前NHK会長で、日本銀行理事などを歴任した稲葉延雄(いなば・のぶお)さんが6日、誤嚥性肺炎のため東京都内の病院で死去した。75歳。NHKが13日、発表した。
昭和25年、静岡県生まれ。49年に東京大経済学部を卒業し、日銀入行。企画局参事、考査局長などを経て平成16年に理事。20年にリコー特別顧問に転じ、令和4年にリコー経済社会研究所参与。5年1月にNHK会長に就任し、今年1月に退任するまで1期3年を務めた。
日銀では主流の企画部門を歩み、「将来の総裁候補」とされた。リコーに移ってからは取締役として、コーポレートガバナンス(企業統治)改革などを推進した。
NHK会長時代には、5年10月の受信料1割値下げを受けて、大幅な経費削減を実施。インターネット配信を初めて必須業務とした「NHK ONE」を昨年10月に開始した。また、昭和30年に放送した「緑なき島」をめぐって長崎市の端島(通称・軍艦島)の元島民とNHKが和解した後、自身の判断で元島民に謝罪した。
千葉・市川市長、説明誤り「反省」 集団礼拝認めない方針は継続
千葉県市川市がモスク(イスラム教の礼拝堂)による市立公園での集団礼拝を認めなかった問題を巡り、田中甲市長は13日の定例記者会見で、判断根拠に関する説明の誤りを改めて認めた。ただし、集団礼拝は今後も認めない方針だという。
「精神的に耐えきれず引っ越し」発言
田中氏は5月の会見で、モスクに隣接する家の住人が精神的に耐えきれずに引っ越したという趣旨の発言をし、集団礼拝を認めない根拠の一つと説明した。ところが毎日新聞の取材に、この家の元住人は事実関係を否定した。
13日の記者会見で田中氏は「隣の土地の話と(別の土地のことを)混同して話をしたということは認めなければならない」と語った。「正確に私が伝えなかったことに対する反省はある」と述べた一方で、「(元住人に)謝罪するつもりはない」とした。
また、市立公園の利用方針については「不特定多数の方が使用する公園での集団的な礼拝(を認めない)という判断は間違っていない」と述べた。【石塚孝志】
沖縄強盗殺人、SNS中傷で遺族コメント 「2度殺されたよう」
那覇市で女性が殺害され、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の海兵隊員が強盗殺人容疑で逮捕された事件で、女性の遺族は13日、SNSで相次ぐ女性を中傷する投稿について「私たちは、彼女が2度も殺されたような、とても深い心の痛みを感じている」などとつづったコメントを代理人弁護士を通じて発表した。沖縄県警は法令に抵触する投稿について削除依頼していると明らかにした。
遺族はコメントで「彼女が亡くなったその日から以前とは全く違う世界に住んでいる」「今の苦しい毎日に終わりは来るのかと、不安で希望が見えない時間を過ごしている」と心境を明かし、「命を奪った人には、その重さに見合う償いをしてほしい」と訴えた。さらに「彼女は命を奪われるだけでなく、亡くなった後も尊厳を傷つけられている」とつづった。代理人弁護士によると、遺族は女性をおとしめるSNSの投稿を目にし、心を痛めているという。
井沢和生県警本部長は13日の県議会本会議で、法令に抵触する投稿はプラットフォーム事業者に削除を依頼していると明かし、「悪質な投稿については法と証拠に基づき捜査を進める」と述べた。
事件は3日未明に発生。SNSでは、被害女性とみられる写真とともに、女性の落ち度で事件に巻き込まれたと責める内容の投稿が相次いでいる。【平川昌範】
大分県、約3万8000件に上る個人情報漏えいの可能性
大分県は13日、およそ3万8000件に上る個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。
大分県防災対策企画課 山口満課長
「県民の皆さんには多大なご心配とご迷惑をおかけしているが、冷静に対応してもらうようよろしくお願い致します」
大分県によりますと、防災メールの配信システムの運用などを委託しているアルカディアが、第三者による不正アクセスを受けました。
そのため、登録されている個人情報が漏えいした可能性があり、対象は合わせておよそ3万8000件に上ります。これまでに個人情報が悪用された形跡はないということです。
現在、メールの配信は継続していますが、新規の登録や設定の変更は停止。県は不正アクセスについて警察に相談していて「悪用される可能性があるため、不審なメールには注意してほしい」と呼びかけています。
