立民・岡田氏の質疑「不適切」=維新・藤田氏、台湾有事答弁巡り

日本維新の会の藤田文武共同代表は19日の記者会見で、台湾有事を巡り立憲民主党の岡田克也元幹事長が7日に行った衆院予算委員会での質疑について、「個別の具体事例を一つ一つしつこく聞くやり方は適切ではない」との認識を示した。
この質問に対して高市早苗首相は「武力行使も伴うなら存立危機事態になり得る」などと答弁。中国の反発を招いている。 [時事通信社]

沖縄・玉城知事「断じて許されない」 わいせつ容疑で米海軍兵士の書類送検受け

沖縄県内で今年6月、面識のない10代の少女にわいせつな行為をしたとして、在沖縄米海軍兵士の20代の男が不同意わいせつ容疑で書類送検されたことを受け、玉城デニー知事は19日、「女性の人権や尊厳をないがしろにする悪質な事件は、断じて許されるものではない」と述べた。県庁で報道陣の取材に答えた。
玉城知事は米軍に「大変遺憾だ」と伝えたと明かし、「米側にはなお一層、実効性のある隊員教育を徹底してほしい」とした。

漫画海賊版配信、米ITに賠償命令=出版大手4社に5億円・東京地裁

漫画の海賊版サイトのデータ配信に使われるサービスが著作権侵害に当たるとして、出版大手のKADOKAWAと講談社、集英社、小学館が米IT企業「クラウドフレア」(本社サンフランシスコ)に計5億600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。高橋彩裁判長は著作権侵害のほう助を認定し、同社に約5億円の支払いを命じた。
クラウド社は、契約したサイトのデータを世界各地に置いた自社サーバーに複製して配信する「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)」と呼ばれるサービスを提供している。海賊版配信を巡り、CDN事業者の責任を認めた判決は初めて。
判決によると、海賊版サイトはCDNを使って約4000作品を無料で配信。出版4社は2020年4月以降、人気漫画「進撃の巨人」「ONE PIECE」など4作品についてクラウド社サーバーからの削除を求めたが応じなかった。
クラウド社が配信主体かどうかが主な争点だった。高橋裁判長は、同社のサーバーに違法なデータを記録したのはサイト運営者で、同社は配信主体ではないと判断。ただ、CDNにより配信元サーバーへの負荷が大きく抑えられ、サイト運営者が効率的に多くのデータを配信できたと指摘した。
その上で、「海賊版であることは一見して明らかで、クラウド社は権利侵害を認識できた」と認定。出版4社から著作権侵害の通知を受け取って1カ月の時点でサービスを止める義務を負ったが怠ったとして、著作権侵害をほう助したと結論付けた。
出版4社は判決後の共同声明で「海賊版サイトの運営者が身元を隠して大規模配信を繰り返す現状において重要な判断。CDNの悪用防止に向けた一歩となることを期待している」とした。
クラウド社は「非常に残念に思う。控訴する予定だ」とするコメントを出した。 [時事通信社]

「違法解雇が原因で自殺」 20代男性遺族が旧ビッグモーターを提訴

中古車販売大手の旧ビッグモーター(BM)に新卒で入社した20代の男性が自殺したのは会社による違法解雇が原因として、男性の両親が19日、旧BMから損害賠償対応などを引き継いだ「BALM(バーム)」と旧BMの元幹部らに対し、計約8838万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は2020年4月に旧BMに入社し、東京都内の店舗に配属された。その約1カ月後、同社の人事担当者から、入社の条件とされていた自動車の運転免許の未取得が判明したことを理由に「会社にいられない」などと告げられ、退職届が送付された。男性は約20日後に自殺した。
コロナ禍の影響で、男性は入社までに免許を取得できなかった。入社直後に配属先の店長に伝えたが、店長からは「すぐ取って一緒に頑張っていこう」などと言われたという。
原告側は、会社が男性の弁明を聞く機会も面談も設けなかったなどとして、「客観的合理性や社会的相当性を欠く不当な違法解雇」を通告したと主張。その結果、男性は精神障害を発病、自死に至ったとして損害賠償を求めた。
19日に記者会見した男性の父親は「なぜ息子がそこまで追い詰められなければいけなかったのか、理由を説明していただきたい」と訴えた。両親は男性の死亡を巡り、国に対し労災保険の不支給処分の決定取り消しを求める行政訴訟も起こしている。
BALMは取材に対し、「ご遺族に心よりお悔やみを申し上げます。訴状を受領しましたら、裁判手続きにおいて、真摯(しんし)に対応してまいります」とコメントを出した。【塩田彩】
相談窓口
・#いのちSOS
「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。
0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時~翌午前0時
・いのちの電話
さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。研修を受けたボランティアが対応します。
0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時~午後10時。
0120・783・556=フリーダイヤル。午後4時~同9時。毎月10日は午前8時~11日午前8時、IP電話は03-6634-7830(有料)まで。
・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/【https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/】)
さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。
・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/【https://mainichi.jp/shakai/sos/】)
悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。

