「維新に複数の閣僚ポスト」「参政党にも秋波」高市総裁、なりふり構わぬ多数派工作「もはや首班指名選挙を乗り切ることしか頭にない」

「(総理に)絶対なってやると思っている」。10月14日に都内の講演でそう語ったのは、自民党の高市早苗総裁(64)。その言葉通り、日本維新の会に「基本政策がほぼ一致」と秋波を送り、連立を視野に入れた政策協議をスタートさせた。さらに参政党についても「政策が近い」として、首班指名選挙において自身への投票を呼びかけている。これにより“高市総理”の誕生が有力視されはじめたが、総理の椅子に座るためのなりふり構わない“多数派工作”には重大なリスクも潜んでいる。
【画像】黒髪ロングヘアーでニッコリ…1992年、参議院選に無所属で出馬表明した際の高市氏
「総理にはなれないかもしれない女」
公明党の連立離脱により、先行きが見通せなくなっていた自民党。
高市氏も前述の講演で、「“総裁になったけれど、総理にはなれないかもしれない女”と言われている。かわいそうな高市早苗」と語り、悲壮感を漂わせていた。
その窮地を救うことになりそうなのが、維新である。高市氏は10月15日に日本維新の会の吉村洋文代表(50)と会談し、首相指名選挙での協力や、連立政権の樹立を目指した政策協議をスタートさせることで合意した。
自民党との連立協議で合意すれば、維新は首班指名選挙で高市氏に投票する。その場合、高市総理誕生が事実上、確実視されると同時に、自民と維新による連立政権が発足する可能性が高い。
とはいえ、なぜこのタイミングで維新との連立協議が実現するに至ったのか。
維新は総裁選期間中から、小泉進次郎農相(44)の勝利を見越して、連立入りに向けて動いていた。
遠藤敬国対委員長(57)が、小泉氏の後見人・菅義偉元総理(76)と会談するなど、小泉氏陣営の議員らとやりとりを重ねた。複数の自民党関係者は「首班指名選挙での協力や、その後の連立協議が既定路線になっていた」とみている。
ところが、小泉氏ではなく、高市氏が新総裁となったことで、いったんは話が流れた。高市氏自身は、総裁就任後、真っ先に玉木雄一郎代表(56)と会談するなど、国民民主党との連携を目指した。
その潮目が変わったのが、公明党の連立離脱だ。想定されていた「自・公・国」の枠組みが崩れ、もはや自民と国民民主が組んでも、衆参で過半数を占められなくなった。玉木氏も「(国民との連立話は)あまり意味のない話になった」とトーンダウンした。
「党勢が低迷する維新と異なって、参院選で野党トップの比例票を取るなど、国民民主は勢いがあります。もともと玉木さんは、もう一度、衆院選を野党として戦い、さらに議席を増やした上でキャスティングボートを握りたいという戦略を持っていた」(国民民主党の中堅議員)
自民党全体としては、維新との連携は、ある意味で既定路線
玉木氏としては、今すぐ政権奪取するのは時期尚早という判断もあったのかもしれない。こうした中で、再び浮上したのが、維新との連携だった。
「維新としては、小泉氏から高市氏に“表紙”が変わったのは想定外としても、連携はしてきたいという気持ちに変わりがなかったのでしょう。結果的には、小泉陣営で積み上げた維新との信頼関係が作用した面もある。
遠藤氏と関係が深く、総裁選で小泉氏を支援した御法川信英元国対委員長代理(61)も、野党とのパイプが乏しいとされる梶山弘志国対委員長(69)をサポートしています。御法川氏は石破政権時代から、萩生田光一幹事長代行(62)らと定例のランチ会を開いて、多数派工作に向けた情報交換をしてきた経緯がある」(前出・自民党関係者)
つまり、自民党全体としては、維新との連携は、ある意味で既定路線ともいえる面もある。ただ、そのスピード感を巡っては、異論も噴出する。