神社で相次ぐ銅板窃盗地域住民が怒りの声「罰当たりだ」神様を祀る場所での卑劣な犯行
今年に入り、全国各地で神社の屋根の“銅の板”が盗まれる窃盗事件が相次いでいるのをご存知でしょうか?“罰当たりだ”。神社を支える、地域の人たちからは怒りの声があがっています。
「これですわ」
倉庫の屋根を覆っていた銅板が…
窃盗の被害にあったのは、高知県香美市にある「神賀神社」。銅の板、123枚を盗まれました。被害はおよそ28万円にのぼるといいます。
猪野々地区長 梶原正道さん 「極めて残念です、憤りを感じる。地区全員のよりどころですね、この神社のおかげで地区が一つにまとまっている」
今年に入り、全国各地で相次いでいる銅の窃盗。1月には宮崎県の温泉施設の跡地で。4月には石川県の神社の屋根からそれぞれ銅管や銅板が盗まれました。
さらに、7月には神奈川県で河童の銅像も窃盗の被害に。
この背景として考えられるのが、銅の高騰です。
2021年1月には、1トンで87万円だった銅。その後、みるみるうちに価格が高騰し、今年8月には1トン=235万円を超え、最高値を記録しています。
長野県阿南町の神社でも先月、屋根を覆う銅板がはがされ、持ち去られる被害がありました。
鴨目上栗八幡社 佐々木廣賢総代長 「こんな小さい集落で思ってもいない災難で戸惑っている。まったく罰当たりだと思う」
Nスタがきょう向かったのは、長野県大鹿村にある神社。
高柳光希キャスター 「被害にあったのがこちらの神社ですね。屋根に使われていた銅板がはがされて盗まれた後、今はブルーシートがかけられています」
集落から離れた山あいにあるこちらの神社でも先月、何者かによって屋根の銅板が持ち去られました。
雨漏りを防ぐため、ブルーシートをかぶせて応急処置をしていますが、修理には数百万円ほどかかるといいます。
信濃宮総代長 前島正介さん 「少しずつ祭りで貯めたお金で神社を守っているわけですよ。こういった状態で追い打ちをかけられると、神社自体の運営が厳しい」
近隣住民からも悲しみの声が…
近くに住む人 「本当にもう悲しいですね。“よく罰が当たらないな”と逆に不思議なくらい」
長野県内では同様の被害が相次いでいて、警察は連続性があるとみて捜査しています。
東大学長選「逆転選出の理由説明を」 教職員有志が要望書提出
東京大の学長選考を巡り、教職員有志が13日、選考過程についての説明を求める要望書を学長選考・監察会議に提出した。教職員による意向投票で2位だった藤垣裕子・大学院総合文化研究科教授(64)が、1位の教授を逆転して選ばれており、具体的な選考理由などを明かすよう求めている。
関係者によると、工学系や経済系、理学系、医学系などの教職員9人が発起人となった。要望は5項目あり、意向投票の結果をどのように考慮したか▽(最終選考の対象となった)5人をどう比較・検討したか▽国際卓越研究大学の構想とガバナンス改革をどう評価したか――などについて書面で回答するよう求めている。期限は示していない。
学長選考は9月28日に行われた。意向投票は2回行われ、上位3人に対する2回目の意向投票では1位の教授が1107票、藤垣氏は553票を獲得。学長選考・監察会議は、意向投票のほか面接や所信表明の動画などを総合的に考慮して次期学長予定者を決定したと発表していた。【斎藤文太郎】
住宅から腕時計など盗まれる…被害総額1億円超か 被害者「ゾッとする」“トクリュウ”の可能性も
狙われたのは、家族が外出中の住宅でした。防犯カメラには3人組が玄関をこじ開け、ものを盗み出す一部始終が残されていました。
徳島市の住宅前に止まった1台の車。後部座席から降りてきたのは、帽子やマスクで顔を隠した、不審な3人組です。
玄関に近づくとバールのようなものを取り出し、ドアの隙間にねじ込みます。玄関をこじ開けるまで、わずか1分ほど。3人組は足早に、住宅に侵入しました。
被害にあった住人
「間にバールを突っ込んでグイグイやって。防犯しようがない。鍵を二重でロックしても、こじ開けられるし」
事件が起きたのは、夏休み終盤の今年8月31日。住人の男性によりますと、家族全員が外出していた午後6時半ごろのことでした。
被害にあった住人
「家中の引き出しを引き出して、中のものを全部出して。散らかっているというレベルじゃない」
防犯カメラには、盗んだものを運び出す様子も映っていました。
被害にあった住人
「警備会社や警察が来るまでに『とにかく多く運び出すぞ』と」
玄関に運ぶ役、車に積み込む役。盗まれたのは腕時計やカバンなどで、被害総額は1億円超えとみられています。
