再審、検察抗告の原則禁止明記へ 法務省、例外容認に反発も

再審制度を見直す刑事訴訟法改正案を巡り、法務省が、検察抗告は十分な理由がある場合に限定するとした修正案を再修正し、抗告の要件をより厳格化して「原則禁止」と盛り込む方針を固めたことが21日、関係者への取材で分かった。一部自民党議員が抗告禁止を強く求めている。ただ完全禁止とはせず例外的に抗告できる余地を残しており、自民側の反発が収まるかどうかはなお見通せない。
改正法施行5年後の見直し規定を「5年ごとの見直し」に再修正する方針であることも判明。法務省は、自民が近く開催する司法制度調査会と法務部会の合同会議で再修正案を示すとみられる。
十分な理由がある場合に限り検察抗告を認めるとした修正案に異論が出たことを受け、司法制度調査会長の鈴木馨祐前法相が法務省に再検討を要求。関係者によると、法務省は「原則禁止」と明記せざるを得ないと判断した。一方で、やむを得ない事情がある場合には例外的に認めるとする。
21日、複数の自民議員が国会内で記者会見し、抗告禁止を改めて求めた。

両陛下、モンテネグロ大統領夫妻と会見

天皇、皇后両陛下は21日、来日したモンテネグロのミラトビッチ大統領夫妻と皇居・御所で約25分間会見された。
宮内庁によると、天皇陛下は冒頭、日本と同国が今年、外交関係樹立20周年の節目であることに触れ、歓迎の言葉を述べた。大統領は日本のこれまでの協力に感謝した上で、陛下に同国訪問を招請した。
両陛下と大統領が英オックスフォード大で学んだ経験があることも話題になり、大統領が在籍したカレッジ(学寮)を挙げると、天皇陛下は「行ったことがあります。非常に美しい庭がありますね」と応じていた。 [時事通信社]

警察官、クマに襲われ重傷=付近に女性遺体―岩手

21日午前9時50分ごろ、岩手県紫波町の山あいで行方不明の女性を捜索していた県警紫波署の男性署員(56)がクマに襲われ、重傷を負った。ハンターがその場でクマを駆除。同日午後、付近の沢で身元不明の女性の遺体が見つかった。同署は遺体の状況から、クマに襲われた可能性が高いとみて身元の特定を急いでいる。
同署によると、20日午後5時45分ごろ、住民から「エンジンがかかった車がある」と通報があった。21日午前、同署員とハンター計7人で所有者の女性を捜索していたところ、署員が成獣とみられるクマに顔を引っかかれるなどしたという。
ハンターがクマを駆除した後、子グマの目撃情報があったため、捜索を一時中断し、午後2時に再開。署員が襲われた数十メートル先の沢で女性の遺体を発見した。 [時事通信社]

エネルギー分野で協力強化=日カタール首脳が電話会談

高市早苗首相は21日、カタールのタミム首長と電話で会談し、エネルギー分野などでの2国間協力を強化することで一致した。カタールは日本の液化天然ガス(LNG)輸入の5.3%を占める。
首相は会談で、イラン情勢の沈静化に向け「カタールをはじめとする国際社会と連携し、必要な外交努力を粘り強く行っていく」と伝達。タミム首長は「事態の安定化に向け協力していきたい」と応じた。 [時事通信社]

また「再生医療クリニック」で法令違反 少なくとも5人が体調不良訴えるも国に報告せず 厚労省が緊急命令

福岡県福岡市の再生医療クリニックで、治療後に患者の体調不良が相次いでいたにもかかわらず、国への報告を行わず治療を続けていたなどとして、厚生労働省は21日、このクリニックに対し再生医療の提供を一時停止するよう命じる緊急命令を出しました。
緊急命令を受けたのは、「医療法人社団禮聖会トリニティクリニック福岡」です。
厚労省によりますと、このクリニックでは2023年5月、再生医療の治療を受けた外国籍の患者のうち、少なくとも5人が悪寒や発熱、吐き気などの体調不良を訴え、このうち少なくとも1人は入院が必要になったということです。
クリニックは、健康被害が疑われた場合に必要な原因の調査や国への報告をしないまま、同様の治療を繰り返していました。
また、今年3月、別の再生医療クリニックで患者が死亡した事案が発生していて、今回のクリニックは、この事案で使用された細胞と極めて類似した製造工程で作られた細胞を提供した治療を行っていました。
これに対し、厚労省は先月、治療の中止を要請していましたが、その後も治療を継続していたことが明らかになりました。
さらに、患者に投与する細胞の量や方法などについて、医師ではなく、細胞の製造元である細胞加工施設が指示を出していた疑いもあるということです。
厚労省は、今回のクリニックのほかにも、少なくとも1件は体調不良や入院事例が確認された再生医療クリニックがあると確認していて、引き続き調査を進めていくということです。

東京ドームシティ「フライングバルーン」点検作業中の20代の女性作業員が挟まれ心肺停止で救助されるも先ほど死亡 東京・文京区

きょう(21日)正午前、東京・文京区にある「東京ドームシティ」で、点検作業中だった20代の女性作業員がアトラクションに挟まれる事故がありました。作業員は心肺停止の状態で救助されましたが、先ほど、死亡が確認されました。
きょう午前11時50分すぎ、文京区の「東京ドームシティ」で、「遊具に体を挟まれている」と119番通報がありました。
捜査関係者によりますと、「フライングバルーン」という座席が上下するアトラクションで、作業員の上村妃奈さん(24)さんが支柱の点検をしていたところ、アトラクションの最も高い所で停止していた座席が突然落下し、挟まれたということです。
消防がアトラクションの一部を壊し、隙間をつくるなどして救助活動を続け、発生からおよそ5時間後の午後5時ごろ、上村さんは救助されました。
上村さんは心肺停止の状態で病院に救急搬送されましたが、先ほど、死亡が確認されました。
「東京ドームシティアトラクションズ」はこの事故を受けて、きょうは臨時休業とし、あす以降も当面は営業を休止するとしています。
警視庁が事故の原因を詳しく調べています。

