「厳しい戦い覚悟」「行き詰まって解散・総選挙なら苦しい」…公明連立離脱、選挙協力の行方に懸念

公明党の斉藤代表が自民党の高市総裁に連立政権からの離脱方針を通告した10日、都内の両党関係者の間に動揺が走った。「今後の選挙への影響は避けられない」――。自民党の国会議員らからは、長く続いてきた選挙協力の解消を懸念する声が上がっている。
「確実に厳しくなる。地元レベルで公明党との関係を継続していくしかない」。都内の選挙区選出の自民衆院議員の一人は危機感を募らせた。
公明は支持母体である創価学会の組織票を背景に、各地の小選挙区で自民候補を応援する見返りに、比例選では自民支持者が公明に投票してもらう形で協力関係を続けてきた。昨年10月の衆院選では、比例選東京ブロックでの公明の得票数が約57万票と全体(約634万票)の約9%を占めている。
平沢勝栄衆院議員(東京17区)は「自民党にとって死活問題で、次の選挙では相当な議席を失うことになるかもしれない。党は選挙への向き合い方を考え直さないといけない」と危惧し、「(離脱方針は)思うところあっての決断だろう。簡単に撤回してもらえるとは思えない」と声を落とした。
元経済産業相の菅原一秀・元衆院議員は「今後の選挙で公明党の推薦がなくなれば、厳しい戦いになる可能性も覚悟しなければならない。毎朝続けている街頭演説など、これまで以上に力を入れていきたい」と話した。長島昭久衆院議員(比例)は「連立で厳しい内外情勢に適切に対応し、政治の安定を確立してきただけに残念だ」と語った。

都議らにも驚きが広がっている。
自民の星大輔都議(町田市)は来年2月に予定される町田市長選や今後の衆院選を踏まえ、「影響は避けられない」と懸念。多摩地域のある自民市議は「首相指名選挙がどうなるのかも見通せない。行き詰まって解散、総選挙となれば多くの選挙区は苦しいだろう」と話した。
公明の虻川浩・小平市議は「連立離脱の党の方針は寝耳に水で、率直に言って驚いている」と戸惑いつつ、「連立政権の中だからできることがあるという意見はあるが、自民が『政治とカネ』の問題に、決着をつけないことに憤りを持つ声があるのは事実だ」と語った。
一方、都政への影響は限定的との見方が強い。
自民都連幹事長の菅野弘一都議は「国政の判断は尊重するが、都政は都政。地域のために連携していきたい」と語り、公明都本部代表代行の東村邦浩都議も「都議会では知事との関係が第一。知事を支える会派同士、引き続き、話し合いはしていく」と話した。

食事与えず放置疑いの娘逮捕 介護必要な父死亡、北海道

北海道警釧路署は11日、介護が必要な同居の父親に食事を与えず放置したとして、保護責任者遺棄の疑いで、釧路市の派遣社員石川佳世容疑者(53)を逮捕した。近隣住民から「姿を最近見ていない」と110番があり、警察官が10日に室内で横たわった父親を発見、その場で死亡が確認された。
署によると、石川容疑者は「できることはしていたので正直納得できない」と容疑を否認している。父親を含む3人暮らし。遺体は腐乱しており、亡くなった時期や経緯を詳しく調べる。
逮捕容疑は、自宅で同居する父昌是さん(83)が介護が必要な状態にもかかわらず、7月ごろから食事を与えることなどをせず放置した疑い。

容疑者宅から郵便物など8点押収 東京・町田の高齢女性刺殺事件 警視庁、動機解明急ぐ

東京都町田市で高齢女性が刺殺された事件で、殺人容疑などで送検された町田市の自称派遣社員、桑野浩太容疑者(40)の自宅から、警視庁町田署が郵便物8点を押収していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。
容疑者は調べに、「役所が希望通りの対応をしてくれなかったり、配達物が届かなかったりした」などとして、「人生に絶望した」ことで犯行に及んだと供述しており、町田署が詳しい動機などを調べている。
町田署は7日、本人立ち会いのもとで容疑者宅を家宅捜索。容疑者はこれまで、犯行動機について「人生を終わらせようと思った。襲いやすそうな人を探していた」などと説明していた。容疑者が犯行当日、自宅から刃物を持ち出し、買い物帰りだった女性の後を追いかけるなどして犯行に及んだことも明らかになっている。
事件は9月30日夜に発生。町田市の秋江千津子さん(76)が自宅マンションの外階段で襲われ、刃物で腹部など10カ所以上を刺されて死亡した。

自転車女性がトラック巻き込まれ死亡、ミャンマー国籍の運転手逮捕 事故後も引きずりか 大阪

11日午前9時40分ごろ、大阪市福島区野田の市道交差点で、自転車に乗っていた20代くらいの女性がトラックにはねられた。女性は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
大阪府警福島署は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで、トラックを運転していたミャンマー国籍のアウン・チョウ・ミイン容疑者(57)=名古屋市緑区=を現行犯逮捕。容疑を過失致死に切り替えて経緯を詳しく調べる。
同署によると、トラックが交差点を左折するときに、後方からきた自転車を巻き込んだとみられる。容疑者は事故後も約250メートル走行を続け、消防には「女性がトラックに引きずられている」との通報もあった。同署は道交法違反(ひき逃げ)の疑いも視野に調べる。
現場は、大阪メトロ千日前線玉川駅から南西に約750メートルの住宅街。