被害にあった住人
「犯人と鉢合わせしていたら、殺されている可能性がある。ゾッとする」
警察は、匿名・流動型犯罪グループいわゆる“トクリュウ”による犯行の可能性も視野に、捜査しています。
被害にあった住人
「そういう事件が徳島でもあることを、恥ずかしながら全く(知らなかった)『事件は関東で起きているな。大変だな』という思いでしか見ていなかった」
捜査関係者によりますと、3人組が乗っていた車は県外ナンバーで、ナンバープレートを換えながら逃走した可能性があるということです。
職員2000人分の個人情報漏洩の恐れ 「アルカディア」サイバー攻撃で 兵庫・加古川市
兵庫県加古川市は13日、市職員約2000人が登録している一斉メール配信サービスのシステムがサイバー攻撃を受け、氏名や個人メールアドレスなどの個人情報が漏洩した恐れがあると発表した。
市によると、このサービスを運用する事業者「アルカディア」(大阪府箕面市)のシステムに今月11日夕、不正アクセスを疑わせる挙動が確認され、同社は応急措置を経て13日に配信サービスを停止し、市側に連絡。漏洩の恐れがある個人情報は、配信サービスに登録した職員の氏名▽個人メールアドレス▽所属▽職員番号。市は職員に対し不審なメールの着信に関する注意喚起をおこなっている。
このサービスは、市が職員に対し災害時などに緊急の情報配信を一斉に行うため、職員に個人所有アドレスへの登録を促している。個人のほか、各部署での登録もある。
栃木県選管「問い合わせがあったならば『差し控えたほうがいい』と答える」簗大臣のシャトルバス問題
簗農林水産大臣が選挙期間中に、有権者をシャトルバスで無料送迎していた問題をめぐって、栃木県の選挙管理委員会はJNNの取材に対し、「問い合わせがあったならば『差し控えたほうがいい』と答える」などと回答しました。
選挙期間中に、有権者をシャトルバスで無料送迎していた問題をめぐって、簗農林水産大臣はきょうの国会で、「選挙管理委員会にバスを借り上げる前に確認をした」などと答弁しました。
一方、栃木県の選挙管理委員会はJNNの取材に対し、「もし問い合わせがあったなら『差し控えたほうがいい』と答える」などと説明しました。
栃木県選管によりますと、候補者からの問い合わせがあった際に参照する、総務省の実例集があり、似た事例が「公職選挙法の利益供与にあたる」と示されているということです。
簗大臣側から問い合わせがあったかについて、栃木県選管は「記録が残っていないので確認ができない」と回答しました。
高市首相、簗農相の「進退」に含み…バス無料送迎問題では「違法性あれば躊躇しない」と更迭辞さない考えも
高市首相は13日の衆院予算委員会で、自身を衆院選で支援しなかった地元首長の自治体の道路予算を「カットした」などと発言した簗農相について「行政の運営をしていいのかも含め、しっかりと考えさせていただく」と述べ、進退の判断に含みを持たせた。簗氏の陣営が衆院選中に支持者をシャトルバスで無料送迎した問題では、首相自身が簗氏から事情を聞き取るとし、「仮に違法性があれば、躊躇(ちゅうちょ)しない」と更迭を辞さない考えも示した。
この日は首相と全閣僚が出席して基本的質疑が行われた。簗氏は、道路予算に関し「(国土交通省に)減額を求めた事実はない」と改めて釈明した。無料送迎問題では、野党から「公職選挙法違反ではないか」と追及を受けた。簗氏は、出陣式の出席者を臨時駐車場から会場までバスで送迎したことは認めつつ、「会場費の一部で、利益供与や寄付にはあたらない」と違法性を否定した。
簗氏は午前の予算委では、事前に陣営スタッフが地元の選挙管理委員会に問い合わせ、違法性がないことを確認したと答弁した。これに対し、栃木県選管は13日午後、「問い合わせの有無については確認できない」とのコメントを発表した。読売新聞の取材に対し、こうした問い合わせがあった場合には「過去の実例や判例に基づき『公選法上の利益供与にあたるおそれがあるため、差し控えてほしい』と伝える」と説明した。
首相は予算委で、野党から無料送迎問題を含め、簗氏の進退や任命責任を重ねて問われ、「現時点で公選法違反だと決めつける権限もなく、事実関係全体が見えない。きょうの時点で聞かれても答えかねる」と述べるにとどめた。
首相は13日夜、首相官邸で記者団に対し、無料送迎問題について「(簗氏から)今夜中に電話なりでまず報告を受けたい」と語り、14日の衆院予算委後にも改めて簗氏と面会して話を聞く考えを示した。