不動産管理会社「ハナマサ」(東京都世田谷区)の株券を偽造したなどとして男女3人が逮捕された事件で、虚偽の登記を申請したなどとして、警視庁暴力団対策課は2日、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、いずれも会社役員の松沢泰生容疑者(74)=東京都渋谷区=と、沢田洋一容疑者(76)=新宿区=を再逮捕した。
また、5年3月にハナマサの定款を偽造したとして、有印私文書偽造・同行使の疑いで、松沢容疑者と、無職の斎藤ゆかり容疑者(60)=目黒区=も再逮捕した。暴対課はいずれも認否を明らかにしていない。
松沢、沢田両容疑者の再逮捕容疑は4年12月、東京法務局に松沢容疑者がハナマサの代表に選任されたとする虚偽の登記を申請し、登記を書き換えさせたとしている。
暴対課によると、虚偽の登記申請する直前に、ハナマサ所有の土地が別の企業に10億円超で売却され、うち約8億円が松沢容疑者の関連会社に流れていたという。3人は11月にもハナマサの株主権を巡る訴訟を有利に進めるために株券や株式譲渡契約書を偽造したなどとして逮捕されており、暴対課は3人が不正に会社を乗っ取ろうとしたとみて、一連の事件との関連を調べている。
「公約違反だ」 新潟県議会で県民が知事にヤジ 原発再稼働巡り
新潟県議会12月定例会が2日開会した。本会議で花角英世知事が、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認すると表明し、その判断に関してこの議会で自身への信任を問いたい旨を発言すると、傍聴席から「公約違反だ」「恥を知れ」などとのヤジが飛んだ。
花角氏は冒頭、前回の議会以降の県政の主な動きを説明するとして、自身が11月21日に表明した再稼働の容認について言及した。
そのうえで、この判断に対する県民の意思の確認方法について、県議会に対し「信任を得られるか、または不信任とされるかの判断を仰ぎたい」と述べ、今定例会中の信任・不信任を求めた。
花角氏は初当選した2018年の知事選以来、再稼働の是非を判断した際は「県民に信を問います」と公約してきた。その手法は明示してこなかったが、県民の直接投票による方法を幾度となく示唆してきた。
しかし、実際に選択したのは県議会で「信」を問うという手法で、この日の県議会の傍聴席では、再稼働に反対・慎重姿勢の県民らが花角氏の一連の発言に対し、ヤジを飛ばした。
今定例会には原発再稼働に伴う安全対策や防災対策を県民に周知するための広報費3142万円などを計上した2025年度一般会計12月補正予算案が提出された。
花角氏はこの可否によって自身への「信」を問う考えで、採決は閉会日の22日となる見通し。【木下訓明】
母親の遺体を2年以上放置か 60代男性を遺棄容疑で逮捕 警視庁
同居していた母親とみられる遺体を2年以上放置したとして、警視庁立川署は2日、東京都国立市の職業不詳の60代男性を死体遺棄容疑で逮捕した。立川署は、責任能力を見極めるためとして、男性の氏名を公表していない。
逮捕容疑は2023年7月~25年12月1日、80代の母親とみられる遺体を自宅アパートの押し入れに隠したとしている。容疑を認め、「認知症の母親を介護していた」と話している。
立川署によると、男性は母親と2人暮らしだった。1日午後にアパートの管理者が別の用事で訪ねたところ、男性が「母は亡くなり、押し入れにいる」と話したため110番した。押し入れには芳香剤が置かれていたという。【岩本桜】
セクハラで町長が辞意 問責決議案を可決した議会には欠席→夕方に会見 佐賀・有田町
佐賀県の有田町議会は2日、松尾佳昭町長への問責決議案を全会一致で可決しました。松尾町長は午後5時から臨時会見を開き、町長を辞職する意向を明らかにしました。
■有田町議会・蒲原多三男町議
「女性に対するセクハラ、同席された方々に不快感を与えるなど松尾町長に対する責任を問いたい。」
2日に開会した有田町議会の定例議会に議員から提出されたのは、松尾佳昭町長(52)の問責決議案です。
その松尾町長は体調不良を理由に議会を欠席しました。
決議案によりますと、松尾町長はことし9月、企業誘致に関連して名古屋市を訪れました。