高市氏は総裁選期間中から、首班指名選挙までの連立拡大を持論としてきたが、自民党の閣僚経験者は「首班指名選挙での協力は別にして、連立協議は年末くらいまで時間をかけないとお互いにあまりに軽いとみられてしまうし、党内のハレーションも大きくなる」と指摘する。
一方の維新は前のめりだ。
「執行部では、自民党側に閣僚ポストを複数要求する気です。4つ欲しいという声もあると聞いています」
維新関係者は筆者の取材に、そう打ち明ける。
実際、維新の藤田文武共同代表(44)は10月16日に行われた自民党との政策協議後、記者団に対して維新から閣僚を出す「フルスペックでの連立」を要請されたことを明らかにした。維新側は連立条件を副首都構想、社会保障改革、企業・団体献金の廃止など12項目を突き付けている。
10月21日に臨時国会の召集が迫る中、維新としてはここぞとばかりに“高く売りたい”のだろう。裏を返せば、公明党の連立離脱によって“超少数与党”となりつつある自民党は、それだけ足元を見られているというわけだ。
「高市執行部は、首班指名選挙を乗り切ることで頭がいっぱい」
それでも高市氏は「(維新とは)基本政策がほぼ一致している」と語り、秋波を送る。高市氏に近しい自民党の中堅議員はこう嘆く。
「基本政策が一致しているとはとても思えません。“身を切る改革”を掲げ、構造改革路線を掲げる維新と、総裁選で“積極財政”を掲げた高市氏は、財政政策などの面で水と油だからです。
安易な連立は、中長期的には高市氏を追い詰めかねない。そもそも公明党でさえ閣僚ポストは1つだったわけで、複数ポストを差し出すこともありえない。維新では最近も離党者が出るなど、内部はガタガタしていると聞いている。
その意味では、物価対策で協力できるところはするが、維新との関係はあくまで閣外協力でとどめるべきです。連立のハードルは高くし、一段落ついたら解散総選挙に踏み切り、自民党単独で過半数を取り戻すのが筋でしょう」
仮に自維の連立が実現すれば、そのお膝元で維新と対峙してきた、自民党大阪府連をとりまく状況は大きく変わる。大阪府連の自民党元職はこう語る。
「高市執行部は、首班指名選挙を乗り切ることで頭がいっぱいという印象です。前のめりになるあまり、住民投票ですでに2度も否決された“大阪都構想”を利するようなかたちで“副首都構想”を呑み、禍根を残すことは避けるべきです。
今回の件を“大阪問題”と捉えているフシがありますが、維新は京都や兵庫など関西一円に影響力を持つ。選挙区調整は混迷をきわめ、関西の自民党がめちゃめちゃになる可能性がある。地元が奈良の高市さんならその辺はわかっていると信じたいが・・・・・・。
現状は地方組織ごとでは、まだ公明党とも連携する余地が残されていますが、公明党の小選挙区選出議員は大阪を地盤としているケースが多い。維新とタッグを組むことで、公明党の大阪の地盤を揺るがせば、自民党からのさらなる離反を招くリスクもあります」
多数派工作に邁進する高市氏は10月16日には、参政党の神谷宗幣代表(48)と会談し、「(参政党とは)政策が近い」と、首班指名選挙における自身への投票を呼びかけたという。
ただでさえ党内基盤が弱い高市氏。自民党の重要閣僚経験者は「先日の両院議員懇談会で公明離脱の責任が真正面から追及されなかったのは、組閣前だからというだけ。不満は水面下で高まっている」と語る。
総理の椅子をつかむための、なりふり構わぬ多数派工作。それは高市氏にとって吉と出るか、それとも――。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班

