高市総理日米首脳会談など終え帰国の途へ 最大の懸案「中東情勢」は課題残る

高市総理はトランプ大統領との首脳会談など一連の日程を終え、アメリカを出発しました。会談の成果と残った課題について同行した中島記者の報告です。
中東情勢が緊迫化する中、世界から注目された首脳会談ですが、「無傷で乗り切った」と評価する声が上がる一方、トランプ大統領からの要求に今後もどう応えていくのか、課題は残りました。
高市総理 「幅広い分野におきまして、同盟の質をまずさらに高める。多くの具体的な協力を確認することができました」
高市総理とトランプ大統領の首脳会談はおよそ1時間半おこなわれ、成果として、日本からアメリカへの総額5500億ドルの投融資の第2弾となる次世代の原発と呼ばれる小型モジュール炉の建設などで新たに合意に至りました。
また、日中関係が悪化する中、習近平国家主席との会談を前にしたトランプ大統領と対中国での認識を一致させました。
一方、課題が残るのが、最大の懸案だった「中東情勢」です。
ホルムズ海峡への艦船の派遣をめぐり、高市総理は「法律の範囲内でできること、できないことをハッキリ説明した」と話しましたが、トランプ大統領からどのような要求があったのか、詳細は明らかになっていません。
海外メディアは「高市総理は無傷で乗り切った」などと評価していて、ある政権幹部も「会談は成功した。良い会談だった」と安堵の表情は見せていました。
ただ、トランプ大統領は「日本には、より積極的に関与して欲しい」と話すなど、今後、さらに日本に対する要求が出てくることが予想されます。
帰国の途についた高市総理ですが、国益をどのように守っていくのか、今後も難しい選択が迫られることになりそうです。

「女性の斡旋を断った途端、嫌がらせがエスカレート」風俗店オーナーか告白、最凶スカウト集団「ナチュラル」との“絶縁”後に起きたこと《改正風営法でどう変わった?》

「法律云々とかではなく、スジの問題」。2025年6月施行の改正風営法で禁止された性風俗店からのスカウトバック。法令遵守の徹底を図るオーナーに、最凶スカウト集団「ナチュラル」の担当者はこうまくし立て……。
「私たちは法改正を機に、今後ナチュラルとは一切、付き合わないと決めたのです。ところが、女性の斡旋を断った途端、彼らの嫌がらせは日に日にエスカレートしていった。風俗店の中にはこれに耐えられず、違法行為と知りながら密かにスカウトバックを支払い続けている店もあるそうです」
こう語るのは、広島市の風俗店を経営するグループ企業代表のX氏だ。警察当局が「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の象徴として壊滅を図る史上最凶のスカウト集団「ナチュラル」。反社会的組織との決別を決意したX氏に対し、グループは執拗な嫌がらせを重ねていく――。
「スカウトバック」
中国地方最大の都市、広島市の歓楽街。人目につかない道路脇で待機していたデリヘルの送迎車に、若い男が乗り込んだ。帽子にマスクとサングラス、手には手袋がはめられていた。
素顔は見えないが、口調や雰囲気から2、30代だろう。運転手から分厚い封筒を手渡されると、中から札束を取り出した男は指紋を残さぬよう手袋をはめたままの指先で丁寧に1枚1枚数え始める。枚数確認を終えると、鞄から領収書を取り出し、金額に加えて自身の住所と名前、電話番号を記入。領収金額に応じた収入印紙を貼り付け、運転手に渡した。男は、運転手に礼を告げると、足早にその場から立ち去った。
これは、X氏の経営するグループ傘下のデリヘル店が、女性を紹介してもらう見返りに、ナチュラルの関係者へ紹介料として通称「スカウトバック」を手渡す場面である。
人を変え、場所を変え、毎月25日頃になると全国の歓楽街で風物詩として繰り返されてきたこうしたやりとりはしかし、ある時を境にパタリと途絶えた。
2025年6月28日。この日、施行された改正風営法は、スカウトたちの生態系を脅かすには十分過ぎたようだ。
「改正風営法では、性風俗店からスカウトに支払われる『スカウトバック』が禁止になりました。違反した場合は6カ月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金、もしくは両方が科せられます」(社会部記者)
日本屈指の繁華街、東京・歌舞伎町の風景も一変。ハイエナの如く彷徨う無数のスカウトたちは激減し、ナチュラルをはじめ、食い扶持を奪われたスカウト集団の一部は、闇に潜り、先鋭化していったのだ。
《この続きでは、風俗店オーナーか告白した“最凶スカウト集団”ナチュラルとの攻防260日について詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「 週刊文春 電子版 」で読むことできる》
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年3月26日号)

