建設現場でアスベスト(石綿)を吸って肺がんなどを患ったとして、元労働者や遺族計17人が建材メーカー15社に計約2億3500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は18日、太平洋セメント、ニチアス、エーアンドエーマテリアルの3社(いずれも東京)に計約1億5千万円を支払うよう命じた。
判決理由で小野瀬昭裁判長は、屋内作業での被災者について、遅くとも1974年には作業者が石綿関連の病気を患う危険を具体的に予見でき、75年時点で「警告表示義務を負担するに至った」と指摘した。
一方、屋外での作業者や改修・解体業者については「罹患の予見は困難だった」などとして賠償責任を認めなかった。
関東でゲリラ雷雨が発生 建物倒壊や工事現場の足場崩れも
18日、関東地方では、各地でゲリラ雷雨が発生し、建物が倒壊する被害などが発生しました。
大きな音とともに斜めに傾く建物。
記者 「茨城県つくば市です。こちらの建物、大きく倒壊してしまっています。1階部分は完全に潰れてしまっています」
茨城県つくば市で木造2階建ての建物1棟が倒壊。中に人はいなかったということです。当時、つくば市では…
目撃者 「とにかく人命が第一なので、誰もけががなくてよかったです」
非常に激しい雨と強風が吹き荒れていました。当時、茨城県全域には竜巻注意情報が発表されていました。
つくば市内では、最大瞬間風速18.7メートルの強い風が吹いていて、他にも、工事現場の足場が崩れ、別の現場でも重機が倒れるなどの被害も出ています。
記者 「午後3時、茨城県石岡駅前です。すごく強い雨が降っていて、時折、雷の音も鳴っています」
午後3時すぎ、石岡市では、突然、激しい雷雨が降りました。傘を持っていない人は、屋根のある場所へ駆け込んでいました。
記者 「午後2時の茨城県水戸市です。ものすごい雨が降ってきました。前方に走るトラックがかすんでよく見えません。道路には水たまりができ、風もかなり強いです」
水戸市の高速道路では、周りの車も見えにくくなるほど激しい雨が。那珂市では、道路が川のように。茨城県では10分に15ミリ前後の雨が降っていて、1時間の雨量に換算すると『猛烈な雨』に相当する強さだということです。
きょうは朝から日本海側や東北を中心に広い範囲で雨が降りました。
富山県も朝から非常に激しい雨が。道路には大きな水たまりができ、車は水しぶきをあげて走っていました。午前11時すぎ、立山町の博物館でも雨が。県内の各地で雨が降り、氷見では午前8時すぎまでの1時間に51ミリの非常に激しい雨が降ったほか、富山でも1時間に27.5ミリの強い雨が降りました。
石川県でも記録的な雨が。白山白峰では、9月の観測史上最大となる1時間に61.5ミリの非常に激しい雨を記録しました。
各地で降っている非常に激しい雨。関東地方では、雨がいったん収まっても、あす朝にかけて天気の急変に注意が必要です。
ED治療薬、初の市販化了承=エスエス製薬「シアリス」―薬剤師の指導条件・厚労省部会
厚生労働省の専門部会は18日、エスエス製薬(東京都新宿区)が申請した勃起不全(ED)治療薬「シアリス」について、市販化を了承した。パブリックコメント(意見公募)を経て厚労相から承認を受ければ、薬剤師の指導を条件に初めてED治療薬が薬局で購入できるようになる。
同社は、EDは少子化の一因となるなど社会に与える影響は大きく、市販化をきっかけとして、治療の機会が広がることが見込めるとしている。
ED治療薬の入手には現在、医師の診断と処方箋が必要。製造元の日本新薬(京都市)から権利許諾を受けたエスエス製薬が、スイッチOTC(一般用医薬品)化を申請した。
部会は市販化に当たり、対象を18歳以上の男性に限定。研修を受けた薬剤師から対面で指導を受けて購入する。改正医薬品医療機器法の施行が見込まれる来年5月以降は、薬剤師の説明を受けた上でオンライン購入も可能となる。 [時事通信社]
石破首相、釜山訪問を調整=今月末、最後の外遊見通し
【ソウル時事】石破茂首相が30日ごろから1泊2日で韓国南東部・釜山を訪問し、李在明大統領と会談する方向で日韓両政府が調整していることが分かった。石破氏の訪韓は首相就任後初めてで、最後の外遊になる見通し。複数の外交関係者が18日までに明らかにした。
李氏が8月23日に東京を訪れて石破氏と会談した際に「次は韓国の地方でお会いしたい」と伝えていた。両首脳は会談で少子高齢化、地方創生といった社会課題に関する当局間協議の立ち上げで合意。日韓は首都圏への一極集中や地方の人口減少といった共通の課題を抱えており、解決に向けて連携強化を目指す方針だ。
