福岡・玄界島女性殺害 46歳被告に無期懲役判決 福岡地裁

2020年に福岡市西区の玄界島で島民の女性(当時82歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた住所不定の漁師、中村雅満被告(46)の裁判員裁判で、福岡地裁は25日、求刑通り無期懲役を言い渡した。鈴嶋晋一裁判長は「何の落ち度もない被害者に強度の暴行を加え続けた。刑事責任は極めて重大」と述べた。
被告は公判で、殺害については認める一方、検察側が動機として指摘した性的な目的は否認し、女性から新型コロナウイルスの感染を疑われて怒った末の行動だったと主張していた。
鈴嶋裁判長は、被告の主張を「不合理な弁解」として退け、そのうえで「極めて執拗(しつよう)かつ残虐な犯行態様で、身勝手な動機であり、無期懲役は避けられない」と述べた。
判決によると、中村被告は20年4月29日午前、島内の旧中学校敷地内で、知人の女性の頭をコンクリートブロックに打ち付け、首をロープで絞め付けるなどして窒息死させた。
判決を受けて、女性の遺族は「いくら厳罰が下ろうと、遺族の悲しみは消えません。一生をかけて罪を償ってもらいたい」とするコメントを出した。【平塚雄太】