誘致先の企業との宴席で酒に酔った松尾町長は、接客していた女性にセクハラ行為をしたといいます。
松尾町長は11月、議会に対し。
『その時の記憶が全くない』『町長としてあるまじき行為だった』
酩酊して記憶がないとした上で、セクハラを認めたということです。
町議らによりますと、誘致予定の企業はセクハラ行為を受け一時、町内への進出に難色を示しましたが、現在は検討中だといいます。
町長への問責決議は、全会一致で可決されました。
有田町に住む人は。
■町民
「失敗は人間なら誰でもあると思いますよ。」
「してはいけないことだけど、お酒がちょっと度が過ぎたんじゃないか。初心に返って頑張ってもらえたらありがたい。」
問責決議には拘束力はありません。
■蒲原多三男町議
「今の現状を、どのように町長が認識されているかという段階だと思います。」
松尾町長は先ほど、午後5時から会見を開いています。
「事態の深刻さ認識」=警察庁長官がクマ出没現場視察―岩手
警察庁の楠芳伸長官は2日、クマによる人身被害が続く岩手県を訪れ、ライフル銃による駆除任務を行う機動隊員らを激励し、盛岡市内のクマ出没現場を視察するなどした。楠長官は「事態の深刻さを認識した」と話し、住民の安全確保を最優先に被害防止の取り組みを進めるよう指示した。
相次ぐ被害を受け、警察は応援の機動隊員らで構成し、ライフル銃による駆除を行う対応チームを秋田、岩手両県に設けた。11月13日に活動を開始し、同18日には岩手県岩泉町のクマ出没現場に初出動したが、日没で発砲はしなかった。
県警幹部から対応状況の報告を受けた楠長官は、県警本部で対応チームら関係職員約90人に訓示。「クマ駆除はこれまで警察が経験したことのない任務だが、使命感と気概、全国警察が一丸となっているという自負を持って任務に当たってほしい」と要望した。
その後、10月20日にクマ1頭が出没し、捕獲された盛岡市の原敬記念館を視察。報道陣に「市中心部で保育園も隣接する場所であり、地域住民の安心、安全を脅かす深刻な事態だと認識した」と話した。 [時事通信社]
不正購入品受け取り容疑で2人逮捕=転売し3億円超売り上げか―兵庫県警
不正に購入されたと知りながら炊飯器2台を受け取ったとして、兵庫県警などは2日、組織犯罪処罰法違反容疑で、いずれも中国籍で会社役員の趙列峰(35)=埼玉県川口市本町、叶超峰(35)=同市上青木西=両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。
県警によると、2人は昨年1月~今年7月、不正購入されたテレビやスマートフォン、カメラのレンズなど6831点を業者に持ち込み、計約3億3000万円を得ていた。複数の業者に買い取らせていたとみられ、実態解明を急ぐ。 [時事通信社]
多額献金した母親の銃撃を「考えたことはある」 山上被告が明かす 安倍氏銃撃裁判
令和4年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)は、2日の第12回公判での被告人質問で、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)に入信し、多額の献金をした母親の銃撃を「考えたことがある」と述べた。
被告人質問はこの日で3日目となり、裁判員や裁判官の質問に入った。裁判官は事件の動機について、「旧統一教会への怒りや恨み、葛藤からになるか」と問うと、被告は「はい」と認めた。
これまでの公判や被告人質問によると、被告の母親は平成3年に旧統一教会に入信し、10年ごろまでに約1億円を献金。一家は困窮に陥ったという。
続けて裁判官が「(恨みなどの)そういった感情は母親には向かわなかったのか」と質問すると、被告は「実際に行うかどうかは別として、母親に向くことはあった」と、パイプ銃を自作していた時期に母親の銃撃を考えていたことを明かした。母親の銃撃を見送った理由は「そもそも母親の献金は旧統一教会の教義に従ったもの。(恨みなどの対象が)母個人ということでもない」と述べた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は当初、旧統一教会の最高幹部らの襲撃を試みたが失敗。新型コロナウイルス禍で最高幹部が来日する見通しが立たなくなり、襲撃の対象を安倍氏に切り替えたとされる。
