同僚だった。令和5年5月末ごろから同居もしていたが、何らかのトラブルがあり、約3カ月で同居を解消したとみられる。署は、角張容疑者が男性に狙いを定めて犯行を計画し、木村容疑者に実行役を頼んだとみて捜査を進めている。

北村死刑囚が病死=大牟田4人殺害事件―法務省

法務省は7日、福岡県大牟田市の4人殺害事件で強盗殺人罪などに問われ、死刑が確定した元暴力団幹部の北村実雄死刑囚(81)が収容中の西日本成人矯正医療センター(堺市)で肺炎のため死亡したと発表した。全国の刑事施設に収容されている確定死刑囚は106人となった。
同省によると、北村死刑囚は2月、肺炎の治療のため、広島拘置所(広島市)から同センターへ移送された。今月6日午後8時20分すぎに死亡が確認されたという。
確定判決によると、北村死刑囚は家族3人と共謀し、2004年9月、無職の女性=当時(58)=を絞殺し、女性の長男=同(18)=と長男の友人=同(17)=を銃で撃つなどして殺害した。同死刑囚の長男は次男と共謀し、女性の次男=同(15)=を川に投げ込むなどして殺害した。
[時事通信社]

路上で飛び蹴り→「大丈夫?」と立ち去る→戻ってバッグ奪った疑い 出頭してきた28歳無職の男を逮捕 大阪・高槻市

大阪府高槻市の路上で、男性が男に飛び蹴りされてバッグを奪われ、首の骨を折るなどの重傷を負った事件で、無職の28歳の男が逮捕されました。
強盗傷害の疑いで逮捕されたのは、高槻市に住む無職・長屋和磨容疑者(28)です。
長屋容疑者は2日午前7時前、高槻市天神町の路上を歩いていた56歳の男性を背後から飛び蹴りして転倒させ、バッグを奪った疑いが持たれています。
男性は頭や首の骨折や、外傷性くも膜下出血などの重傷を負いました。バッグに財布は入っておらず、飲み物が入っていました。
長屋容疑者とみられる男は、倒れた男性に「大丈夫?」と声をかけた後にバッグを奪って徒歩で逃走していましたが、警察によりますと6日夜、警察署に出頭してきたということです。
警察は認否について明らかにしていません。

「婚姻の平等にさらに前進」=原告ら、判決に歓喜―同性婚訴訟・名古屋高裁

同性婚を認めない民法などの規定を違憲と判断した7日の名古屋高裁判決を受け、原告らは「婚姻の平等にさらに前進した」などと喜びをあらわにした。
午前11時すぎ、裁判長が違憲判断を示した判決を読み上げると、原告の鷹見彰一さん(仮名、30代)はかみしめるように何度もうなずきながら聞き入った。閉廷すると廷内に拍手が湧き起こった。
判決後、原告や弁護団が名古屋市内で記者会見した。鷹見さんは、判決が異性婚と区別しない法制度の必要性に言及していた点に触れ「当事者に限らず、これからの子どもたちのためにも良い判断」と笑顔を見せた。仕事の都合で法廷に来られなかったパートナーで原告の大野利政さん(仮名、30代)について「心にあったもやもやが軽くなったのではないか」と思いやった。
弁護団長の山田麻登弁護士は、「法律婚制度を利用できないこと自体が違憲であるという判断を下した点について、地裁判決よりも前進しており、高く評価できる」などとする声明を読み上げた上で、「法律婚で当然というベースがあるように感じた」と話した。
[時事通信社]