《高市早苗氏、自民党総裁選での逆転劇》麻生氏の心変わりの理由は“党員票”と舛添要一氏が指摘「党員の意見を最優先することがもっとも無難で納得できる理由になる」

「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて、働いて、働いて、働いて、働いて参ります」──女性初の自民党総裁に就いた高市早苗氏は、勝利後の会見で力強くこう語った。「女性の活躍」が声高に叫ばれる中、第一党の総裁となった高市氏はついに「ガラスの天井」を破り、日本初の女性リーダーになるか注目されている。しかし、その道はいまだ前途多難だ。彼女が40年をかけて突破したガラスの天井は「二枚天井」なのかもしれない。【全4回の第1回】
「うれしいというよりも、本当にこれからが大変なことだ。みなさまと一緒に、力を合わせてやらなきゃいけないことが山ほどある」──悲壮感すら漂う緊迫した表情で語ったとき、彼女に去来していたのは喜びか、覚悟か。10月4日の自民党総裁選で、結党70周年を迎える自民党に初めての女性総裁が誕生した。
三度目の挑戦となる高市早苗・前経済安全保障担当相(64才)の前に立ちはだかったのは、”政界のサラブレッド””プリンス”とも称される小泉進次郎・農林水産相ら、4人の男性議員たち。世論やマスコミが「小泉氏優勢」を伝える中で、高市氏が華麗なる大逆転を果たし、「三度目の正直」となったのだ。
「高市さんに自民党を変えてほしい」全国の党員の思いに重鎮が「乗った」
決選投票前の両者の演説が大きな分岐点だったと振り返るのは、政治評論家の有馬晴海さんだ。
「進次郎さんが『みんなで一致団結して頑張ろうと思います』と”挨拶”したのに対し、高市さんは『日本のいまと未来のために自民党が変わらなければならない。この強い危機感からでございます』『日本列島を強く豊かに、そして次の世代に引き継いで参りましょう』と強い”決意”をドスの利いた声で語った。あの演説で高市さんを新たなリーダーとして認めた議員が多く、進次郎さんに流れたはずの票が彼女に向かったのでしょう。最後に高市さんの迫力が進次郎さんを上回ったといえます」
総裁選は295人の国会議員票と都道府県ごとの党員投票で決まる。当初、小泉氏は議員票で圧倒的にリードしているとされたが、元衆議院議員の宮崎謙介さんはそこに慢心があったとみる。
「多数の議員票を後ろ盾にした小泉陣営は、”勝ち馬に乗らなくていいのか”と中立的な議員を口説きましたが、自分たちは勝って当然といわんばかりの姿勢が反感を買い、逆に支持を減らしたといえます。

作業員が8メートル下へ落下 のり面のひび割れの修繕作業中 島根県江津市

江津市ののり面工事現場で男性作業員を繋いでいたロープが切れ、落下する労災事故がありました。男性は命に別状はないとみられています。
事故があったのは江津市桜江町江尾地内の県道脇ののり面工事現場です。10月15日午後2時40分ごろ、41歳の男性作業員がのり面のひび割れた箇所などにモルタルを吹き付けていたところ、男性の腰から繋いでいたロープが切れ、およそ8メートルの高さから落下しました。
男性は体を強く打ち、ドクターヘリで島根県立中央病院に救急搬送されましたが、事故当初は意識もあり、命に別条はないとみられています。
警察や労働基準監督署が詳しい事故原因を調べています。

窮地の自民党、元堀江貴文氏秘書のNHK党議員と参院会派結成で賛否「自民も来るところまで来た」

1999年の小渕恵三政権以来、26年間にわたって日本の政治を支えてきた公明党の連立離脱を受け、政局が騒がしくなっている。
迫る首班指名選挙に向けて
近く招集される臨時国会で行われる内閣総理大臣を決める首班指名選挙では、新たに自民党総裁となった高市早苗氏が選出されるのか、はたまた野党が結集し、国民民主党の玉木雄一郎氏などが新首相となり、政権交代が実現するのかに注目が集まっている。
そんななか、10月15日に参議院で大きな動きが見られた。
「政治団体のN国こと『NHKから国民を守る党』の齊藤健一郎参議院議員が自民党の会派へ入り『自由民主党・無所属の会』になると明らかになりました。斎藤氏は実業家のホリエモンこと堀江貴文氏の運転手兼秘書を経て政治家へ転身。2022年の参議院議員選挙で比例区から出馬するも名簿順位は4位で落選。しかし、2023年3月にガーシーこと東谷義和氏が除名されたため、繰り上げ当選を果たしました」(政治ジャーナリスト、以下同)
会派とは各議院の内部で組織される議員の団体で、2名以上から組める。政策や理念が近い政党や個人が会派を組むケースが多く、衆参の両院で“過半数割れ状態”の自民党としては少しでも人数を増やしたい思惑があるのだろう。
実業家のひろゆきこと西村博之氏は15日のXで、《自民党は、諸手を挙げて公明党を切って、NHK党と組む事にした様子。『貧すればなんとやら』とは言え、自民党員は公明党よりNHK党で良いの?》と皮肉交じりのポストを行った。
ネット上でも、
《どんな手を使っても…? 来るところまで来たな》 《うーん、自民が失うもののほうが多い気がするが…》 《国をぶっ壊す気か》
といった声が並ぶが、現在の政局はたかが1票といえども、あなどれない状況になっている。
「首班指名選挙は最初の投票で過半数を獲得できなかった場合、上位2名の決選投票になり、その場合は1票でも多い候補者が首相になります。たかが1票、されど1票の世界。投票で恩義を与えれば、今後の政権運営に関して第三の勢力としてキャスティング・ボートを行使できる可能性も生じます」
N国が次にぶっ壊そうとしているものは何なのか、気になるところだ。