裁判官は「国内の旧統一教会の関係者を狙うことは考えなかったのか」とも質問。被告は「日本の幹部を襲撃したとしても解決にはならない」と答え、「解決」とは、「旧統一教会への献金や(献金に絡む家族間の)争いが起きるのを無くすということです」と述べた。
「襲撃で迷惑になるので」山上被告、事件直前に自民候補へ投票と明かす 安倍氏銃撃公判
令和4年7月に参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相が銃撃された事件で、殺人などの罪に問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判の第12回公判が2日、奈良地裁で開かれ、3日目となる被告人質問が行われた。被告は事件直前に参院選の期日前投票を行い、自民党公認候補に投票していたことを明かした。
安倍氏が銃撃されたのは、当時奈良選挙区から立候補していた佐藤啓参院議員(官房副長官)の応援演説中だった。佐藤氏は安倍氏のすぐ近くで応援演説を聴いており、第2回公判では証人として出廷している。
被告人質問によると、被告は事件を起こす約1時間前、現場となった近鉄大和西大寺駅(奈良市)近くの商業施設で期日前投票を行い、佐藤氏に投票したという。
佐藤氏を投票先に選んだ理由について、被告は「(安倍氏の)襲撃を実行すれば演説が中止になり、そこにいる候補には迷惑になるので」と述べた。
弁護側の質問に答えて投票先を明かした形で、検察側が質問に疑義を呈したが、裁判長は「『投票の秘密』なので話す必要はありません。弁護側が聞く範囲で答えていただいて構いません」と被告に告げた上で質問を認めていた。
乾燥大麻密輸容疑で女2人逮捕=31キロ、関空で最大摘発量―大阪府警・税関
大阪府警関西空港署と大阪税関は2日までに、乾燥大麻約31キロ(末端価格約1億5000万円相当)をタイから密輸したとして、麻薬取締法違反(営利目的共同輸入)の疑いで、茨城県つくば市の会社員タ・ティ・リン容疑者(26)らベトナム籍の女2人を逮捕した。逮捕は10月12日で、既に起訴された。認否は明らかにしていない。
税関によると、関西空港では1994年の開港以来、乾燥大麻の一度の摘発量としては過去最大。約6万回分の使用量に相当するという。
逮捕容疑は10月12日、共謀の上、タイから飛行機で乾燥大麻計約31キロを営利目的で輸入した疑い。
小さくブロック状にした乾燥大麻を、乾燥エビや煮干しなどの食品で覆ってパッキングし、スーツケース4個に入れていたという。関東地方に住むタ容疑者らが関西空港を訪れたことを不審に思った税関職員がスーツケースを検査し発覚した。
タ容疑者らの携帯電話には、指示役とみられる者とのやりとりが残されており、同署は組織的な犯行とみて調べる。 [時事通信社]
高市首相、廃炉作業「着実に進捗」=福島第1原発を初視察
高市早苗首相は2日、東京電力福島第1原発(福島県大熊、双葉両町)を視察した。この後、記者団に「廃炉や処理水の海洋放出が安全かつ着実に進捗(しんちょく)している」と強調。政府と東電が目指す2051年までの廃炉完了について「安全確保を最優先に、国も前面に立って最後まで責任を持って取り組む」と表明した。
首相の福島訪問は10月の就任後初めて。東日本大震災に伴う同原発事故から来年3月で15年の節目を迎えることを踏まえ、復興を重視する政権の姿勢を示す狙いがある。廃炉作業などについて説明を受け、内堀雅雄知事とも面会した。
首相は、原発事故の除染で発生した「除去土壌」を保管する中間貯蔵施設も視察。政府は45年3月までに除去土壌を福島県外で最終処分する方針を決定しており、首相は「国としての約束であり、責任だ」と明言。全国的な復興再生利用の拡大に意欲を示した。30年以降の除去土壌処理に関する工程表(ロードマップ)を今後、段階的に示す考えも明らかにした。
首相は双葉町の帰還困難区域を訪問。同町の伊沢史朗町長から、樹木が繁茂した荒廃農地にクマやイノシシが出没して安全面での新たな課題になっていることや、農業再開のために不可欠なため池の除染が全く進んでいないことなどについて要請を受けた。 [時事通信社]