京都市山科区で昨秋、高齢男性を殺して金品を奪ったとして、京都府警は26日、同区に住む50歳代の男を強盗殺人などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
複数の捜査関係者によると、男は昨年10月1日未明、同市山科区椥辻草海道町に住む寺田憲司さん(81)宅で、寺田さんを暴行して殺害し、金品を奪った疑いがもたれている。
男は同日午前7時頃、「物音がしたので(寺田さん宅に)入ったところ、部屋の中で倒れていた」と寺田さん宅から110番。寺田さんは現場で死亡が確認された。顔や胸などには、多数の打撲痕があったという。
部屋には物色された痕跡があり、府警は男が寺田さんを殺害して金品を奪った後、第一発見者を装って通報したとみている。寺田さんと男の関係は、取材上わかっていない。
捜査関係者や近くの住民によると、寺田さんは一人暮らし。親しかったという70歳代の女性によると、寺田さんは過去に保育施設でバスの運転手をしていたといい、「まじめで、一生懸命に仕事に取り組む人だった」と話した。
42歳男、起訴内容認める=6歳めい暴行死、コンクリ遺体遺棄―大阪地裁
大阪府八尾市の集合住宅でコンクリート詰めの女児の遺体が見つかった事件で、傷害致死と死体遺棄の罪に問われた飯森憲幸被告(42)の裁判員裁判の初公判が26日、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)であった。罪状認否で飯森被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、飯森被告は、自身の父親と実家で暮らしていためいの岩本玲奈さん=当時(6)=を引き取り、交際相手の柴田朱里被告(37)=死体遺棄罪で公判中=とともに面倒を見ていたと説明。自分の注意を聞かない玲奈さんにいら立ちを募らせ、同じ行動を繰り返すことに激高して暴行を加えたなどと指摘した。
弁護側は「当時23歳で結婚も子育ての経験もない中、父親らが子育てに協力せず悩んでいた」と訴え、量刑への考慮を求めた。
起訴状によると、飯森被告は2006年12月下旬~07年1月上旬、大阪市平野区の自宅で、玲奈さんの背中を蹴るなどして死亡させた上、24年11月、コンクリート詰めにした遺体を台車に載せて、父親が住んでいた八尾市の住宅の押し入れに運び、遺棄したとされる。 [時事通信社]
「裏DVD」を歌舞伎町のロッカーに隠し路上販売か、9人逮捕 ネット不慣れな高齢者に
東京・歌舞伎町の路上で通行人の男性に声をかけ、無修正のわいせつDVDを販売したなどとして、警視庁保安課は、わいせつ電磁的記録頒布などの疑いで、新宿区北新宿の無職、飯塚良則容疑者(56)ら、3つの路上販売グループの計9人を逮捕した。1人を除き、容疑を認めている。
保安課によると、容疑者らは店舗を持たず、歌舞伎町の路上などのコインロッカーにDVDを保管。通行人に「DVD。DVDは」と声をかけて客引きし、客が購入を希望すると、ロッカーから取り出した35枚1セットを、防犯カメラに写らない場所で1万円ほどで販売していた。歌舞伎町では過去にわいせつDVD販売店が繰り返し摘発されており、同課は摘発を逃れるため、店舗を構えずに路上で販売していたとみている。
客は70~80代の高齢男性が多く、「ネットで無修正動画を見る方法が分からずDVDを購入しようと思った」「架空請求が怖い」などと話しているという。売り上げの一部は暴力団に流れていたとみられる。
逮捕容疑は1~2月、わいせつなDVDを歌舞伎町の路上で不特定の客に販売したり、販売目的で自宅で保管したりしたとしている。
昨年の出生数、10年連続で最少更新し70万5809人…日本人のみならさらに減少か
厚生労働省は26日、2025年の国内の出生数(速報値)が過去最少の70万5809人だったと発表した。前年の速報値から1万5179人(2・1%)減少し、10年連続で過去最少を更新した。速報値には日本で生まれた外国人などが含まれており、6月に公表される日本人のみの出生数は、24年の約68万人からさらに減少する見通しだ。
国立社会保障・人口問題研究所が23年に公表した将来推計(中位推計)では、外国人を含む出生数が70万人台となるのは42年になると見込んでいた。少子化は想定より大幅に早いペースで進んでいる。
都道府県別で見ると、24年は全都道府県で出生数が前年より減少していたが、25年は東京都と石川県が増加に転じた。
