広島地検「検事自殺」1.94億円和解…元裁判官が疑問視する“ウヤムヤ決着”

―[その判決に異議あり!]―’19年12月、広島地検の男性検事(当時29)が自宅で自殺した。遺族は長時間労働と上司の不適切な指導(パワハラ)を理由に国を提訴。東京地裁は2月13日、国が解決金1億9400万円(遅延損害金含む)を支払う和解を承認し、監督側の対応の不適切さも認めて決着。法務省は再発防止の周知徹底を進めるという。“白ブリーフ判事”こと元裁判官の岡口基一氏は、「広島地検「検事自殺」問題で国が和解」について独自の見解を述べる(以下、岡口氏の寄稿)。◆「検事自死」が早期和解で幕引き、地裁承認は解決金1億9400万 ’19年12月、広島地検の検察官(当時29歳)が自殺した。上司の次席検察官から「こんなもん司法修習生以下だ」と、机を叩きながらどなられ、長時間勤務も重なって精神的に追い込まれた、という。 元同僚だった弁護士が代理人になって法務省に公務災害申請をしたところ、法務省は「長時間労働による公務災害」自体は認めた。だが、上司の言動がどうだったのか、その評価は避けた。ここがまず、いかにも役所的だ。「過労では落ちた」が、「誰の言動が何を壊したか」には踏み込まない。責任の所在だけが、最初から霧に包まれる。 次に遺族らは国に国家賠償訴訟を提起した。すると国は、パワハラを認めるのか否かをはっきりさせないまま和解協議を進める、という訴訟戦略に出た。真相に踏み込まれる前に、出口だけ用意するやり方だ。 遺族側の請求額は遅延利息込みで1億9400万円。国はその全額を「解決金」として支払い、さらに「国が十分な調査をしなかったこと」「遺族への情報提供が不十分だったこと」を認める内容で和解が調整された。加えて国は口頭で、次席検察官らの対応が不適切だったとも言い、検察庁が在庁時間の管理把握に努めること、ハラスメント相談窓口を組織内で周知する通知を出すことも約束したという。遺族側もこれを是として、事件は1審の東京地裁で和解終了となった。 だが、条項に残らない「口頭の約束」は、担当が替われば消える。再発防止を“約束”で済ませるのは、制度としては心許ない。◆「誰が何を誤ったのか」検察庁や検察官の不祥事が相次いでいる 国家賠償訴訟は普通、最高裁まで争われ、時間もカネもかかる。にもかかわらず本件は、早期に遺族側の全面「勝訴」で終わった。代理人は、仕事をしすぎるほどした──そこは認める。 だが俺は、どうにもスッキリしない。結局、何が問題だったのかが、国民には一切わからないまま、ウヤムヤで終わった感が強い。

「舌がねじ込まれて…」元ジャンポケ斉藤“ロケバス事件”で被害者が証言、車内での異常行動と“屈辱的な発言”

2024年7月、ロケバスの車内で女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交などの罪に問われている、お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバーの斉藤慎二被告(43)に対する第2回公判が、今年3月17日に東京地裁(伊藤ゆう子裁判長)で開かれた。 今回の裁判では、被害者とその母親が事件について証言をした。前編では被害者の母親の証言などを紹介した。後編では、被害者Aさんの証言内容を中心に詳報する。◆異例の「ビデオリンク方式」の全容 午後からは、検察側が有罪立証のために請求した、被害者のAさん(20代)の証人尋問が行われた。Aさんの証人尋問では、本人が法廷に現れることはなく、別室から映像と音声で証言をする「ビデオリンク方式」が採用された。Aさんが証言する映像は、法曹三者の目の前に設置された小型モニターに映し出された。 証人尋問はAさんの体調に配慮して、休廷を2回挟みながら約3時間をかけて行われた。傍聴人は音声しか聞くことができなかったが、その証言内容は検察側の見解を裏付けるものばかりだった……。◆第一印象は「すごく気さくな方だなと…」 まずは、Aさんと斉藤被告が出会うことになった経緯を整理する。 事件当日、Aさんはテレビ番組のロケに出演者として参加していた。この撮影では、新宿区内の複数の店舗を回ることからロケバスが2台用意されていた。スタッフ用のバスと、斉藤被告とAさんが同乗する出演者用のものがあり、この車中で事件が起きたとされる。 裁判でAさんは、ロケバスの車内で斉藤被告と初めて対面したときの印象について問われると、「私のような相手にも話しかけてくれる、すごく気さくな方だなと思っていました」と語っていた。◆車内で突如始まった性的接触…「初対面での異常行動」の詳細 斉藤被告とAさんらは、1店舗目でロケをこなすと2店舗目に移動するため、ロケバスに乗り込んだ。車内では、Aさんの一つ後方の席に斉藤被告が座っており、スキンケアの話などの雑談をしていた。その会話には事件の片鱗がうかがえるものもあった。「(斉藤被告から)『もう本当にかわいいね。モテるでしょ』とか、『芸人と飲んだことある?』と質問されました」(Aさんの証人尋問から・以下同) 直後、スキンケアの話の流れからか、斉藤被告は左手でAさんの両頬を掴んだ。一度、斉藤被告は手を離したが、再びAさんの両頬を掴むとキスをしてきたという。