19歳男性4人が乗った乗用車が電柱に衝突 2人死亡2人重傷 岡山・倉敷市

20日午後10時50分ごろ、倉敷市田ノ上新町の市道で乗用車が道路脇の電柱に衝突しました。 乗用車には4人が乗っていて、運転していた倉敷市の塗装業の男性(19)と、助手席に乗っていた倉敷市の会社員の男性(19)が全身を強く打って死亡しました。後部座席に乗っていた19歳の男性2人はいずれも重傷です。

電柱は折れ、車は前方や真ん中部分が大きく壊れていて原形とどめておらず、事故の衝撃を物語っています。
現場は見通しの良い片側3車線の直線道路です。警察が事故の原因を調べています。

小学校教諭を逮捕、大阪 78歳男性の腹部蹴り負傷疑い

大阪府河内長野市の駐車場で男性(78)の腹部を複数回蹴ったとして、大阪府警は21日までに、傷害容疑で和歌山県橋本市、小学校教諭大野敦郎容疑者(35)を現行犯逮捕した。府警によると、男性は左手や右膝に擦り傷を負ったが、命に別条はない。「1回しか蹴っていない」などと供述している。
2人に面識はなく、それぞれの知人らと近くのカラオケ店に訪れていた。被害男性が帰宅する際、トラブルになったという。
逮捕容疑は20日午後9時25分ごろ、男性の腹部を複数回蹴り、転倒させ、けがを負わせた疑い。

広島地検「検事自殺」1.94億円和解…元裁判官が疑問視する“ウヤムヤ決着”

―[その判決に異議あり!]―’19年12月、広島地検の男性検事(当時29)が自宅で自殺した。遺族は長時間労働と上司の不適切な指導(パワハラ)を理由に国を提訴。東京地裁は2月13日、国が解決金1億9400万円(遅延損害金含む)を支払う和解を承認し、監督側の対応の不適切さも認めて決着。法務省は再発防止の周知徹底を進めるという。“白ブリーフ判事”こと元裁判官の岡口基一氏は、「広島地検「検事自殺」問題で国が和解」について独自の見解を述べる(以下、岡口氏の寄稿)。◆「検事自死」が早期和解で幕引き、地裁承認は解決金1億9400万 ’19年12月、広島地検の検察官(当時29歳)が自殺した。上司の次席検察官から「こんなもん司法修習生以下だ」と、机を叩きながらどなられ、長時間勤務も重なって精神的に追い込まれた、という。 元同僚だった弁護士が代理人になって法務省に公務災害申請をしたところ、法務省は「長時間労働による公務災害」自体は認めた。だが、上司の言動がどうだったのか、その評価は避けた。ここがまず、いかにも役所的だ。「過労では落ちた」が、「誰の言動が何を壊したか」には踏み込まない。責任の所在だけが、最初から霧に包まれる。 次に遺族らは国に国家賠償訴訟を提起した。すると国は、パワハラを認めるのか否かをはっきりさせないまま和解協議を進める、という訴訟戦略に出た。真相に踏み込まれる前に、出口だけ用意するやり方だ。 遺族側の請求額は遅延利息込みで1億9400万円。国はその全額を「解決金」として支払い、さらに「国が十分な調査をしなかったこと」「遺族への情報提供が不十分だったこと」を認める内容で和解が調整された。加えて国は口頭で、次席検察官らの対応が不適切だったとも言い、検察庁が在庁時間の管理把握に努めること、ハラスメント相談窓口を組織内で周知する通知を出すことも約束したという。遺族側もこれを是として、事件は1審の東京地裁で和解終了となった。 だが、条項に残らない「口頭の約束」は、担当が替われば消える。再発防止を“約束”で済ませるのは、制度としては心許ない。◆「誰が何を誤ったのか」検察庁や検察官の不祥事が相次いでいる 国家賠償訴訟は普通、最高裁まで争われ、時間もカネもかかる。にもかかわらず本件は、早期に遺族側の全面「勝訴」で終わった。代理人は、仕事をしすぎるほどした──そこは認める。 だが俺は、どうにもスッキリしない。結局、何が問題だったのかが、国民には一切わからないまま、ウヤムヤで終わった感が強い。