李氏の来日に続く石破氏の訪韓について、日本政府関係者は「(首脳が相互訪問を重ねる)シャトル外交を定着させる狙いがある」と指摘した。石破氏は退陣表明しており、10月4日に自民党総裁選が行われる。改善基調にある日韓関係を次期政権に円滑に引き継ぎたい意向とされる。 [時事通信社]
【自民総裁選】河野太郎氏、小泉農相を支持の意向 周囲に伝える
河野太郎前デジタル相(衆院神奈川15区)が自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬を見送り、小泉進次郎農相(同11区)を支持する意向を周囲に伝えたことが18日、分かった。関係者が明らかにした。
河野氏は昨年9月の前回を含めて総裁選に3度、立候補。前回は河野氏と初挑戦した小泉氏がそろって出馬したが、21年の総裁選では小泉氏が河野氏支持で連携した。
河野氏は麻生太郎最高顧問が率いる麻生派に所属している。
野党の支持率、国民民主がトップ返り咲き・参政党は勢いに陰り…読売世論調査
読売新聞社が13~14日に行った全国世論調査の政党支持率で、国民民主党は9%で4か月ぶりに野党トップに返り咲いた。参政党は2位の8%で参院選前後に比べ、勢いにやや陰りが見える。野党第1党の立憲民主党は5%で3位に沈み、低迷から抜け出せていない。
国民民主の玉木代表は16日の記者会見で「『手取りを増やす』など、掲げる政策実現への期待が表れている」と手応えを語った。国民民主は6月は立民に、7、8月は参政に野党首位の座を奪われていた。国民民主内では「他の野党が目立った打ち出しをしない中で、着実に政策発信をしている成果だ」と見る向きがある。
前回8月調査の12%から8%に支持が落ちた参政について、玉木氏は「自民党総裁選で保守派が台頭すると、参政に移った支持が(自民に)戻る傾向にあるのではないか」と分析した。
立民は7月調査の8%を境に下落傾向だ。11日には党役員人事の刷新に踏み切ったが、存在感は示せていない。安住幹事長は16日の記者会見で「きちんと発信し、スルーされない存在にならないといけない」と述べた。
空自機が中国軍の「アゴと尻尾がある異形機」を撮影! 防衛省が鮮明な画像を公開 無人機も同時に出現
最近は無人機と同時に現れるケースが多い!?
機体には「中国海軍」の文字
防衛省・統合幕僚監部は2025年9月15日、中国軍のY-9哨戒機1機が東シナ海から飛来し、沖縄本島と宮古島の間を通過したと発表。航空自衛隊が撮影した画像を公開しました。
Y-9は元々、多用途中型輸送機として開発された機体ですが、輸送機のほか、早期警戒機や哨戒機などの様々な派生型が存在します。
今回確認された哨戒機タイプは、機体後部から細長く伸びた「尻尾」が特徴。これは磁力で潜水艦を探し出す磁気探知機で、哨戒機ではよく見られる装備です。また、機首には顎のようなレーダーのカバーがあります。
防衛省が公開したY-9の画像はかなり鮮明で、機体に書かれた「中国海軍」の文字や機番のような数字まで確認できます。
防衛省によると、今回確認された機体は、沖縄本島と宮古島との間を通過した後、太平洋上で旋回して反転。再び沖縄本島と宮古島との間を通過し、東シナ海へ向けて飛行したとしています。また、同日午後には、中国軍の無人機1機(推定)も東シナ海方面から飛来し、与那国島と台湾の間を通過して太平洋に至ったとのこと。
これらの機体対して自衛隊は、航空自衛隊の南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進させて対応したそうです。
なお、Y-9哨戒機は2025年7月にも沖縄本島と宮古島との間を通過しています。この時も中国軍の無人機があわせるように出現し、八重山諸島の周辺を別のルートで飛行していました。
玄海原発”ドローン問題”九電が対策を発表 暗視スコープや投光器配備で監視体制強化へ
今年7月、佐賀県の玄海原子力発電所でドローンとみられる3つの光が確認された問題です。
九州電力は監視体制を強化するための対策を発表しました。
今年7月、佐賀県の玄海原発の上空で警備員4人が夜間にドローンとみられる3つの光を確認しました。
当時、九州電力は飛行物の発見から原子力規制庁への通報までに50分あまりかかっていて、連絡体制に課題があるとの指摘も出ていました。