大田区選管「無効票」水増し処理で職員3人略式起訴、昨年7月の参院選…東京地検発表

昨年7月の参院選で白票を水増ししたとして、東京地検は19日、東京都の大田区選挙管理委員会に所属していた20~50歳代の男性職員3人を公職選挙法違反(投票増減)で東京簡裁に略式起訴したと発表した。
3人は、開票作業を統括していた50歳代の元係長と開票事務担当だった20~30歳代の職員。地検によると、3人は同月21日、参院比例選で無効票となる白票を2700票水増ししたほか、開票事務担当だった2人は同日、選挙区選で2500票水増ししたとされる。
元係長は選挙区選の水増しでも書類送検されたが、証拠が不十分だとして不起訴(嫌疑不十分)とした。
また、2022年の参院選で、白票70票を減少させたとして書類送検された別の30歳代職員は不起訴(起訴猶予)とした。地検は「諸般の事情を総合的に考慮した」としている。

新名神高速6人死亡 スピード出た状態で渋滞車列に突っ込んだか

三重県亀山市の新名神高速道路下り線・野登(ののぼり)トンネル(4137メートル)で起きた6人死亡の事故で、大型貨物車がある程度スピードの出た状態で渋滞最後尾に突っ込んでいたことが県警高速隊の調べで分かった。関係者によると、県警は自動車運転処罰法違反(過失運転致死)の疑いで逮捕した大型貨物車の運転手、水谷水都代(みつよ)容疑者(54)を21日に送検し、関係先を家宅捜索する方針で、事故原因を詳しく調べる。
調べによると、この事故で水谷容疑者の大型貨物車が衝突した乗用車、その前を走っていたとみられる乗用車の計3台が炎上。遺体の損傷が激しく、乗用車1台の車内から見つかった成人1人と、もう1台の子どもとみられる3人の性別や年齢は分かっていないという。現場から運び出された車両は全体が焼け焦げており、火災の激しさを物語っていた。
県警によると、水谷容疑者に飲酒や薬物使用の痕跡はないという。【渋谷雅也、長谷山寧音】

納屋に無断で住みついた?…43歳男を現行犯逮捕 福島

別の人が所有する納屋に無断で住みついていたとして、43歳の男が現行犯逮捕されました。
建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されたのは、住居不定無職の43歳の男です。男は3月20日午後8時14分頃、別の人が所有する福島市内の納屋に理由なく侵入した疑いが持たれています。所有者が警察に相談し、調べたところ、男は納屋に無断で住みついていたとみられるということです。男は容疑を認めていて、警察が動機などについて調べています。

「グローバルスキャン」をしてみると、日本だけが時間が止まっている(浜矩子 特別寄稿)

【特別寄稿】浜矩子
最近はますます「グローバルスキャン」が重要になってきました。レーダーをぐるっと回してみて、見えてくる状況を総合的に分析する必要がある。
いま大変なことになっている中東戦争にトランプ米大統領のベネズエラ侵攻。ロシアは相変わらず姑息な形でウクライナ戦争を長引かせようとしている。中国は国内経済の運営が厳しい中で、力を誇示するような動きを虎視眈々です。こうした状況下で、日欧は米ロ中の三つ巴の真ん中に押し込められて、右往左往している。スキャンするとそうした構図が見えてきます。
そんな中で、どう対応するか。
欧州は非常に苦悩しつつも、その苦悩がさまざまな形で正直に表に出てきているのでまだマシです。EUの大国である独のメルツ首相は、米国に対し毅然とした態度とご機嫌取りの姿勢とをうまく使い分け、万事丸く収めようと厄介な綱渡りをしています。かたやスペインのサンチェス首相は、米国にやりたいようにはさせないと、断固拒否の姿勢。ハンガリーのオルバン首相は独自のスタンスで欧州の困り者として攪乱力を自慢し、トルコも混迷する世界でいいポジション取りを狙っている。
その一方で日本は、すべての事態において立場を明らかにしない。中東戦争に対し、日本としての見解を示すようなことは一切していない。どうも日本だけ時間が止まっています。この混沌たる世の中において、日本が自らの哲学としても、モラルとしても、どういうスタンスを取るのかを表明することからどんどん遠ざかっている。社会保障改革も重要ですが、グローバルな大局観の表明も政治の使命でしょう。
■ボロが出てきたタコ市首相
タコ市首相には、この状況に対する憂えや危機感や嘆きを、政治家の心情として多少は吐露してもらわないと、情けなくなってきます。決然と思想や心情を吐露するのは政治家の仕事。それがない者が政治家になんかなれるわけがない。実行力や分かりやすいだけで突っ走っているタコ市首相ですから、やっぱりボロが出てきた。
グローバルスキャンをしてみると、その結果が深刻であればあるほど、日本の政治のレベルの低さが露呈するという構図になっています。
ところで、私は高市首相を「タコ市」さんと呼んでいますが、このタコはトランプの「TACO」とは違います。8本足のタコ。四方八方に非常に毒性の強い触手を伸ばしてきているからです。日銀の独立性への介入、労働時間規制の緩和、スパイ防止法や国旗損壊罪の制定、殺傷能力のある武器輸出の解禁、次はいよいよ憲法改正にも触手を伸ばそうと身構えている。市民社会や財政節度、言論の自由など、ありとあらゆるところに触手を伸ばしてくるからタコ市なのです。こうした魔の触手をいかに切り落としていくか。まさにこれが今後の我々の課題です。
(浜矩子/同志社大学教授)