発表された人口動態統計の速報値によると、死亡数から出生数を引いた「自然減」は89万9845人で、過去最大となった。死亡数は前年比0・8%減の160万5654人で、5年ぶりに減少に転じたものの、第1次ベビーブームで生まれた「団塊の世代」全員が25年に75歳以上を迎えており、今後も人口減少は加速するとみられる。
婚姻件数は前年比1・1%増の50万5656組だった。2年連続の増加となったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で婚姻数は19年(約59万組)から20年(約52万組)に大きく減っており、コロナ禍前の水準には戻っていない。
今回の速報値には、日本に住む外国人や海外在住の日本人も含まれている。国内で生まれた日本人のみの出生数は、公表されている25年1~9月の集計では前年同期から2・9%減少しており、24年の確定値(68万6173人)を基に推計すると、25年は66万人台となる可能性がある。
はしかに感染した都内在住の40歳代男性、羽田―福岡空港間を往復する日本航空機に搭乗…不特定多数と接触か
東京都によると、麻疹(はしか)への感染が確認された都内在住の40歳代男性が20、21日、東京・羽田―福岡空港間を往復する日本航空機に客として搭乗し、不特定多数と接触した可能性のあることが判明した。
男性が乗ったのは、20日午前の羽田発福岡行き日航313便と、21日夕の福岡発羽田行き日航322便。男性に海外渡航歴はなく、19日に発熱の症状などで医療機関を受診していた。その後、PCR検査を受け、24日に感染が確定した。
麻疹ウイルスは感染力が極めて強く、免疫を持たない人が感染者に接すると、ほぼ100%感染する。都は同じ便の乗客らに対し、発疹や鼻水、目の充血など麻疹を疑う症状があった場合は、医療機関の指示に従って受診するよう求めている。
また、国内では昨年から麻疹患者の発生が増えているとして、都の担当者は「体調が悪く、特に発熱がある人は外出を控えて自宅で療養してほしい」と呼びかけている。
消費税減税など検討の「国民会議」、本体の下に「給付付き税額控除」の実務者会議を設置…有識者会議も
食料品を対象にした消費税減税などを検討する「社会保障国民会議」の概要案が26日、判明した。政府と与野党が同日夕に初会合を開く。本体会議の下に、所得減税と給付を組み合わせる「給付付き税額控除」の制度設計を担う実務者会議を設置する。経済界や地方の代表者らが参加する有識者会議も設け、連携して検討を進める。
初会合には高市首相や片山財務相、上野厚生労働相ら担当閣僚、自民党の小林政調会長、日本維新の会の藤田文武共同代表、チームみらいの安野党首らが参加する。国民民主党などは依然、態度を保留している。
政府側がまとめた概要案では、会議を「政府と、消費税が社会保障の貴重な財源であるとの認識を有し、給付付き税額控除の実現に取り組む政党が共同で開催」すると明記した。
本体会議のほかに、政府と各党の実務者による機動的、集中的な議論を行うために「給付付き税額控除等に関する実務者会議」を設置する方針。専門的、技術的な論点を精査する「有識者会議」を設け、その座長は本体会議にも必要に応じて参加する形を取る。
消費税減税と給付付き税額控除を並行して議論し、夏前に中間とりまとめを行う。「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に反映した上で制度を閣議決定し、関連法案を国会提出する流れを想定している。
【旭川中2女子いじめ凍死】市が7000万円支払いで遺族と和解成立へ 「法的責任を示さず拙速」との反対意見も、市議会が和解案を賛成多数で可決
2021年、北海道旭川市でいじめを受けていた女子中学生が自殺し、遺族が旭川市に約1億1500万円の損害賠償を求めていた裁判で、旭川市議会は市が7000万円を支払う内容の和解案を賛成多数で可決しました。 3月中にも正式に和解が成立する見通しです。
2021年、旭川市内の公園で、当時中学2年の廣瀬爽彩さんが凍死しているのが見つかり、2024年旭川市の再調査委員会は、いじめと自殺との因果関係を認めました。
これを受けて遺族側は、2025年2月、「学校と市教委は、いじめの認知を徹底して回避した」などとして、旭川市に約1億1500万円の損害賠償を求め、訴えを起こしました。
2025年6月に開かれた初弁論のあと、非公開での弁論準備手続きが行われ、旭川地裁は、市が7000万円を支払う和解を勧告していました。