「核兵器廃絶は道半ば」 平和賞発表から1年、被団協が集会

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授与が発表されてから1年となる11日、東京都内で集会「核兵器も戦争もない世界を求めて~記憶を受け継ぎ未来へ~」が開かれた。日本被団協など約30団体・個人でつくる実行委員会が主催し、オンラインも含めて約350人が参加した。
集会では、ノルウェー・オスロで2024年12月に行われた授賞式に参加した被爆者らの様子を収めたオープニング映像を上映。日本被団協の浜住治郎事務局長が「1年前の喜びや感動が今も続いているような思いだ。核兵器廃絶も、国による原爆被害への償いも道半ば。どう進めていけば実現できるか皆さんと考えていけたら」と語った。
その後、核兵器廃絶や戦後補償を求めて活動する10人が登壇したリレートークがあり、全国空襲被害者連絡協議会の黒岩哲彦弁護士が「空襲被害者救済法を(日米開戦の節目の)12月8日までに成立させたい。戦争という非常事態のもとで生じた被害は国民が等しく受忍しなければならないという受忍論を克服するために被爆者や戦争被害の犠牲者とともに努力したい」と訴えた。
20年に91歳で亡くなった日本被団協元顧問の岩佐幹三さんの証言を盛り込んで日本被団協の歩みを紹介する朗読劇も上演された。【椋田佳代】

万博ユニホーム切って返却 吉村知事が「おかしい」と指摘 すでに回収はスタート

閉幕まで残りわずかとなった大阪・関西万博をめぐり、大阪府市などによる大阪ヘルスケアパビリオンでスタッフユニホームを返却する際、回収時にはさみなどで切った上で返却するよう指示があったとされることについて、大阪府の吉村洋文知事は11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「このやり方はおかしい」と指摘した。
吉村知事はXで「もともと貸与品で転売防止やリサイクルの観点から回収は必要だと思うが、このやり方はおかしいと思う。事実関係含めて確認します。ユニホームにはたくさんの思い出も詰まっている」と書き込んだ。
関係者によると、すでにユニホームの回収は始まっているといい、スタッフからは「一生懸命活動して思い出がいっぱいあるユニホームなのにつらすぎる」と悲しみや驚きの声が上がっているという。

公明、小選挙区一部撤退を検討 自民と協力白紙で比例に注力

公明党は自民党との連立離脱を受け、次期衆院選小選挙区の一部に候補を擁立せずに撤退する方向で検討に入った。関係者が11日明らかにした。公明はこれまで、自民と小選挙区をすみ分け、相互推薦することで選挙協力してきた。いったん関係を白紙とすることで自民の支援が見込めなくなるため、支持母体である創価学会の組織力を比例代表と当選見込みの高い選挙区に傾ける狙いがある。比例票上積みのため、野党との連携にも含みを持たせる。
公明は昨年の衆院選では7都道府県の計11選挙区に候補を擁立したが、4選挙区での当選にとどまった。党幹部は「自民が強い小選挙区への擁立は見送ることになるだろう」と語った。自民は公明が撤退した選挙区に候補を立てることを検討する。
公明の佐藤英道幹事長代理は11日、自身が立候補を表明した衆院北海道4区について、予定通り出馬するかどうかを含めて支持者らと協議を進める考えを示した。
北海道では衆院選の1選挙区で公明が候補を立て、自民が支援する形が長年続き、次回は4区が対象になると決まっていた。

企業献金規制、公明に協議要請=立・国代表、連携強化狙う

立憲民主党の野田佳彦代表は11日の東京MXテレビの番組で、企業・団体献金の見直しに関して公明党と連携したいとの意向を表明した。「一緒に法案を共同提案してもいいくらいで、一挙に(法改正に)持っていきたい」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表も公明に協議を呼び掛ける考えを記者団に示した。
公明は自らの企業献金規制強化案に自民党が応じなかったことを理由に、連立政権からの離脱を決めた。野田、玉木両氏の発言は、それぞれ今後の政局を見据えて公明を引き込む狙いとみられる。
野田氏は番組で、企業献金廃止を求める立民の立場を訴えつつ、受け取りを党本部と都道府県組織に限る公明案に関して「3年後、5年後にまた見直そうとなれば(それは)廃止の方向だ」と強調。現時点の対応として「(公明案を軸に)野党はまとまれる」と語った。
玉木氏は大阪市内で記者団の取材に応じ、「政治とカネの問題は生煮えのまま終わっている」と指摘。「わが党と公明を中心に現実的な改革案でまとまるよう(各党に)働き掛けたい。その大前提として公明に声を掛けたい」と述べた。 [時事通信社]

国民・玉木氏「立民と組めない」 首相指名、野党一本化巡り

国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、首相指名選挙での野党間の候補者一本化を巡り、立憲民主党とは安全保障やエネルギー政策で隔たりがあるとして、現時点で連携は困難との認識を示した。大阪市で記者団に「現在の立民とは組めない。基本政策が違う。これでは政権は担えないし、担うべきではない」と述べた。
支援組織の連合を交え、立民と4月に結んだ基本政策の合意に触れ「原発など大事なところで合意していない。私が求めているものとはレベルが違う。本質から逃げた文章だ」と強調した。

高校の「グラウンドにクマ」と通報、木の上に2頭…12時間後に学校から立ち去る

11日午前7時頃、秋田県美郷町六郷の六郷高校で、「グラウンドにクマがいる」と近隣住民から110番があった。駆けつけた警察官が木の上にいるクマ2頭を見つけた。クマはその後とどまり続けたが、通報から約12時間後の午後7時20分頃、木から下りて北側の方向に立ち去った。
大仙署の発表によると、2頭はそれぞれ体長約1・2メートルと約50センチ。同署は12日朝まで周辺の警戒を続けるという。
同校によると、当時校内には部活動中の生徒3人がいたが、保護者の送迎で帰宅した。同校は校内への立ち入りを禁止し、生徒と保護者にメールで連絡した。