「舌がねじ込まれて…」元ジャンポケ斉藤“ロケバス事件”で被害者が証言、車内での異常行動と“屈辱的な発言”

2024年7月、ロケバスの車内で女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交などの罪に問われている、お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバーの斉藤慎二被告(43)に対する第2回公判が、今年3月17日に東京地裁(伊藤ゆう子裁判長)で開かれた。 今回の裁判では、被害者とその母親が事件について証言をした。前編では被害者の母親の証言などを紹介した。後編では、被害者Aさんの証言内容を中心に詳報する。◆異例の「ビデオリンク方式」の全容 午後からは、検察側が有罪立証のために請求した、被害者のAさん(20代)の証人尋問が行われた。Aさんの証人尋問では、本人が法廷に現れることはなく、別室から映像と音声で証言をする「ビデオリンク方式」が採用された。Aさんが証言する映像は、法曹三者の目の前に設置された小型モニターに映し出された。 証人尋問はAさんの体調に配慮して、休廷を2回挟みながら約3時間をかけて行われた。傍聴人は音声しか聞くことができなかったが、その証言内容は検察側の見解を裏付けるものばかりだった……。◆第一印象は「すごく気さくな方だなと…」 まずは、Aさんと斉藤被告が出会うことになった経緯を整理する。 事件当日、Aさんはテレビ番組のロケに出演者として参加していた。この撮影では、新宿区内の複数の店舗を回ることからロケバスが2台用意されていた。スタッフ用のバスと、斉藤被告とAさんが同乗する出演者用のものがあり、この車中で事件が起きたとされる。 裁判でAさんは、ロケバスの車内で斉藤被告と初めて対面したときの印象について問われると、「私のような相手にも話しかけてくれる、すごく気さくな方だなと思っていました」と語っていた。◆車内で突如始まった性的接触…「初対面での異常行動」の詳細 斉藤被告とAさんらは、1店舗目でロケをこなすと2店舗目に移動するため、ロケバスに乗り込んだ。車内では、Aさんの一つ後方の席に斉藤被告が座っており、スキンケアの話などの雑談をしていた。その会話には事件の片鱗がうかがえるものもあった。「(斉藤被告から)『もう本当にかわいいね。モテるでしょ』とか、『芸人と飲んだことある?』と質問されました」(Aさんの証人尋問から・以下同) 直後、スキンケアの話の流れからか、斉藤被告は左手でAさんの両頬を掴んだ。一度、斉藤被告は手を離したが、再びAさんの両頬を掴むとキスをしてきたという。

大田区選管「無効票」水増し処理で職員3人略式起訴、昨年7月の参院選…東京地検発表

昨年7月の参院選で白票を水増ししたとして、東京地検は19日、東京都の大田区選挙管理委員会に所属していた20~50歳代の男性職員3人を公職選挙法違反(投票増減)で東京簡裁に略式起訴したと発表した。
3人は、開票作業を統括していた50歳代の元係長と開票事務担当だった20~30歳代の職員。地検によると、3人は同月21日、参院比例選で無効票となる白票を2700票水増ししたほか、開票事務担当だった2人は同日、選挙区選で2500票水増ししたとされる。
元係長は選挙区選の水増しでも書類送検されたが、証拠が不十分だとして不起訴(嫌疑不十分)とした。
また、2022年の参院選で、白票70票を減少させたとして書類送検された別の30歳代職員は不起訴(起訴猶予)とした。地検は「諸般の事情を総合的に考慮した」としている。