和解案には被告(旭川市)が原告(遺族側)に対して7000万円の支払い義務があることを認める、原告が被告のいじめ再発防止に向けた取り組みを評価する、7000万円のうち3000万円は、日本スポーツ振興センターの死亡見舞金を充当するなどの7項目が記されました。
原告に支払う7000万円のうち、4000万円は一般会計補正予算に計上し、そのうち半分の2000万円は、全国市長会の保険金を充てます。
学校や教育委員会の行動と自殺の因果関係や予見可能性について、詳細な内容が明らかにならないまま、市の法的責任を示さずに和解とすることは拙速だという反対意見もありましたが、26日に行われた旭川市議会の定例会で、和解案は賛成多数で原案通り可決されました。
東京都の出生数(速報値)は9年ぶりに前年比プラスに 小池都知事がコメント「率直にうれしく思う」「この流れを確かなものにしていきたい」
東京都の去年の出生数は、速報値で9年ぶりにプラスに転じ、小池都知事は「率直にうれしく思う」とコメントを出しました。
厚生労働省によりますと、去年の東京都の出生数は、日本で生まれた外国人を含む速報値で8万8518人に上り、前の年と比べるとおよそ1000人の増加となっています。前年からの増加は、9年ぶりのことになります。
また、婚姻数についても8万5137組と、2年連続の増加となりました。
小池都知事はさきほど、「率直にうれしく思っています。この流れを確かなものにしていきたい」「少子化は社会を揺るがす国家的な課題です。都の先駆的な取り組みを、国を挙げた取り組みに発展させていくことが大切であり、今後、国との連携を一層強化してまいります」などとコメントを発表しています。
再審開始への検察の抗告「禁止すべきだ」 超党派議連から意見相次ぐ
確定した刑事裁判をやり直す再審制度の見直しを巡り、超党派の国会議員連盟が26日、衆院議員会館で総会を開き、再審開始決定に対する検察の不服申し立て(抗告)の禁止を求めていくことを確認した。政府は検察抗告を禁止しない刑事訴訟法改正案を検討しているが、修正が必要との意見が相次いだ。
再審制度見直しを巡っては、再審開始決定に対する検察の抗告が冤罪(えんざい)救済の妨げになっているとして、日本弁護士連合会が禁止する制度を強く求めている。これに対し、検察は「誤った決定が是正される機会が失われる」と反対している。
1984年に滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件の再審請求で、最高裁は24日付で無期懲役が確定して服役中に75歳で死亡した阪原弘(ひろむ)さんの再審開始を認める決定を出した。地裁、高裁の再審開始決定に検察が抗告し、最高裁の決定が出るまでに7年7カ月を要した。総会では「日野町事件」の経緯を踏まえ、検察の抗告を禁止すべきだという声が相次いだ。
2025年6月に当時の野党6党が検察抗告の禁止を求める議連案に沿った法案を国会に提出したが、1月の衆院解散で廃案になった経緯がある。議連会長の柴山昌彦衆院議員(自民)は取材に「今後、自民党内である政府法案の審査のテーブルに、議連の改正案を乗せられるかが最大のポイントになる。どちらの案がより正義の実現に資するか、きちんと議論されることを期待している」と話した。
法制審議会(法相の諮問機関)は2月に検察抗告を禁止しない改正案の要綱を法相に答申し、法務省は要綱に沿った刑訴法改正案を特別国会に提出する方針を示している。【巽賢司】
カタログギフト「返還求めず」=高市首相「発注も請求書も政党支部名」
高市早苗首相(自民党総裁)は26日の参院本会議での各党代表質問で、党所属の全衆院議員にカタログギフトを配布した問題を巡り、閣僚らに返還を求めないのかと立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長からただされ、「お返しいただくことを求める考えはない」と明言した。
斎藤氏はカタログギフト配布について「法に抵触する可能性が高い。少なくとも脱法的だ」と批判。首相が「政党支部による寄付だから合法」との立場を取っていることを念頭に「ギフトの名義は首相個人だ」と追及した。
これに対し、首相は「品物のお届けに当たっては支部長である私の名前を表示しているが、発注も請求書宛名も支部名だ。支部の政治資金収支報告書にも記載して報告する」と反論。「法に違反するものではないことは明らかだ。受け取る行為も違反することはない」と強調した。 [時事通信社]