両手ポケットで話す中国の局長…「調整なしでプレスアレンジ」と官房長官が不快感

18日に北京で開かれた日中両国の外交当局の局長協議を巡り、木原官房長官は19日の記者会見で「日本側としかるべく調整されない形でプレスアレンジ(撮影機会の提供)が行われた」と不快感を示し、中国政府に申し入れを行ったことを明らかにした。
局長協議の後、ポケットに手を入れた中国の劉勁松(リウジンソン)・アジア局長が、日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長に話しかける映像がメディアに撮影され、報じられている。

セクハラ否定したのに失職の前市長、人権救済を申し立て…「安易に女性の言い分を認めた」

沖縄県南城市議会から2度目の不信任決議を受けて市長を失職した古謝(こじゃ)景春氏(70)は19日、那覇市内で記者会見し、南城市職員へのセクハラ行為を認定した市の第三者委員会に名誉を毀損(きそん)されたなどとして、日本弁護士連合会に人権救済を申し立てる考えを明らかにした。
古謝氏は会見で、改めてセクハラ行為を否定した上で、第三者委について「反論の機会を与えず、安易に(被害を訴える)女性の言い分を認めた」と批判。不信任決議と地元紙2紙の報道に「不公平だ」と訴えた。
一方、自身の失職に伴う市長選に出馬するか否かについて「ぎりぎりまで考える」と述べた。

都に3900万円賠償命令=取り調べ中死亡、一審から増額―東京高裁

警視庁新宿署で2017年、ネパール人男性=当時(39)=が取り調べ中に急死したのは留置担当警察官らの過失が原因だとして、男性の妻が東京都などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が19日、東京高裁であった。相沢真木裁判長は一審判決を変更して身体拘束と死亡との因果関係を認定。賠償額を大幅に増額し、都に約3900万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は17年3月の逮捕翌日、留置施設で暴れたため、手足をベルト型の手錠や縄で約2時間拘束された後、東京地検での取り調べ中に意識を失い死亡した。
一審東京地裁は23年3月、身体拘束の違法性を否定したが、警察官には病院に搬送する注意義務があったとして都に約100万円の賠償を命令。双方が控訴していた。
相沢裁判長は、身体拘束の必要性はあったとする一方、「手錠や縄を4回装着し直し、必要以上の強度で血流が著しく阻害されていた」と指摘。警察官には過失があり、血流の阻害がなければ男性は死亡しなかったとして因果関係を認めた。
判決後に都内で記者会見した代理人の小川隆太郎弁護士は「裁判所が(ベルト手錠の)検証を実施し、具体的な認定をしてくれたことが勝訴に結び付いた」と話した。
警視庁の庄司博幸訟務課長の話 判決内容を精査した上で今後の対応を検討する。 [時事通信社]

「不発弾のないラオスを」 愛子さま、被害伝える施設を訪問

ラオス滞在中の天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは19日、首都ビエンチャンでベトナム戦争中の米軍の空爆による不発弾被害を伝える「コープ・ビジターセンター」を訪問された。爆弾の残骸や手足を失った被害者の写真などを見て回り、「将来、ラオスが不発弾のない国になりますように」と案内した説明者に語ったという。
爆弾の構造や威力などについて説明を受けた際には、「非常に広い範囲で影響を及ぼす」と驚いた表情を見せ、質問を重ねていた。
この日はビエンチャン中高一貫校などにも足を運んだ。日本から派遣された支援者が日本語教育に当たっており、福笑いを取り入れた授業に「いいアイデアですね」と感心した様子。目隠しをした生徒が「ほっぺた」「みぎ、ひだり」などのアドバイスを受けながら、顔のパーツを動かす姿にほほえんで拍手していた。【ビエンチャン柿崎誠】