「防波堤から人が海に落ちた」釣りに来たベトナム国籍の男性5人が海に転落 1人が意識不明の重体3人が行方不明 福井・坂井市三国港

きょう未明、福井県坂井市の三国港で釣りに来ていたベトナム国籍の男性5人が海に転落し2人は救助されましたが1人が意識不明の重体となっています。海上保安庁などが残る3人の行方を捜索しています。
きょう午前2時45分ごろ、福井県坂井市の三国港で「防波堤から人が海に落ちた」と警察に通報がありました。
転落した5人はいずれも20代から30代のベトナム国籍の男性で、2人が救助されましたがこのうち1人が意識不明の重体となっています。
一方、残る3人は現在も行方が分かっておらず、海上保安庁と警察が捜索に当たっています。
福井海上保安署によりますと、5人は福井県内に住むベトナム国籍の技能実習生で8人で釣りに訪れていたということです。

「少なくとも50回から60回はやった」電車の座席をカッターで切り付けた疑いで56歳男を送検 JR西では2022年ごろから同様の被害が約300件

JR西日本の列車内で、座席シートをカッターナイフで切りつけたとして逮捕された男が「少なくとも50回から60回はやった」と供述していることが分かりました。
器物損壊の疑いで21日送検された大阪府柏原市の会社員・花形政昭容疑者(56)は、19日夜、JR久宝寺駅から柏原駅までの普通電車内でシートの座面部分を持っていたカッターナイフで切りつけた疑いがもたれています。
座席には数cmサイズの傷が複数確認されていて、花形容疑者は帰宅途中に犯行に及んだとみられています。
JR西日本では、2022年夏ごろから同様の被害が大和路線を中心に約300件相次いでいて、調べに対し花形容疑者は「少なくとも50回から60回はやった」と容疑を認めていて、警察は余罪についても調べています。

知人の追及に「家で死んでいる」…自宅に兄とみられる遺体遺棄した疑いの女を送検 遺体は白骨化 函館市

函館市で自宅に兄とみられる男性の遺体を遺棄したとして女が逮捕された事件で、女は兄を最近見ないことを知人に問いただされ「家で死んでいる」と伝えていたことが新たに分かりました。
函館市の自称不動産経営=米谷房江容疑者は自宅に兄とみられる男性の遺体を遺棄した疑いで21日検察庁に身柄が送られました。
警察によりますと19日、米谷容疑者は兄を最近見ないことを知人に問いただされ、「家で死んでいる」と伝えていたということです。
その後、通報を受けた警察が米谷容疑者の自宅に駆け付けたところ室内から白骨化した遺体を見つけました。
米谷容疑者は警察の調べに対し、「火葬するお金が無くて放置しました」と容疑を認めています。

浜松市の製菓工場を燃やそうとした疑いで自称・派遣社員の男逮捕 犯行後、警察に自首し容疑認める(静岡)

20日夕方、浜松市にある製菓工場を燃やそうとしたとして、自称・派遣社員の男(28)が逮捕されました。
逮捕されたのは、いずれも自称で浜松市中央区の派遣社員の男(28)です。
警察によりますと男は20日午後5時ごろ、浜松市中央区白鳥町にある三立製菓の工場で外壁にガソリンをかけたうえマッチで火を付けて燃やそうとした疑いがもたれています。
事件後、男は警察署に自首していて、調べに対し「自分がやった」などと容疑を認めているということです。
男は現在別の会社の派遣社員で、警察で男と工場との関連など事件の詳しい経緯を調べています。