九電は16日に会見を開き改善に向けた検討内容を発表しました。
迅速な通報のために、対応時間の目安を設定するほか暗視スコープや投光器を配備し、監視体制も強化します。
九電は今後、国などと協議しながらドローン検知装置の導入も検討していくとしています。
十数年前から空き家のアパート、解体中に床下から白骨遺体…50~60代の女性か
大阪府茨木市の解体中のアパートから白骨化した遺体が見つかり、府警は16日、司法解剖の結果、遺体が50~60歳代の女性と推定されると発表した。死因は不詳で目立った外傷はなく、死後十数年が経過しているとみられる。遺体はアパートの床下から見つかっており、府警は事件性の有無や身元を調べる。
発表では、遺体は13日午後2時40分頃、同市下中条町の2階建てアパートの解体現場で作業員が発見。あおむけで服を着ている状態だった。アパートは十数年前から空き家になっていたという。
〈自民総裁選〉「進次郎総理実現へ執念の菅」「勝ち馬探しの麻生」「揺れる岸田」“ヤミ将軍3”それぞれの皮算用
「ポスト石破」の座を争う自民党総裁選(9月22日告示、10月4日投開票)の構図が固まってきた。すでに立候補を表明している茂木敏充元幹事長や小林鷹之元経済安保相、林芳正官房長官に加えて、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農相、が週内に出馬会見をする予定だ。
【画像】「あの執念はすさまじい」9月11日に岸田前総理のもとを訪れた“因縁”の候補
注目されるポイントの一つが、党内で未だに一定の影響力を持つ麻生太郎、菅義偉、岸田文雄という3人の総理経験者が、誰を支援するかだ――。
岸田氏のもとを訪れた高市氏「あの執念はすさまじい」
総裁選の立候補予定者たちが出馬を前に、総理経験者のもとを相次いで訪ねている。
9月11日に岸田文雄前総理(68)の事務所を訪れたのは、高市早苗前経済安保相(64)だった。広島の地元紙・中国新聞の報道によれば、高市氏は「気持ちが高まっている。総裁選に向けて準備している」と語り、岸田氏は「頑張ってください」と応じたという。
岸田氏は昨年の総裁選では旧宏池会(旧岸田派)のメンバーに、「決選投票になったら、高市氏ではない方の候補に投票するように」と促したとされる。高市氏にとって岸田氏は“因縁”の相手といえるだろう。
「今回も支援を得られる可能性は低いでしょう。実際、岸田氏のもとには、旧岸田派で座長を務めていた林芳正官房長官(64)や小林鷹之元経済安保相(50)らも挨拶に訪れています。中でも、旧岸田派出身の松山政司参院幹事長が『林氏支持』を明言していますし、旧岸田派は林氏を推す人が多いのではないか。
いっぽうで、小泉進次郎農相(44)を支える“チーム小泉”も、村井英樹前官房副長官や小林史明衆院議員といった岸田派出身者で固められています。彼らを通じて岸田氏も小泉氏とパイプを保っているわけです」(自民党関係者)
そもそも宏池会はリベラル色の強い派閥とされ、岩盤保守層の支持を集める高市氏とは親和性が低い。岸田氏が林氏や小泉氏を推すことはあっても、高市氏を推す可能性は低い。
それでも岸田氏のもとを訪れた高市氏について、自民党の閣僚経験者は「あの執念はすさまじい」と評する。
「昨年の総裁選で、私は石破茂総理(68)を支援することを決めていました。高市さんはそれをわかりつつも、会館事務所にやってきたんです。そのたびに『私は石破に決めているから』と伝えても『先生、御願いします……』と。結局、合計3回もやって来ましたよ」(自民党閣僚経験者)
“飲み会嫌い”を公言し、「仲間作り」に課題があるとされてきた高市氏だが、陣営関係者は「今回はうまくいっている」と語る。
「高鳥修一氏や赤池誠章氏ら、前回総裁選で高市を支援した議員の多くが落選していたので、推薦人集めに苦労するのではないかと心配したが、黄川田仁志衆院議員らがよく仕切り、スムーズにいっている。
石破政権で離れた岩盤保守層の支持を取り戻す最後のチャンスという危機感が強く、陣営の士気も前回より高い。保守派で、なおかつ積極財政というのが基本姿勢ですが、幅広い支持を得るために、政策の幅を拡げる工夫もしていきます」(高市氏周辺)
麻生氏が小泉氏を支援するのは非現実的
岸田氏と対照的に、前回総裁選で高市氏を支援したのは、現存する唯一の派閥・志公会(麻生派)を率いる麻生太郎最高顧問(84)だ。