政局流動化、「安住節」各党揺さぶる…「右の方はどうぞ高市先生に寄って」「自民もうちも数あわせ」

[ドキュメント 自民新総裁]

「右の方はどうぞ高市先生に寄っていただいて、我々は穏健中道路線でチームをつくっていく」。立憲民主党の安住幹事長は16日、公明党の西田幹事長と国会内で会談した後、記者団にそう述べた。
立民は首相指名選挙での野党候補一本化に向けて、日本維新の会と国民民主党と協議してきたが、ここに来て維新は高市総裁率いる自民党に急接近した。安住氏は現状を皮肉った上で、国民民主と公明との協力関係が「もう一つの軸になり得る」と強調した。
高市氏の総裁就任以降、政局が流動化する中で安住氏の発言は各党を揺さぶっている。野党で国民民主の玉木代表に一本化する可能性に立民で初めて言及したのも安住氏だ。基本政策の一致を求める玉木氏には「自民もうちも数あわせをやっている。きれいごとでごまかしているうちは本当ではないよ」と決断を迫った。
玉木氏が煮え切らないとみるや、「ここで自分の殻を打ち破れば私の声が彼の心に届く」「玉木くんを弟のように可愛(かわい)がろうと思う」などと独自の「安住節」も連発した。
旧民主党時代の先輩でもある安住氏の声は無視できない。玉木氏は16日の日本テレビの番組で、前日開いた立維国3党の党首会談を振り返り、「安住氏の行儀が悪いというのは一致した」と言って笑いを誘った。
立維国の行方が不透明となる中で、安住氏は次の一手をどう繰り出すのか。十数年に1度の好機を前にこうも語っている。
「一日一日変わる。あすにならないと分からない。あしたはあしたの風が吹くのかな」

クマ被害男性か、周辺で遺体発見 岩手・北上の旅館で不明

岩手県北上市の温泉旅館でクマに襲われたとみられる男性従業員が行方不明になった事故で、県警が17日午前、現場周辺を捜索中に遺体を発見した。成人男性とみられ、体格などが不明となっている笹崎勝巳さん(60)に似ているといい、身元の確認を急ぐ。地元の猟友会のメンバーが近くにいたツキノワグマ1頭を駆除した。
県警によると、遺体は17日午前9時ごろ、行方不明になっていた露天風呂の北西約50メートルの雑木林内で見つかった。発見時クマは近くにおり、捜索隊に気がついて逃げようとしたところを撃った。
17日朝から警察官と猟友会のメンバーで捜索を再開していた。
付近では今月8日にも、クマに襲われたとみられる男性(73)の遺体が見つかっており、市は17日、対策会議を開いて対応を協議した。
県警によると、16日午前、北上市の温泉旅館「瀬美温泉」から「浴場を清掃していた従業員が見当たらない」と通報があった。笹崎さんの姿がなく、露天風呂の周辺には血痕が、柵には動物のものとみられる毛が見つかった。柵を隔てた崖には清掃用具が落ちていた。