神戸6歳男児死亡 分離公判の叔父「俺は神になる」と精神的に支配 3姉妹間の暴力指示も

令和5年6月、神戸市西区の草むらで、付近に住む保育園児、穂坂修(なお)ちゃん=当時(6)=の遺体が見つかった事件で、修ちゃんに激しい暴行を加えて死亡させ、遺体を遺棄したとして、傷害致死などの罪に問われた母親の沙喜被告(37)ら3姉妹の裁判員裁判初公判が19日、神戸地裁(松田道別裁判長)で開かれた。
検察、弁護側双方の冒頭陳述では、虐待の構図と穂坂家のいびつな家庭環境が明らかになった。
検察側の冒陳によると、4年12月、祖母と3姉妹の自宅を別居していた大地被告(34)が訪れ、そのまま同居を開始。同月下旬ごろ、修ちゃんから「にいに、嫌い」と言われたことで、虐待行為が始まったという。
初めは素手や空のペットボトルで殴っていたが、次第に孫の手、竹の棒、鉄パイプとエスカレートしていった。同時に、知的障害や強迫性障害があった3姉妹に対して「俺は神になる」「警察のトップだ」などと暗示をかけて精神的な支配を強め、修ちゃんに対する暴行を指示するように。指示を拒んだり虐待を止めたりすると、姉妹同士で暴力を振るうよう命令したという。
5年4月下旬には、通っていた保育園の職員が修ちゃんの尻にあざがあるのを確認。翌5月上旬には、修ちゃんが自宅2階の窓から「お腹空いた」「家に誰もいない」と泣いているのを保育士が発見し、区役所も介入を図ったが、最後まで修ちゃんが保護されることはなかったという。
そうして迎えた6月19日。検察によると、大地被告は朝美被告(32)、朝華被告(32)の2人にうつ伏せの修ちゃんの両手足を押さえつけ、沙喜被告に鉄パイプで殴るようそれぞれ指示。その後、大地被告が修ちゃんの背中の上で何度も飛び跳ねたり、踏みつけたりして死亡させたとしている。
検察側は「小さい子供を、体格差のある成人4人が暴行した」などと虐待の構図に言及し、「大地被告からの被害を最小限にとどめるために修ちゃんを犠牲にした」と指弾。また「3人は違法な行為と認識しており、外部に助けを求めることもできた」などと指摘した。
一方弁護側は「大地被告からの精神的支配を受け、暴行を止められなかった」として、3人が犯罪行為以外を選択する「期待可能性」はなかったと主張した。(宮崎秀太、浦柚月)

なぜ燃え広がった?大分・大規模火災 木造密集地解消に課題多く

大分市佐賀関で起きた火災はなぜこれほど広範囲に延焼したのか。
火災が起きたのは東に延びる半島のくびれた部分にある狭い平地。東西が山で、南北に延びる谷のようになっており風の通り道となる。さらに、佐賀関は古くからの港町で、狭いエリアに古い木造住宅が軒を連ね、道路幅が狭い場所が多く消火活動も難しい。
大分地方気象台によると、火災が発生した18日は冬型の気圧配置が強まり、強い北西の風が吹きやすい状況だった。気象台は17日午前7時半過ぎに大分市を含む大分県中部などの海上に強風注意報を発表。19日未明に解除するまで強風への警戒を呼びかけていた。
大分県臼杵市消防本部の元消防長で大分大減災・復興デザイン教育研究センター客員教授の板井幸則さんは、「木造密集地に強い風が吹いたことで一気に燃え広がったのではないか。風で舞いあがった火の粉も延焼につながった可能性がある。ヘリによる消火も夜間は対応できない」と話す。
木造密集地の火災は1995年1月の阪神大震災で大きな被害を出し、2016年12月の新潟県糸魚川市の火災や24年1月の能登半島地震で起きた石川県輪島市の火災など近年も後を絶たない。板井さんは「今後も各地で起きる可能性があり、今回の火災の検証が重要だ」と訴える。
ただ、木造密集地の解消には空き家の存在が支障になる。大分市によると、佐賀関では人口減少とともに空き家が増加。20年度の実態調査では561件の空き家が確認され、大分地区に次いで多かった。相続で所有者が複数にわたっていたり、道路幅が狭い場所に密集しているため再開発が難しかったりして解消には課題が多いという。【平川昌範】