麻生氏は総理在任中に、石破農相(当時)から「麻生おろし」を仕掛けられるなど、長らく確執を抱え続けてきた。また、麻生さんは伝統的な価値観を重んじる立場から、昨年の総裁選で1年以内に選択的夫婦別姓の導入を実現する方針を掲げた小泉氏についても、「警戒感を抱いていた」(麻生派関係者)という。
結局、前回の総裁選で麻生氏は「消去法的に」(同前)、派閥を挙げて高市氏を支援するという決断に至った。麻生派の支援もあり、第1回目の投票では高市氏がトップだったものの、決選投票では、石破総理に逆転を許す結果に終わった。
ただ、麻生氏が、今回も高市氏を支援するかどうかは、不確定だとみられている。
「麻生氏は第二次安倍政権が発足した2012年以降、キングメーカーとなり、主流派で居続けることにこだわってきた人です。最終的には勝ち馬に乗るだろうという声は根強い。状況次第では『麻生氏も小泉氏を推すのではないか』という見方も一部で浮上しています」(自民党関係者)
確かに、麻生氏は8月に国会内で30分ほどコメ問題について議論するなど、小泉氏との付き合いも続けてきた。最近になって、小泉氏への評価を変えたとの情報も複数出ていた。
しかし、自民党内では、麻生氏が小泉氏を支援するのは非現実的と言われている。
小泉氏に近い自民党重鎮はこう語る。
「麻生氏としては、小泉氏が自分のほうにすり寄ってきてほしいという気持ちはあるかもしれませんが、もうすでにチーム小泉の陣容は固まっています。いまさら麻生氏が入ってきて、主導権を握るのは難しい。何より、未だに派閥を保持し続ける麻生氏に頼る姿勢は、小泉氏にとってもマイナスイメージになりかねない」
前出の麻生派関係者も指摘する。
「小泉氏の後見人が、麻生氏とウマの会わない菅義偉副総裁(76)なのもネックです。その意味では、“消去法”で再び高市氏を推すシナリオもあり得るでしょう」
「“進次郎総理”の実現に向けた菅さんの思いは、相当強い」
同じ神奈川県選出である小泉氏と、菅氏の信頼関係は深い。石破総理の退陣劇を巡り、衆院解散に傾いていた石破総理を説得するために、9月6日深夜に官邸を訪れたのも、菅氏と小泉氏のコンビだった。
菅氏に近いベテラン議員は、「今回の総裁選で“進次郎総理”の実現に向けた菅さんの思いは、相当強いものがあります。今回は政策立案などにおいても、斎藤健前経産相や、古川禎久元法相ら実力派のベテラン議員のサポートが得られるような体制をつくっていきます」と語る。
振り返ってみれば、小泉氏は前回総裁選で、「解雇規制緩和」などの政策が批判を呼び、候補者間の論戦でも精細を欠き、失速した。
「前回は小倉將信元こども担当相、旧岸田派出身の村井氏、小林氏ら若手・中堅議員が小泉選対の中核を担っていた。要は“重し”と、しきり役が不在だったという反省があるのです」(小泉選対関係者)
昨年の総裁選で掲げた「選択的夫婦別姓」などの政策についても、こんな舞台裏があった。
「地元関係者の間でも『岩盤保守層の自民党員の離反を招く』という意見が出ていましたが、進次郎さんは『僕のまわりはみんなこういう考えなので大丈夫です』の一点張りだった。地元を取り仕切る故・鍋倉正樹秘書も頭を抱えていましたよ。進次郎さんは、後見人である菅さんのいうことは聞きますが、そもそも菅さん自身も保守的な政策にはこだわらない人ですからね」(小泉氏と親しい地元関係者)
こうした弱点を克服すべく、“今回は菅政権時代の仲間”も全面的な支援に回るようだ。
小泉氏は菅政権時代に環境相として初入閣した。小泉選対の事務局長に就任する予定とされる加藤勝信財務相もまた、菅政権で厚労相を務めていた。安倍晋三元総理とも近しい関係だった加藤氏の選対入りは、保守票の取り込みにプラスになるとの見方も出ている。
ただし、懸念点もある。
「去年もそうだったが、坂井学国家公安委員長をはじめ、ガネーシャの会といわれた『菅グループ』の面々が選対を仕切ろうとでしゃばってくると、その他のメンバーとの軋轢が生まれたり、陣営内部に混乱が起きてくる。そのへんの勘所をあまり菅さんはよく理解していないから、我々でしっかりやっていかないといけない」(同前)
参院選の敗因総括で、「解党的出直し」を誓ったはずの自民党。永田町関係者の間では「古い自民党体質に決別するために、長老支配にノーを突きつけ、世襲や高齢多選などの問題に切込んでもいいはず」との声も出ているが、今回もまた総理経験者たちのさまざまな思惑も絡み合いながら進んでいきそうだ。
取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班