「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」

波紋が広がる小川晶・前橋市長(42)のラブホ通い騒動。部下である市幹部の既婚男性X氏と10回以上のラブホ通いを認めながら、「男女の関係はない」と釈明を繰り返している。そうした姿勢の小川市長を擁護する声が出始める一方、いま改めて”市長の資質”が問われている――。【前後編の前編】
第一報から約3週間後の10月13日、小川市長は市内のホテルで「市民との対話集会」に参加した。
市長選で小川氏を支援した有志が主催したもので、予約した市民が集まって午前と午後の計6回、非公開で行なわれた。
その場で市長は従来通り「ホテルには行ったが男女関係はない」と繰り返したといい、進退については「早めに決める」と説明しつつも時期は明らかにしなかったという。
「対話集会の参加者のなかには『直接聞いて納得できた。引き続き市政を担ってほしい』などと続投を支持する声があったと報じられました。小川市長を応援する署名活動が進んでいるとの報告もあったといい、続投を前提とする姿勢と受け止められている」(市政関係者)
これまでの取材でも、小川市長は一部から熱烈な支持を受けている様子が窺える。市のある関係者は、「市長は”男ウケ抜群”で、ちょっと魔性なところがある」と語った。
「長澤まさみ風のショートカットがよく似合い、とても愛嬌のある方。県議時代に発行していた後援会会報誌は、表紙で季節に合わせた着物姿を披露するなど、往年のアイドル雑誌のようでした。
とても気さくで、会話中に相手の腰に触れるなどボディタッチも多い。地元に彼女のファンは多く、”ガチ恋”のようになる支援者も一部にいた」
既婚部下X氏とのラブホ通いが発覚した後も、擁護の声がある。小川市長の支援団体幹部である松村健助氏は、報道が出た後の取材にこう答えた。
「私は彼女を信じているよ。報道後に数回電話をして『軽率な行動だったな』と怒ったら『申し訳ないです』と謝罪していたけど、その後に『私は潔白だから続投する。大丈夫』と言っていた」
松村氏には小川市長を支援する理由も聞いた。
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ。ビジュアルがいい。だから受かったんだよ。でも、ビジュアルもさることながら、オーラもあるんだよね。人を引きつける力。春のタケノコ掘りには毎年参加してくれて、ドデカいタケノコを抱えて笑顔を振りまく。そんな市長、なかなかいないよ。突然振った挨拶にもサッと気の利くことを喋ってくれてさ」
そうした支持に加え、X氏の妻が14日になって代理人弁護士を通じてコメントを発出。「正直申し上げると小川市長に対して、今回の件に関し快く思わない面もある」としながらも、夫であるX氏の「男女の関係は一切ない」とする説明を事実だと受け止めており、「市長を訴えることは考えていないし、謝罪も望んでいない」とした。
これがただの不倫問題であれば、妻のコメントで問題が収束するのかもしれないが、問題は小川市長に政治家としての資質が問われていることだ。
すでに本誌・週刊ポストが指摘してきたように、記録的な大雨で市民に注意喚起がなされていた時にラブホにいたこと、公用車を使っていたことは問題だし、有権者への説明責任が果たされているのかという観点を忘れてはならない。
しかし取材班が入手した”証拠動画”は、小川市長が行った釈明会見への疑義を炙り出すのだ――。
(後編に続く)
※週刊ポスト2025年10月31日号

苦境続きの女子大学、生き残りをかけて進むべき道は…そもそもの存在意義とは?

[The論点]

女子大の苦境が深刻です。少子化に加え、高校生の共学志向や女子大離れが高まっているためです。生き残りをかけて共学化にかじを切る女子大が相次ぐ一方、建学の精神を貫いて「女子大学宣言」を掲げる大学も現れました。女子大の存在意義について、皆さんはどう考えますか?