新名神高速6人死亡 スピード出た状態で渋滞車列に突っ込んだか

三重県亀山市の新名神高速道路下り線・野登(ののぼり)トンネル(4137メートル)で起きた6人死亡の事故で、大型貨物車がある程度スピードの出た状態で渋滞最後尾に突っ込んでいたことが県警高速隊の調べで分かった。関係者によると、県警は自動車運転処罰法違反(過失運転致死)の疑いで逮捕した大型貨物車の運転手、水谷水都代(みつよ)容疑者(54)を21日に送検し、関係先を家宅捜索する方針で、事故原因を詳しく調べる。
調べによると、この事故で水谷容疑者の大型貨物車が衝突した乗用車、その前を走っていたとみられる乗用車の計3台が炎上。遺体の損傷が激しく、乗用車1台の車内から見つかった成人1人と、もう1台の子どもとみられる3人の性別や年齢は分かっていないという。現場から運び出された車両は全体が焼け焦げており、火災の激しさを物語っていた。
県警によると、水谷容疑者に飲酒や薬物使用の痕跡はないという。【渋谷雅也、長谷山寧音】

納屋に無断で住みついた?…43歳男を現行犯逮捕 福島

別の人が所有する納屋に無断で住みついていたとして、43歳の男が現行犯逮捕されました。
建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されたのは、住居不定無職の43歳の男です。男は3月20日午後8時14分頃、別の人が所有する福島市内の納屋に理由なく侵入した疑いが持たれています。所有者が警察に相談し、調べたところ、男は納屋に無断で住みついていたとみられるということです。男は容疑を認めていて、警察が動機などについて調べています。

「グローバルスキャン」をしてみると、日本だけが時間が止まっている(浜矩子 特別寄稿)

【特別寄稿】浜矩子
最近はますます「グローバルスキャン」が重要になってきました。レーダーをぐるっと回してみて、見えてくる状況を総合的に分析する必要がある。
いま大変なことになっている中東戦争にトランプ米大統領のベネズエラ侵攻。ロシアは相変わらず姑息な形でウクライナ戦争を長引かせようとしている。中国は国内経済の運営が厳しい中で、力を誇示するような動きを虎視眈々です。こうした状況下で、日欧は米ロ中の三つ巴の真ん中に押し込められて、右往左往している。スキャンするとそうした構図が見えてきます。
そんな中で、どう対応するか。
欧州は非常に苦悩しつつも、その苦悩がさまざまな形で正直に表に出てきているのでまだマシです。EUの大国である独のメルツ首相は、米国に対し毅然とした態度とご機嫌取りの姿勢とをうまく使い分け、万事丸く収めようと厄介な綱渡りをしています。かたやスペインのサンチェス首相は、米国にやりたいようにはさせないと、断固拒否の姿勢。ハンガリーのオルバン首相は独自のスタンスで欧州の困り者として攪乱力を自慢し、トルコも混迷する世界でいいポジション取りを狙っている。
その一方で日本は、すべての事態において立場を明らかにしない。中東戦争に対し、日本としての見解を示すようなことは一切していない。どうも日本だけ時間が止まっています。この混沌たる世の中において、日本が自らの哲学としても、モラルとしても、どういうスタンスを取るのかを表明することからどんどん遠ざかっている。社会保障改革も重要ですが、グローバルな大局観の表明も政治の使命でしょう。
■ボロが出てきたタコ市首相
タコ市首相には、この状況に対する憂えや危機感や嘆きを、政治家の心情として多少は吐露してもらわないと、情けなくなってきます。決然と思想や心情を吐露するのは政治家の仕事。それがない者が政治家になんかなれるわけがない。実行力や分かりやすいだけで突っ走っているタコ市首相ですから、やっぱりボロが出てきた。
グローバルスキャンをしてみると、その結果が深刻であればあるほど、日本の政治のレベルの低さが露呈するという構図になっています。
ところで、私は高市首相を「タコ市」さんと呼んでいますが、このタコはトランプの「TACO」とは違います。8本足のタコ。四方八方に非常に毒性の強い触手を伸ばしてきているからです。日銀の独立性への介入、労働時間規制の緩和、スパイ防止法や国旗損壊罪の制定、殺傷能力のある武器輸出の解禁、次はいよいよ憲法改正にも触手を伸ばそうと身構えている。市民社会や財政節度、言論の自由など、ありとあらゆるところに触手を伸ばしてくるからタコ市なのです。こうした魔の触手をいかに切り落としていくか。まさにこれが今後の我々の課題です。
(浜矩子/同志社大学教授)