中東情勢に「悪戦苦闘」=高市首相、就任半年で所感

高市早苗首相は21日、就任から半年を迎えたことを受け、首相官邸で記者団から所感を問われ、「難しさを感じているのは外交だ。中東情勢は毎日毎日状況が変わる。ペルシャ湾にとどまる各国の船舶が外に出られる環境をつくりたいと一生懸命頑張っている」と語った。原油調達先の多様化に「悪戦苦闘している」とも説明した。
国内初の女性首相として半年間で感じたことを聞かれると、「私は男性か女性かではなく、主権者の代表としての矜持(きょうじ)を持っている。国民全体のために一生懸命働いていきたい」と強調した。 [時事通信社]

元理事長らに約10億円請求 東京女子医大、不正入試で損害

東京女子医大(東京都新宿区)は21日、不公正な推薦入試に加担して大学に損害を与えたとして、元理事長岩本絹子被告(79)=背任罪で起訴=ら5人に計約10億円の損害賠償を求める訴えを4月16日付で東京地裁に起こしたと発表した。
大学の第三者委員会は2024年8月に公表した調査報告書で、一部の推薦入試の際、同窓会組織が受験生の親族から寄付を受けていた問題を指摘。大学は、岩本被告らが職務を忠実に行う義務などを怠った結果、24、25年度の私学助成金が全額不交付になるなどの損害を受けたとしている。
岩本被告は、新校舎建設工事などを巡る報酬支払いで大学に損害を与えたとして、背任罪で起訴された。

陸自演習場で4人死傷 「訓練とはいえ…」安全管理に疑問の声も

大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場で戦車射撃訓練中に砲弾が破裂し、隊員4人が死傷した事故。演習場周辺には事故直後から消防や県警の車両が集まり、物々しい雰囲気に包まれた。近隣住民からは近くで事故が起きたことへの驚きや、自衛隊の安全管理を疑問視する声が上がった。
日出生台演習場は、大分県由布市や玖珠町などにまたがる西日本最大の陸自の演習場で、県によると4月は予備日も含め実弾射撃訓練などが計20日間予定されていた。
陸自や地元消防によると、この日は玖珠駐屯地に駐屯する西部方面戦車隊所属の10式戦車3両が、演習場内の射場で120ミリ対戦車りゅう弾の実弾の発射訓練をしていた。このうち1両の砲塔内で何らかの理由で砲弾が破裂し、搭乗していた男性隊員3人が死亡。女性隊員1人が顔などをやけどする重傷を負い、ドクターヘリで搬送された。これまでのところ演習場外への被害は確認されていないという。
玖珠町に住む女性によると、周辺では21日午前9時ごろから消防車や救急車が続々と集まり、上空ではヘリコプターが旋回していたという。女性は「演習の終わりを知らせるサイレンが普段よりも早く鳴ったので、何かあったのかと思った。訓練とはいえ、安全をきちんと確保していないのか」と首をかしげた。
日出生台演習場では2025年8月にも、西部方面戦車隊所属の隊員2人が訓練中に雷に打たれて死亡する事故が起きており、「事故が続いて、何人も亡くなっているのは悲しい」と話した。
別の70代女性もパトカーのサイレンで異変に気付いたといい、「交通事故でも起こったのかと近所の人と話していたら、テレビを見て驚いた。若い方も亡くなっていて……」と言葉を詰まらせた。
訓練を監視する市民団体「ローカルネット大分・日出生台」の浦田龍次事務局長(62)は「安全に訓練をしていると国から説明を受けてきたが、制御できない事態が起きることが明らかになった。原因を究明し、住民にきちんと説明してほしい」と求めた。
県は事故直後に県防災局内に「情報連絡室」を設置し、情報収集にあたった。佐藤樹一郎知事は定例記者会見で「原因をしっかりと究明し、訓練の安全管理に努めるとともに、不安に感じる地域住民に対して丁寧な説明に努めていただきたい」と注文した。
防衛省九州防衛局の中辻綾太企画部長は由布市内で報道陣の取材に応じ、「地元の皆様にご心配、ご迷惑をおかけして誠に申し訳なく思っている。原因などは陸上自衛隊の事故調査委員会で究明されていくと思うが、いかなる訓練であっても安全を徹底することは同じだ」と話した。【山口泰輝、岡田愛梨、成松秋穂】

男児、同級生に「父が大嫌い」 虐待相談なし、背景を捜査

京都府南丹市で市立園部小の安達結希さん(11)の遺体が遺棄され、死体遺棄の疑いで父親の安達優季容疑者(37)が逮捕された事件で、結希さんが同級生に「お父さんが嫌い」と不満を漏らしていたことが20日、学校関係者への取材で分かった。府警は結希さんが虐待を受けたとの相談は把握していないとしており、家庭内の人間関係など背景を捜査する。
関係者によると、結希さんは同級生に「お父さん大嫌いや」と発言。父親の話になると「名前出さんといて(出さないで)」と拒否するような反応を示すこともあった。こうした状況は、一部の保護者も把握していた。
府警によると、容疑者は結希さんと養子縁組した養父に当たる。府警には結希さんが虐待や暴行を受けたとの相談は寄せられていなかった。