[A論]男女共学化で多様な学びを…新たな教育や研究探る

女子大で全国最大規模を誇る武庫川女子大(兵庫県西宮市)が7月、2027年度から男女共学化することを発表しました。関西では「ムコジョ」の愛称で親しまれる名門女子大ですが、この5年で一般入試の志願者数は半減。高橋享子学長は共学化に踏み切る理由について「少子化や、社会の多様化で女子大離れは顕著だ。性別にかかわらず開かれた大学として社会に貢献していく」と話します。
学生の受け止めは様々です。中止や延期を求める署名活動も起きましたが、ある2年生(20)は「慣れ親しんだ大学生活が変わるかもしれないのは不安」と話す一方、「授業などで様々な視点や考え方に触れられるのは楽しみ」と前向きに捉えています。
少子化で、18歳人口の減少が深刻になるなか、女子だけをターゲットにした女子大は難しい選択を迫られています。鎌倉女子大(神奈川県鎌倉市)も、29年度から共学化することを決めました。今年度の定員充足率は108%と、経営的には問題ありませんが、福井文威副学長は「追い込まれてから判断するのでは遅い。大学進学者数の動向を踏まえ、共学に新しい教育や研究の可能性を見いだしていきたい」として将来を見据えて先手を打った形です。
共学化が奏功した事例もあります。05年度に共学化した京都橘大(京都市)は、それまで文、文化政策の文系2学部のみでしたが、健康科学部や工学部などを新設し、現在は9学部を擁する総合大学に規模を拡大。共学化前に比べ志願者数は約13倍、学生数は約4倍に増えました。
共学化する大学が増えている背景には、受験生の意識や志望動向の変化もあります。スタディプラストレンド研究所(東京)が7月、全国の女子高校生約1000人を対象に実施したアンケート調査では、「女子大は志望しない」との回答が5割近くに上りました。幼稚園から高校まで女子校で学び、大学から共学の早稲田大(東京都新宿区)に進学した女子学生(19)は「女子校では似たような価値観の同級生が多かった。社会に出る前に、性別や育ってきた環境が違う仲間と出会いたかった」と振り返ります。
大手予備校の河合塾によると、最近は女子大に多い人文系や家政系を志望する女子受験生が減り、逆に女子大には少ない経済・経営や工学系の人気が高まっているといいます。河合塾の近藤治・主席研究員は「社会の変化とともに女子の実学志向が高まり、理系や社会科学系の学部が少ない女子大は選ばれにくくなっている」と分析しています。

[B論]「女性だけ」の強みを磨く…就職支援はきめ細かに

「建学の精神に基づき、女子大学であり続けることを宣言します」
7月、京都女子大(京都市)がホームページ上で公表した文書が大きな話題になりました。同じ関西にある武庫川女子大の共学化方針を受けたもので、竹安栄子学長は「学生や保護者から『京女は大丈夫か』と心配する声が上がり、すぐに大学の考えを発信するべきだと考えた」といいます。
日本は世界の主要国に比べ、女性の管理職や政治家の割合がとりわけ低いという課題があります。竹安学長は「ジェンダー平等を目指す社会だからこそ、女性が性差を気にせず存分に学べる環境が必要だ」と述べ、女子大の存在意義を強調します。3年生の学生(21)は「同じ志を持った仲間と一緒にのびのびと学ぶことができるのが魅力。女子大を選んで良かった」と、女子大に誇りを感じています。
女性リーダーの育成を目指して「共闘」する大学もあります。東京都内にある津田塾、日本女子、東京女子、大妻女子、東京家政の五つの女子大の学生と教員は、ICT(情報通信技術)を学ぶ「WUSIC」という組織をつくり、5年目になります。社会で活躍するために必要なデジタル関連の素養を学んでもらい、ICTを活用できる女性リーダーを育成するのが狙いです。
今夏も大手IT企業の支援を受け、アプリ開発などに挑戦するイベントを開きました。参加した大妻女子大2年の学生(20)は「高校は共学で、目立つ男子の陰に隠れがちだったが、少人数の女子大では自ら発言や行動をしないと授業が進まない。こうしたプログラムに参加しようという積極性が身についたのも女子大に入ったからだと思う」と笑顔を見せます。
親の視点からも、女子大を支持する声が上がります。関西の女子大に通う娘を持つある母親は「キャリア教育や就職活動の支援など、女子大ならではのきめ細かな指導をしてくれることも安心感につながる」と話します。
志願者数の減少など、女子大を取り巻く環境は厳しさを増しています。大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは「競合が増えることを考えると、必ずしも共学化が女子大生き残りのための万能薬ではない」と指摘。そのうえで、「女性だけの学びの環境を求める学生や保護者は一定数はいる。女子大として存続を目指すならば、受験生の学びのニーズを的確に捉え、志願者数増加につながるような学部・学科の新設や再編を積極的に行っていくことが重要だ」と強調しています。

少子化の進行や働き方も変わり…環境激変

女子大を巡る環境は、この四半世紀で激変しました。女子大を研究してきた安東由則・武庫川女子大教授(教育社会学)によると、4年制の女子大はピークだった1998年度には98校もありましたが、2024年度は71校と、3割近く減りました。定員割れに陥る女子大が約7割に上るなど、志願者数の減少で経営が苦しくなり、共学化や募集停止に踏み切る女子大が増えたためです。
共学化の「第1波」は00~04年度で、計12校が共学化しました。進学率の上昇に伴って大学の数が増え、学生の獲得競争が激しくなったことが背景にあります。また、女性の正規雇用が増えるなど働き方も大きく変わり、女子大に多い文学部などの人気が落ちてきたことも影響しているようです。
現在は共学化の「第2波」が押し寄せている状況で、今後5年間で10校近い女子大が共学化を予定しています。これらの大学を見ると、地方や郊外の小規模な大学が多く、知名度や交通利便性、ブランド力を持った都市部の大学との二極化も鮮明になっています。
安東教授は「少子化で18歳人口が減少するなか、高校生の半分(女性)にしか訴求できない女子大の厳しい状況は今後も続く」と指摘。そのうえで「選ばれる大学になるには、女性ならではのキャリア教育や就職の面倒見の良さ、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に縛られない環境など、それぞれの特長や強みをアピールする経営戦略が欠かせない」と話しています。(教育部 染木彩、古郡天、武石将弘)
[情報的健康キーワード]データポイズニング

データポイズニングは、生成AI(人工知能)に誤った回答を出力させるために、インターネット上に偽情報を拡散させるサイバー攻撃の一種です。
生成AIはネット上の膨大なデータを学習しています。学習データに偽情報が混入すると、それが「毒」となり、AIは間違った回答をするようになります。
例えば、一部の生成AIが親ロシア的な回答をするのは、ウクライナに関する偽情報を含むロシア側のプロパガンダがネット上に大量拡散し、それを学習しているからだと指摘されています。データポイズニングの影響を受けたAIは、偽情報の新たな発信元となる恐れもあります。
日米など11か国は2024年に合意した国際指針で、AIを利用する組織に対し、データポイズニングのリスクを慎重に考慮するよう呼びかけています。

大阪府警元警官が「受け子」疑い 警察手帳のスマホ画像見せて

警察官に成り済ましてキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして京都府警は17日までに、詐欺未遂容疑で住所不定、鉄筋工川瀬豪仁容疑者(40)を逮捕した。府警によると過去に大阪府警の警察官として勤務していた。特殊詐欺グループの「受け子」とみている。逮捕は6日。
逮捕容疑は9月30日、何者かと共謀し京都市伏見区の無職男性(76)宅に「預金が不正に引き出されており、警察官を向かわせる」と電話し、警察官に成り済ましてキャッシュカード5枚をだまし取ろうとした疑い。認否について「考えてから話す」としている。京都府警によると川瀬容疑者は警察手帳とみられるスマホ画像を男性に見せ、伏見署員と名乗った。

コンビニ強盗未遂の男(20)を送検 「私がやったかもしれないが記憶が曖昧」 広島県福山市

福山市のコンビニエンスストアで店員に刃物を突きつけ、現金を奪おうとした疑いで20歳の男が送検されました。
強盗未遂の疑いで広島地検福山支部に送検されたのは、福山市水呑町の無職の男(20)です。
警察によると、男は10月14日、福山市箕沖町のコンビニエンスストアで、男性店員(71)に刃物を突き付け、現金を奪おうとした疑いです。
警察の調べに対し「わたしがやったかもしれませんが、記憶が曖昧です」と供述しているということです。
警察は動機や経緯などを調べています。
【2025年10月17日放送】